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渋谷かな

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私、過疎を救う1

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「人生に疲れたよ。」 
 民家の縁側で寝転がっている、私の名前は、高橋七瀬。都会の生活に疲れた20才のカワイイ女の子。
「都会なんか大っ嫌いだ。」
 都会での喧騒に疲れ、田舎に移住を決めた。日本の最大の秘境、山深村にやって来た。
「本当に何も無い。何もできない。」
 山深村は、スマホの電波も入らない、ワイファイスポットもない。都会の文明など無意味な村。
「何も考えない。何も起こらないから、ボーっとしていられる。」
 私は一日一日を穏やかに過ごしています。
「ほぼ無気力人間ですが。」
 私は毎日を丁寧に生きることにした。
「何もしないでも、家も与えられて、仕事をしなくても補助金がもらえる。なんてラッキーなのかしら。過疎地! 最高! 限界集落! 最高! 田舎移住! 最高!」
 私は腐女子顔負けの生活を送っていた。無気力、無関心、無神経なグダグダ生活を田舎で送っていた。
「強がってはみたものの。何も無い。都会が嫌で田舎にやって来たのに、田舎にいると都会の方がいいと思えてくるのは、なぜ?」
 これは何気ない日常での小さな発見や、心理の機微を描いた私の物語。

「いたたたた!?」
 私のお腹が急に痛くなった。
「救急車を呼ばなくったちゃ!? 圏外!? スマホの電波が入らない!? 電話!? 電話はどこ!? 自宅に無いんですけど!?」
 私は地元の婦人会からの移住者への差し入れの舞茸ご飯を食べまくった。その結果、お腹が痛くなったのだった。
「そうだ! 村の公民館には電話があったはず! そこまで行かねば! って、村の公民館まで歩いて1時間はかかるんですけど。マジか!?」
 私は公民館に行くのを諦めた。さよなら救急車。都会なら電話したら10分以内に来てくれる救急車は、田舎では奇跡の乗り物だった。
「仕方がない! トイレで気張りまくって、全て体の外に出してやる!」
 私はトイレで舞茸を全て出すことにした。
「水洗便所!?」
 トイレの扉を開くと、洋式便器ではなく、水洗便器だった。
「いや! こんなスクワット状態で1時間もトイレで舞茸を出し続けるなんて!」
 田舎で暮らす私の足腰は強くなっていくのであった。

「ああ! スッキリした!」
 1時間後、私のお腹は正常に戻っていた。
「さあ! 今度はエリンギご飯を食べるわよ!」
 田舎でのご近所づきあいは、壮絶な量にある。そして松茸などの高級食材は差し入れはされない。
「おいしい! 明日は自分で松茸を山に取りに行こう!」
 田舎で暮らすと自給自足なので、自分の食料は、自分で取りに行かなければいけない。
「その前に、この山深村のネット環境を整えなければ、そうしないと私が生きていけないよ。」
 都会育ち、田舎移住者の私は、山深い村にイノベーション、改革をもたらす、のか?
 つづく。
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