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13話 唐揚げで天下はとれる
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そして、1時間目の始業チャイムベルがなった。
私は時間割を取り出して授業の用意をする
げっ‥‥1時間目から私の嫌いな世界史だ。
最悪‥‥と思ってる私をほっておいて授業は
始まった。
「えー‥‥この時代には‥‥」
先生の声が子守唄に聞こえてきた。
あー‥眠い‥それに、この先生めっちゃ黒板に文字書くんだよね。だから、ノート取るの諦める事が多いし、生徒の大半が寝てるんだよね
机から顔を上げて辺りを見渡せば大半が潰れてるよ。
あっ、でもあずにゃんと桃乃はもちろん起きて
授業を真剣に受けてる。二人は成績優秀だから
あずにゃんに関しては中等部時代から学年主席を貫いているし、桃乃だって
毎回学年TOP10に入ってるもん。え?私はどうなのかって
まぁ、普通な順位。決して頭は悪くないと思う。
だけど‥やっぱり眠い。身体半分寝てる
「えーじゃあこの問題を‥‥主席番号順だから真白さんですね」
「ちょっと深雪ちゃん当たってるって」
桃乃の声と肩を叩かれてる。
机から顔を上げてみると、そこにいたのは
先生でした。
「え、先生」
「いい加減寝てないで授業に受けなさい毎回寝るのも大概にしてほしいですよ、適当でも何でもよろしい
答えなさい」
「先生が適当なんて言葉使っていいんですか!?」
と言われて、眠っていた思考を必死に動かす
毎回寝てることよく知ってたな、この席先生から見えにくい位置にあるはずなのに‥てか、適当とか教師が言っちゃダメだと思う。
「えーと‥‥いい国作ろう‥唐揚げ幕府?」
たぶん、今何言ってるかわからないけど
とにかく思いついたことを言ってみた。
てか、先生ゴメン、私寝ます。
「‥‥‥コホン、とりあえず、今は世界史の授業なんですけど日本史の授業でもなく、ましてや家庭科の授業でもありませんよ」
「‥‥スピー(= ̄ ρ ̄=) ..zzZZ」
「真白さん‥先生は泣きそうです
貴方、頑張れば点数取れる子なんですから」
「先生すいません!!!深雪ちゃんには後からきつく叱っておきますから、どうか気にしないで授業を進めやがってください」
「‥小川さん、何気に失礼なこと言いますね」
◇◆
「で、深雪は唐揚げで国を治めるつもりなんだってね」
「は?」
持っていた箸を置く私。現在お昼休みで
いつも通りに三人でお弁当を食べていたら
いきなりあずにゃんが呆れたような表情で言い出した。
「まさか、深雪ちゃんが唐揚げが好きだったなんてね」
「え、ちょっと何なの?唐揚げって」
「はぁ?アンタ自分で言ったことも覚えてないの」
「そりゃ覚えてないよ、梓。だって深雪ちゃん寝ぼけてたんだから」
「あぁ、確かに寝ぼけてたわね」
え、何なの?寝ぼけてたって何?てか、私抜きで話を進めないでよ。
「深雪、アンタはね世界史の授業中に
″いい国作ろう唐揚げ幕府″って言ったのよ
あれは衝撃な回答だった。先生泣いてたし」
「はぁぁぁぁぁ!?何なのソレ」
あずにゃんの言葉で頭を抱えたくなった。
何だよ、唐揚げ幕府って歴史なめてるわ。相当な珍回答してるじゃん。ダメだ次どんな顔して世界史の授業を受ければいいんだろうか
「本当に覚えてないんだね、もぅ本当にアレは笑えたよ」
「でもいいんじゃない?アホな子ほど可愛いって言うし」
暗い表情の私に対して、アホの子を見るような2人に慰められてお昼休みを過ごすことに‥‥
そして、暫く世界史の授業は真面目に受けようと思う。
***
ちなみに、この「いい国作ろう唐揚げ幕府」は作者が
中学の歴史の授業で実際にいった言葉です。
まさか、話のネタになるとは思ってもいませんでしたけどね(笑)
私は時間割を取り出して授業の用意をする
げっ‥‥1時間目から私の嫌いな世界史だ。
最悪‥‥と思ってる私をほっておいて授業は
始まった。
「えー‥‥この時代には‥‥」
先生の声が子守唄に聞こえてきた。
あー‥眠い‥それに、この先生めっちゃ黒板に文字書くんだよね。だから、ノート取るの諦める事が多いし、生徒の大半が寝てるんだよね
机から顔を上げて辺りを見渡せば大半が潰れてるよ。
あっ、でもあずにゃんと桃乃はもちろん起きて
授業を真剣に受けてる。二人は成績優秀だから
あずにゃんに関しては中等部時代から学年主席を貫いているし、桃乃だって
毎回学年TOP10に入ってるもん。え?私はどうなのかって
まぁ、普通な順位。決して頭は悪くないと思う。
だけど‥やっぱり眠い。身体半分寝てる
「えーじゃあこの問題を‥‥主席番号順だから真白さんですね」
「ちょっと深雪ちゃん当たってるって」
桃乃の声と肩を叩かれてる。
机から顔を上げてみると、そこにいたのは
先生でした。
「え、先生」
「いい加減寝てないで授業に受けなさい毎回寝るのも大概にしてほしいですよ、適当でも何でもよろしい
答えなさい」
「先生が適当なんて言葉使っていいんですか!?」
と言われて、眠っていた思考を必死に動かす
毎回寝てることよく知ってたな、この席先生から見えにくい位置にあるはずなのに‥てか、適当とか教師が言っちゃダメだと思う。
「えーと‥‥いい国作ろう‥唐揚げ幕府?」
たぶん、今何言ってるかわからないけど
とにかく思いついたことを言ってみた。
てか、先生ゴメン、私寝ます。
「‥‥‥コホン、とりあえず、今は世界史の授業なんですけど日本史の授業でもなく、ましてや家庭科の授業でもありませんよ」
「‥‥スピー(= ̄ ρ ̄=) ..zzZZ」
「真白さん‥先生は泣きそうです
貴方、頑張れば点数取れる子なんですから」
「先生すいません!!!深雪ちゃんには後からきつく叱っておきますから、どうか気にしないで授業を進めやがってください」
「‥小川さん、何気に失礼なこと言いますね」
◇◆
「で、深雪は唐揚げで国を治めるつもりなんだってね」
「は?」
持っていた箸を置く私。現在お昼休みで
いつも通りに三人でお弁当を食べていたら
いきなりあずにゃんが呆れたような表情で言い出した。
「まさか、深雪ちゃんが唐揚げが好きだったなんてね」
「え、ちょっと何なの?唐揚げって」
「はぁ?アンタ自分で言ったことも覚えてないの」
「そりゃ覚えてないよ、梓。だって深雪ちゃん寝ぼけてたんだから」
「あぁ、確かに寝ぼけてたわね」
え、何なの?寝ぼけてたって何?てか、私抜きで話を進めないでよ。
「深雪、アンタはね世界史の授業中に
″いい国作ろう唐揚げ幕府″って言ったのよ
あれは衝撃な回答だった。先生泣いてたし」
「はぁぁぁぁぁ!?何なのソレ」
あずにゃんの言葉で頭を抱えたくなった。
何だよ、唐揚げ幕府って歴史なめてるわ。相当な珍回答してるじゃん。ダメだ次どんな顔して世界史の授業を受ければいいんだろうか
「本当に覚えてないんだね、もぅ本当にアレは笑えたよ」
「でもいいんじゃない?アホな子ほど可愛いって言うし」
暗い表情の私に対して、アホの子を見るような2人に慰められてお昼休みを過ごすことに‥‥
そして、暫く世界史の授業は真面目に受けようと思う。
***
ちなみに、この「いい国作ろう唐揚げ幕府」は作者が
中学の歴史の授業で実際にいった言葉です。
まさか、話のネタになるとは思ってもいませんでしたけどね(笑)
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