少年少女剣客隊

渋谷かな

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本当の災い。その1

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「ねえねえ、ペリー。」
「なに? ちいちゃん。」
「アップルの家族や友達を決めていかないと、前に進めないわ。」
「じゃあ、決めていこう。」
「おお!」
「ウラララ-!」
「有名なフルーツの名前は、オレンジ、パイナップル、バナナ、モモ、ストロベリー、スイカ、メロン、マスカット、ブルーベリー等よね。」
「考えるだけ無駄だわ。適当に決めちゃいましょう。」
「父、スイカ。」
「母、ブルーベリー。」
「姉、ストロベリー。」
「弟、メロン。」
「友達A、オレンジ。」
「友達B、マスカット。」
「友達C、モモ。」
「教師、パイナップル。」
「完璧な配役だわ。これで家族と友達を滅ぼせば、二度と登場させなくていいんだもの。」
「やったね!」
「ウラララ-!」
「まあ、家族にゴミ扱いされ、友達にパシリ扱いされる、ドジっ子、ダメっ子、使えない子って奴よね。アップルって。」
「恨みが強ければと強い程、捕食する時の食べ応えが違うわよね。」
「そうね。だって、神の使徒だもの。」
「ウラララ-!」
「でも物語の基本が残酷が前提っていうのが、現代人の心が荒んでいる証拠よね。」
「悲しいね。人間って。」
「ウラララ-!」
「主人公アップル周辺の人間はできた。今度は、神と12人の使徒が弱いわね。」
「とりあえず、星座と誕生石。12個あるものを列記した方が創造が膨らむかも。」
「ウラララ-!」
「さあ、誕生石と星座は書けたぞ!」
「楓の雄叫びで場面を飛ばすことを覚えたんだな。」
「その通り。人を食うのアイデアも楓のおかげだ。」
「意外と役に立ってるのね。楓って。」
「そうなのだ。私は役に立つ女なのだ。ウラララ-!」
「たくましいことで。あと12か月表記のものって、なんだろう?」
「干支じゃない?」
「干支か忘れてた。ハッハハハ!」
「楓、よろしく。」
「任せて! ウラララ-!」
「干支って、12月じゃなくて、生まれ年なんだな。おかげで書かなくて良くなった。ラッキー!」
「喜ぶな。まったく不真面目なアシスタントだ。」
「誰が不真面目なアシスタントだ。」
「ということは、作家先生は私かな?」
「桜先生!?」
 子供たちが騒いでいると、桜先生が教室にやって来た。
「おまえたちの魂胆は見え見えだ。早めに私を登場させて、後半に神様や神の使徒を深堀するつもりだろう。」
「バレたか!?」
「さすが桜先生!」
「私は何でもお見通しだ! キャッハッハ!」
「なら早く消えて下さい。」
「もう9万字で創作する余裕がないんですから。」
「冷たい!? おまえたちの成績を下げてやるからな! みなさん、さようなら。」
「桜先生、さようなら。」
 子供たちは寺子屋から帰って行った。

「さあ、桜先生の除霊にも成功したし、がんばって創作するぞ!」
「おお!」
「心の中で自由に妄想することは人間の権利だ!」
「キモイから、そっちに流れなくていいよ。」
「ということで、神様ゴット(仮名)は、暇すぎて退屈で人を滅ぼすことにした。」
「ほうほう。」
「でも、神様は年寄りの病弱なおじいちゃんで、自分の人生が終わろうとしている時に、今まで神として見て見ぬふりをしてきましたが、耐えることができなくなりました。いつもケンカばかりしている人間に嫌気がさし、12人の神の使徒に言いました。「多く人間の数を減らした者を、次の神様にしてやる。」と。」
「なんと迷惑な神様だ。死ぬ間際は神ではなく、人のような心だな。」
「で、神の使徒の一人であるジュライは「私は、神になりたい!」だな。」
「そうそう。世界を滅ぼそうとする人間を倒して、世界に平和を取り戻す!」
「いいな。対決軸が、神と人間の戦いがメインということだな。悪魔は、既に人間に捕らえられ、人間に味方する天使を堕天使と呼ぶ。」
「それにロボと恋愛も絡めるのか? 大変だな。」
「お仕事モノにしようとすると、神の仕事、神の使徒、ロボットの整備士、学校の先生、歯医者さんとかのキャラクターを登場させればいいだけの話だろう。」
「ウラララ-!」

「本当に創作作業って、大変ね。」
「見てるだけの方がいいわね。」
「おまえたち! 僕のことを忘れているでござるな!」
「家々!?」
 そこに現れたのは、久々の登場の家々だった。
「ごめん、忙しいから後にして。」
「じゃあ、またね・・・違う! 僕は生れ変わったのだ!」
「どうせ、徳川第16代将軍、徳川家々であるぞ! でしょ?」
「違うわい!? 僕はご先祖様たちから、徳川家を再興するために甦った! ワッハッハー!」
「なんとなく分かって来たわよ。本当の災いの意味が。」
「そうね。本当の災いとは、尺がないのに現れて、創作の邪魔をする家々のような二度と登場しない様な、悪代官と越後屋レベルの悪役のことね。」
「腐った林檎以下の存在ね。」
「どうだ! 参ったか? ここから徳川の出番を増やしていくのだ! ワッハッハー!」
「なんて迷惑な!?」
「こういう時はどうすればいいか分かる?」
「どうするの?」
「次回へ続く。」
「そういうことか。」
「またね。ウラララ-!」
 本当に楓のようなキャラクターが一番役に立つと思うのだった。
 つづく。
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