少年少女剣客隊

渋谷かな

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災いを封印する。その3

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「ねえねえ、ペリー。」
「何? ちいちゃん。」
「私たち! 災いを封印! 少年少女剣客隊! 災い2体を封印成功!」
「したのは、私のお父さんだけどね。」
「新しい瓦版だよ。」
 楓が瓦版を持ってきたので、全員で見る。
「何々、警視庁が爆破消滅。謎のテロ組織の犯行か? なんですって!? 破壊したのは私たち、少年少女剣客隊よ! 自首しなくっちゃ!」
「やめろ。捕まる。」
 楓が壁に顔写真を貼り出す。
「何をしている?」
「指名手配の写真を貼りだしてるの。」
「やめい! 罪もバレてないのに、自らアピールしてどうする!?」
「賞金首になっとるぞ!」
「懸賞金が出るの!?」
「どれどれ、ちいが100円、ペリーが50円、楓が10円、僕がプライスレス・・・プライスレスだと!? 僕の存在に価値は無いというのか!?」
「その通り!」
「どれどれ、実朝が1万円と、みんな大した金額じゃないな。」
「そうね。アッハハハハ・・・1万円!?」
「実朝くんの価値が1万円だというのか!?」
「1万円あれば、滞納している長屋の家賃が払える!」
「1万円あれば、新しい火縄銃が買える!」
「1万円あれば、お腹いっぱいのお米が食べれる!」
「1万円あれば、ご先祖様に立派なお供え物ができる!」
「みんな!? どうした!? 目つきが怖いよ!?」
「ここは仲良く1人2500円ずつで山分けよ。」
「仕方がない。その条件をのもう。」
「実朝くん、ご飯のために大人しく捕まってね。」
「これも少年少女剣客隊の手柄でござる。」
「嫌だ!? 助けて!? 殺される!?」
「やめなさい! 実朝君が嫌がっているじゃない!」
「桜先生!?」
 子供たちが騒いでいると、桜先生が教室に現れた。
「先生は、いじめは許しません! 分かりましたか!」
「はい。」
「声が小さい! 分かったかと聞いているんです!」
「はい!」
「それでよろしい。さすがは私の生徒たちだわ。ニコニコ。」
「殺される。そう感じたのは私だけじゃないはず!?」
「怖い!? あれが教師という立場を使ったパワハラか!?」
「桜お姉ちゃん、カッコイイ!」
「ありがとう。楓。イエーイ!」
「さあ、実朝君。怖かったわね。もう大丈夫よ。」
「桜先生、ありがとうございます。」
「先生が一緒に警察までついていってあげよう。」
「はい・・・ええー!?」
「先生も実朝の懸賞金が目的なのね!?」
「違うわよ!? 私は実朝君を人道的に保護しようとしているだけよ!」
「最低! 生徒よりお金が大切なんですか!?」
「私は、ただ1万円あれば、楓に美味しいご飯を食べさせてあげられると思っただけなの。」
「桜お姉ちゃん! ありがとう!」
「楓! 楓は、お姉ちゃんのことを分かってくれるのね!」
「うん。二人で警察に届けるから、一人5000円ずつだね。」
「それで手をうとう! キャッハッハ!」
「似た者姉妹め!?」
「やはり、この物語で1番怖いのは、ご先祖様でもなく、桜先生だ!?」
「それでは、みなさん、さようなら。」
「桜先生、さようなら。」
 子供たちは寺子屋から帰って行った。

「ついに桜先生は、流行を教えたり、課題を示したりしなくなっちゃった。」
「教師っていいわね。私も将来の夢は、シスターをやめて、女教師になろうかしら。」
「そうね。桜先生でもなれるんだから、私たちでもなれるわ。」
「教師になる動機が、私たちは不純な気がする。」
「それにしても楓と実朝が警察に行っていないと、少年少女剣客隊も静かね。」
「おい!? 僕がいるではないか!? 徳川第16代将軍、徳川家々でござるぞ!」
「本当に静かね。」
「無視するな!?」
「あ、いたの?」
「ずっといましたよ!」
「あんたも何か個性がないの? 個性が無いと存在感が無いキャラクターになっちゃうぞ。」
「もうなってるでござる。フア~。」
「良かったね。」
「良くない!?」
「ちいはお兄さんを呼んで頂戴。」
「はい。」
「家々も、ご先祖様を呼んで頂戴。」
「なぜでござるか?」
「もう取れ高OKが出たのよ。」
「そういうことでござるか。納得でござる。」
「ちいの兄のライです。」
「徳川15将軍の一人、第3代将軍、徳川家光だ。」
 ライと家光が呼ばれた。
「お兄ちゃん、あの幽霊を斬って。」
「承知。」
「必殺! 海火雷斬!」
「ギャアアア!? 何もしゃべってないのに斬られた!?」
 こうして徳川家光は、封印されずに成仏した。
「少年少女剣客隊は、永遠に不滅です!」
「この展開であれば、いくらでも続くわ。」
「ご先祖様のお墓も作らねば。」
 今日という一日も無事に終わっていく。
 つづく。
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