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「はい! カトリーヌお姉さんだよ!」
牢屋にいる鎖に繋がれたうくぴょんは怒っているようにカトリーヌを睨むのであった。
「出せ。」
「え?」
「ここから出せ!」
「それは無理。」
「僕にはサイコロがあるんだぞ! 僕のサイコロは黒くて、邪悪な者たちを呼び出すことが出来るんだ!」
「だから呼び出せないように鎖でつないでいるのよ。」
「クソッ!? 鎖を解け! ここから出せ!」
「出せと言われて出すバカはいないでしょう。本当に子供ね。」
「子供が子供で何が悪い!」
「口だけは達者ね。まあ、落ち着いて、私の話を聞きなさい。」
カトリーヌは鎖をつけていても暴れようとする、うくぴょんをなだめる。そして自分の考えた、これからの行動を伝え始める。
「あなたを魔界に連れて行くわ!」
「魔界!?」
「そうよ、魔界。あなたの持っている黒いサイコロは、邪神うさぴょんによって作られた物なの。」
「邪神うさぴょん!?」
「そう、あなたのサイコロは邪神が封印されているサイコロなの。だから凶悪で邪悪な魔物を呼び出すことが出来るのよ。」
「そうだったのか。だったら、おまえなんか僕の一振りで殺してやる!」
「若いわね。どうしてそうなる?」
「知るか! この鎖から解き放たれたら、真っ先におまえを殺してやる!」
うくぴょんの目は殺気に満ち溢れていた。あながち言葉通りカトリーヌを殺しかねない狂気に呑み込まれていた。
「そうやって、友達を2人も殺したの?」
「!?」
「あなたの自分勝手な行動や気持ちの暴発が、あなたの大切な友達を殺したのよ。」
「そ、そんな・・・嘘だ。・・・僕は殺してなんかいない・・・殺そうとしていない・・・殺す気なんか無かったんだ!?」
「きれいごとは結構。結果をみなさい。友達は2人共いないわ。甘ったれないで、現実をみなさい。」
「う、うわあああ!?」
うくぴょんは現実の残酷さに心が砕けてしまう。大声を出して発狂するしかなかった。そして力尽きて静かになる。
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・。」
「ああ、うるさい。やっと静かになったわね。」
「はあ・・・はあ・・・。」
「もし、死んでしまったあなたのお友達を生き返らせる方法があるとしたら、どうする?」
「!?」
「お、動きが止まった。やっと私の話を聞く気になったのね。」
暴れていたうくぴょんの動きが止まった。自分の性で死んでしまった友達を生き返らせることが出来るかもしれないと聞いたからだ。
「そんな方法があるのか?」
「あるわ。魔界にいる魔王に聞きに行けば、きっと方法を教えてくれるはずよ。」
「だ、騙している訳じゃないだろうな?」
「失礼ね。私が人を騙すような悪い顔をしている? カワイイ顔をしてるでしょ?」
「若作り。」
「そう、若作り! ・・・誰が若作りだ! おまえ、殺すぞ!」
「ハハハハハッ!」
「わ、笑った。」
「ハハハハハッ!」
「ハハハハハッ!」
思わずカトリーヌも笑った。笑うしかないという感じであった。それでも男の子が笑うとカワイイと思う年増のおばさんのカトリーヌであった。
「行こう! 魔界へ! 僕はらとぴょんとぱこぴょんを生き返らせたい!」
「よし! 魔界へ行くぞ!」
「よろしく、おばさん!」
「こちらこそ! よろしくね! うくぴょん! ・・・誰がおばさんだ!? カトリーヌお姉さんと呼べ!」
「ハハハハハッ!」
こうして無事にカトリーヌとうくぴょんは、一緒に魔界を目指すことになった。
つづく。
牢屋にいる鎖に繋がれたうくぴょんは怒っているようにカトリーヌを睨むのであった。
「出せ。」
「え?」
「ここから出せ!」
「それは無理。」
「僕にはサイコロがあるんだぞ! 僕のサイコロは黒くて、邪悪な者たちを呼び出すことが出来るんだ!」
「だから呼び出せないように鎖でつないでいるのよ。」
「クソッ!? 鎖を解け! ここから出せ!」
「出せと言われて出すバカはいないでしょう。本当に子供ね。」
「子供が子供で何が悪い!」
「口だけは達者ね。まあ、落ち着いて、私の話を聞きなさい。」
カトリーヌは鎖をつけていても暴れようとする、うくぴょんをなだめる。そして自分の考えた、これからの行動を伝え始める。
「あなたを魔界に連れて行くわ!」
「魔界!?」
「そうよ、魔界。あなたの持っている黒いサイコロは、邪神うさぴょんによって作られた物なの。」
「邪神うさぴょん!?」
「そう、あなたのサイコロは邪神が封印されているサイコロなの。だから凶悪で邪悪な魔物を呼び出すことが出来るのよ。」
「そうだったのか。だったら、おまえなんか僕の一振りで殺してやる!」
「若いわね。どうしてそうなる?」
「知るか! この鎖から解き放たれたら、真っ先におまえを殺してやる!」
うくぴょんの目は殺気に満ち溢れていた。あながち言葉通りカトリーヌを殺しかねない狂気に呑み込まれていた。
「そうやって、友達を2人も殺したの?」
「!?」
「あなたの自分勝手な行動や気持ちの暴発が、あなたの大切な友達を殺したのよ。」
「そ、そんな・・・嘘だ。・・・僕は殺してなんかいない・・・殺そうとしていない・・・殺す気なんか無かったんだ!?」
「きれいごとは結構。結果をみなさい。友達は2人共いないわ。甘ったれないで、現実をみなさい。」
「う、うわあああ!?」
うくぴょんは現実の残酷さに心が砕けてしまう。大声を出して発狂するしかなかった。そして力尽きて静かになる。
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・。」
「ああ、うるさい。やっと静かになったわね。」
「はあ・・・はあ・・・。」
「もし、死んでしまったあなたのお友達を生き返らせる方法があるとしたら、どうする?」
「!?」
「お、動きが止まった。やっと私の話を聞く気になったのね。」
暴れていたうくぴょんの動きが止まった。自分の性で死んでしまった友達を生き返らせることが出来るかもしれないと聞いたからだ。
「そんな方法があるのか?」
「あるわ。魔界にいる魔王に聞きに行けば、きっと方法を教えてくれるはずよ。」
「だ、騙している訳じゃないだろうな?」
「失礼ね。私が人を騙すような悪い顔をしている? カワイイ顔をしてるでしょ?」
「若作り。」
「そう、若作り! ・・・誰が若作りだ! おまえ、殺すぞ!」
「ハハハハハッ!」
「わ、笑った。」
「ハハハハハッ!」
「ハハハハハッ!」
思わずカトリーヌも笑った。笑うしかないという感じであった。それでも男の子が笑うとカワイイと思う年増のおばさんのカトリーヌであった。
「行こう! 魔界へ! 僕はらとぴょんとぱこぴょんを生き返らせたい!」
「よし! 魔界へ行くぞ!」
「よろしく、おばさん!」
「こちらこそ! よろしくね! うくぴょん! ・・・誰がおばさんだ!? カトリーヌお姉さんと呼べ!」
「ハハハハハッ!」
こうして無事にカトリーヌとうくぴょんは、一緒に魔界を目指すことになった。
つづく。
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