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第二十四話
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「怪我しているしすぐに食べられるものでも買っていきましょうか」
「そうですね。怪我をしているのでそっちの方が楽ですね。レトルトとかお惣菜とか」
お菓子作りだけではなく料理作りも好きな優だったが、さすがに怪我をしている今は、料理する気力はなかった。
その後、優と葵は制服姿で最寄りのスーパーへと寄っていく。
葵がカートを押しながらカートに乗せているかごの中にどんどんレトルト商品やお惣菜を入れていく。
年上の女の子と一緒に夕飯の買い出ししているこの状況。
傍から見ればカップル通り越して夫婦みたいではないか。
優は変なことに気づいてしまい、余計に意識してしまう。
葵はなにも意識していないのか真剣な表情で買うものを決めている。
「やっぱり、野菜も食べないとね」
葵はそう言いながらカットサラダもかごの中に入れる。
「中村さんはなにか食べたいものとかない」
「……」
「大丈夫中村さん。もしかして痛みだした」
優に声をかけても返事がなかった葵は優の怪我の心配をする。
「怪我は湿布を貼っているので痛くはないです」
「それは良かった~。それで食べたいものとかある」
「食べたいものですか……それなら唐揚げが食べたいです。好きなので」
「了解。唐揚げも買いましょう。私も好きなんだよね~唐揚げ~」
突き指した瞬間は痛かったものの、すぐに流水で冷やし湿布を貼ったおかげでこれ以上悪化することはなかった。
食べたいものを聞かれた優は素直に答える。
葵も唐揚げが好きらしく、声が弾んでいる。
優は葵も唐揚げが好きということが知れて、少しだけ親近感を抱いた。
その後唐揚げもかごの中に入れ、お会計をする。
「カードでお願いします」
「カ、カード」
「うん。お父さんからお誕生日にもらったんだ~」
カード支払いする葵に、優は心底驚いた。
葵はまだ高校生だ。
そもそもお誕生日にクレジットカードをプレゼントされることの方が少数だろう。
もしかしたら葵の実家はお金持ちなのかもしれない。
その後、袋に買ったものをしまいスーパーを出る。
もちろん、荷物は全部葵が持っている。
「一つぐらい持ちます」
「大丈夫よ。私、力持ちだから」
優が一袋ぐらい持とうと提案するものの、葵にやんわりと断られる。
自分と優のカバンを持ち、さらにスーパーで買った商品を持っているのにも関わらず、体が全然ふらついていない。
体幹が凄い。
「そうですね。怪我をしているのでそっちの方が楽ですね。レトルトとかお惣菜とか」
お菓子作りだけではなく料理作りも好きな優だったが、さすがに怪我をしている今は、料理する気力はなかった。
その後、優と葵は制服姿で最寄りのスーパーへと寄っていく。
葵がカートを押しながらカートに乗せているかごの中にどんどんレトルト商品やお惣菜を入れていく。
年上の女の子と一緒に夕飯の買い出ししているこの状況。
傍から見ればカップル通り越して夫婦みたいではないか。
優は変なことに気づいてしまい、余計に意識してしまう。
葵はなにも意識していないのか真剣な表情で買うものを決めている。
「やっぱり、野菜も食べないとね」
葵はそう言いながらカットサラダもかごの中に入れる。
「中村さんはなにか食べたいものとかない」
「……」
「大丈夫中村さん。もしかして痛みだした」
優に声をかけても返事がなかった葵は優の怪我の心配をする。
「怪我は湿布を貼っているので痛くはないです」
「それは良かった~。それで食べたいものとかある」
「食べたいものですか……それなら唐揚げが食べたいです。好きなので」
「了解。唐揚げも買いましょう。私も好きなんだよね~唐揚げ~」
突き指した瞬間は痛かったものの、すぐに流水で冷やし湿布を貼ったおかげでこれ以上悪化することはなかった。
食べたいものを聞かれた優は素直に答える。
葵も唐揚げが好きらしく、声が弾んでいる。
優は葵も唐揚げが好きということが知れて、少しだけ親近感を抱いた。
その後唐揚げもかごの中に入れ、お会計をする。
「カードでお願いします」
「カ、カード」
「うん。お父さんからお誕生日にもらったんだ~」
カード支払いする葵に、優は心底驚いた。
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そもそもお誕生日にクレジットカードをプレゼントされることの方が少数だろう。
もしかしたら葵の実家はお金持ちなのかもしれない。
その後、袋に買ったものをしまいスーパーを出る。
もちろん、荷物は全部葵が持っている。
「一つぐらい持ちます」
「大丈夫よ。私、力持ちだから」
優が一袋ぐらい持とうと提案するものの、葵にやんわりと断られる。
自分と優のカバンを持ち、さらにスーパーで買った商品を持っているのにも関わらず、体が全然ふらついていない。
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