12 / 33
エヘッ! 12
しおりを挟む
「おみっちゃんの夢はお江戸で歌姫になること。しかし酷いとてつもない呪われた音痴。呪いを解くためには良いことをしなければいけないと女将さんが言っていた。困っている人間を助けて善行を積むのであった。」
これが茶店の歌姫は呪われていた。
「私の名前はおみっちゃん! 夢はお江戸で歌姫になること! しかし私は可愛そうにも呪われた体質。その呪いを解くためには女将さんが言っていた。困っている人を助けて善行を積めば呪いは解けると。そして私の夢は叶えられる。そのために今日も一日がんばるです! エヘッ!」
おみっちゃんの冒険はつづく。
「なに!? 提灯お化けまでやられたというのか!?」
魔王妖怪マヨの本拠地。
「信じられん!? まさか私の手下どもがやられるなんて!?」
魔王妖怪は予想外の展開に驚いていた。
「おみっちゃんすら倒せないとは情けない手下どもだ。」
魔王妖怪マヨは自分の手下の不甲斐なさを嘆いた。
「唐傘お化けはいるか?」
魔王は手下の妖怪を呼び出す。
「はい。魔王妖怪マヨ様。ここにおります。」
唐傘お化けが現れる。
「行って、おみっちゃんを倒してこい。」
魔王妖怪マヨはおみっちゃん打倒命令を出す。
「お任せください。必ずやおみっちゃんを倒してみせます。」
こうしておみっちゃんを倒すために手下の妖怪は人間界に向かうのであった。
「いらっしゃいませ! 美味しい! 美味しい! お茶とお団子ですよ!」
おみっちゃんは人手不足の茶店で女将さんを助けている。
「おみっちゃんがいると人件費を削減できていいね。イヒッ!」
守銭奴な女将さん。
「女将さん、仕事が落ち着いたので困っている人を助けに行ってきますね。」
おみっちゃんは善行を積みに出かける。
「行ってらっしゃい。気を付けてね。」
見送る女将さん。
「どこかに困っている人はいないかな?」
おみっちゃんは街を彷徨います。
「キャアアアアアア!」
その時、女性の悲鳴が聞こえてきます。
「あっちの方からだ! 行ってみよう!」
おみっちゃんは悲鳴の聞こえた方へ急いだ。
「大丈夫ですか?」
おみっちゃんが現場に駆け付けると女性を見つけた。
「はい。化け物が現れたんです。」
女性は化け物の方を指さす。
「地球は魔王妖怪マヨ様のものだ!」
化け物が現れた。
「何者だ!?」
おみっちゃんは尋ねてみた。
「私は地球侵略を狙う魔王妖怪マヨ様の妖怪、唐傘お化けだ。」
妖怪が現れた。
「出たな! 魔王妖怪マヨの手下め!」
おみっちゃんは魔王妖怪の手下と遭遇する。
「地球上の人間を困らせてやる!」
妖怪の狙いは人間を困らせることだった。
「チャンス! 善行を積むチャンスだ!」
善行チャンスにおみっちゃんは喜ぶ。
「そうはさせるか! 私が相手だ!」
おみっちゃんが妖怪の前に立ち塞がる。
「勝負だ! おみっちゃん! くらえ! 必殺! 傘の骨飛ばし!」
妖怪はおみっちゃんに襲い掛かる。
「ギャアアアアアアー!」
おみっちゃんは攻撃を受けて倒される。
「勝った! 勝ったぞ! 私の妖術の前に敵はいないのだ! ワッハッハー!」
勝ち誇る妖怪。
「何を笑っている?」
そこにおみっちゃんが現れる。
「バカな!? どうしておまえがそこにいる!?」
状況が理解できない妖怪。
「私は幽霊なのでダメージを受けることはできないのだ!」
おみっちゃんは幽霊なのでダメージを受けることはない。
「そんなことありか!? 卑怯だぞ!?」
納得がいかない妖怪。
「私が可愛いから許してください。エヘッ!」
おみっちゃん得意のエヘ笑い。
「今度はこっちの番です! 私の歌を聞いてください!」
おみっちゃんの夢はお江戸で歌姫になることでした。
「1番! おみっちゃんが歌います! 曲は乳母日傘!」
おみっちゃんが歌を歌い始めた。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
おみっちゃんは極度の音痴でデスボイスの持ち主であった。
「ギャアアアアアアー! なんだ!? この酷い歌声は!? 耳が腐る!?」
妖怪は藻掻き苦しむ。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
更におみっちゃんは気持ち良さそうに歌い続ける。
「人類はお金儲けばかり優先して地球を破壊してきた! 地球をキレイに保つためには人間を粛正せねばならんのがなぜ分からん! おみっちゃん! ギャアアアアアアー!」
妖怪はおみっちゃんの歌声に耐え切れずに爆発して倒された。
「ご清聴ありがとうございました! ああ~気持ち良かった! エヘッ!」
大好きな歌を歌えてご満悦なエヘ幽霊。
「困っている人は私が助けます! エヘッ!」
恐るべき魔王妖怪マヨの世界征服を阻むために、エヘ幽霊のおみっちゃんの善行を積む冒険はつづく。
つづく。
これが茶店の歌姫は呪われていた。
「私の名前はおみっちゃん! 夢はお江戸で歌姫になること! しかし私は可愛そうにも呪われた体質。その呪いを解くためには女将さんが言っていた。困っている人を助けて善行を積めば呪いは解けると。そして私の夢は叶えられる。そのために今日も一日がんばるです! エヘッ!」
おみっちゃんの冒険はつづく。
「なに!? 提灯お化けまでやられたというのか!?」
魔王妖怪マヨの本拠地。
「信じられん!? まさか私の手下どもがやられるなんて!?」
魔王妖怪は予想外の展開に驚いていた。
「おみっちゃんすら倒せないとは情けない手下どもだ。」
魔王妖怪マヨは自分の手下の不甲斐なさを嘆いた。
「唐傘お化けはいるか?」
魔王は手下の妖怪を呼び出す。
「はい。魔王妖怪マヨ様。ここにおります。」
唐傘お化けが現れる。
「行って、おみっちゃんを倒してこい。」
魔王妖怪マヨはおみっちゃん打倒命令を出す。
「お任せください。必ずやおみっちゃんを倒してみせます。」
こうしておみっちゃんを倒すために手下の妖怪は人間界に向かうのであった。
「いらっしゃいませ! 美味しい! 美味しい! お茶とお団子ですよ!」
おみっちゃんは人手不足の茶店で女将さんを助けている。
「おみっちゃんがいると人件費を削減できていいね。イヒッ!」
守銭奴な女将さん。
「女将さん、仕事が落ち着いたので困っている人を助けに行ってきますね。」
おみっちゃんは善行を積みに出かける。
「行ってらっしゃい。気を付けてね。」
見送る女将さん。
「どこかに困っている人はいないかな?」
おみっちゃんは街を彷徨います。
「キャアアアアアア!」
その時、女性の悲鳴が聞こえてきます。
「あっちの方からだ! 行ってみよう!」
おみっちゃんは悲鳴の聞こえた方へ急いだ。
「大丈夫ですか?」
おみっちゃんが現場に駆け付けると女性を見つけた。
「はい。化け物が現れたんです。」
女性は化け物の方を指さす。
「地球は魔王妖怪マヨ様のものだ!」
化け物が現れた。
「何者だ!?」
おみっちゃんは尋ねてみた。
「私は地球侵略を狙う魔王妖怪マヨ様の妖怪、唐傘お化けだ。」
妖怪が現れた。
「出たな! 魔王妖怪マヨの手下め!」
おみっちゃんは魔王妖怪の手下と遭遇する。
「地球上の人間を困らせてやる!」
妖怪の狙いは人間を困らせることだった。
「チャンス! 善行を積むチャンスだ!」
善行チャンスにおみっちゃんは喜ぶ。
「そうはさせるか! 私が相手だ!」
おみっちゃんが妖怪の前に立ち塞がる。
「勝負だ! おみっちゃん! くらえ! 必殺! 傘の骨飛ばし!」
妖怪はおみっちゃんに襲い掛かる。
「ギャアアアアアアー!」
おみっちゃんは攻撃を受けて倒される。
「勝った! 勝ったぞ! 私の妖術の前に敵はいないのだ! ワッハッハー!」
勝ち誇る妖怪。
「何を笑っている?」
そこにおみっちゃんが現れる。
「バカな!? どうしておまえがそこにいる!?」
状況が理解できない妖怪。
「私は幽霊なのでダメージを受けることはできないのだ!」
おみっちゃんは幽霊なのでダメージを受けることはない。
「そんなことありか!? 卑怯だぞ!?」
納得がいかない妖怪。
「私が可愛いから許してください。エヘッ!」
おみっちゃん得意のエヘ笑い。
「今度はこっちの番です! 私の歌を聞いてください!」
おみっちゃんの夢はお江戸で歌姫になることでした。
「1番! おみっちゃんが歌います! 曲は乳母日傘!」
おみっちゃんが歌を歌い始めた。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
おみっちゃんは極度の音痴でデスボイスの持ち主であった。
「ギャアアアアアアー! なんだ!? この酷い歌声は!? 耳が腐る!?」
妖怪は藻掻き苦しむ。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
更におみっちゃんは気持ち良さそうに歌い続ける。
「人類はお金儲けばかり優先して地球を破壊してきた! 地球をキレイに保つためには人間を粛正せねばならんのがなぜ分からん! おみっちゃん! ギャアアアアアアー!」
妖怪はおみっちゃんの歌声に耐え切れずに爆発して倒された。
「ご清聴ありがとうございました! ああ~気持ち良かった! エヘッ!」
大好きな歌を歌えてご満悦なエヘ幽霊。
「困っている人は私が助けます! エヘッ!」
恐るべき魔王妖怪マヨの世界征服を阻むために、エヘ幽霊のおみっちゃんの善行を積む冒険はつづく。
つづく。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる