生きを飲む

東陶 嵩

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小僧妖怪

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僕は妖怪 卑小な妖怪
拒まれ逃げられ それが特技さ
夜に紛れて 星を呑み込み
クスクス笑って生きるのさ
ぼろ切れ纏って 一人にゃ慣れた
少しの寒さはへっちゃらさ
時は金なり さあさあ寄った
珍しものなら目の前に
ついてくるなら 尻尾を見せろ
話をするなら耳など要らぬ
汚れ汚れた 鉄の谷あい
腹は空かぬが 何かが足りぬ
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