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4-13
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4-13-1
「ああ~、暇だな。」
いつも皇女様は退屈していた。
「愛ちゃん、何か楽しいことはない?」
AIの愛ちゃんに尋ねました。
「は~い! 可愛い愛ちゃんです! 空を見ると星空がきれいです!」
「えっ!? AIって、夜更かしするの?」
「愛ちゃんはロマンチストです! エヘッ!」
今どきの、AIは、マロンらしい。
「ねえねえ、愛ちゃん。」
「私の犬のハンカチはあげませんよ!」
「ズコー!」
皇女様はズッコケるしかない。
ピキーン!
「はい! ポンの世界も現実世界も、非戦闘・殺人NGのポンの理念によって、主軸の話に、ポン・カードが選ばれました!」
ドンドン! ピュウピュウ! パフパフ!
「これでやる気がない時、何も思いつかない時、ポン・カードを中心に物語を進めればいいのだ! やっぱり、私は天才だ! なぜなら私はポン王国の皇女なのだから! オッホッホー!」
自画自賛の嵐の皇女様。
「長寿アニメを目指す主人公って便利ですね。前回、消滅したはずなのに!?」
「私は不死身です! アハッ!」
私は不死身です! Tシャツ。絶賛販売中。アハッ!
「後は私がログアウトするだけ。アハッ!」
ポンが全てに拡張して、もうポン・カードで遊ぶぐらいしかなくなった。アハッ!
「ということでポン・カードのデッキでも考えよう。」
「何枚で戦うかで変わりますね。」
「1枚勝負なら、1枚強いカードを持っていればいいだけですね。」
「でも、5枚勝負だと、例えばポン執事とPPSSメンバー4人のカードで、光ポン力5倍だな。アハッ!」
「ポン親衛隊もそうですね。火ポン、水ポン、雷ポン、風ポン、土ポンの5枚で・・・・・・3倍くらいですね。」
なんか麻雀とかが好きそうな人が好きそうなカード集め。アハッ!
「チー! ポン! ロン! 泣きの竜~です!」
もう、完全に麻雀。アハッ!
「火ポン5枚で、2倍かな?」
「なんかコンボが難しくないですか?」
「しなくていいんです。だって、お子ちゃま用だから。難しいルールは、私が覚えられない! アハッ!」
初心忘れず、ポンコツ皇女。
ピキーン!
「そうか! 光ポン・オンリー! 闇ポンのみ! でもいいんだけど、光ポンは、プラス。闇ポンはマイナスで戦えば面白いのか!?」
ストレスのたまる、大批判の地雷カード入りゲームの完成である。でも、これがゲームとしては一番面白いだろうな。アハッ!
「それでは、現社で普通の女の子に戻ります。ログアウト!」
キャンディポンみたいな、皇女様であった。
つづく。
4-13-2
「ふあ~あ! 良く寝た!」
皇女様は現実世界では、鈴木スズ、10才の女の子。
ピキーン!
「そうか! 闇ポンカードでマイナスになってしまったら、全国のチビッ子が泣いてします!? 5枚引いて、闇ポン170とかになって、相手が光ポン150とかだったら、闇ポンの勝ちにしよう! 闇が深ければ勝ち! 光が輝けば勝ち! これならチビッ子も、大人もストレスがないからいいね! アハッ!」
地雷を撤去したスズの閃きである。これなら無駄なカードがないので、安心して保護者がお子様にポン・カードを買ってあげることができる。アハッ!
「怖い!? 怖すぎる!? 自分の才能が怖すぎる!? なぜなら私は鈴木スズなのだからだ! オッホッホー!」
もうスズの朝の定番。
「俺は、おまえが怖いよ・・・・・・。」
「まあまあ、いつもの発作よ!? 大丈夫!? 大丈夫!? 私たちの娘を信じましょう!?」
スズの親のスズ男とスズ子の朝も、これが定番である。
「おはよう! お父さん! お母さん!」
「おはよう。スズ。お小遣いやろうか?」
「おはよう。スズちゃん。今日は学校休んでもいいんだよ?」
低姿勢でスズの様子を伺う両親。
(なんか不気味だね!? 何か隠し事でもあるのかな?)
ピキーン!
(まさか!? 離婚!?)
スズは気持ち悪い両親の態度に想像を巡らせた。
「ダメだよ! お父さん! お母さん!」
「えっ!? どうした!? スズ!?」
「やっぱり病院に行って、脳みそを見てもらいましょう!?」
お互いを思いやる素晴らしい家族愛。
「なんで私が?」
「俺も何も悪いことはしてないぞ?」
ピキーン!
「そうだわ! 仲直りに、ポン・カードで遊びましょうよ!」
「いいけど。」
「おお! 望むところだ! 俺は若い頃は、虎のポンと言われたもんだ!」
スズ男よ、おまえの若い頃に、ポンカードはない。
「はい。配るわよ。」
スズ子が各自に5枚ずつカードを配った。
「俺は、光ポン90だ!」
「私は、闇ポン120よ!」
「・・・・・・私、学校行ってくる。スズ、いきます!」
スズは勝負を着けないで学校へ旅立った。
「スズの奴、負けるのが嫌で逃げたな。どれどれ、スズのカードは・・・・・・なっ!?」
「どうしたの? あなた?」
スズ男はスズのカードをスズ子に見せた。
「魔ポンのファイブカード!?」
勝負はスズの勝ちだった。
「あいつは、ギャンブラーだ!?」
「スズちゃん、大きくなったのね。うるうる。」
つづく。
4-13-3
ピキーン!
「いかさまを思いついた。10回勝負で9連敗しても、最後の最後で、ポン皇女様のファイブカードで絶対に勝ち! やっぱり、私って、最高ね! なぜなら私は鈴木スズなのだから! オッホッホー!」
新ルールが追加された。
「スズちゃん、普通はそんな入り方で教室に入ってこないよ。」
お友達の普通少女タナである。
「こ、これは発作だよ!? 私は不治の病なんだ!?」
「言い訳は結構。あんまり非行が過ぎると、おともだちやめるからねえええええ!」
タナの言葉の圧力。
「すいません。気を付けます。薬を飲みます。どうか、許してください。」
スズは、お友達を失うのが怖かった。
「分かればよろしい。ニコッ!」
恐怖の普通少女タナ。
「はい! みなさん! 授業を始めますよ!」
担任のナカ先生がやってきた。
「は~い。」
渋々、授業を受ける子供たち。
「テストで出るのはここです! 私の評価のために全員100点で宜しくお願い致します! イエーイ!」
ナカ先生は、こういう人間であった。
キーンコーンカーンコーン!
昼休みがやってきた。
「タナちゃん! 一緒に逃げようか?」
「スズちゃんとなら、私はどこまでも行けるよ!」
スズとタナの愛の逃避行であった。
「あの、もう捕まえてますが?」
「にゃあ。」
首根っこをイトとワタに押さえられているスズとタナ。
「イト先輩。どうして一学年下の教室に来るんですか?」
「だって、ここに部員と顧問が揃っているんだもの。イヒッ!」
素晴らしいイト部長の判断である。
ピキーン!
「ああ!? ナカ先に逃げられた!?」
ナカは、授業が終わったら一目散に教室から逃亡した。
「なんて逃げ足の速い先生なの!?」
プライベートは犠牲にしない。バイ 中村ナカ。どいつもこいつも、Tシャツ販売の売り上げの1パーセントが欲しくて、名言をぶち込んでくるキャラばかりである。
「さあ! みんなで楽しく給食を食べながら、ポンカードで遊ぼう! もうすぐ大会も近いからね! イヒッ!」
イト部長とワタ先輩は、給食も下級生の教室で食べることに抵抗を感じていない。
「タナ普通教祖様。あそこに普通じゃない人間とアンドロイドがいますが、許していいんですか?」
「う~ん。上級生だし、注意しにくいな。・・・・・・本当は普通じゃないから、注意したくてウズウズする!? 鳥肌が立ってきたよ!?」
普通少女タナは、普通でないと鳥肌が立つらしい。
「さあ! ポン・カード・バトルの開園だ! イヤッホー!」
つづく。
4-13-4
「部長! 俺様の扱いが雑じゃないか?」
お金持ちのタカ。
「僕は、どっちでもいいですよ。」
庶民のサト。
「いいじゃないの! これから登場すれば! 同じ部員なんだから! 気にしない! 気にしない! イヒッ!」
妙にカリスマ部長な雰囲気があるイト。
「あっ!? 頭!? 頭!? 私の頭がコ~ロコロ!?」
ワタ先輩はアンドロイドらしく、頭を転がして遊んでいた。
「さあ! 部員全員の自己紹介も終わったし、ポンカードで勝負だ!」
やっと部活らしくなるポンカード部。
「部長! 質問です!」
「何かな? 鈴木さん。」
「部活動に、おやつはいくらまで許されますか?」
「ズコー!?」
さすがの部長もコケるしかない。
「スズちゃん、遠足じゃないよ。」
「すいません!? 教祖様!? わざとじゃないんだ!? いつもの病気が!?」
普通は、部長としてふざけた部員を怒る所である。
「300円までいいんじゃないかな?」
(か、カワイイ!? やっぱりスカウトして正解だ! イヒッー!!!!!!)
実は、イトは可愛い女の子が大好きだった。
「ズコー!?」
他の部員たちはズッコケるしかなかった。
「頭!? 頭!?」
こけた衝撃でワタの頭も転がる。
「心配だわ!? 私は、この部活で生きていけるのかしら?」
普通少女には耐えられそうにない衛生状態の悪い部活だった。
「鈴木! おまえ、自分だけ目立とうとしているな! 許せん! 俺とポンカードで勝負だ!」
タカが前に出ようと必死である。
「バ~、レ~、タ~、カ~! アハッ!」
もちろん、目立ちたがり病などないので、確信犯のスズ。
「さあ! 今度こそ! みんなでポン・カードで遊ぼう!」
「おお!」
やっと第一試合が始まる。
「じゃあ、まずは5枚勝負ね。ワタちゃん、配って。」
「は~い。」
(AIとかアンドロイドとか、みんな緩いな? なぜだろう?)
スズは、ワタ先輩も愛ちゃんも変わらないと感じた。
「ポン・カード・バトル! スタート!」
「私は、光ポン60。」
イト部長。
「私も、光ポン30。」
ワタ先輩。
「私は、闇ポン!? 210です! やったー! 勝った! ニコッ!」
タナ部員。
「お、俺様が闇ポン100だと!?」
タカ部員。
「僕は光ポン120だよ。」
サト部員。
「甘いね。あんたたちは坊やさ。私の勝ちだよ!」
もったいぶるスズ。
「いいから早く見せろ!」
「とくと見よ! 私のカードは「夜空のお星さまを取って食べる、ポン皇女様」カードだー!!!!!!」
「なにー!?」
ポン皇女カードを持っている人が無条件で勝ちになるルールである。
つづく。
4-13-5
ピキーン!
「部員6人の日常会話で回していると、サザエポン先輩の日常会話で尺が埋めるができてしまう。逆に尺が足らなくて、何も言えないキャラクターが現れている!?」
これでもスズは小説家志望の10才の女の子の設定。アハッ!
「スズちゃん、また独り言を言っているの?」
「いいえ!? 私は世界の平和を祈っているのです! アーメン!」
タナに嫌われないようにスズも気遣いが大変である。
ピキーン!
「ワタ先輩! 一緒にボーリングに行きましょうよ!」
スズが、ワタ先輩に声をかける。
「・・・・・・。私の頭をピンに投げるつもりでしょ?」
「バレたか!? アハッ!」
スズの企みは単純であった。
「どうすれば俺様の出番を増やせるんだ!? 考えろ! おまえならできる! ジャスト・ヂュウ・イッツ!」
ピキーン!
「ピザの出前でも撮ろうか! ドリンクも俺様が奢るぜ!」
タカの答えは、自分の長所である親のクレジットカードを前面に出すことであった。
「・・・・・・。」
(僕だって、前に出たいけど、庶民なんて、何の特徴もないじゃないか!?)
内心、穏やかではないサト。
「なんか、みんな、違う方向を向いているな?」
困惑するイト部長。
「部長。イト部長。みんな、自分のキャラクターづくりに必死なんですよ。」
(スズちゃんが!? 私に声をかけてくれた!? 嬉しいー!!!!!!)
内心は変態部長のイト。
「えっ? 鈴木さんは、みんなの気持ちが分かるの?」
「はい。これでも小説家志望ですから。アハッ!」
(読む読む! スズちゃんの書いた小説! 私の聖書にしますー!!!!!!)
やはり変質者イト。
「頭~!? 私の頭!? どこ行った!? 出ておいでよ!?」
ワタ先輩のコロコロ頭、行方不明。
「ゲホッ!?」
その光景を見て、大ダメージを受ける普通少女タナ。
「あいつらは!? いったい!?」
「気持ち悪いから関わるのはやめておこう。」
スズたち、ポンカード部は教室の中でういていた。
キーンコーンカーンコーン!
ベルが昼休みの終わりを告げる。
「イト部長、ワタ先輩、自分のクラスに帰ってくださいよ!?」
(あった! 僕の居場所! これが僕の立ち位置だ!)
サトは後処理係が似合うらしい。
「ポン・ピザです! ご注文のデンジャラス・ピザとコーラをお持ちしました!」
デリバリーサービスのピザが届いた。
「はい! 静かに! 私の評価が下がるでしょ! 部外者は帰って!」
ライトニング・ナカが職員室から教室に戻ってきた。
「これでいいのだ。アハッ!」
スズの明るく楽しい学校生活は、これでも正常運転であった。
つづく。
「ああ~、暇だな。」
いつも皇女様は退屈していた。
「愛ちゃん、何か楽しいことはない?」
AIの愛ちゃんに尋ねました。
「は~い! 可愛い愛ちゃんです! 空を見ると星空がきれいです!」
「えっ!? AIって、夜更かしするの?」
「愛ちゃんはロマンチストです! エヘッ!」
今どきの、AIは、マロンらしい。
「ねえねえ、愛ちゃん。」
「私の犬のハンカチはあげませんよ!」
「ズコー!」
皇女様はズッコケるしかない。
ピキーン!
「はい! ポンの世界も現実世界も、非戦闘・殺人NGのポンの理念によって、主軸の話に、ポン・カードが選ばれました!」
ドンドン! ピュウピュウ! パフパフ!
「これでやる気がない時、何も思いつかない時、ポン・カードを中心に物語を進めればいいのだ! やっぱり、私は天才だ! なぜなら私はポン王国の皇女なのだから! オッホッホー!」
自画自賛の嵐の皇女様。
「長寿アニメを目指す主人公って便利ですね。前回、消滅したはずなのに!?」
「私は不死身です! アハッ!」
私は不死身です! Tシャツ。絶賛販売中。アハッ!
「後は私がログアウトするだけ。アハッ!」
ポンが全てに拡張して、もうポン・カードで遊ぶぐらいしかなくなった。アハッ!
「ということでポン・カードのデッキでも考えよう。」
「何枚で戦うかで変わりますね。」
「1枚勝負なら、1枚強いカードを持っていればいいだけですね。」
「でも、5枚勝負だと、例えばポン執事とPPSSメンバー4人のカードで、光ポン力5倍だな。アハッ!」
「ポン親衛隊もそうですね。火ポン、水ポン、雷ポン、風ポン、土ポンの5枚で・・・・・・3倍くらいですね。」
なんか麻雀とかが好きそうな人が好きそうなカード集め。アハッ!
「チー! ポン! ロン! 泣きの竜~です!」
もう、完全に麻雀。アハッ!
「火ポン5枚で、2倍かな?」
「なんかコンボが難しくないですか?」
「しなくていいんです。だって、お子ちゃま用だから。難しいルールは、私が覚えられない! アハッ!」
初心忘れず、ポンコツ皇女。
ピキーン!
「そうか! 光ポン・オンリー! 闇ポンのみ! でもいいんだけど、光ポンは、プラス。闇ポンはマイナスで戦えば面白いのか!?」
ストレスのたまる、大批判の地雷カード入りゲームの完成である。でも、これがゲームとしては一番面白いだろうな。アハッ!
「それでは、現社で普通の女の子に戻ります。ログアウト!」
キャンディポンみたいな、皇女様であった。
つづく。
4-13-2
「ふあ~あ! 良く寝た!」
皇女様は現実世界では、鈴木スズ、10才の女の子。
ピキーン!
「そうか! 闇ポンカードでマイナスになってしまったら、全国のチビッ子が泣いてします!? 5枚引いて、闇ポン170とかになって、相手が光ポン150とかだったら、闇ポンの勝ちにしよう! 闇が深ければ勝ち! 光が輝けば勝ち! これならチビッ子も、大人もストレスがないからいいね! アハッ!」
地雷を撤去したスズの閃きである。これなら無駄なカードがないので、安心して保護者がお子様にポン・カードを買ってあげることができる。アハッ!
「怖い!? 怖すぎる!? 自分の才能が怖すぎる!? なぜなら私は鈴木スズなのだからだ! オッホッホー!」
もうスズの朝の定番。
「俺は、おまえが怖いよ・・・・・・。」
「まあまあ、いつもの発作よ!? 大丈夫!? 大丈夫!? 私たちの娘を信じましょう!?」
スズの親のスズ男とスズ子の朝も、これが定番である。
「おはよう! お父さん! お母さん!」
「おはよう。スズ。お小遣いやろうか?」
「おはよう。スズちゃん。今日は学校休んでもいいんだよ?」
低姿勢でスズの様子を伺う両親。
(なんか不気味だね!? 何か隠し事でもあるのかな?)
ピキーン!
(まさか!? 離婚!?)
スズは気持ち悪い両親の態度に想像を巡らせた。
「ダメだよ! お父さん! お母さん!」
「えっ!? どうした!? スズ!?」
「やっぱり病院に行って、脳みそを見てもらいましょう!?」
お互いを思いやる素晴らしい家族愛。
「なんで私が?」
「俺も何も悪いことはしてないぞ?」
ピキーン!
「そうだわ! 仲直りに、ポン・カードで遊びましょうよ!」
「いいけど。」
「おお! 望むところだ! 俺は若い頃は、虎のポンと言われたもんだ!」
スズ男よ、おまえの若い頃に、ポンカードはない。
「はい。配るわよ。」
スズ子が各自に5枚ずつカードを配った。
「俺は、光ポン90だ!」
「私は、闇ポン120よ!」
「・・・・・・私、学校行ってくる。スズ、いきます!」
スズは勝負を着けないで学校へ旅立った。
「スズの奴、負けるのが嫌で逃げたな。どれどれ、スズのカードは・・・・・・なっ!?」
「どうしたの? あなた?」
スズ男はスズのカードをスズ子に見せた。
「魔ポンのファイブカード!?」
勝負はスズの勝ちだった。
「あいつは、ギャンブラーだ!?」
「スズちゃん、大きくなったのね。うるうる。」
つづく。
4-13-3
ピキーン!
「いかさまを思いついた。10回勝負で9連敗しても、最後の最後で、ポン皇女様のファイブカードで絶対に勝ち! やっぱり、私って、最高ね! なぜなら私は鈴木スズなのだから! オッホッホー!」
新ルールが追加された。
「スズちゃん、普通はそんな入り方で教室に入ってこないよ。」
お友達の普通少女タナである。
「こ、これは発作だよ!? 私は不治の病なんだ!?」
「言い訳は結構。あんまり非行が過ぎると、おともだちやめるからねえええええ!」
タナの言葉の圧力。
「すいません。気を付けます。薬を飲みます。どうか、許してください。」
スズは、お友達を失うのが怖かった。
「分かればよろしい。ニコッ!」
恐怖の普通少女タナ。
「はい! みなさん! 授業を始めますよ!」
担任のナカ先生がやってきた。
「は~い。」
渋々、授業を受ける子供たち。
「テストで出るのはここです! 私の評価のために全員100点で宜しくお願い致します! イエーイ!」
ナカ先生は、こういう人間であった。
キーンコーンカーンコーン!
昼休みがやってきた。
「タナちゃん! 一緒に逃げようか?」
「スズちゃんとなら、私はどこまでも行けるよ!」
スズとタナの愛の逃避行であった。
「あの、もう捕まえてますが?」
「にゃあ。」
首根っこをイトとワタに押さえられているスズとタナ。
「イト先輩。どうして一学年下の教室に来るんですか?」
「だって、ここに部員と顧問が揃っているんだもの。イヒッ!」
素晴らしいイト部長の判断である。
ピキーン!
「ああ!? ナカ先に逃げられた!?」
ナカは、授業が終わったら一目散に教室から逃亡した。
「なんて逃げ足の速い先生なの!?」
プライベートは犠牲にしない。バイ 中村ナカ。どいつもこいつも、Tシャツ販売の売り上げの1パーセントが欲しくて、名言をぶち込んでくるキャラばかりである。
「さあ! みんなで楽しく給食を食べながら、ポンカードで遊ぼう! もうすぐ大会も近いからね! イヒッ!」
イト部長とワタ先輩は、給食も下級生の教室で食べることに抵抗を感じていない。
「タナ普通教祖様。あそこに普通じゃない人間とアンドロイドがいますが、許していいんですか?」
「う~ん。上級生だし、注意しにくいな。・・・・・・本当は普通じゃないから、注意したくてウズウズする!? 鳥肌が立ってきたよ!?」
普通少女タナは、普通でないと鳥肌が立つらしい。
「さあ! ポン・カード・バトルの開園だ! イヤッホー!」
つづく。
4-13-4
「部長! 俺様の扱いが雑じゃないか?」
お金持ちのタカ。
「僕は、どっちでもいいですよ。」
庶民のサト。
「いいじゃないの! これから登場すれば! 同じ部員なんだから! 気にしない! 気にしない! イヒッ!」
妙にカリスマ部長な雰囲気があるイト。
「あっ!? 頭!? 頭!? 私の頭がコ~ロコロ!?」
ワタ先輩はアンドロイドらしく、頭を転がして遊んでいた。
「さあ! 部員全員の自己紹介も終わったし、ポンカードで勝負だ!」
やっと部活らしくなるポンカード部。
「部長! 質問です!」
「何かな? 鈴木さん。」
「部活動に、おやつはいくらまで許されますか?」
「ズコー!?」
さすがの部長もコケるしかない。
「スズちゃん、遠足じゃないよ。」
「すいません!? 教祖様!? わざとじゃないんだ!? いつもの病気が!?」
普通は、部長としてふざけた部員を怒る所である。
「300円までいいんじゃないかな?」
(か、カワイイ!? やっぱりスカウトして正解だ! イヒッー!!!!!!)
実は、イトは可愛い女の子が大好きだった。
「ズコー!?」
他の部員たちはズッコケるしかなかった。
「頭!? 頭!?」
こけた衝撃でワタの頭も転がる。
「心配だわ!? 私は、この部活で生きていけるのかしら?」
普通少女には耐えられそうにない衛生状態の悪い部活だった。
「鈴木! おまえ、自分だけ目立とうとしているな! 許せん! 俺とポンカードで勝負だ!」
タカが前に出ようと必死である。
「バ~、レ~、タ~、カ~! アハッ!」
もちろん、目立ちたがり病などないので、確信犯のスズ。
「さあ! 今度こそ! みんなでポン・カードで遊ぼう!」
「おお!」
やっと第一試合が始まる。
「じゃあ、まずは5枚勝負ね。ワタちゃん、配って。」
「は~い。」
(AIとかアンドロイドとか、みんな緩いな? なぜだろう?)
スズは、ワタ先輩も愛ちゃんも変わらないと感じた。
「ポン・カード・バトル! スタート!」
「私は、光ポン60。」
イト部長。
「私も、光ポン30。」
ワタ先輩。
「私は、闇ポン!? 210です! やったー! 勝った! ニコッ!」
タナ部員。
「お、俺様が闇ポン100だと!?」
タカ部員。
「僕は光ポン120だよ。」
サト部員。
「甘いね。あんたたちは坊やさ。私の勝ちだよ!」
もったいぶるスズ。
「いいから早く見せろ!」
「とくと見よ! 私のカードは「夜空のお星さまを取って食べる、ポン皇女様」カードだー!!!!!!」
「なにー!?」
ポン皇女カードを持っている人が無条件で勝ちになるルールである。
つづく。
4-13-5
ピキーン!
「部員6人の日常会話で回していると、サザエポン先輩の日常会話で尺が埋めるができてしまう。逆に尺が足らなくて、何も言えないキャラクターが現れている!?」
これでもスズは小説家志望の10才の女の子の設定。アハッ!
「スズちゃん、また独り言を言っているの?」
「いいえ!? 私は世界の平和を祈っているのです! アーメン!」
タナに嫌われないようにスズも気遣いが大変である。
ピキーン!
「ワタ先輩! 一緒にボーリングに行きましょうよ!」
スズが、ワタ先輩に声をかける。
「・・・・・・。私の頭をピンに投げるつもりでしょ?」
「バレたか!? アハッ!」
スズの企みは単純であった。
「どうすれば俺様の出番を増やせるんだ!? 考えろ! おまえならできる! ジャスト・ヂュウ・イッツ!」
ピキーン!
「ピザの出前でも撮ろうか! ドリンクも俺様が奢るぜ!」
タカの答えは、自分の長所である親のクレジットカードを前面に出すことであった。
「・・・・・・。」
(僕だって、前に出たいけど、庶民なんて、何の特徴もないじゃないか!?)
内心、穏やかではないサト。
「なんか、みんな、違う方向を向いているな?」
困惑するイト部長。
「部長。イト部長。みんな、自分のキャラクターづくりに必死なんですよ。」
(スズちゃんが!? 私に声をかけてくれた!? 嬉しいー!!!!!!)
内心は変態部長のイト。
「えっ? 鈴木さんは、みんなの気持ちが分かるの?」
「はい。これでも小説家志望ですから。アハッ!」
(読む読む! スズちゃんの書いた小説! 私の聖書にしますー!!!!!!)
やはり変質者イト。
「頭~!? 私の頭!? どこ行った!? 出ておいでよ!?」
ワタ先輩のコロコロ頭、行方不明。
「ゲホッ!?」
その光景を見て、大ダメージを受ける普通少女タナ。
「あいつらは!? いったい!?」
「気持ち悪いから関わるのはやめておこう。」
スズたち、ポンカード部は教室の中でういていた。
キーンコーンカーンコーン!
ベルが昼休みの終わりを告げる。
「イト部長、ワタ先輩、自分のクラスに帰ってくださいよ!?」
(あった! 僕の居場所! これが僕の立ち位置だ!)
サトは後処理係が似合うらしい。
「ポン・ピザです! ご注文のデンジャラス・ピザとコーラをお持ちしました!」
デリバリーサービスのピザが届いた。
「はい! 静かに! 私の評価が下がるでしょ! 部外者は帰って!」
ライトニング・ナカが職員室から教室に戻ってきた。
「これでいいのだ。アハッ!」
スズの明るく楽しい学校生活は、これでも正常運転であった。
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