49 / 53
本当の災い。その3
しおりを挟む
「ねえねえ、ペリー。」
「何? ちいちゃん。」
「少年少女剣客隊って何なのかしら?」
「ただの文学部じゃない。」
「文学部だけど剣客隊って、変じゃない?」
「いいのよ。楓を見て見なさい。」
「ウラララ-!」
「そうね。細かいことを気にするのをやめるわ。」
「ウラララ-!」
「アニメの冒頭のシーンは書き終えた。マンガの1ページ目、終わり。」
「主題歌が入る。見開きタイトルの2ページと3ページ目。」
「CM。カラーの広告。ウラララ-! 」
「さあ、勝負のアニメ開始と4ページ目ね。どこから書こうかしら?」
「主人公のアップルから書くか、神から書くか。」
「主人公の周辺環境を書いてからの、神の怒り、地上に放たれる神の使徒。食われる主人公アップルと。」
「10ページ位かしら?」
「先は長いのだ。ウラララ-!」
「ヴァヴィヴヴェヴォ! ガギグゲゴ! ザジズゼゾ!」
音痴な少女の歌声が聞こえてくる。
パキーン! っと音楽室の窓が割れる。
「ギャア!?」
聞いていた他の生徒が口から泡を吹いて倒れる。
「ストップ!? ストップ!? 歌を歌うのをやめて下さい!?」
慌てて教師が少女に歌を歌うのを病めるように言う。
「歌わなくていいんですか?」
「結構です!?」
「やったー! ラッキー!」
少女は苦手な歌を歌わなくても良いと言われ無邪気に喜ぶ。
「タンカー!? タンカーを持って来て下さい!? 大丈夫ですか!? オレンジさん!? マスカットさん!?」
教室は失神した生徒が多数いてパニック状態であった。教師のパイナップルや、気絶しなかった生徒のモモたちは、倒れている生徒たちの救護をする。
「どうしたの!? みんな!?」
「あんたがやったんでしょ!?」
「え? 私? 私は、ただ歌を歌っただけだよ!?」
「アップル! あなたの歌はデス・ソングか!?」
「アッハハハハ。」
「笑って誤魔化すな!」
「私も救護を手伝います! みんな! 大丈夫!」
「もう!? 無邪気な音痴ほど怖いものはないわ!?」
音楽教室は津波か地震の自然災害が起こった現場のように、パニック状態になっていた。生き残った教師と生徒たちと、この状況を招いた音痴の少女も必死に災害の後始末に当たっていた。
「私の歌は罪ね。」
昔、昔、アップルという少女がいました。彼女は、世界でも稀な絶世の音痴でした。
「どこかに私の美声が分かる人がいないかしら。」
この世界の名前は、スーア。彼女の住む国の名前は、パンジャ。彼女が住んでいる地域が、キョウトウ。
「ああ~、お嬢様学校なんて、退屈だわ。世間知らずか、嫌味な人間しかいないんだから。」
アップルが通う学校は、お金持ちの子供ばかりが通う、由緒正しきお金が全てのオウケイ女子高。
「王族なんてやめて、自由に暮らしたいな。」
アップルは、パンジャ王族の娘だったのです。
「ああ~、面白くないな。」
彼女は、今の生活に息苦しさを感じていた。
「いい感じだな。私の出番を忘れると宿題1000倍にするぞ。」
「桜先生!?」
子供たちが騒いでいると、桜先生が教室にやって来た。
「桜先生、家々みたいに本当の災い扱いされたくなかったら、すんなり引っ込んでください。」
「そうしよう。みんな、さようなら。」
「桜先生、さようなら。」
子供たちは寺子屋から帰って行った。
「ああ~、面白くないな。」
ここは神の世界。おじいちゃんの神様が地上の様子を見て嘆いていました。
「なぜ人間は争い続ける? なぜ人間は世界を滅ぼす? 私は神として世界を平和に導こうと何度も何度も人間に救いの手を差し伸べてきた。それなのに、窮地を脱した人間は、いじめ、無視、パワハラ、セクハラ、また直ぐに争いを始める。なぜだ?」
神様は人間という生き物に疑問を抱いていた。
「そうか! 人間だ! 人間の存在自体が罪なのだ! 争いばかり繰り返す人間を世界から滅ぼせばいいのだ! 増えすぎた人間を減らせばいいのだ。」
神様は、世界から争いが無くならない答えを導き出しました。
「おまえたちに命を与えよう。おまえたちは神の使徒になるのだ。」
神様は、机の上にあったチェスの駒たちに語り掛ける。ドクン! ドクン! チェスの駒が鎧騎士の様な姿で12体、神様に心臓を与えられて動き出した。
「んん? そうか。おまえたちには顔も無ければ名前もないのか。」
その時、神様は明暗を思いつきました。
「12体いる、おまえたちの名前は12カ月の呼び名でいいだろう。」
チェスの駒たちは神さまから名前を授かった。
「そうだ。面白いことを考えついたぞ。人間を殺すことは簡単過ぎる。おまえたちに神の口をやろう。顔でも声でも欲しいものを手に入れるがいい。」
まだ感情表現することができない12体の神の使徒たちは静かに喜んでいるようだった。
「残酷な人間に相応しい神の裁きを与えてくるのだ!」
こうして神によって生み出された神の使徒たちは、人間の争う地上に舞い降りるのだった。
「展開的にはスムーズね。」
「どこがスムーズだ!?」
「家々!? あんた、全体の尺不足を考えて、登場を控えなさいよ!」
「僕は、徳川第16代将軍、徳川家々であるぞ! ワッハッハー!」
「無視しましょう。」
「制作は順調に進行中。」
「ウラララ-!」
つづく。
「何? ちいちゃん。」
「少年少女剣客隊って何なのかしら?」
「ただの文学部じゃない。」
「文学部だけど剣客隊って、変じゃない?」
「いいのよ。楓を見て見なさい。」
「ウラララ-!」
「そうね。細かいことを気にするのをやめるわ。」
「ウラララ-!」
「アニメの冒頭のシーンは書き終えた。マンガの1ページ目、終わり。」
「主題歌が入る。見開きタイトルの2ページと3ページ目。」
「CM。カラーの広告。ウラララ-! 」
「さあ、勝負のアニメ開始と4ページ目ね。どこから書こうかしら?」
「主人公のアップルから書くか、神から書くか。」
「主人公の周辺環境を書いてからの、神の怒り、地上に放たれる神の使徒。食われる主人公アップルと。」
「10ページ位かしら?」
「先は長いのだ。ウラララ-!」
「ヴァヴィヴヴェヴォ! ガギグゲゴ! ザジズゼゾ!」
音痴な少女の歌声が聞こえてくる。
パキーン! っと音楽室の窓が割れる。
「ギャア!?」
聞いていた他の生徒が口から泡を吹いて倒れる。
「ストップ!? ストップ!? 歌を歌うのをやめて下さい!?」
慌てて教師が少女に歌を歌うのを病めるように言う。
「歌わなくていいんですか?」
「結構です!?」
「やったー! ラッキー!」
少女は苦手な歌を歌わなくても良いと言われ無邪気に喜ぶ。
「タンカー!? タンカーを持って来て下さい!? 大丈夫ですか!? オレンジさん!? マスカットさん!?」
教室は失神した生徒が多数いてパニック状態であった。教師のパイナップルや、気絶しなかった生徒のモモたちは、倒れている生徒たちの救護をする。
「どうしたの!? みんな!?」
「あんたがやったんでしょ!?」
「え? 私? 私は、ただ歌を歌っただけだよ!?」
「アップル! あなたの歌はデス・ソングか!?」
「アッハハハハ。」
「笑って誤魔化すな!」
「私も救護を手伝います! みんな! 大丈夫!」
「もう!? 無邪気な音痴ほど怖いものはないわ!?」
音楽教室は津波か地震の自然災害が起こった現場のように、パニック状態になっていた。生き残った教師と生徒たちと、この状況を招いた音痴の少女も必死に災害の後始末に当たっていた。
「私の歌は罪ね。」
昔、昔、アップルという少女がいました。彼女は、世界でも稀な絶世の音痴でした。
「どこかに私の美声が分かる人がいないかしら。」
この世界の名前は、スーア。彼女の住む国の名前は、パンジャ。彼女が住んでいる地域が、キョウトウ。
「ああ~、お嬢様学校なんて、退屈だわ。世間知らずか、嫌味な人間しかいないんだから。」
アップルが通う学校は、お金持ちの子供ばかりが通う、由緒正しきお金が全てのオウケイ女子高。
「王族なんてやめて、自由に暮らしたいな。」
アップルは、パンジャ王族の娘だったのです。
「ああ~、面白くないな。」
彼女は、今の生活に息苦しさを感じていた。
「いい感じだな。私の出番を忘れると宿題1000倍にするぞ。」
「桜先生!?」
子供たちが騒いでいると、桜先生が教室にやって来た。
「桜先生、家々みたいに本当の災い扱いされたくなかったら、すんなり引っ込んでください。」
「そうしよう。みんな、さようなら。」
「桜先生、さようなら。」
子供たちは寺子屋から帰って行った。
「ああ~、面白くないな。」
ここは神の世界。おじいちゃんの神様が地上の様子を見て嘆いていました。
「なぜ人間は争い続ける? なぜ人間は世界を滅ぼす? 私は神として世界を平和に導こうと何度も何度も人間に救いの手を差し伸べてきた。それなのに、窮地を脱した人間は、いじめ、無視、パワハラ、セクハラ、また直ぐに争いを始める。なぜだ?」
神様は人間という生き物に疑問を抱いていた。
「そうか! 人間だ! 人間の存在自体が罪なのだ! 争いばかり繰り返す人間を世界から滅ぼせばいいのだ! 増えすぎた人間を減らせばいいのだ。」
神様は、世界から争いが無くならない答えを導き出しました。
「おまえたちに命を与えよう。おまえたちは神の使徒になるのだ。」
神様は、机の上にあったチェスの駒たちに語り掛ける。ドクン! ドクン! チェスの駒が鎧騎士の様な姿で12体、神様に心臓を与えられて動き出した。
「んん? そうか。おまえたちには顔も無ければ名前もないのか。」
その時、神様は明暗を思いつきました。
「12体いる、おまえたちの名前は12カ月の呼び名でいいだろう。」
チェスの駒たちは神さまから名前を授かった。
「そうだ。面白いことを考えついたぞ。人間を殺すことは簡単過ぎる。おまえたちに神の口をやろう。顔でも声でも欲しいものを手に入れるがいい。」
まだ感情表現することができない12体の神の使徒たちは静かに喜んでいるようだった。
「残酷な人間に相応しい神の裁きを与えてくるのだ!」
こうして神によって生み出された神の使徒たちは、人間の争う地上に舞い降りるのだった。
「展開的にはスムーズね。」
「どこがスムーズだ!?」
「家々!? あんた、全体の尺不足を考えて、登場を控えなさいよ!」
「僕は、徳川第16代将軍、徳川家々であるぞ! ワッハッハー!」
「無視しましょう。」
「制作は順調に進行中。」
「ウラララ-!」
つづく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる