伝説の生き物、エクスカリパー。

渋谷かな

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ジュン3

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ここはマンス王国の城下町ジュンの門の検問所。
アインは検問官を3人も切り殺し、検問破りの汚名を着せられると覚悟した所に、師匠オーガスが現れた。
「さらに強くなったな、アイン。」
オーガスは検問官とアインの戦いを見ていたのだろう。以前よりも強くなったアインを頼もしく思っている。
「師匠! 久しぶりです! 元気でしたか?」
アインも久しぶりに再会した師匠を笑顔で歓迎する。
「ああ。私はマンス王国周辺の偵察に行ってきた帰りだ。」
「何かあったんですか? 変な剣士がいて、検問官は剣士は皆殺しと言っていましたが?」
その性で剣士のアインは検問官に疑われて、もう少しで殺されるところだった。
「剣と会話する変な剣士がいて、もしかしたら伝説の生き物ではないかということで、もしそうなら、マンス王国の国王さまがお会いして、魔王を倒してくれるようにお願いしたいとのことだったのだが、どこかで剣士を殺せとメッセージが変わってしまったようだ。」
「伝言ゲームあるあるですね。」
迷惑な話だが相手が師匠なので怒らないで謙虚に話を合わせている。
「んん? 雲行きが悪いな。雷が来るぞ。」
急に空が暗くなってきた。
「ゴロゴロ―!」
辺りに雷が響き渡り。雷鳴が見えるようになった。
「み、水? 雨も降っていないのに?」
急に足元に水が広がり水たまりが川になり湖になり海のようなに大海原になっていく。
「ギャア!?」
検問所に並んでいた人々は次々と海の中に溺れて沈んでいく。
「アイン、溺れるなよ。」
「師匠。まさか!? この水はレヴィアタンの仕業では?」
アインは昔、草原が海になるという異常な現象を経験したことがある。その時、海のない所に海を作ったのが海の怪物レヴィアタンであった。
「違うな。どうやら暗雲と海を呼び寄せた者たちのお出ましだ。」
暗雲から雷光と共に雷の鳥が飛んで来る。
「私の名前はマンス王国の騎士サンダーバード。感電死する準備はできているんだろうな?」
海面から水しぶきをあげながら大きな蛇が現れる。
「同じく騎士シーサーペント。マンス王国の周辺で騒ぎを起こしたのは、おまえたちか? 死をもって償うがいい。」
サンダーバードとシーサーペントは怖い目つきでアインたちを睨む。
「いくぞ! エクスカリパー!」
「おお!」
アインはエクスカリパーに聖なる光を集約させる。
「あくまでも抵抗するか? いいだろう! サンダーバード・ショット!」
「海の藻屑になるがいい! シーサーペント・ウェーブ!」
サンダーバードとシーサーペントは必殺技を放とうとする。
「くらえ! 必殺! エクスカリパー・スラッシュ!」
アインも必殺技で対抗しようとする。
「待て、アイン。」
師匠が俺の前に出て止める。
「師匠!?」
俺は師匠に必殺技が当たるかもと思い、必殺技の発動をやめる。
「私は、マンス王国の秘密部隊ムーン所属のオーガスというものだ。先に無礼を働いたのは検問官たちだ。怒りを鎮めて、元の大地に戻してくれ。」
師匠は自分が国の秘密部隊の者だと名乗り出る。
「なに!? 王様直属のムーンだと!? どうして、こんな所に!?」
「やめろ。サンダーバード。我々が引かねば、後々、問題になるぞ。」
サンダーバードとシーサーペントは必殺技の発動をやめた。
「ああ!? 空が青く、地面から水が引いていく!?」
サンダーバードとシーサーペントの戦意が無くなり、師匠の言うように、元の大地が戻って来た。
「アイン、戦うことだけが戦いを終わらせる方法ではない。」
「はい。師匠。」
俺は、やっぱり師匠はカッコイイと思った。

つづく。
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