ブラッディソード・エクレア

渋谷かな

文字の大きさ
29 / 37

29

しおりを挟む
「ゴッド・ジャッジメント。」
ミハイルはアダイブ・ネザー・クイーンの牙を一瞬で消し去る。
「なんだと!? 俺の牙が!?」
アダイブ・ネザー・クイーンは、自分の牙が破壊されたことが信じられない。
「神の裁きが下ったのだ。消える前に答える。アダイブを生み出しているのは、どの神だ? 黒幕の正体を教えてもらおうか?」
ミハイルの目的は、アダイブ・ネザー・クイーンから多くのアダイブについての情報を聞き出すことだった。
「黒幕? 誰がアダイブを生み出しているかだって? ハッハッハ!」
アダイブ・ネザー・クイーンは笑い出してしまう。
「なにがおかしい!? まさか!? 私の血を吸ってしまったから、ウザくなってしまったのか!?」
ミハイルは余計な心配をする。
「アダイブを生み出しているのは・・・おまえたちの良く知っている天使だ。」
アダイブ・ネザー・クイーンは、アダイブの創造に天使が関わっていると言う。
「天使だと!?」
しかもミハイルたちが、よく知っている天使だと言う。
「そうだ、天使だ。その天使は天界では行方不明になっているが、本当のところはアダイブを創造するために、天界の嘆きの壁に捕えられているのだ。」
アダイブを創造する天使は天界にいる。アダイブは天界で創られている。
「教えてもらおうか? その天使の名前を。」
アダイブを生み出す天使が何者なのか、ミハイルは知らなければいけないという使命感にかられた。
「教える義理は無い。どうしても知りたいのなら、俺を倒すことだな。」
さすがにアダイブ・ネザー・クイーンも簡単には秘密は教えてくれない。
「分かった。なら、おまえを倒して、聞き出すことにしよう。」
ミハイルはもう勝ったかのような余裕な素振りを見せる。
「舐めるな! 俺はアダイブだ!」
そのミハイルの態度がアダイブ・ネザー・クイーンはムカついた。
「俺の最強の技で冥界に葬ってやる! ネザー・ワールド!」
アダイブ・ネザー・クイーンはミハイルを今度こそ、冥界に送るつもりだ。
「神よ。元の姿に戻ることをお許しください。」
ミハイルも実力行使に出るために神に許しを請う。
「なんだ!? この光は!?」
ミハイルが神々しい白い光りを放ち、アダイブ・ネザー・クイーンのネザー・ワールドの冥界を消し去る。
「私の名前は、天使ミカエル。」
ミカエルは、孔雀の尾羽のような翼、手に剣と秤を持っている。
「天使だと!? 天使は俺たちアダイブだ!? おまえなんか天使じゃない! 天使であるものか!」
アダイブ・ネザー・クイーンは目の前に現れた白い天使に威圧されて、冷静さをかいて慌てふためいている。
「そこはどうでもいい。」
ウザいキャラのミハイルとは違い生真面目なミカエルは、神に反旗を翻し全天使の長であり堕天使の長であるルシファーの姉妹と言われる存在感である。

つづく。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う

遊鷹太
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。 これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。

公爵令嬢は結婚式当日に死んだ

白雲八鈴
恋愛
 今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。 「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」  突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。 婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。  そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。  その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……  生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。  婚約者とその番という女性に 『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』 そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。 *タグ注意 *不快であれば閉じてください。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

婚約破棄の代償

nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」 ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。 エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。

処理中です...