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「ドキドキ。」
みなみちゃんの鼓動が止まらない。
「みなみ、一肌脱ぎます!」
みなみちゃんが服を脱ごうとする。
「やめなさい!? 誰もみなみちゃんのまな板ボディなんか見たくない!?」
美代先生が必死に止める。
「でも、大人が興味を持つって、エロでしょ?」
「そんなことをしたら18禁になっちゃいます。」
「キュル。」
パンダにも止められる。
「全世界で大ヒットのアニメ映画でハリウッドで映画化も決まった、君の名〇だって、冒頭の乳揉みシーンで男のファンをゲットしたんですよ!?」
「おかげで全世界に日本はエロい国だと噂されてるね。」
「キュル。」
これを風説の流布という。ウソも吐き続ければ、真実になるので気をつけよう。
「とりあえず、これで大人が興味を持つは大丈夫ですね。」
みなみちゃんは得意げに言う。
「そうだね。さあ、ラーメンでも食べよう。パンパンも食べる?」
「キュル。」
「ならお湯を沸かしてね。粉末スープを入れてあげるから。」
「キュル。」
お水をポットに入れて湯沸かしボタンを押すパンダ。パンダの爪の生えた手ではカップラーメンの粉末スープの袋は開けれないのであった。
「無視ですか!? パワハラですか!? いじめですよ!?」
みなみちゃんは相手にされなかったので逆ギレした。
「セクシーアピールするみなみちゃんは、セクハラなんだけど。」
「キュル。」
ラーメン作りの共同作業で美代先生とパンパンの絆が強くなっている。普段は疎遠だとしても、二人で同じ作業をすれば、会話もするし、手と手が触れることだってある。そういう所からコミュニケーションが始まるのである。
「はい。みなみちゃんの分もカップラーメン作ってあげたから。」
経営者の美代先生のさり気ない優しさである。
「みなみの分も!? わ~い! ありがとうございます!」
これだけで社員は上司についてくるものである。
「このラーメンは美代先生のおごりですよね?」
「相変わらず、疑り深いね。私のおごりだよ。」
「やったー! 美代先生! どこまでもついていきます!」
「はい、はい。」
みなみちゃんは安月給のため食費にはうるさいのである。
「美代先生。餃子も追加していいですか?」
「え? いいけど・・・どこに餃子が?」
カップラーメンを食べているのに人間に餃子などある訳がない。冷凍食品の餃子が冷凍庫に入っている訳ではない。
「もしもし渋谷軒ですか? 餃子二人と一匹分お願いします。一匹分の方には笹を入れて下さい。なんせ、パンダが食べるので。」
みなみちゃんはすかさず出前の電話をした。
「ズコー!?」
美代先生も、さすがにみなみちゃんの行動には驚いた。
「出前をとるな!」
「美代先生、それは手遅れです。もう電話を切りました。ひっひっひ。」
「キュル、キュル、キュル。」
不敵に笑う歯科助手とパンダ。
「よかったね! パンパン! 今日のランチは笹入り餃子だよ!」
「キュル!」
勝利に喜び踊る歯科助手とパンダ。
「クソ・・・やられた。」
敗北感を味あいガックリする歯科医師。
「美代先生、これが明日への活力ですよ。」
「キュル。」
「どこが!?」
美代先生は疲れただけである。
「このみなみのスリリングな展開が、ドキドキ感とワクワク感を演出させます。」
「キュル。」
「させ過ぎだ!?」
通勤通学の合間に読むなら、これぐらいの方が非現実で面白いだろう。電車で一人で笑ったら、周りから変な人間に思われるけど。
「大丈夫ですよ。疲れてる大人の美代先生には、パンパンを貸してあげましょう。」
「え?」
みなみちゃんはパンパンを美代先生に手渡しする。
「キュル。」
「カワイイ!」
パンパンの愛くるしい顔、フカフカの毛並みに幸せを感じる美代先生。
「癒されたでしょ。」
「うん。パンパン、かわいい。おまえパンダ設定で良かったな。」
「キュル。」
時代は上野のパンダ全盛期であるという時事ネタ。
「でも生活に役立つ情報がないんじゃない?」
「ありますよ。もうすぐ来ます。」
みなみちゃんは余裕である。
「こんにちわ! 渋谷軒です。餃子二人前と一匹分お持ちしました。」
その時、ラーメン屋の出前が届いた。
「ありがとうございます。パンパン食べよう。」
「キュル。」
餃子を受け取るみなみちゃん。
「お支払いは餃子2人前が400円と笹入り餃子一匹分が5000円です。」
「5000円!?」
もちろん美代先生のおごりである。
「5000円は高すぎるだろう!?」
「なに言ってるんですか? うちはおたくのかわいいパンダのために笹を京都から取り寄せてるんですよ。1万もらったって、うちは赤字だ。」
「・・・は、払います。」
美代先生は諦めて餃子代を支払った。
「毎度あり。また注文をお願いします。」
こうしてラーメン屋の出前は去って行った。
「時価か・・・恐るべし。」
美代先生は経済の恐ろしさを思い知らされた。
「よし。気を取り直してラーメンと餃子を食べるぞ。」
気持ちを入れ直し明るく振る舞う美代先生。
「ん? みなみちゃん何をしてるの?」
みなみちゃんがパソコンで何かをしている。
「電話がダメなら、今度はネットで笹入り小籠包を出前注文しようと思いまして。アハハ。」
「キュル。」
笑って惚ける歯科助手とパンダ。
「ダメー!!!!! 出前をとるな!!!!!」
こうしてみなみちゃんは出前禁止となったのだった。
つづく。
みなみちゃんの鼓動が止まらない。
「みなみ、一肌脱ぎます!」
みなみちゃんが服を脱ごうとする。
「やめなさい!? 誰もみなみちゃんのまな板ボディなんか見たくない!?」
美代先生が必死に止める。
「でも、大人が興味を持つって、エロでしょ?」
「そんなことをしたら18禁になっちゃいます。」
「キュル。」
パンダにも止められる。
「全世界で大ヒットのアニメ映画でハリウッドで映画化も決まった、君の名〇だって、冒頭の乳揉みシーンで男のファンをゲットしたんですよ!?」
「おかげで全世界に日本はエロい国だと噂されてるね。」
「キュル。」
これを風説の流布という。ウソも吐き続ければ、真実になるので気をつけよう。
「とりあえず、これで大人が興味を持つは大丈夫ですね。」
みなみちゃんは得意げに言う。
「そうだね。さあ、ラーメンでも食べよう。パンパンも食べる?」
「キュル。」
「ならお湯を沸かしてね。粉末スープを入れてあげるから。」
「キュル。」
お水をポットに入れて湯沸かしボタンを押すパンダ。パンダの爪の生えた手ではカップラーメンの粉末スープの袋は開けれないのであった。
「無視ですか!? パワハラですか!? いじめですよ!?」
みなみちゃんは相手にされなかったので逆ギレした。
「セクシーアピールするみなみちゃんは、セクハラなんだけど。」
「キュル。」
ラーメン作りの共同作業で美代先生とパンパンの絆が強くなっている。普段は疎遠だとしても、二人で同じ作業をすれば、会話もするし、手と手が触れることだってある。そういう所からコミュニケーションが始まるのである。
「はい。みなみちゃんの分もカップラーメン作ってあげたから。」
経営者の美代先生のさり気ない優しさである。
「みなみの分も!? わ~い! ありがとうございます!」
これだけで社員は上司についてくるものである。
「このラーメンは美代先生のおごりですよね?」
「相変わらず、疑り深いね。私のおごりだよ。」
「やったー! 美代先生! どこまでもついていきます!」
「はい、はい。」
みなみちゃんは安月給のため食費にはうるさいのである。
「美代先生。餃子も追加していいですか?」
「え? いいけど・・・どこに餃子が?」
カップラーメンを食べているのに人間に餃子などある訳がない。冷凍食品の餃子が冷凍庫に入っている訳ではない。
「もしもし渋谷軒ですか? 餃子二人と一匹分お願いします。一匹分の方には笹を入れて下さい。なんせ、パンダが食べるので。」
みなみちゃんはすかさず出前の電話をした。
「ズコー!?」
美代先生も、さすがにみなみちゃんの行動には驚いた。
「出前をとるな!」
「美代先生、それは手遅れです。もう電話を切りました。ひっひっひ。」
「キュル、キュル、キュル。」
不敵に笑う歯科助手とパンダ。
「よかったね! パンパン! 今日のランチは笹入り餃子だよ!」
「キュル!」
勝利に喜び踊る歯科助手とパンダ。
「クソ・・・やられた。」
敗北感を味あいガックリする歯科医師。
「美代先生、これが明日への活力ですよ。」
「キュル。」
「どこが!?」
美代先生は疲れただけである。
「このみなみのスリリングな展開が、ドキドキ感とワクワク感を演出させます。」
「キュル。」
「させ過ぎだ!?」
通勤通学の合間に読むなら、これぐらいの方が非現実で面白いだろう。電車で一人で笑ったら、周りから変な人間に思われるけど。
「大丈夫ですよ。疲れてる大人の美代先生には、パンパンを貸してあげましょう。」
「え?」
みなみちゃんはパンパンを美代先生に手渡しする。
「キュル。」
「カワイイ!」
パンパンの愛くるしい顔、フカフカの毛並みに幸せを感じる美代先生。
「癒されたでしょ。」
「うん。パンパン、かわいい。おまえパンダ設定で良かったな。」
「キュル。」
時代は上野のパンダ全盛期であるという時事ネタ。
「でも生活に役立つ情報がないんじゃない?」
「ありますよ。もうすぐ来ます。」
みなみちゃんは余裕である。
「こんにちわ! 渋谷軒です。餃子二人前と一匹分お持ちしました。」
その時、ラーメン屋の出前が届いた。
「ありがとうございます。パンパン食べよう。」
「キュル。」
餃子を受け取るみなみちゃん。
「お支払いは餃子2人前が400円と笹入り餃子一匹分が5000円です。」
「5000円!?」
もちろん美代先生のおごりである。
「5000円は高すぎるだろう!?」
「なに言ってるんですか? うちはおたくのかわいいパンダのために笹を京都から取り寄せてるんですよ。1万もらったって、うちは赤字だ。」
「・・・は、払います。」
美代先生は諦めて餃子代を支払った。
「毎度あり。また注文をお願いします。」
こうしてラーメン屋の出前は去って行った。
「時価か・・・恐るべし。」
美代先生は経済の恐ろしさを思い知らされた。
「よし。気を取り直してラーメンと餃子を食べるぞ。」
気持ちを入れ直し明るく振る舞う美代先生。
「ん? みなみちゃん何をしてるの?」
みなみちゃんがパソコンで何かをしている。
「電話がダメなら、今度はネットで笹入り小籠包を出前注文しようと思いまして。アハハ。」
「キュル。」
笑って惚ける歯科助手とパンダ。
「ダメー!!!!! 出前をとるな!!!!!」
こうしてみなみちゃんは出前禁止となったのだった。
つづく。
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