ESF 楽しい・サイ・ファン

渋谷かな

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「見逃してあげるわ。」

カトリーヌは悪事を働いたありぴょんを許すというのだ。極悪非道のカトリーヌらしくない言葉に一同は恐怖を覚える。

「どうしたんですか!? カトリーヌ!?」
「熱でもあるのか!?」
「どこかで頭を打ったんじゃないですか!?」
「カトリーヌが壊れた!?」
「おい、おまえたちは私をなんだと思っているんだ?」
「化け物。」
「獣。」
「破壊神。」
「出来損ない。」
「お、お、おまえら! 黙れ!」
「今がチャンスだ!」

カトリーヌたちが身内でもめている間に、ありぴょんはこっそりと、この場から逃げ出した。

「あ!? ありぴょんが逃げる!?」
「放っておきましょう。」
「いいんですか?」
「いいのよ。無駄な殺生はしないわ。私は得を積むことにしたのよ。」
「おお!? カトリーヌらしくないお言葉!?」
「おまえ殺すぞ!?」
「あ、いつものカトリーヌだ。」
「ゴホン。もうやめましょう。ありの1匹殺していたら、いつまでも神の神殿にたどり着けないモノ。」
「おお! ついに神の心に目覚めたのですね!」
「神の心?」
「神は心が優しくて広いのです。戦争やいじめなんてちっぽけなことです。争いを無くすのが神の心です。」
「んん!? 難しいことは私には分からないわ。」

その時だった。空から金色の眩しい光が舞い降りる。まさに美しい天使が地上に舞い降りると言わんばかりであった。

「久しぶりだな。カトリーヌ。今は気象予報協会の女会長、女CEのカトリーヌと呼んだ方がいいのかな?」
「神カトリーヌ!?」

現れたのは神カトリーヌであった。人間と神の2人のカトリーヌの再会である。2人のカトリーヌの胸には懐かしさが込み上げてくる。

「神カトリーヌ、元気だった?」
「ええ、天界からあなたの活躍を楽しみに見ていたわ。」
「ありがとう。なら知っていると思うんだけど、私たちはうくぴょんの黒いサイコロを何とかするために神の神殿に行かないといけないの。」
「知っているわ。邪神うさぴょんはしつこいわね。」
「教えて、神カトリーヌ。神の神殿がどこにあるのか?」
「それなら大丈夫。神の神殿へ、ようこそ。」
「え? 」

何も無かった道に突然、光り輝く黄金の神殿が現れる。その輝きにカトリーヌとうくぴょんは目を奪われるのであった。

「うわあー!? きれい!?」
「黄金の神殿!?」
「神の神殿は、あなたの心が神のように清らかになった時に現れるのよ。」
「清らか? カトリーヌが? うそだ・・・。」
「おまえ殺すぞ。」
「冗談です。冗談ですよ。はははははっ。」

これでも神の神殿が呼び出せたのでカトリーヌの心は純白の清らかな乙女です。それを否定する者には死が待っている。

「それではサイコロの浄化を始めましょう。」

神カトリーヌがうくぴょんの呪われた黒いサイコロを清めるというのだった。

つづく。
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