少年少女剣客隊

渋谷かな

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15の災い。その4

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「ねえねえ、ペリー。」
「なに? ちいちゃん。」
「巨人が現れて、街を破壊したんだって。」
「物騒な世の中ね。」
「実は私たちは関係者です。」
「楓ちゃん、見て見ぬふりをしよう。」
「どうだ! 僕のご先祖様たちの力は! 神隠しも、大量虐殺も、巨人も全て、僕のご先祖様の仕業だ! ワッハッハー!」
「黙れ! 家々! おまえがやったわけではないだろう! 殺すぞ!」
「大声でしゃべったら、私たちが共犯だとバレるだろうが! 大砲をぶっ放すぞ!」
「警察に捕まったら、ご飯が毎日食べれるね。」
「楓ちゃん、独房のご飯は不味いよ。」
「それは困る。逮捕は無しという方向で。」
「どいつもこいつもよくしゃべる。既にご先祖様たちが第4の災いを江戸にまき散らしている頃だ! 徳川家は永遠に不滅でござる! ワッハッハー!」
「うるさい。」
「桜先生!?」
「みんな、席に着け。」
 子供たちが騒いでいると、桜先生が教室にやって来た。
「最近、噛まれるとゾンビーやキョンシーになってしまう、ドラキュラ・システムが流行っているから気をつけて帰るのよ。それでは、さようなら。」
「桜先生、さようなら。」
 子供たちが寺子屋から帰ろうとする。
「ちょっと待った。」
 そこに変な男が現れる。
「私は徳川15将軍の一人。第11代将軍、徳川家斉だ。」
「ここは良い子の寺子屋よ。何しに現れたの?」
「第4の災いを起こしに来たのだ。ワッハッハー!」
 その時、寺子屋の周囲は、人々に囲まれていた。何だか人々の様子がおかしかった。
「助けて!? 変なおじさんに襲われています!?」
「変よ!? この人たちは!?」
「人間であって、人間じゃない!?」
「この人たちは!? ゾンビー!?」
「さすがはご先祖様! これだけの兵がいれば、明治政府を倒すことも容易いでござる! ワッハッハー!」
「その前に、あなたも生きてるんだからゾンビに噛まれたら、ゾンビになるのよ。」
「それは困る!? ご先祖様! ゾンビの寺子屋襲撃はやめてもらえませんか?」
「無理。だってゾンビは私の言うことを聞かないもの。」
「なんですと!?」
 ゾンビは食欲旺盛、自由奔放だった。
「ギャアアア!?」
「実朝くん!?」
 源実朝がゾンビに噛まれた。
「うおおおお!? ゾンビに!? ・・・変わらない? あ、そっか。私は鎌倉時代の霊で、霊体として実体化しているだけだから、特にゾンビに噛まれても、何ら変化はしないのか。」
「ということは、幽霊の私もゾンビに噛まれても大丈夫。やったー!」
「それでも教師か!?」
 実朝と桜先生は幽霊なので、ゾンビに噛まれてもゾンビ化しない。
「女だ! その男と、徳川家の末裔の家々は狙うな! 女を狙え! 女は生きてるぞ!」
「ガオオオー!」
「言うこと分かってるじゃない!?」
「ラッキー。僕は狙われないでござる。」
 ゾンビたちが、ちいたち襲う。
「これよ、こういう展開を待っていたのよ。」
「そうよね。詰め込んだ弾が腐る所だったわ。」
「適度な運動は健康にいいのだもの。」
 ちいは、竜の使いを呼び出す準備をし、ペリーは拳銃に銃弾がこもっているのを確認し、楓も蛍たちと会話をする様に戦う準備をする。
「ガオオオー!」
「いでよ! 海竜様と火竜様の使い! 海ちゃん! 火ちゃん!」
「いきなり呼ばないでよ!? 二人で呼ばれると漫才コンビみたいなんですけど。」
「これも青春だ! 青春一直線!」
「どうでもいいから、このゾンビたちを何とかして。」
「塩辛いぞ! 海竜破!」
「燃えろ! 火竜破!」
 海竜と火竜がゾンビに襲い掛かる。
「脳みそと心臓をぶち抜いてやる! ペリー・ショット・乱れ撃ち!」
 バンバンバンと360度に拳銃の弾をぶっ放すペリー。
「そして、とどめのロケットランチャー!」
「どこからそんなものが!?」
「教室の掃除道具置き場。」
「そんな物騒なものを掃除用具と一緒にしまうな!?」
「フィニッシュ。」
 ドカーンっと、ペリーの肩に担いだロケットランチャーがゾンビの群れに撃ち込まれ爆発する。
「いけ! 蛍さんたち! ゾンビさんたちを焼き払え!」
 楓は、蛍たちに生命エネルギーを充電し、高温になった蛍を光線のようにゾンビに放ち攻撃する。
「ガオオオー!」
 ほぼゾンビたちは、ちい、ペリー、楓の活躍により壊滅した。
「なんなんだ!? おまえたちは!?」
「私たちは、少年少女剣客隊だ! おまえの悪事は許さないぞ!」
「少年少女剣客隊!? クソッ!? 今日のことは忘れないからな!? 覚えているよ!?」
 徳川家斉は、生き残ったゾンビたちと消え去った。
「なんとか形になったわね。」
「これからもみんなの平和のために戦いましょう。」
「頑張るぞ! 少年少女剣客隊!」
「おお!」
 やっと活躍らしい活躍をした少年少女剣客隊。
「私の出番がない!?」
「僕の出番もない!?」
 悔しがる桜先生と家々であった。
 つづく。
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