汚れ無き純粋な瞳の平凡な日常。2 魔法少女育成編

渋谷かな

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ロブションンで朝食を

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 ここは恵比寿高校剣道部の試合会場。
「やったー! これで2勝2敗の五分よ!」
「勝てるかもしれない! きっと勝てるよ!」
「渋谷高校剣道部! ファイト!」
「おお!」
 ビギナーズラックのような盛り上がりを見せる渋谷高校剣道部。
「な、な、なんなの!? この展開は!?」
「あいつら絶対に人間じゃない!?」
 恵比寿高校剣道部のラブリーとメアリーは、得体の知れない渋谷高校剣道部を見て恐怖した。
「新しい時代がくる。まさに魔法剣道時代だ。うちの恵三姉妹も決して弱くはない。だが、あくまでも人間としてだ。魔法や特殊能力、必殺技。剣道に組み込まれたら生身の人間が勝てる訳ないじゃないか!?」
 恵比寿高校剣道部の顧問、寿先生は新時代の到来を予感した。
「遅い! 紅茶が冷めちゃう!」
 結は両陣営にわざわざコメントさせる展開にイライラしていた。
「審判! 早く大将戦を行ってください!」
「すいません。うっかり。」
 審判も呆然とする初体験の剣道の試合だった。
「大将! 前へ!」
 渋谷高校剣道部の大将、結がアクセサリのような輝く洗練された剣道着を着て試合に挑む。そして、なぜか椅子とテーブルと英国風ティーセットが運ばれる。
「宣言しましょう。あなたは私がルイボスティーとスコーンを食べ終わるころには勝負が着いていると。」
 結は朝食を食べ始めた。
「はじめ!」
 審判、なぜ止めないと思いながらも試合が始まる。
「動かない!?」
 恵比寿高校剣道部の大将、恵比寿高校剣道部員Bは一歩も動かなかった。
「あなたには幽霊のおみっちゃんが憑りついているから動けないわよ。」
 結は妖怪を司る魔法少女だった。
「ティファニー様!? 私そんなに重たくありませんよ!? 幽霊だし、足もないし。」
「コンコン。」
結の使い魔兼家族のおみっちゃんと小妖狐のコンコンである。
「おみっちゃん、そろそろ私、紅茶を飲み終わるんだけど。いいかしら?」
やはり魔法少女には使い魔兼家族がいる。
「はい? ただいま!? コンコン! 着火!」
「コン!」
「ギャアアア!?」
 ボッ! 青い火の玉が恵比寿高校剣道部員Bを青い炎で焼く。
「それまで! 勝者! 渋谷高校剣道部!」
 なんと渋谷高校剣道部は強豪恵比寿高校剣道部に勝ってしまった。
「勝ったー! 私たち勝ったんだー!」
「初めての試合で勝てた!」
「勝つって、気持ちいいね!」
「これもドキ子のおかげよ!」
「キャハハハハ!」
 渋谷高校剣道部は初戦初勝利を喜んだ。
「あの、みなさん。早くロブションに行かないと、ティファニー様が怒ってしまうんですけど。」
 幽霊のおみっちゃんが渋谷高校剣道部員に訴える。
「ゲッ!? 結がめっちゃ睨んでる!?」
 渋谷高校剣道部員たちは結の殺気に勝利を忘れ沈黙した。
「さあ! 祝勝会に行こう!」
「おお!」
 渋谷高校剣道部は恵比寿高校を後にしようとする。
「アンディ、いいチームだね。」
「そんなことは無いですよ。寿先生の恵比寿高校剣道部の方がよっぽど良いチームですよ。」
「今度は新人戦だな。次はうちが勝たせてもらうぞ。」
「今日勝ったのはたまたまですから。あはは。」
 渋谷高校剣道部は恵比寿高校を去って行った。
「クソッ!? 魔法少女はどこにいるんだ!?」
 寿先生はチームの強化を検討する。

 ここは恵比寿ガーデンプレイス。
「渋谷高校剣道部! 初勝利を祝って! 乾杯!」
「乾杯!」
 決してお酒ではない。教師も生徒もコーラかお茶、ミネラルウォーターだ。
「ロブションで朝食、最高ね。」
 モーニング大好きの結の気分は上々だった。
「おこぼれ、おこぼれ。ワン。」
「貧しい言い方をするな。ニャア。」
栞の使い魔兼家族の犬のケーリーと猫のバーキンも御呼ばれしている。
「剣道! 最高!」
「キャハハハハ!」
 楽しい祝勝会をしている渋谷高校剣道部に幸あれ。

つづく。
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