スピリット・ファンタジー

渋谷かな

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タナーカと風の精霊

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「ふあ~。よく寝た。」
 朝、サトーは目覚めた。
「なんて平和な朝なんだ。神様、ありがとう。」
 サトーは神に感謝する。
「あいつがいなければ。」
 サトーはふと振り向く。
「ギャアアアアアアー! 俺の家が燃えてる!」
 サトーの家は良く燃えるらしい。
ピーポー! ピーポー!
 消防車がやって来て火を消してくれる。
「またですか! 火の取り扱いに注意してください!」
 消防団員の人に怒られる。
「すいません。すいません。ごめんなさい。ごめんなさい。」
 サトーは只管頭を下げて謝る。
「サラちゃん! 火事はやめて!」
 サトーは火事の原因の火の精霊サラマンダーを怒る。
「ちょっと餃子を焼く火が強すぎたです。アハッ!」
 火の精霊サラマンダーは朝から餃子を焼いていた。
「笑って誤魔化すな! 反省しろ! 反省!」
 これがサトーの日常だった。
「明日はチャーハンでも作ろうかな。アハッ!」
 懲りない火の精霊サラマンダーであった。

「どうして俺はこんなにも不幸なんだ!?」
 サトーは訴える。
「それがおまえの運命だ。」
 スズーキは主人公は飽きられないよにドジっ子、ダメッ子と決まっていると言いたかった。
「そんなバカな!? 俺だって幸せになる権利があるはずだ!?」
 サトーは人権を主張する。
「魔王を倒せば幸せに暮らせるぞ。」
 スズーキはサトーに幸せになる方法を教える。
「そうだ! 魔王を倒そう! 俺の幸せのために! 燃えてきたぜ!」
 自己の幸せのために闘志を燃やすサトー。

「うちの人ったら全然私の相手をしてくれないの。クスン。」
 水の精霊ウンディーネは愚痴っていた。
「可哀そう。うちもよ。ちょっと餃子を焼く火力が強くて家を燃やしたら怒るの。」
 火の精霊サラマンダーも愚痴っていた。
「酷い! あんまりよね。分かるわ。あなたの気持ちが。」
 精霊たちは自分の傷を舐め合っていた。
「サンちゃん。二人みたいにならないでね。」
 タカハッシーは雷の精霊サンダーバードに注意を促す。
「大丈夫。私はおままごとで愚痴ったりしないわ。」
 雷の精霊サンダーバードは自尊心が強かった。
「精霊のみんな。今日のおやつはポテトチップスだぞ。」
 そしてタカハッシーは精霊にお菓子を配る。
「わーい! おやつ! おやつ!」
 精霊たちは甘い食べ物に弱かった。
「トルネード!」
 その時、どこからともなく強風の竜巻が現れる。
「ギャアアアアアアー! 私のポテチが!」
 火の精霊サラマンダーのポテトチップスも吹き飛ばされる。
「見たか! 私の力を!」
 竜巻が去ると一人の少年と精霊が現れる。
「おまえは!? ・・・・・・悪魔!」
 火の精霊サラマンダーは自分のおやつを吹き飛ばしたのは悪魔の仕業だと感じた。
「誰が悪魔だ! 私は風の精霊シルフです!」
 現れたのは風の精霊のシルフだった。
「嘘を吐くな! この悪魔め! 私のポテチを吹き飛ばすような奴は悪魔に違いない!」
 食べ物の恨みは恐ろしい火の精霊サラマンダー。
「悪魔はあっちにいる。俺はタナーカ。君たちと同じ精霊戦士だ。」
 現れた少年の名前はタナーカ。
「おお! 同士よ! おまえも精霊さんと悲劇的な出会いをしたのか?」
 お馴染みの精霊さんの悲劇的召喚である。
「俺は学校をサボりたかったんだ。だからかぜになれば学校を休める。かぜ! かぜ! 俺はかぜになりたい! と真面目に願ったんだ。すると俺の家の屋根は強風で飛んでいった。そして現れたのが風の精霊のシルちゃんだ。」
 これがタナーカと風の精霊シルフとの出会いであった。
「なんという悲劇だ!」
 サトーはタナーカに同情した。
「分かってくれるか! 俺の家の屋根は今もブルーシートなんだ!」
 タナーカは風の精霊と共に暮らす大変さを訴える。
「分かる! 分かるぞ! おまえの気持ちが! うちももう少しで家が燃えてテント生活する所だったんだ!」
 サトーは火の精霊サラマンダーの恐ろしさを涙ながらに訴える。
「おお! 友よ!」
 サトーとタナーカは仲良しになった。
「これでいいのか?」
 スズーキはタカハッシーに尋ねる。
「いいんじゃないか。面白くないとウケないし。それよりも悪魔を倒しに行こう。」
 タカハッシーは物語を進行してくれる。

「ワッハッハー! 俺の名前はガミジン! 魔王シュベルト様の72体の悪魔の一人だ! さあ! モンスターども! 人間を倒せ! 街を破壊しろ!」
  大魔王プチンとかもありかもしれない。
「やめろ! 悪魔め!」
 そこにサトーたちが現れる。
「何者だ!?」
 悪魔ガミジンは尋ねてみた。
「俺たちは精霊戦士だ! 悪魔の好きにはさせないぞ!」
 サトーたちは自己紹介する。
「精霊戦士!? 4体1なんて卑怯じゃないか?」
 悪魔ガミジンはフェアプレーを主張する。
「悪魔が正々堂々を求めてるんじゃねえ!」
 こうして開戦される。
「みんな! 変身だ!」
「おお!」
 サトーたちは精霊戦士に変身していく。
「サラマンダー・変身!」
「ウンディーネ・変身!」
「サンダーバード・変身!」
「シルフ・変身!」
 サトーたちは精霊戦士に変身した。
「くらえ! ガミジン・パンチ!」
 悪魔ガミジンが攻撃を繰り出す。
「サラマンダー・パンチ!」
「ウンディーネ・パンチ!」
「サンダーバード・パンチ!」
「シルフ・パンチ!」
 精霊戦士たちも攻撃を繰り出す。
「ギャアアアアアアー! 覚えてろよ!」
 悪魔ガミジンは飛ばされて星になって消え去った。
「忘れた。」
 サトーたち精霊戦士は勝利した。

「うちの人ったらちょっと小火を起こしただけで私を怒るのよ。」
「酷い! そんな人間は水牢に閉じ込めて窒息させましょう。」
「おい。それじゃあ死んじゃうって。」
「それなら吹き飛ばしましょうか?」
「ワッハッハー!」
 精霊さんたちは和気藹々と井戸端会議を楽しんでいた。
「もう基礎ベースとして手直しの仕様がない。後は悪魔側の会話シーンと戦闘中に一度我々精霊戦士がピンチに陥って、そこから逆転して倒すしかない! それに助けに来てくれる秘密のヒーローがいれば、それはそれで人気が出るはずだ!」
「おまえは何を一人で言っているんだ? 怖い奴だな。」
「放っておいてやれ。こいつはこいつで物語がどうすれば盛り上がるのかを考えてくれているんだ。」
「それなら精霊戦士を増やさないで、トーナメントとかリーグ戦を行えばいいんじゃないか?」
 精霊戦士たちも戦後の会話を楽しんでいた。
「いい天気ですな。」
 サトーは一人縁側でお茶を飲むのであった。
 つづく。
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