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「問題・・・それは鎌倉幕府側にも、私同様に悪霊がいたということだ。」
「なんですって!?」
「正確には、鎌倉幕府を守っている守護霊とでも言った方がいいだろう。」
「守護霊!?」
霊は悪霊だけではない。守るために霊もいるのだ。
「そうだ。彼らは強い。源頼朝、源頼家、源実朝の3人の征夷大将軍の守護霊だ。」
「3人も!?」
「現在の鎌倉幕府は亡き源頼朝の妻、尼将軍と呼ばれている北条政子が最高権力者だ。北条氏は執権を代々継承している豪族だ。」
「女?女が1番偉いのか?」
この武家時代に女が強いというのが信じられない蛍。
「権力とは、何かを作る時は一つにまとまるが、得るものを得てしまえば不要なのさ。」
平将門は、栄華を誇った平氏なので、権力の儚さ、権力を維持することの難しさを知っている。
「死者を生き返らせる方法は、3人の守護霊を倒すこと。単純だろう?」
「簡単に言う。」
「悪いが私は悪霊でね。私には守護霊は倒せないんだ。相性が悪くてね。」
「相性?」
「霊と霊が戦っても、呪い合うだけで意味がない。やはり生身の者が霊と戦って打ち勝つことに意味がある。」
「そういうものですか?」
「そういうもんだよ! 蛍ちゃん!」
昼寝から楓が目を覚ました。
「そうだね・・・ん!? 目を覚ますな! クソガキ!」
「蛍ちゃん! 目を覚ましたんじゃないよ! 起きただけだよ!」
「・・・か、勝てん。」
「ワッハッハー! 楓は強いのだ!」
楓は寝起きから元気全快の女の子だった。
「そうだ。お嬢ちゃんは強い。」
「オッサン! 蛍ちゃんより見る目があるな!」
「だろ? 蛍は夜に光る虫だからな。」
「虫・・・俺は虫だったのか。」
「蛍ちゃんは虫! ワッハッハー!」
落ち込む蛍の周りを元気に楓が走り回る。
「落ち込んでいる暇はないぞ。蛍。死者を生き返らせたいなら、鎌倉幕府を倒しに行くことだ。」
「は、はい。」
「大丈夫か? おまえより楓の方が頼りになりそうだ。」
「蛍ちゃん! 楓の勝ち!」
「俺はどうせ虫ですよ・・・。」
蛍は根に持つタイプだった。
「だが、今のおまえでは勝つことは難しいだろう。」
「え?」
「それほどに3人の守護霊を倒すことは難しい。」
「それじゃあ、どうすれば!?」
蛍と守護霊との戦いは厳しいものになる。
「私がおまえに剣の使い方を教えてやる。」
「稽古をつけてくれるんですか?」
「そうだ。私がおまえを強くしてやる。」
蛍は平将門に稽古をつけてもらうことになった。
「蛍ちゃん! 良かったね!」
いつも明るい楓であった。
つづく。
「なんですって!?」
「正確には、鎌倉幕府を守っている守護霊とでも言った方がいいだろう。」
「守護霊!?」
霊は悪霊だけではない。守るために霊もいるのだ。
「そうだ。彼らは強い。源頼朝、源頼家、源実朝の3人の征夷大将軍の守護霊だ。」
「3人も!?」
「現在の鎌倉幕府は亡き源頼朝の妻、尼将軍と呼ばれている北条政子が最高権力者だ。北条氏は執権を代々継承している豪族だ。」
「女?女が1番偉いのか?」
この武家時代に女が強いというのが信じられない蛍。
「権力とは、何かを作る時は一つにまとまるが、得るものを得てしまえば不要なのさ。」
平将門は、栄華を誇った平氏なので、権力の儚さ、権力を維持することの難しさを知っている。
「死者を生き返らせる方法は、3人の守護霊を倒すこと。単純だろう?」
「簡単に言う。」
「悪いが私は悪霊でね。私には守護霊は倒せないんだ。相性が悪くてね。」
「相性?」
「霊と霊が戦っても、呪い合うだけで意味がない。やはり生身の者が霊と戦って打ち勝つことに意味がある。」
「そういうものですか?」
「そういうもんだよ! 蛍ちゃん!」
昼寝から楓が目を覚ました。
「そうだね・・・ん!? 目を覚ますな! クソガキ!」
「蛍ちゃん! 目を覚ましたんじゃないよ! 起きただけだよ!」
「・・・か、勝てん。」
「ワッハッハー! 楓は強いのだ!」
楓は寝起きから元気全快の女の子だった。
「そうだ。お嬢ちゃんは強い。」
「オッサン! 蛍ちゃんより見る目があるな!」
「だろ? 蛍は夜に光る虫だからな。」
「虫・・・俺は虫だったのか。」
「蛍ちゃんは虫! ワッハッハー!」
落ち込む蛍の周りを元気に楓が走り回る。
「落ち込んでいる暇はないぞ。蛍。死者を生き返らせたいなら、鎌倉幕府を倒しに行くことだ。」
「は、はい。」
「大丈夫か? おまえより楓の方が頼りになりそうだ。」
「蛍ちゃん! 楓の勝ち!」
「俺はどうせ虫ですよ・・・。」
蛍は根に持つタイプだった。
「だが、今のおまえでは勝つことは難しいだろう。」
「え?」
「それほどに3人の守護霊を倒すことは難しい。」
「それじゃあ、どうすれば!?」
蛍と守護霊との戦いは厳しいものになる。
「私がおまえに剣の使い方を教えてやる。」
「稽古をつけてくれるんですか?」
「そうだ。私がおまえを強くしてやる。」
蛍は平将門に稽古をつけてもらうことになった。
「蛍ちゃん! 良かったね!」
いつも明るい楓であった。
つづく。
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