101 / 101
成仏
しおりを挟む
「今年の甲子園の優勝チームは・・・・・・沖縄高校です!」
熱戦を繰り広げた高校球児の暑い夏。元メジャーリーガーの那覇を要する沖縄高校が有終の美を飾った。那覇は5試合に投げて4完封0失点でMVPに選ばれた。
「MVPの賞金100万円です。」
「安い!? アメリカなら1億はもらえますよ!?」
那覇の金銭感覚はアメリカ人と同じである。メジャーリーガーになった日本のプロ野球選手が日本に戻ってこないのは、年俸が桁違いなので、その性だろう。
「ああ~レベルアップし過ぎたら、人生がつまらないことになってしまった。」
少し遠くを見る俺。
「俺の夢はプロ野球選手になること。もうメジャーリーガーにもなったし、甲子園にも出場して優勝した。なんだか、もうこの世界に未練がないな。」
俺は夢を全て達成してしまい、この世にとどまっていてもつまらないと思っていた。燃え尽き症候群というやつだ。
「俺は成仏して天国に行くわ。那覇、今までありがとうよ。後のことは俺の子供に託す。」
俺は那覇の体で夜のマウンドも那覇のリリーフをしていた。きっと那覇の妻のお腹にいる子供は俺の子供だ。例えDNAは那覇であっても、俺の炎の闘志を引き継いだ、俺の子供だ。
「今までどうもありがとう! あばよ!」
那覇の体から俺は幽霊になって天国に飛び立つって行く。
「ああ~きれいな青空だ。この世界を歪めているのは人間の夢や欲だな。」
俺は死んで見て初めて、この世界を汚していたのが、自分のプロ野球選手になりたいという夢だったと気づく。
「俺がプロ野球選手になるために、同じ夢を持った野球仲間の夢をたくさん奪ってきたんだな。他人を不幸にした者しか幸せになれないなんて、神様も残酷なことを考えるぜ。」
俺の意識は、現実世界から完全に消え去って、天に召された。
「それでは那覇選手、MVPを取った感想をお願いします。」
那覇は甲子園球場でMVPインタビューを受けていた。
「すいません! すいません! ごめんなさい! 許してください!」
気弱な那覇は相変わらず謝ってばかりの人生を送るのであった。
「あらあら、パパったら、いつまでたっても謝っているのね。」
沖縄でテレビを見ている安室は少し大きくなったお腹に話しかけていた。
「あんなパパでも夜は大エースになるのよ。スゴイでしゅね。」
頼りない那覇であるが夫婦の夜の営みが炎の闘志なので、安室は満足していた。
終わる。
熱戦を繰り広げた高校球児の暑い夏。元メジャーリーガーの那覇を要する沖縄高校が有終の美を飾った。那覇は5試合に投げて4完封0失点でMVPに選ばれた。
「MVPの賞金100万円です。」
「安い!? アメリカなら1億はもらえますよ!?」
那覇の金銭感覚はアメリカ人と同じである。メジャーリーガーになった日本のプロ野球選手が日本に戻ってこないのは、年俸が桁違いなので、その性だろう。
「ああ~レベルアップし過ぎたら、人生がつまらないことになってしまった。」
少し遠くを見る俺。
「俺の夢はプロ野球選手になること。もうメジャーリーガーにもなったし、甲子園にも出場して優勝した。なんだか、もうこの世界に未練がないな。」
俺は夢を全て達成してしまい、この世にとどまっていてもつまらないと思っていた。燃え尽き症候群というやつだ。
「俺は成仏して天国に行くわ。那覇、今までありがとうよ。後のことは俺の子供に託す。」
俺は那覇の体で夜のマウンドも那覇のリリーフをしていた。きっと那覇の妻のお腹にいる子供は俺の子供だ。例えDNAは那覇であっても、俺の炎の闘志を引き継いだ、俺の子供だ。
「今までどうもありがとう! あばよ!」
那覇の体から俺は幽霊になって天国に飛び立つって行く。
「ああ~きれいな青空だ。この世界を歪めているのは人間の夢や欲だな。」
俺は死んで見て初めて、この世界を汚していたのが、自分のプロ野球選手になりたいという夢だったと気づく。
「俺がプロ野球選手になるために、同じ夢を持った野球仲間の夢をたくさん奪ってきたんだな。他人を不幸にした者しか幸せになれないなんて、神様も残酷なことを考えるぜ。」
俺の意識は、現実世界から完全に消え去って、天に召された。
「それでは那覇選手、MVPを取った感想をお願いします。」
那覇は甲子園球場でMVPインタビューを受けていた。
「すいません! すいません! ごめんなさい! 許してください!」
気弱な那覇は相変わらず謝ってばかりの人生を送るのであった。
「あらあら、パパったら、いつまでたっても謝っているのね。」
沖縄でテレビを見ている安室は少し大きくなったお腹に話しかけていた。
「あんなパパでも夜は大エースになるのよ。スゴイでしゅね。」
頼りない那覇であるが夫婦の夜の営みが炎の闘志なので、安室は満足していた。
終わる。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる