伝説の生き物、エクスカリパー。

渋谷かな

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マーチ5

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ここはフェブラリー村とディセンバー城の間の道だった場所。現在は新しい海が広がっている。アインとレヴィアタンが互いの必殺技をぶつけ合う寸前。
「ちょっと待った!」
「ん!?」
その時、俺はどこかで聞いたような声に、ふと動きを止めた。それはレヴィアタンも同じであった。
「兄貴!?」
「よう、久しぶりだな。相棒。」
なんと笑顔で現れたのは兄貴ことマモンであった。
「マモンが何の用だ?」
「冷たいことを言うなよ。同じ悪魔の仲間だろう。」
マモンとレヴィアタンは悪魔の知り合いの様だった。
「和解しよう。」
兄貴は俺とレヴィアタンの間に立ち和解を提案する。
「え!? 兄貴、本気ですか!?」
「はあ!? どうして人間と和解しなければいけない!?」
俺とレヴィアタンはマモンの提案に納得がいかなかった。
「まず相棒は人間側を代表してレヴィアタンに謝れ。そして旦那と息子を返せ。なんせレヴィアタンは嫉妬を司る悪魔だ。おまえたちが家族と遊んでいるからレヴィアタンが嫉妬している。とにかく謝れ。」
「うんな、アホな!?」
俺は兄貴の説明に意味が分からないし納得いかなかった。
「なあ、レヴィアタン。地獄の海軍大提督を務めるあんたが、人間ごときに本気になって戦ってどおする? 謝罪してもらって、家族と仲良く暮らせれば、それでいいじゃねえか?」
「・・・強欲のおまえが、なぜ人間を助ける? こいつらからお金でももらったのか?」
レヴィアタンもマモンのことを理解しているので、きっとマモンにはお金儲けに関わる考えがあっての和解の申し出と感じた。
「いいや。相棒には助けてもらった借りがあるんでな。」
マモンはディセンバー城の修復業者を滅ぼし、公共工事の収入を横取りして設けたのがマモンである。
「ほれ、相棒。謝れ。」
「すいませんでした。」
俺は兄貴に言われたので素直に謝った。
「レヴィアタンも許してやれ。ほら、おまえの旦那と子供も帰って来たぞ。」
タラスクとボナコンも元気そうにやって来た。
「仕方がない。今回だけはマモン、おまえの顔を立ててやる。」
「それは良かった。これで丸く収まったぜ。」
レヴィアタンも人間との和解に応じてくれた。
「あなた、坊や、帰りましょう。」
「はい。失礼しました。モー。」
「バイバイ。ガオー。」
こうしてレヴィアタン親子は帰って行った。
「み、水が引いていく!?」
レヴィアタン親子が居なくなると同じくして、辺り一面を海のように覆っていた水が無くなった。
「なんだか分からないけど、さすが兄貴だ! ありがとう。」
「当たり前よ! 相棒が困っているのに助けない訳にはいかないだろう! また儲けさせてくれよ! ワッハッハー!」
俺と兄貴は金の亡者という共通点で息が合うのだった。
「なんか、あの人、怪しんだけど。」
「うんうん。」
「アインに悪い友達ができたのね。」
「ガオ。」
「ガオガオ。」
イリーナ、ワイバーン、シャナ、シーチキン、クエレブレは、マモンをあまり快く思っていなかった。
「そういえば相棒、ディセンバー城が魔王の手下に襲われたって聞いたけど、大丈夫なのか!?」
「そうだ!? ディセンバー城に行かなくっちゃ!?」
アインたちはディセンバー城へ向かうのだった。


ここはディセンバー城。
「無念だ・・・ケイティ・・・。」
アジ・ダハーカはトリプルドラゴン・スネーク・ファイアで、ズメイを攻撃したが、ズメイのトゥエルブドラゴン・ファイアの前に敗れて、力尽きて空中から地面に落下する。
「ガオー!」
ズメイは余力十分に空中で静止している。
「ケイティ・・・。」
地面に激突したアジ・ダハーカは最後まで愛するケイティのことを思いながら息を引き取った。
「愉快愉快だ。ワッハッハー!」
アジ・ダハーカの死に、ほくそ笑むエイブラムだった。

つづく。
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