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拾う者
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「ワンニャア。」
犬猫のワンニャアは魔界にいた。天使エリザベスに散歩と思って付いていき、置いていかれたのだった。
「まあ! カワイイ! ・・・・・・でも、犬かしら? 猫かしら?」
これがワンニャアを見た人の素直な感想である。
「ラファエル、変な生き物を拾うな。」
「変じゃないやい! これでも犬か猫だもの。」
ワンニャアを拾ったのは天使たちだった。
「もうすぐ魔王の城にたどり着く。みんな、気を引き締めろよ。」
「おお!」
天使たちは神の命令を受けて悪魔を殲滅しようとしていた。
「ミカエル、悪魔たちは和議の提案を受け入れるかな?」
「受け入れるしか劣勢の悪魔たちには選択肢はないはずだ。それに我々の条件を受け入れないというのなら、悪魔なんか駆逐するまでだ。」
「おお、兵士が帰ってきたぞ。」
ミカエルは天使なので悪魔を毛嫌いしていた。そこに和議の話し合いに行った兵士が帰って来る。
「ご報告いたします。魔王サタンが和議の条件を受け入れました。」
「そうか、ご苦労。」
「それにつきまして、魔王からも条件が出されています。」
「魔王の条件だと?」
ミカエルは魔王サタンが条件を付けたことを訝しげに思う。
「条件とはなんだ?」
「はい。それが天使も悪魔と一緒に邪神ルシファーと戦えとのことでした。」
「良いアイデアだ。軍師が変わったな。」
「分かるか?」
「わかるさ。単純なことしか想像できない悪魔が、我々も戦いに引き釣り出そうとするのだからな。」
「行こう。魔王の城へ。」
ミカエルたち天使は魔界城に行く。
「ようこそ、天使たち。」
悪魔たちが天使を迎える。
「これは、これは。悪魔が天使の力を必要とするとは面白い。」
「いえいえ、悪魔も弱体化しているので、天使に助けてもらわないと人手不足なんだ。」
悪魔のサタンと天使ミカエルの意地の張り合いである。
「ワンニャア。」
その時、ラファエルが抱いているワンニャアが鳴いた。
「カワイイ犬? カワイイ猫ね? どっちかしら?」
「分からないの。」
クリスティーナはワンニャアの首に名札がついているのを見つけた。
「あら? 名札が付いている。名前はワンニャア。そのままね。なになに、見つけたらハリウッド孤児院までご連絡ください!? これは!? 私たちの孤児院だわ!?」
妙な所でつながっているブラピとクリスであった。
つづく。
犬猫のワンニャアは魔界にいた。天使エリザベスに散歩と思って付いていき、置いていかれたのだった。
「まあ! カワイイ! ・・・・・・でも、犬かしら? 猫かしら?」
これがワンニャアを見た人の素直な感想である。
「ラファエル、変な生き物を拾うな。」
「変じゃないやい! これでも犬か猫だもの。」
ワンニャアを拾ったのは天使たちだった。
「もうすぐ魔王の城にたどり着く。みんな、気を引き締めろよ。」
「おお!」
天使たちは神の命令を受けて悪魔を殲滅しようとしていた。
「ミカエル、悪魔たちは和議の提案を受け入れるかな?」
「受け入れるしか劣勢の悪魔たちには選択肢はないはずだ。それに我々の条件を受け入れないというのなら、悪魔なんか駆逐するまでだ。」
「おお、兵士が帰ってきたぞ。」
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「ご報告いたします。魔王サタンが和議の条件を受け入れました。」
「そうか、ご苦労。」
「それにつきまして、魔王からも条件が出されています。」
「魔王の条件だと?」
ミカエルは魔王サタンが条件を付けたことを訝しげに思う。
「条件とはなんだ?」
「はい。それが天使も悪魔と一緒に邪神ルシファーと戦えとのことでした。」
「良いアイデアだ。軍師が変わったな。」
「分かるか?」
「わかるさ。単純なことしか想像できない悪魔が、我々も戦いに引き釣り出そうとするのだからな。」
「行こう。魔王の城へ。」
ミカエルたち天使は魔界城に行く。
「ようこそ、天使たち。」
悪魔たちが天使を迎える。
「これは、これは。悪魔が天使の力を必要とするとは面白い。」
「いえいえ、悪魔も弱体化しているので、天使に助けてもらわないと人手不足なんだ。」
悪魔のサタンと天使ミカエルの意地の張り合いである。
「ワンニャア。」
その時、ラファエルが抱いているワンニャアが鳴いた。
「カワイイ犬? カワイイ猫ね? どっちかしら?」
「分からないの。」
クリスティーナはワンニャアの首に名札がついているのを見つけた。
「あら? 名札が付いている。名前はワンニャア。そのままね。なになに、見つけたらハリウッド孤児院までご連絡ください!? これは!? 私たちの孤児院だわ!?」
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