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6.第三界
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晴天。さっきまでの暗さが嘘のようにまぶしい。
人。人。人。人間とキャラクターが混ざり合って埋まっている。
もし目の前が平地だったら、道路があってその脇を人が固めているということはわからなかっただろう。
それがわかるのは現実の丸の内には存在しないつづら折りの上り坂があるから。
山の手前でビルは途切れ、そこから先がいきなり山道になっている。
何かのレースだろうか。遠くのほうに見える半円形のゲートのようなもの。
歓声は急に大きくなった。
聞こえる声を分析すると、『テル』と『オノダ』の二つがメイン。
坂を二台の自転車が一気に登っていく。
なんなんだろう、と思ったらちょうどいいところにパブリックビューイングがあるじゃないか。
目を向けるも、そこに映っていたのは目の前のレースではなかった。
競輪場。二つの絶叫が入り混じり、画面には着順が表示された。『1着 5 辻堂』、『2着…
と、コウダが俺の手を引いて、人込みと自分の体の間に俺を挟むように無理やり移動させた。
「どうしたの」
「サトウ」
またぁ?
4回目か。いやもしかしたら5回目?
あいつ何回瞬間移動すりゃ気が済むんだ。
前の人込みのやつらがこっちを振り返って目が合ったらそれはそれで危険大。
接触しないように細心の注意を払い、コウダに寄り掛かるような姿勢になる。
コウダだって見つかったら同じように危ないんだけど、それでも学生服の俺よりは後ろ姿でバレにくいって考えか。
そのコウダがほっと息をついたのを背中に感じ、同時に手の力が弱まった。
「行った」
元のポジションに戻って後ろ姿を凝視する。
佐藤と、おそらくもう一人は武藤さん。
あーあ。
やっぱ付き合ってんのか武藤さんとも…。
制服姿の佐藤は急に立ち止まり、制服姿の武藤さんに背を向けてスマホをいじりだした。
こっちに振り向く気配はない。
武藤さんは手元で指をちくちくしている佐藤の後ろ姿を見遣り、じっと待っている。
佐藤がスマホをしまいながらまた武藤さんのほうを向くと、武藤さんはにっこりと笑った。
安定の可愛さ。それを見る佐藤の横顔もまた、さっきと同じく安定して硬直した笑顔。
二人は高架に沿うように歩いて遠ざかる。
その遠ざかっていく先から半袖の学生服のやつらが数人。
あれ、うちの中学か?
見てすぐに、そのうちの一人が誰であるか気づいた。
血の気が引いていく。
嘘だろおい。
待ってくれよ。
「コウダ、佐藤、またいる」
安全確認のために逆方向を見回していたコウダがすごい勢いで振り向く。
今、佐藤とすれ違っているのは。
間違いなく佐藤だ。
周りにいるのはテニス部の連中。
談笑している。みんなして腹を抱えているのに、佐藤の笑う顔だけは目が笑ってない。
自主的にコウダと人込みの間に入り込む。
頭上でコウダの、そういうことか、というため息が、歓声に消されそうになりながらかろうじて耳に届いた。
「もういいぞ」
武藤さん連れの佐藤がやってきた方向に団体佐藤の後ろ姿を確認。
「…どゆこと?」
コウダは片目をつぶって歯噛みしている。そして目を開き、隙間から絞りだすように言葉を紡いだ。
「見たままだ。『中』にサトウくんが複数人いる」
盛り上がる団結したような周囲の声と熱量から、自分の体が切り離されたような錯覚に陥る。
「多重人格ってこと?」
「ン…ここのサトウくんは、お前が普段見ているサトウくんと大きく違っているか?」
コウダが眉間にしわを寄せながら出した問いかけに対し、即座に軽く首を左右に振った。
そう。それなんだよ。
なんだかんだでここまで『中』で見た佐藤はどれも全部、全然いつもの佐藤。
立ち回り方や口調はいつもあんな感じ。
会話の内容はええっと思うものの、キャラ違う! とビビるようなのでは全くない。
笑顔の空っぽさやうさん臭さは普段と違うといえばそうだけど、5分の3で同じように確認できた特徴だ。
多重人格とか、趣味のネットの裏アカ別人格だとは到底言えない。
コウダも動揺を隠せていない様子。頭をバリ掻き、つっかえつっかえ言葉を出した。
「断定までは…専門家じゃないから難しいが、多分…違う…だろうな。
トラウマ体験なんかからくる多重人格だと…嫌な経験を今の自分から切り離す訳だろう?
その体験を受け入れられる自分とそうではない自分に分かれるっていう理屈のはず…。
医者が見て別人ってわかるわけだし…。
…とすると、単にキャラの使い分け、猫被ってるとか、そういう感覚の…」
「それにしたって、『中』で別人できるほどの?」
「俺にもちょっと信じ難いが…理論上は…。
生きているうちに目にする情報量が昔とは桁違いに多くなっているせいで、一人1キャラ設定だと立ち回りが難しい場面は増えている。
親、他の大人達、先輩、後輩。リアルだけじゃない。ネットも含めてだ。
『中』で複数の本人に同時に出くわしたと言っているやつから、40歳から若くなるにつれそういう人が逓増しているらしいと、確かに噂だけは聞いたことがあった」
「そーいうのって『そういうつもり』で意識してキャラつくるよ?
真面目だったり、ノリノリだったり、聞き役だったり」
もちろん、俺自身がそんなに器用かといえばそんなことなく、だから色々面倒っていうか大変っていうか。
でも、キャラ作るやつらはそういうもんだろ。
「ここ、頭ん中なんでしょ? わざわざ自分しかいないところでキャラ設定する必要ないじゃん。
病的なサイコヤローだったりとか、すっげえバカとか、超体育会系とかって漫画みたいな尖ったキャラの、日常生活が想像つかない感じの人になってるんならまだわかるけど」
「だから余計信じ難いんだ。
お前の言う通り、普段頭で考えてやっているキャラ分けくらいだったら、『中』には出てこない。
変身願望とかネットだけは強気っていう類だと、願望や欲求から別人を日常生活と全く別のコミュニティで作っているもんだ。
ここのサトウくん達はそういうのと明らかに異なっている。
俺が聞いた話にしたって、遠目には完全に別人だったと…。
それに人数もおかしい。聞いた話の出没タイミングはたっぷり1時間半うろうろした後で確か2~3人…」
入ってからまだ二本橋・今日橋を回って東京駅の丸の内側に回ってきただけ。
しかも途中は全力で走ってるわけだから…。
「今でちょうど36分。この間に5人ってことは、だ」
「さっき2人同時にいたよね。少なくとも…」
こっくりとコウダが頷く。
もし残り3人も別の佐藤だとすると、そして気のせいでなければ高架下でチラ見した佐藤らしき人も合わせると、軽く猫被ってるなんてもんじゃない。
「強い願望でもないのに『中』で出てくるってことは、マルチタスクというか…ほぼ無意識に複数人の自分が常時いることになる。それもサトウくんの場合、ほぼ同じ自分が」
いつもの自分が、いつも一人じゃない。
そんなのありか?
歓声が一瞬聞こえなくなるくらいの悪寒が走る。
さっき思ったような言葉が今度は口をついた。
「そんなんできんの?」
「できるかどうかというより、サトウくんにとっては限りなく本能的にそうなってしまう、当たり前だということだ。
あえて言うなら、『みんなから見たいつものサトウくん』の軸がブレないレベルで各キャラクターの差異をギリギリまで自動調整して、ほとんど息をするように設定を切り替えて常に演じているというのが近いかもしれない」
人。人。人。人間とキャラクターが混ざり合って埋まっている。
もし目の前が平地だったら、道路があってその脇を人が固めているということはわからなかっただろう。
それがわかるのは現実の丸の内には存在しないつづら折りの上り坂があるから。
山の手前でビルは途切れ、そこから先がいきなり山道になっている。
何かのレースだろうか。遠くのほうに見える半円形のゲートのようなもの。
歓声は急に大きくなった。
聞こえる声を分析すると、『テル』と『オノダ』の二つがメイン。
坂を二台の自転車が一気に登っていく。
なんなんだろう、と思ったらちょうどいいところにパブリックビューイングがあるじゃないか。
目を向けるも、そこに映っていたのは目の前のレースではなかった。
競輪場。二つの絶叫が入り混じり、画面には着順が表示された。『1着 5 辻堂』、『2着…
と、コウダが俺の手を引いて、人込みと自分の体の間に俺を挟むように無理やり移動させた。
「どうしたの」
「サトウ」
またぁ?
4回目か。いやもしかしたら5回目?
あいつ何回瞬間移動すりゃ気が済むんだ。
前の人込みのやつらがこっちを振り返って目が合ったらそれはそれで危険大。
接触しないように細心の注意を払い、コウダに寄り掛かるような姿勢になる。
コウダだって見つかったら同じように危ないんだけど、それでも学生服の俺よりは後ろ姿でバレにくいって考えか。
そのコウダがほっと息をついたのを背中に感じ、同時に手の力が弱まった。
「行った」
元のポジションに戻って後ろ姿を凝視する。
佐藤と、おそらくもう一人は武藤さん。
あーあ。
やっぱ付き合ってんのか武藤さんとも…。
制服姿の佐藤は急に立ち止まり、制服姿の武藤さんに背を向けてスマホをいじりだした。
こっちに振り向く気配はない。
武藤さんは手元で指をちくちくしている佐藤の後ろ姿を見遣り、じっと待っている。
佐藤がスマホをしまいながらまた武藤さんのほうを向くと、武藤さんはにっこりと笑った。
安定の可愛さ。それを見る佐藤の横顔もまた、さっきと同じく安定して硬直した笑顔。
二人は高架に沿うように歩いて遠ざかる。
その遠ざかっていく先から半袖の学生服のやつらが数人。
あれ、うちの中学か?
見てすぐに、そのうちの一人が誰であるか気づいた。
血の気が引いていく。
嘘だろおい。
待ってくれよ。
「コウダ、佐藤、またいる」
安全確認のために逆方向を見回していたコウダがすごい勢いで振り向く。
今、佐藤とすれ違っているのは。
間違いなく佐藤だ。
周りにいるのはテニス部の連中。
談笑している。みんなして腹を抱えているのに、佐藤の笑う顔だけは目が笑ってない。
自主的にコウダと人込みの間に入り込む。
頭上でコウダの、そういうことか、というため息が、歓声に消されそうになりながらかろうじて耳に届いた。
「もういいぞ」
武藤さん連れの佐藤がやってきた方向に団体佐藤の後ろ姿を確認。
「…どゆこと?」
コウダは片目をつぶって歯噛みしている。そして目を開き、隙間から絞りだすように言葉を紡いだ。
「見たままだ。『中』にサトウくんが複数人いる」
盛り上がる団結したような周囲の声と熱量から、自分の体が切り離されたような錯覚に陥る。
「多重人格ってこと?」
「ン…ここのサトウくんは、お前が普段見ているサトウくんと大きく違っているか?」
コウダが眉間にしわを寄せながら出した問いかけに対し、即座に軽く首を左右に振った。
そう。それなんだよ。
なんだかんだでここまで『中』で見た佐藤はどれも全部、全然いつもの佐藤。
立ち回り方や口調はいつもあんな感じ。
会話の内容はええっと思うものの、キャラ違う! とビビるようなのでは全くない。
笑顔の空っぽさやうさん臭さは普段と違うといえばそうだけど、5分の3で同じように確認できた特徴だ。
多重人格とか、趣味のネットの裏アカ別人格だとは到底言えない。
コウダも動揺を隠せていない様子。頭をバリ掻き、つっかえつっかえ言葉を出した。
「断定までは…専門家じゃないから難しいが、多分…違う…だろうな。
トラウマ体験なんかからくる多重人格だと…嫌な経験を今の自分から切り離す訳だろう?
その体験を受け入れられる自分とそうではない自分に分かれるっていう理屈のはず…。
医者が見て別人ってわかるわけだし…。
…とすると、単にキャラの使い分け、猫被ってるとか、そういう感覚の…」
「それにしたって、『中』で別人できるほどの?」
「俺にもちょっと信じ難いが…理論上は…。
生きているうちに目にする情報量が昔とは桁違いに多くなっているせいで、一人1キャラ設定だと立ち回りが難しい場面は増えている。
親、他の大人達、先輩、後輩。リアルだけじゃない。ネットも含めてだ。
『中』で複数の本人に同時に出くわしたと言っているやつから、40歳から若くなるにつれそういう人が逓増しているらしいと、確かに噂だけは聞いたことがあった」
「そーいうのって『そういうつもり』で意識してキャラつくるよ?
真面目だったり、ノリノリだったり、聞き役だったり」
もちろん、俺自身がそんなに器用かといえばそんなことなく、だから色々面倒っていうか大変っていうか。
でも、キャラ作るやつらはそういうもんだろ。
「ここ、頭ん中なんでしょ? わざわざ自分しかいないところでキャラ設定する必要ないじゃん。
病的なサイコヤローだったりとか、すっげえバカとか、超体育会系とかって漫画みたいな尖ったキャラの、日常生活が想像つかない感じの人になってるんならまだわかるけど」
「だから余計信じ難いんだ。
お前の言う通り、普段頭で考えてやっているキャラ分けくらいだったら、『中』には出てこない。
変身願望とかネットだけは強気っていう類だと、願望や欲求から別人を日常生活と全く別のコミュニティで作っているもんだ。
ここのサトウくん達はそういうのと明らかに異なっている。
俺が聞いた話にしたって、遠目には完全に別人だったと…。
それに人数もおかしい。聞いた話の出没タイミングはたっぷり1時間半うろうろした後で確か2~3人…」
入ってからまだ二本橋・今日橋を回って東京駅の丸の内側に回ってきただけ。
しかも途中は全力で走ってるわけだから…。
「今でちょうど36分。この間に5人ってことは、だ」
「さっき2人同時にいたよね。少なくとも…」
こっくりとコウダが頷く。
もし残り3人も別の佐藤だとすると、そして気のせいでなければ高架下でチラ見した佐藤らしき人も合わせると、軽く猫被ってるなんてもんじゃない。
「強い願望でもないのに『中』で出てくるってことは、マルチタスクというか…ほぼ無意識に複数人の自分が常時いることになる。それもサトウくんの場合、ほぼ同じ自分が」
いつもの自分が、いつも一人じゃない。
そんなのありか?
歓声が一瞬聞こえなくなるくらいの悪寒が走る。
さっき思ったような言葉が今度は口をついた。
「そんなんできんの?」
「できるかどうかというより、サトウくんにとっては限りなく本能的にそうなってしまう、当たり前だということだ。
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