45 / 63
44
しおりを挟む
「私が気象予報協会の会長だ! CEと呼べ! CEと!」
気象予報協会の会長室の会長というネームプレートのある机のイスに座る一人の女がいた。気象予報協会の会長は女であった。
「誰に向かって言っているんですか?」
「気にしないで。私も肩書が欲しかったのよ。女魔王、女英雄、女魔法剣士、女神・・・どうして私にだけ素晴らしい肩書がないの? ということで、女会長、女CEに私は上り詰めたのだ! ははは!」
「声が大きしいし、本当に誰に向かって話しているんですか?」
「ボッキー、そんな冷たいことを言わないで?」
「私の名前はバッキーです。」
「・・・ゴホン。本題に入ります。巨人が現れました。セーラお嬢様・・・いえ、セーラ王妃様から出動命令が出ています。」
「なんですって!? どうしてそれを先に言わないのよ!?」
「あなたが勝手に独り言を長々と話していただけです。」
「もう、この国には戦える人間は私しかいない! 私に任せなさい!」
「それでは頼みましたよ。ちなみに巨人は2体いますからね。」
「2体!? 聞いてないわよ!?」
「言いそびれただけです。」
「いいわ! 女CEの見せ場よ! 戦う女CEの実力をみせてやろうじゃない! 女CE、カトリーヌ、出る!」
「・・・はあ、やっと行きましたか。疲れた。」
セーラお嬢様が、セーラ王妃様になっても、メイドとしてお仕えするので、バッキーの苦労と受難は終わらない。それにしても、カトリーヌは相変わらずうるさい女であった。
一方、うくぴょんたちは・・・。
「らとぴょん。どうやら、ここがお城の中心部らしい。」
「すごい! 私たち潜入に成功したのね!」
「バカ!? 声が大きい!?」
「おまえもな。」
「俺かよ!?」
「ごめんなさい。」
「僕たちは貧しくても、小さな町のままで良かった。そうすれば、豊かになる者も出ず、僕たちは貧しさを極めなくて良かった。自分たちが、可哀そうな人間だと感じずに済んだんだ。」
「そうだ。俺たちは可哀そうなんかじゃなねえ!?」
「そうよ。可哀そうじゃない。私はカワイイ。」
「分かった、分かったから静かにしろ。儀式に入るぞ。」
「おお!」
僕は、こいつらを一緒に連れて来たのは失敗だったと感じていた。だが今更やめる訳にはいかない。
「いでよ! 僕のサイコロ!」
僕は黒いサイコロを呼び出した。
「僕は、この国を滅ぼす。サイコロよ。僕の意志の目を出してくれ。それ!」
僕はサイコロを振った。
「何が出るかな? 何が出るかな? ヤッホー! ヤッホー!」
らとぴょんとぱこぴょんがサイコロを振った時のBGMを歌ってくれる。やっぱりこの二人は僕の仲間だ、友達だ。
「出たか!?」
サイコロの目は・・・。
「イチニサン城に毒が撒かれて、人の住めない、人の近づけない毒の城となる。」
「毒の城?」
「何か来るぞ!?」
この世界はサイコロの目が絶対である。サイコロが黒く光り輝く。何か黒い光の中から現れる。
「我の名前はバジリクス・ガス。」
「なんだ!? こいつは!?」
「蛇の化け物!?」
「バジリスク・ガス?」
現れたのは毒の神バジリスクだった。毒ガスの神がいないので、バジリスクの毒ガスバージョンである。
「黒いサイコロの主よ。おまえの願いを叶えてやろう。」
つづく。
気象予報協会の会長室の会長というネームプレートのある机のイスに座る一人の女がいた。気象予報協会の会長は女であった。
「誰に向かって言っているんですか?」
「気にしないで。私も肩書が欲しかったのよ。女魔王、女英雄、女魔法剣士、女神・・・どうして私にだけ素晴らしい肩書がないの? ということで、女会長、女CEに私は上り詰めたのだ! ははは!」
「声が大きしいし、本当に誰に向かって話しているんですか?」
「ボッキー、そんな冷たいことを言わないで?」
「私の名前はバッキーです。」
「・・・ゴホン。本題に入ります。巨人が現れました。セーラお嬢様・・・いえ、セーラ王妃様から出動命令が出ています。」
「なんですって!? どうしてそれを先に言わないのよ!?」
「あなたが勝手に独り言を長々と話していただけです。」
「もう、この国には戦える人間は私しかいない! 私に任せなさい!」
「それでは頼みましたよ。ちなみに巨人は2体いますからね。」
「2体!? 聞いてないわよ!?」
「言いそびれただけです。」
「いいわ! 女CEの見せ場よ! 戦う女CEの実力をみせてやろうじゃない! 女CE、カトリーヌ、出る!」
「・・・はあ、やっと行きましたか。疲れた。」
セーラお嬢様が、セーラ王妃様になっても、メイドとしてお仕えするので、バッキーの苦労と受難は終わらない。それにしても、カトリーヌは相変わらずうるさい女であった。
一方、うくぴょんたちは・・・。
「らとぴょん。どうやら、ここがお城の中心部らしい。」
「すごい! 私たち潜入に成功したのね!」
「バカ!? 声が大きい!?」
「おまえもな。」
「俺かよ!?」
「ごめんなさい。」
「僕たちは貧しくても、小さな町のままで良かった。そうすれば、豊かになる者も出ず、僕たちは貧しさを極めなくて良かった。自分たちが、可哀そうな人間だと感じずに済んだんだ。」
「そうだ。俺たちは可哀そうなんかじゃなねえ!?」
「そうよ。可哀そうじゃない。私はカワイイ。」
「分かった、分かったから静かにしろ。儀式に入るぞ。」
「おお!」
僕は、こいつらを一緒に連れて来たのは失敗だったと感じていた。だが今更やめる訳にはいかない。
「いでよ! 僕のサイコロ!」
僕は黒いサイコロを呼び出した。
「僕は、この国を滅ぼす。サイコロよ。僕の意志の目を出してくれ。それ!」
僕はサイコロを振った。
「何が出るかな? 何が出るかな? ヤッホー! ヤッホー!」
らとぴょんとぱこぴょんがサイコロを振った時のBGMを歌ってくれる。やっぱりこの二人は僕の仲間だ、友達だ。
「出たか!?」
サイコロの目は・・・。
「イチニサン城に毒が撒かれて、人の住めない、人の近づけない毒の城となる。」
「毒の城?」
「何か来るぞ!?」
この世界はサイコロの目が絶対である。サイコロが黒く光り輝く。何か黒い光の中から現れる。
「我の名前はバジリクス・ガス。」
「なんだ!? こいつは!?」
「蛇の化け物!?」
「バジリスク・ガス?」
現れたのは毒の神バジリスクだった。毒ガスの神がいないので、バジリスクの毒ガスバージョンである。
「黒いサイコロの主よ。おまえの願いを叶えてやろう。」
つづく。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる