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終章 別れ
一節 家と聖女
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「床材以外は石材なんですね」
庭園に積まれた材料を見てイネスは言った。正確に言うと窓枠と扉も木製だが、可動部に金属を使っており、可動部の金属だけは天族製だ。
双子の家を建築する為に、イネスだけを連れて煌めく雪原に来ている。
材料はアインフーゲンシーガースによって固められた石材、壁材は蒼く、屋根材は白く着色してある。
「ここに建てる以上は、換気以外気にしなくていいからな。それに、木造建築は俺に知識がないから建ててあげられない」
「そうだったのですね」
建造物に詳しい技術部の天使が一人、主天使スイエルが監督にきてくれているのだが、あくまでもアドバイスと手伝いでしかない。
スイエルに指摘をもらいながら、地面を均して、石材をどんどん積んでゆく。人力でやるととんでもない作業だが、魔法だと楽いい。
途中からセルシウスの手伝いもあって、平屋の外見が完成するのは半日しかかからなかった。
イネスお手製の昼食をとる。
「もう俺たちが作る料理と遜色ないな。おいしい」
「ありがとうございます。ようやくコツがつかめました」
「そうか、それは良かった」
相手に食べ物を差し出して、あーんと食べさせるようなことはしたこともなければ、しない二人だが、寄り添う二人の空気はただ甘い。
それを見るスイエルの目はどこかうらやましげだ。
と言うのも、スイエルは人族で言えば三十後半で独り身、過去恋人はいたのだが、性格の不一致で別れてしばらく恋人がいない。自身よりも相当年下が先に結婚し、見せつけられるものとばかり思っていた。
それがどうだ。
確かに空気は甘く、寄り添っているが、それ以上がない。もう既に、そこにいるのが当然になっているように見える。結婚するとはこういうことなのだと、思い知らされたような気分である。
ついた溜息をセルシウスに気付かれてつつかれたのだが、愚痴をこぼすほどでもなかった。
「セレちゃんもイムちゃんも一緒に作らなかったのか?」
「作りましたけど、ちゃんと美味しい料理が作れるようになってから、と言って、かたくなにお弁当に入れようとしませんでしたよ」
少し前なら食べて食べてだった双子だが、本格的に料理を習うようになってからは、自信作でもない限り食べさせてくれない。
「それだけ、恩義を感じて返したいのですよ」
「ルシフェル様たちの教育がよかった証拠です」
「ありがとうございます」
そんなうれしい言葉を聞き、ルシフェルの表情は和らいだ。
昼食を取り終わって、午後からは床張りと扉、窓の設置だ。床は捨て貼り工法で、設置から固定まで魔法でできるのだが、固定は釘を使うのでかなり時間を要する。窓と扉の大枠の固定にも特殊な釘を使う。
と言っても、必要な個所にスイエルとイネスが並べて、ルシフェルの魔法で打ち付けるだけなのだが。
ドライバーとビスを使ってもいいのだが、いざ補修したいときに天族が協力してくれないとできなくなるので、可動部以外はなるべく天族の技術を使っていない。
その可動部も、ノームに頼めば作ってもらえるので、あまり気にしなくてよい。
「これが『魔の知』なのですね」
隙間を埋める為の漆喰を硬化させながら、スイエルは感嘆の声を漏らした。
『魔の知』とはルシフェルの権能である。
ルシフェルはこんな魔法の使い方をしたことがなく、理論は知っているが経験がない状態だった。
しかし、実際にやってみると、スイエルが手本を一度見せただけで、エア釘打機で打ち付けるよりも早く固定を終わらせてしまったのである。
使った魔法の詳細を見抜いて自分のものとする。そして、その魔法を正確に伝えられること、これが権能『魔の知』の効果だ。
「そうらしいんですが、あまり自覚がありませんので」
「やはり、そのあたりは先天性技能と変わりがありませんね。私は『構造』の権能を持っていますが、何で分かるのかと聞かれても、権能の所為で分かる以外の答えが言えませんからね」
権能は先天性技能の中でも特に強力で、個人特有の技能のことを言う。なので、権能は技能の一部なのだ。
「これで、出来上がりですね」
「お兄ちゃん!」
最後の玄関扉を設置していると声がかかった。
「セレちゃん、今日のは終わったの?」
「うん。早く見たくて来ちゃった」
実は、声でも双子は判別可能でセレの方が少しだけ高い。
「そうか、ちょっと待ってな」
カチャンと、金属が嵌る音がし、二、三度稼働金具の動きを確認し、扉を閉めた。
「完成したぞ」
「ほんと!見て回っていい?」
「行ってらっしゃい」
セレは外観を一回りして確認すると中に入っていった。
「イムちゃんは来ていないのですね」
スイエルの言うとおり、イムがいない。
珍しいと言うより初めてだ。これまで、家の中以外で双子が別々の行動をしたことがない。何があったと言うのか。
セレを追いかけるように中に入って探すと自室にいた。
居間、客間、対面式の台所、自室の所謂2LDK、もちろん風呂トイレも別でついている。
「セレちゃん、イムちゃんはどうしたの?」
「天にいるよ。どうして?」
それは分かっているのだが。
「いや、一人で行動してるの、初めてだからさ、何かあったのかな?って」
「ああ、自分のを楽しみにしたいからって言って、来なかったよ。今はクシェルと遊んでると思う」
自分のを楽しみにしたい、だから我慢、と言うのはこれまでの行動を考えるといささか不自然だ。
そう言えば、クシェルはラジエラに預けていたのだった。そのクシェルと遊ぶ為なのか。
「ルシフェル様」
「ん?」
「もしかしたらクシェルが引き止めたのかもしれません」
なくはない。
クシェルは生まれてからと言うもの、双子が傍にいるのが当たり前だった。地上にいる時は一度たりとも、長時間、双子と簡単に会うことができない場所へ引き離すようなことはしていない。
「自分の分の楽しみを取っておきたいと言うのも本心でしょう。セレちゃんもイムちゃんも、間取りは同じでしたし。今日は私もルシフェル様もクシェルの傍におりませんから、寂しくて駄々をこねたのかもしれません」
「それで仕方なくなって、イムは残ったと言うわけか」
図らずしも、イネスと一緒にここに来たことが、イムとセレの互いに見えない位置にいるのが嫌と言う感情を押し殺させたわけだ。
「別にクシェルは駄々こねてなかったよ?」
しかし、それはセレによって否定されてしまった。
「じゃあ、なんで?」
「私は、家が見て見たかったし、イムは天にいるの分かってるし、私はお父さんの所だから。もうお互いに実力は分かってるから」
ようやくルシフェルは納得した。ある程度、双子の中にあったトラウマが解消されているのだ。
子供はある程度は勝手に育つのである。やはり、狙ってどうこうできるようなものでもないのである。
できるようになったと言うのなら、それは喜ばしいことである。別れの時までできませんだと双子のストレスはまずいレベルだっただろう。
「そうか」
ルシフェルはその双肩が軽くなっていくと同時に、寂しさが増大していく気がして、子離れできない親はこんな気分なんだろう、家の完成を喜ぶセレを眺めているだけになった。
翌日
今度はイムの家を建てるわけだが、外壁が赤レンガ調で屋根が黒いと言う以外に、セレの家と大差はない。
その為、行程が同じなので、セレの家より早くできてしまった。
セレ同様来るかなと思って待っていると、案の定、イムもやって来て完成を喜んでいる。
やはり、イムも一人でやってきており、話を聞くとセレと同じ回答が返って来たことから、トラウマをある程度克服していることが確認できた。
これで双子の家が完成したのはいいのだが、それぞれ内装はすっからかんだ。
その為、ルシフェルは双子を連れて神殿に降臨した。出迎えくれたのは第一聖女のリリアーヌ、目的の人物であった為に色々助かった。
天使の腹心として彼女に任せているのは、いない間の、傭兵ユンカースの代理としての口座の管理だ。
別にリリアーヌがいなくても、身分証があるので引き出しも預け入れもできるのだが、管理を任せているので、一言言っておかないと減ったの増えたので問題になりかねない。
「ルシフェル様、お久しぶりですね」
「お久しぶりです。この子たちが精霊の御子です」
「セレです」
「イムです」
「ふふ、よろしくお願いします」
双子が頼れる人物が天使と精霊以外にいないので、今日から任せることにしている。
無論、リリアーヌは快くこれを引き受け、双子も何かあれば彼女を頼ることにしてくれた。すこし、寂しそうな表情をしてしまったのに引っかかったが、致し方のないことなので、見なかったことにする。
少しだけ、話をした後、神殿を後にして家具屋を回る。
空輸によるメルノカ島との短距離輸送経路が確立したことで、道路の工事が進んでいるようだ。神殿の周囲は見違えるようにきれいになっている。
少しでも離れると、すぐに石畳になってしまい、いかにメルノカ島の道路技術が優れていたのかよくわかるほど歩き辛い。神殿のあるこの都市すべての道路が、メルノカ島の道路技術で舗装されるのは当分先なので我慢するしかない。
家具屋に着いて、寝具、食器、調理器具、掃除道具を二人分買い込む。
「色の好みが違うのですね」
双子のことを良く知らないリリアーヌ、ちゃんと面と向かって挨拶をしたのも今日が初めてなので仕方ないだろう。
「父親の影響ですね。セレは青い物を、イムは赤い物を好みます」
「案外イメージ通りです」
エネルギー変換時に起こす魔素の色変化が実際にそうなので、このようなイメージがついている。
今後、何か必要になったら、買い物はリリアーヌを頼るようにした。
双子とリリアーヌのコミュニケーションの為、近くのカフェでおしゃべりをする機会を設ける。 初顔合わせでも、女の子同士馬が合うのか、リリアーヌが相手するのが上手いのか、端から眺めていたルシフェルは問題なしと判断した。
カフェを出てから神殿に向かい、リリアーヌと別れを告げると、それぞれの家に向かって設置を終わらせた。
庭園に積まれた材料を見てイネスは言った。正確に言うと窓枠と扉も木製だが、可動部に金属を使っており、可動部の金属だけは天族製だ。
双子の家を建築する為に、イネスだけを連れて煌めく雪原に来ている。
材料はアインフーゲンシーガースによって固められた石材、壁材は蒼く、屋根材は白く着色してある。
「ここに建てる以上は、換気以外気にしなくていいからな。それに、木造建築は俺に知識がないから建ててあげられない」
「そうだったのですね」
建造物に詳しい技術部の天使が一人、主天使スイエルが監督にきてくれているのだが、あくまでもアドバイスと手伝いでしかない。
スイエルに指摘をもらいながら、地面を均して、石材をどんどん積んでゆく。人力でやるととんでもない作業だが、魔法だと楽いい。
途中からセルシウスの手伝いもあって、平屋の外見が完成するのは半日しかかからなかった。
イネスお手製の昼食をとる。
「もう俺たちが作る料理と遜色ないな。おいしい」
「ありがとうございます。ようやくコツがつかめました」
「そうか、それは良かった」
相手に食べ物を差し出して、あーんと食べさせるようなことはしたこともなければ、しない二人だが、寄り添う二人の空気はただ甘い。
それを見るスイエルの目はどこかうらやましげだ。
と言うのも、スイエルは人族で言えば三十後半で独り身、過去恋人はいたのだが、性格の不一致で別れてしばらく恋人がいない。自身よりも相当年下が先に結婚し、見せつけられるものとばかり思っていた。
それがどうだ。
確かに空気は甘く、寄り添っているが、それ以上がない。もう既に、そこにいるのが当然になっているように見える。結婚するとはこういうことなのだと、思い知らされたような気分である。
ついた溜息をセルシウスに気付かれてつつかれたのだが、愚痴をこぼすほどでもなかった。
「セレちゃんもイムちゃんも一緒に作らなかったのか?」
「作りましたけど、ちゃんと美味しい料理が作れるようになってから、と言って、かたくなにお弁当に入れようとしませんでしたよ」
少し前なら食べて食べてだった双子だが、本格的に料理を習うようになってからは、自信作でもない限り食べさせてくれない。
「それだけ、恩義を感じて返したいのですよ」
「ルシフェル様たちの教育がよかった証拠です」
「ありがとうございます」
そんなうれしい言葉を聞き、ルシフェルの表情は和らいだ。
昼食を取り終わって、午後からは床張りと扉、窓の設置だ。床は捨て貼り工法で、設置から固定まで魔法でできるのだが、固定は釘を使うのでかなり時間を要する。窓と扉の大枠の固定にも特殊な釘を使う。
と言っても、必要な個所にスイエルとイネスが並べて、ルシフェルの魔法で打ち付けるだけなのだが。
ドライバーとビスを使ってもいいのだが、いざ補修したいときに天族が協力してくれないとできなくなるので、可動部以外はなるべく天族の技術を使っていない。
その可動部も、ノームに頼めば作ってもらえるので、あまり気にしなくてよい。
「これが『魔の知』なのですね」
隙間を埋める為の漆喰を硬化させながら、スイエルは感嘆の声を漏らした。
『魔の知』とはルシフェルの権能である。
ルシフェルはこんな魔法の使い方をしたことがなく、理論は知っているが経験がない状態だった。
しかし、実際にやってみると、スイエルが手本を一度見せただけで、エア釘打機で打ち付けるよりも早く固定を終わらせてしまったのである。
使った魔法の詳細を見抜いて自分のものとする。そして、その魔法を正確に伝えられること、これが権能『魔の知』の効果だ。
「そうらしいんですが、あまり自覚がありませんので」
「やはり、そのあたりは先天性技能と変わりがありませんね。私は『構造』の権能を持っていますが、何で分かるのかと聞かれても、権能の所為で分かる以外の答えが言えませんからね」
権能は先天性技能の中でも特に強力で、個人特有の技能のことを言う。なので、権能は技能の一部なのだ。
「これで、出来上がりですね」
「お兄ちゃん!」
最後の玄関扉を設置していると声がかかった。
「セレちゃん、今日のは終わったの?」
「うん。早く見たくて来ちゃった」
実は、声でも双子は判別可能でセレの方が少しだけ高い。
「そうか、ちょっと待ってな」
カチャンと、金属が嵌る音がし、二、三度稼働金具の動きを確認し、扉を閉めた。
「完成したぞ」
「ほんと!見て回っていい?」
「行ってらっしゃい」
セレは外観を一回りして確認すると中に入っていった。
「イムちゃんは来ていないのですね」
スイエルの言うとおり、イムがいない。
珍しいと言うより初めてだ。これまで、家の中以外で双子が別々の行動をしたことがない。何があったと言うのか。
セレを追いかけるように中に入って探すと自室にいた。
居間、客間、対面式の台所、自室の所謂2LDK、もちろん風呂トイレも別でついている。
「セレちゃん、イムちゃんはどうしたの?」
「天にいるよ。どうして?」
それは分かっているのだが。
「いや、一人で行動してるの、初めてだからさ、何かあったのかな?って」
「ああ、自分のを楽しみにしたいからって言って、来なかったよ。今はクシェルと遊んでると思う」
自分のを楽しみにしたい、だから我慢、と言うのはこれまでの行動を考えるといささか不自然だ。
そう言えば、クシェルはラジエラに預けていたのだった。そのクシェルと遊ぶ為なのか。
「ルシフェル様」
「ん?」
「もしかしたらクシェルが引き止めたのかもしれません」
なくはない。
クシェルは生まれてからと言うもの、双子が傍にいるのが当たり前だった。地上にいる時は一度たりとも、長時間、双子と簡単に会うことができない場所へ引き離すようなことはしていない。
「自分の分の楽しみを取っておきたいと言うのも本心でしょう。セレちゃんもイムちゃんも、間取りは同じでしたし。今日は私もルシフェル様もクシェルの傍におりませんから、寂しくて駄々をこねたのかもしれません」
「それで仕方なくなって、イムは残ったと言うわけか」
図らずしも、イネスと一緒にここに来たことが、イムとセレの互いに見えない位置にいるのが嫌と言う感情を押し殺させたわけだ。
「別にクシェルは駄々こねてなかったよ?」
しかし、それはセレによって否定されてしまった。
「じゃあ、なんで?」
「私は、家が見て見たかったし、イムは天にいるの分かってるし、私はお父さんの所だから。もうお互いに実力は分かってるから」
ようやくルシフェルは納得した。ある程度、双子の中にあったトラウマが解消されているのだ。
子供はある程度は勝手に育つのである。やはり、狙ってどうこうできるようなものでもないのである。
できるようになったと言うのなら、それは喜ばしいことである。別れの時までできませんだと双子のストレスはまずいレベルだっただろう。
「そうか」
ルシフェルはその双肩が軽くなっていくと同時に、寂しさが増大していく気がして、子離れできない親はこんな気分なんだろう、家の完成を喜ぶセレを眺めているだけになった。
翌日
今度はイムの家を建てるわけだが、外壁が赤レンガ調で屋根が黒いと言う以外に、セレの家と大差はない。
その為、行程が同じなので、セレの家より早くできてしまった。
セレ同様来るかなと思って待っていると、案の定、イムもやって来て完成を喜んでいる。
やはり、イムも一人でやってきており、話を聞くとセレと同じ回答が返って来たことから、トラウマをある程度克服していることが確認できた。
これで双子の家が完成したのはいいのだが、それぞれ内装はすっからかんだ。
その為、ルシフェルは双子を連れて神殿に降臨した。出迎えくれたのは第一聖女のリリアーヌ、目的の人物であった為に色々助かった。
天使の腹心として彼女に任せているのは、いない間の、傭兵ユンカースの代理としての口座の管理だ。
別にリリアーヌがいなくても、身分証があるので引き出しも預け入れもできるのだが、管理を任せているので、一言言っておかないと減ったの増えたので問題になりかねない。
「ルシフェル様、お久しぶりですね」
「お久しぶりです。この子たちが精霊の御子です」
「セレです」
「イムです」
「ふふ、よろしくお願いします」
双子が頼れる人物が天使と精霊以外にいないので、今日から任せることにしている。
無論、リリアーヌは快くこれを引き受け、双子も何かあれば彼女を頼ることにしてくれた。すこし、寂しそうな表情をしてしまったのに引っかかったが、致し方のないことなので、見なかったことにする。
少しだけ、話をした後、神殿を後にして家具屋を回る。
空輸によるメルノカ島との短距離輸送経路が確立したことで、道路の工事が進んでいるようだ。神殿の周囲は見違えるようにきれいになっている。
少しでも離れると、すぐに石畳になってしまい、いかにメルノカ島の道路技術が優れていたのかよくわかるほど歩き辛い。神殿のあるこの都市すべての道路が、メルノカ島の道路技術で舗装されるのは当分先なので我慢するしかない。
家具屋に着いて、寝具、食器、調理器具、掃除道具を二人分買い込む。
「色の好みが違うのですね」
双子のことを良く知らないリリアーヌ、ちゃんと面と向かって挨拶をしたのも今日が初めてなので仕方ないだろう。
「父親の影響ですね。セレは青い物を、イムは赤い物を好みます」
「案外イメージ通りです」
エネルギー変換時に起こす魔素の色変化が実際にそうなので、このようなイメージがついている。
今後、何か必要になったら、買い物はリリアーヌを頼るようにした。
双子とリリアーヌのコミュニケーションの為、近くのカフェでおしゃべりをする機会を設ける。 初顔合わせでも、女の子同士馬が合うのか、リリアーヌが相手するのが上手いのか、端から眺めていたルシフェルは問題なしと判断した。
カフェを出てから神殿に向かい、リリアーヌと別れを告げると、それぞれの家に向かって設置を終わらせた。
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表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
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