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3.やっぱり
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親が転勤族で2週間だけいたそいつは少女漫画から出てきたようなビジュアルだった。
髪の毛が地毛で茶色かったのが記憶に残っている。
流れるようなテンポで担任も含めたクラス全員を引き込む自己紹介。
その中で『足が速い』と言ったのが始まりだった。
あいつを質問攻めにしていた奴らと、その2週間だけ即席の取り巻きになっていた比喩的にも実際にも声の大きい女子たちの発案で、当時クラスで一番足が早かった俺と休み時間にどっちが速いか勝負することになった。
クラスのみんなが集まっているところでだいたい50メートル。
結果、俺が勝った。
1回目全力でやって俺のほうがだいぶ早かった。
女子たちから『ええー!?』『ヒドーイ!』とか言われたので、2回目ちょっとだけスタートで手抜きした。いい勝負になって、俺が負けた。
そしたら今度は『手抜きかよおまえー!』『マジメにやりなさいよー!』と男女ともにブーイング。
3回目もう一回本気で走ったら、やっぱり俺のほうが早かった。
たくさんの声はおおむね『やっぱりかぁ』『あーあ…』という力のないものだった。
相手は走り終わった後両ひざに手をついてかがんで息を整え、上体を起こして真っ直ぐ俺を見ると、悔しいなぁと言いながらも握手を求めてくるというなんともフェアプレー精神に満ちたふるまいだった。
観客たちが駆け寄ってきてなんとなく二人を中心に輪ができる。
あいつは改めて『ほんとに速かったよ』と穏やかに笑いながら俺に話しかけた。
俺は上手く返事ができなくて、その間にみんなが話だした。
何を言っていいか、いつ言っていいかわからないうちに、笑いながら俺に流し目を向けるあいつを中心にして輪は俺から離れていった。
かけっこ勝負はその日1日話のタネだった。
もちろんメインは負けたのにかっこいいあいつ。
俺はさりげなく悪役側に寄せられていった。
『アイちゃん足だけはマジで速いからなぁ』
そういってあいつの肩をたたいて笑い合う奴ら。
やる前は『一発かましてやれよ』と俺を囲んではやし立てていたのに。
やっぱ流石だったわーとすれ違いざま俺に一言したやつは、その足であいつのほうに歩いていく。
あいつはわいのわいのとみんなに囲まれて陰日向なく笑みを向けていた。
そう、分かっていたから。
あいつがあんなふうに爽やかでいられたのは、分かっていたからだ。
体育のドッジボールであいつからのパス。
ゆっくりと曲線を描くあのでかいボールでさえ取りこぼす俺のどんくささ。
話しかけられてもどうしていいかわからずに沈黙を作ってしまう。
言葉と言葉を繋げられない。
相手に待ってもらわないと会話が成立しないコミュニケーション力のなさ。
授業で先生に聞かれても解からない。
解っていても上手く答えられない。
ましてあいつみたいに堂々と手を挙げるなんて。
そう。
かけっこ以外のほとんどで、あいつが余裕で勝てることが。
中心は俺じゃなく、あいつであることが。
勝ったのに。
唯一周りに自慢できると思っていた自分の良いところを、あいつにもクラスのみんなにも馬鹿にされたような気がした。
どうにもできなくて、どうにかしようという気持ちもなくて、しょうがないと思いながらも帰りの会が終わって掃除しながらずっとぐずぐずしていた。
たまらなくなって、家に着くよりだいぶ前の帰り道、同じクラスで当然見ていた安藤さんに『今日のかけっこさ、』とそれとなくを装って話しかけた。
何でもいいやと思った。
その時だった。
安藤さんの小さい口が動いて、ああ、に続けて俺の目をまっすぐ見て、さらっと出てきたのは。
『じっさいまひろくんのほうが足速いんだから』
ほめるとか、けなすとか、面白がるとか、どうでもいいとかじゃなく、励ますという感じですらなく。
真顔の安藤さんはすがすがしいほど事実ベースで言い切った。
『…そっか』
瞬きもせず安藤さんのほうを向いたままそう言ってから、目線を外してそのまま前を向いた。
俺の奥のほうにあった何かはすがすがしく別の何かになった。
うれしい? 励まされる?
違う。そういうんじゃない。
ぐずぐずしてもやもやしてだらだら溶けて崩れ落ちそうだった俺の中に『じっさいまひろくんのほうが足速いんだから』という柱が立った感じがしたのだ。
「なんかこう、時々すごく強いというか。何がって言われると…なにかが、としか」
思えば転校生が来た直後も、かけっこ勝負しようかという話で俺が持ち上げられてちょっといい気になっていた時も、ふーんくらいの反応しかしていなかった気がする。
安藤さんは話好きで、帰り道のしょうもない話もほとんどは安藤さんが話題提供して俺が返事をする形で成立していた。
クラスの輪に溶け込んでいけるほう、むしろまとめ役もできるくらいで、だからこそ今女子クラス委員だ。
あの時は、俺の問いかけもどきに対してなんか答えないとまずいかなぁという小学生安藤さん流の気遣いだったのかもしれない。
かいつまんで事の流れだけ話したら、コウダは顎に手を当ててさすりながら言った。
「そうか。ちょっと期待できそうだな」
今の話から何を読み取ったのか、コウダは肩をなでおろしている。
「多分、現実的な考え方の子なんだろう。
世界観はまだまともな方向になっていそうだ」
それはどうだろう。
俺が安藤さんのおっぱいをテスト中に凝視していたことがばれていて、今も人知れずその怒りを蓄えているかもしれない。
気になっていた。
だから安藤さんをリストに入れたのもあるのだが、やっぱり怖い。
コウダがいう現実的な世界観を想像してもだめだ。
職員室前の廊下で『テスト中に女子のおっぱい見てましたごめんなさい』の看板を首からぶら下げている俺。
ひそひそ指さしたり冷たい横目で通り過ぎたりする生徒・先生・親父・母さん・他の学生の保護者各位の前で一日強制座禅みたいな精神攻撃系反省コースが出てきてしまう。
写したA4の手引きにあったような殺すだのなんだのいうのはいまだにピンとこないが、怖いのは怖かった。
「じゃあ行くか」
コウダが捨てた黒い鞄の代わりの、黒い真新しい鞄を斜め掛けして立ち上がる。
後に続いて戸締りをして家を出た。
髪の毛が地毛で茶色かったのが記憶に残っている。
流れるようなテンポで担任も含めたクラス全員を引き込む自己紹介。
その中で『足が速い』と言ったのが始まりだった。
あいつを質問攻めにしていた奴らと、その2週間だけ即席の取り巻きになっていた比喩的にも実際にも声の大きい女子たちの発案で、当時クラスで一番足が早かった俺と休み時間にどっちが速いか勝負することになった。
クラスのみんなが集まっているところでだいたい50メートル。
結果、俺が勝った。
1回目全力でやって俺のほうがだいぶ早かった。
女子たちから『ええー!?』『ヒドーイ!』とか言われたので、2回目ちょっとだけスタートで手抜きした。いい勝負になって、俺が負けた。
そしたら今度は『手抜きかよおまえー!』『マジメにやりなさいよー!』と男女ともにブーイング。
3回目もう一回本気で走ったら、やっぱり俺のほうが早かった。
たくさんの声はおおむね『やっぱりかぁ』『あーあ…』という力のないものだった。
相手は走り終わった後両ひざに手をついてかがんで息を整え、上体を起こして真っ直ぐ俺を見ると、悔しいなぁと言いながらも握手を求めてくるというなんともフェアプレー精神に満ちたふるまいだった。
観客たちが駆け寄ってきてなんとなく二人を中心に輪ができる。
あいつは改めて『ほんとに速かったよ』と穏やかに笑いながら俺に話しかけた。
俺は上手く返事ができなくて、その間にみんなが話だした。
何を言っていいか、いつ言っていいかわからないうちに、笑いながら俺に流し目を向けるあいつを中心にして輪は俺から離れていった。
かけっこ勝負はその日1日話のタネだった。
もちろんメインは負けたのにかっこいいあいつ。
俺はさりげなく悪役側に寄せられていった。
『アイちゃん足だけはマジで速いからなぁ』
そういってあいつの肩をたたいて笑い合う奴ら。
やる前は『一発かましてやれよ』と俺を囲んではやし立てていたのに。
やっぱ流石だったわーとすれ違いざま俺に一言したやつは、その足であいつのほうに歩いていく。
あいつはわいのわいのとみんなに囲まれて陰日向なく笑みを向けていた。
そう、分かっていたから。
あいつがあんなふうに爽やかでいられたのは、分かっていたからだ。
体育のドッジボールであいつからのパス。
ゆっくりと曲線を描くあのでかいボールでさえ取りこぼす俺のどんくささ。
話しかけられてもどうしていいかわからずに沈黙を作ってしまう。
言葉と言葉を繋げられない。
相手に待ってもらわないと会話が成立しないコミュニケーション力のなさ。
授業で先生に聞かれても解からない。
解っていても上手く答えられない。
ましてあいつみたいに堂々と手を挙げるなんて。
そう。
かけっこ以外のほとんどで、あいつが余裕で勝てることが。
中心は俺じゃなく、あいつであることが。
勝ったのに。
唯一周りに自慢できると思っていた自分の良いところを、あいつにもクラスのみんなにも馬鹿にされたような気がした。
どうにもできなくて、どうにかしようという気持ちもなくて、しょうがないと思いながらも帰りの会が終わって掃除しながらずっとぐずぐずしていた。
たまらなくなって、家に着くよりだいぶ前の帰り道、同じクラスで当然見ていた安藤さんに『今日のかけっこさ、』とそれとなくを装って話しかけた。
何でもいいやと思った。
その時だった。
安藤さんの小さい口が動いて、ああ、に続けて俺の目をまっすぐ見て、さらっと出てきたのは。
『じっさいまひろくんのほうが足速いんだから』
ほめるとか、けなすとか、面白がるとか、どうでもいいとかじゃなく、励ますという感じですらなく。
真顔の安藤さんはすがすがしいほど事実ベースで言い切った。
『…そっか』
瞬きもせず安藤さんのほうを向いたままそう言ってから、目線を外してそのまま前を向いた。
俺の奥のほうにあった何かはすがすがしく別の何かになった。
うれしい? 励まされる?
違う。そういうんじゃない。
ぐずぐずしてもやもやしてだらだら溶けて崩れ落ちそうだった俺の中に『じっさいまひろくんのほうが足速いんだから』という柱が立った感じがしたのだ。
「なんかこう、時々すごく強いというか。何がって言われると…なにかが、としか」
思えば転校生が来た直後も、かけっこ勝負しようかという話で俺が持ち上げられてちょっといい気になっていた時も、ふーんくらいの反応しかしていなかった気がする。
安藤さんは話好きで、帰り道のしょうもない話もほとんどは安藤さんが話題提供して俺が返事をする形で成立していた。
クラスの輪に溶け込んでいけるほう、むしろまとめ役もできるくらいで、だからこそ今女子クラス委員だ。
あの時は、俺の問いかけもどきに対してなんか答えないとまずいかなぁという小学生安藤さん流の気遣いだったのかもしれない。
かいつまんで事の流れだけ話したら、コウダは顎に手を当ててさすりながら言った。
「そうか。ちょっと期待できそうだな」
今の話から何を読み取ったのか、コウダは肩をなでおろしている。
「多分、現実的な考え方の子なんだろう。
世界観はまだまともな方向になっていそうだ」
それはどうだろう。
俺が安藤さんのおっぱいをテスト中に凝視していたことがばれていて、今も人知れずその怒りを蓄えているかもしれない。
気になっていた。
だから安藤さんをリストに入れたのもあるのだが、やっぱり怖い。
コウダがいう現実的な世界観を想像してもだめだ。
職員室前の廊下で『テスト中に女子のおっぱい見てましたごめんなさい』の看板を首からぶら下げている俺。
ひそひそ指さしたり冷たい横目で通り過ぎたりする生徒・先生・親父・母さん・他の学生の保護者各位の前で一日強制座禅みたいな精神攻撃系反省コースが出てきてしまう。
写したA4の手引きにあったような殺すだのなんだのいうのはいまだにピンとこないが、怖いのは怖かった。
「じゃあ行くか」
コウダが捨てた黒い鞄の代わりの、黒い真新しい鞄を斜め掛けして立ち上がる。
後に続いて戸締りをして家を出た。
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