最強の幽霊、癒し女のおみっちゃん

渋谷かな

文字の大きさ
56 / 85

5-10

しおりを挟む
「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」
この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるような日常を描く物語である。
「エヘッ。」
おみっちゃんが笑って誤魔化して始まり。

「おみっちゃん、飴ちゃんをあげるわ。」
乃木子はキラキラ光る宝石のような飴玉を差し出す。
「うわ~! きれい! 本当にもらっていいの!?」
「いいのよ。」
「ありがとう。エヘッ。」
ゴックンとおみっちゃんは幽霊なのに呑み込んだ。しかし、飴玉は透けて床に落ちない。
「どういたしまして。」
乃木子はニヤッと笑う。
「ワッハッハー!」
いきなり乃木子は笑い出す。
「引っかかったわね! エヘ幽霊!」
「なに!?」
「あなたが飲んだのはの乃木の宝石よ。飲んだあなたは乃木神社の正統継承者の私の言うことには絶対服従するのよ!」
「謀ったな!? 拒否女!」
拒否女、拒否少女、拒否巫女・・・拒否ガールの方がしっくりか。
「これでおみっちゃんは私の命令には従ってもらうわよ。」
「嫌だ! 拒否させてもらう!」
逃げようとするおみっちゃんは、飼い主の乃木子に似てきた。
「逃がさないよ! おみっちゃん! おいで、おいで、こっちへおいで。」
乃木子が不気味におみっちゃんを手招きする。
「うわあ!? 体が引き寄せられる!?」
おみっちゃんは乃木子の方へ見えない力で引き寄せられる。
「ようこそ。優しくてカワイイ乃木子の元へ。エヘッ。」
乃木子は目の前に来た、おみっちゃんに微笑む。
「どこが!? 地獄の三丁目の入り口じゃない!?」
おみっちゃんは天国と地獄の違いが分かるらしい。
「乃木神社、正統継承者、乃木子が命令する。おみっちゃんは私以外の者に憑りつくことはできない!」
「は・・・い。」
乃木の宝石の拘束力なのか、おみっちゃんは拒否できなかった。
「いい、おみっちゃん。私のお父さんやお母さんは霊感が無いの。おみっちゃんの姿も見えないし、おみっちゃんに憑りつかれたら、さあ大変なの。だから、私以外に憑りついちゃダメよ。」
「はい。」
拒否できないおみっちゃんは素直に乃木子の言うことを受け入れた。
「はあ・・・。」
怒られてしょんぼりするおみっちゃん。
「その代り、妖怪・あやかし専用のマーケットに連れて行ってあげる。」
「え!? 本当!?」
暗かったおみっちゃんの顔に女子が大好きなお買い物と聞いて笑顔が戻る。
「本当よ。身の回りの物を揃えましょうね。もちろん、幽霊専用よ。」
「乃木子、大好き!」
単純なおみっちゃんと乃木子は仲良しに戻った。

つづく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

椿の国の後宮のはなし

犬噛 クロ
キャラ文芸
架空の国の後宮物語。 若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。 有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。 しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。 幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……? あまり暗くなり過ぎない後宮物語。 雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。 ※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。

あまりさんののっぴきならない事情

菱沼あゆ
キャラ文芸
 強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。  充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。 「何故、こんなところに居る? 南条あまり」 「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」 「それ、俺だろ」  そーですね……。  カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta
キャラ文芸
恋と友情、そして命を懸けた決断。青春は止まらない。 世界を股にかける財閥の御曹司・嘉位は、U-15日本代表として世界一を経験した天才投手。 しかし、ある理由で野球を捨て、超エリート進学校・和井田学園へ進学する。 入学式の日、偶然ぶつかった少女・香織。 彼女は、嘉位にとって“絶対的替えの効かない、唯一無二の存在”だった。 香織は、八重の親友。 そして八重は、時に未来を暗示する不思議な夢を見る少女。 その夢が、やがて物語を大きく動かしていく。 ゴールデンウィーク、八重の見た夢は、未曾有の大災害を告げていた。 偶然か、必然か……命を守るために立ち上がる。 「誰も欠けさせない」という信念を胸に走り続ける。 やがて災害を未然に防ぎ、再びグラウンドへと導く。 その中で、恋もまた静かに進んでいく。 「ずっと、君が好きだった」告白の言葉が、災害と勝負を越えた心を震わせる。 それぞれの想いが交錯し、群像劇は加速する。 一人ひとりが主人公。人生に脇役はいない。 現代ファンタジーとリアルが交錯する青春群像劇。 本作は小説家になろう、オリジナル作品のフルリメイク版です。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...