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新しい自分を探して

舞踏会当日から、本当の真実へと続く

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客室に戻った。
ゆっくり休んでいた。
ベッドに横になり、いつの間にか眠っていた。

16時ごろ、
アレンが入って来た。

ベッドに近づいて横に座った。
ミオの頭を撫でて軽くキスをした。暫く、髪を優しく撫でていた。気配に気づき目を覚ました。
「起きた?ずっと寝ていたの?」
ニコッとした。
「昼食の後にカインと中庭で、1時間くらい話をして」
「やっぱり話しかけてきたか。」アレンはムスッした。
「何もされなかった」
「えっ」ミオはドキッとした。
「何をされた」アレンはイラッとした。
何があったか何を話したか全部話した。
「あいつ・・」アレンはイラついていた。赤くなりムスッとした。
不意打ちでキスされた。
「消毒」アレンは赤くなりニコッとした。もう一度長いキスをした。
「俺以外はダメだよ」赤くなった。
「今日は舞踏会あるから、俺も参加する、王子としてね」
「俺らはパーティーで誰かと踊らないといけない。1人だけでもね。だから俺はミオと踊るよ」
「来て。踊れないだろう。少しだけ教えるよ」アレンはニコッとした。
手を引いて部屋の真ん中に行き、広いとこで丁寧に教えてくれた。
教え方が上手い。リードしてくれた。
「大丈夫だよ、俺がリードするから」「足を踏んでもいいから、慣れてないしね。他の人の事は気にしなくていい。俺がミオを守るから」アレンはニコッとした。
30分くらい練習した。
「いいよ。少しでも踊れたらいいから」「俺と踊るのだけどね」「招待客とは踊らせない」膨れてミオを抱きしめた。
「それで、その格好なんだ」
アレンは正装のレッドスピネル色のタキシードを着ていた。シャツは黒色で胸元に黒のチーフ、レオナルド家のバッチとクリステルレオ宮廷のバッチを付けていた。黒の革靴。
「そう。ミオも着替えて、ここで待っている」アレンはミオに言った。
「うん」ミオはニコッとした。
クローゼットに行き着替えた。
アレンはソファに座っていた。
そこへメイドが来た。
トントンとドアがノックされた。
「はい」アレンが返事した。
「いいですか?」メイドはドアを開けた。
「クローゼットにいるよ」アレンはニコッとした。
メイドはドキッとした。
クローゼットに行き、
「ミオさま着替えましたか?」
「はい」
「座ってください」
ミオは椅子に座った。
メイドが化粧と髪を綺麗にまとめて、ドレスを整えてくれた。
「いいですよ」メイドはミオに言った。

メイドがクローゼットから出てきた。
「出来ました」メイドはアレンに言った。
「ありがとう」アレンはニコッとした。
メイドは出て行った。

ミオがクローゼットから出てきた。
レッドトパーズ色のドレスを着ていた。黒のヒール。
髪飾りはメイドが持ってきて付けた。ダイヤのネックレスとピアス。口紅はレッドスピネル色を付けてくれた。綺麗だった。
アレンはミオがクローゼットから出てきた時、思わずドクンとして赤くなった。(可愛いし綺麗。反則だ…ノックアウトだよ)

アレンは覗いた。
「濃ゆい」とティッシュで少し落として「よし」と優しく微笑みキスをした。
ミオはドキッとして赤くなった。
「こんなに綺麗だったら、他の男がほっておかないだろう」アレンはミオを引き寄せてギュッと抱きしめた。
2人でドキドキしていた。

ライクが偶然少しドアを開けた。思わず直ぐ閉めた。
(お邪魔でしたね)苦笑いした。
(そうですか。ミオも嫌ではないのですね。アレンが落としましたか)とライクは思った。
アレンは、気配でライクが来たのを、察知していた。
ライクが閉めた後
アレンはミオに軽くキスをした。
「行こうか」と手を取り
手を繋いでリビングルームに行った。ミオは心臓が波打っていた。

リビングルームに入る前に手を離した。ドアを開けて中へ入った。
皆んなびっくりしていた。
レンとカインはドクンとした。
赤くなった。
「用意出来ましたか?」ジョンはミオに聞いた。
「はい」
アレンはミオの近くにいた。
ライクは2人を見た。
「もう少しで舞踏会がありますから」
ジョンは微笑んだ。
他の人も正装のタキシードに着替えていた。
皆んなインカムを耳に付けていた。
招待客は王室や皇室の気品とオーラが出ていた。王子たちは王室の気品と惹きつける魅力がある。

参加者の女性たちは王子目当てで来ていた。王子に見初めてもらおうとお互いバチバチだった。

ミオはアレンと一緒にホールへ行き端の方へ立った。
レンたちもホールに行った。
5人の王子にはファンがいる。
1番人気があるのはアレンだった。
ファンが寄ってきて話しかけていた。皆んな王子たちは紳士的に対応していた。アレンは少し引き気味に作り笑いで紳士的に対応していた。ミオをチラッと見た。
マークとロイスの相手もびっくりしていた。
2人も、ライクとジョンの方へ来ていた。
ライクとジョンが離れていたので、ミオはそこへ行った。

「圧倒されるでしょう」ジョンは苦笑いした。
「はい、すごいですね。」ミオは苦笑いした。
「いつも、あんな感じです。」ライクは頷いた。

「今のうちに食事をしますか?」
「後だと時間が取れないかもしれないので」ジョンはミオに言った。
「はい、いいのですか?」ミオは聞いた。
「はい、今のうちに行ってきてください」ジョンはニコッとした。
「僕もついていきます」ライクはニコッとした。
ミオとライクは食事を用意している部屋へ行き、丸テーブルに色々な料理が置かれて並べられていた。セルフサービスだった。
端の方にテーブルと椅子が置いてあり、そこで食べられた。
そこの部屋に行った。
アレンとレンとカインはミオの行く先を目で追っていた。
マイクとロイスの相手は、後で一緒に食べると言った。

ミオは皿を持ち、好きなものを乗せていき取った。
食べる分を皿に盛り、テーブルに持っていき座った。
「飲み物は何を飲みます?」
「烏龍茶」
「はい」ニコッとした。
「ライスは?」
「はい、少しだけ」
ライクが持ってきた。
ライクは2人きりなので、自分の分の飲み物も一緒に持ってきて飲んだ。

そこへ、ファンから逃れてアレンが来た。
「ホールはいいのですか?」ライク。
「うん、こっちが大事」とアレンはミオを見て照れた。
「そうですか」ライクはニコッとした。
「当分います?」ライクはアレンに聞いた。
「いるけど」アレンはライクに言った。
「なら、お願いします」ライクはアレンに言ってホールへ戻った。

アレンは椅子をミオの斜め前に置いて座った。
「そこに座る」ミオはアレンに聞いた。
「近くに居られるから」アレンはニコッとした。
「そうだけど」ミオは照れた。
「嫌?」アレンは膨れて赤くなっていた。
「嫌じゃないけど」ミオは赤くなっていた。
「そうなの?良かった」アレンはニコッとした。
ミオが皿から取ったおかずを、ミオの手首を握り自分の口に入れた。
「美味しい」アレンは照れてニコッとした。
ミオも身体から火照り赤くなった。
「食べないの」ミオは照れていた。
「食べようかな」アレンは取りに行った。
少しして戻ってきた。
席に座り一緒に食べた。
「ホールに戻って、いっときしたらダンスしないとね」
「踊れるかな」
「俺が教えたから大丈夫だよ」アレンはニコッとした。
「うん」ミオは不安がった。
食事が済んで、ゆっくり話をしていた。メイドが来て皿を引いてくれた。
「何を飲む」アレンは聞いた。
「オレンジジュース」ミオは言った。
「うん」アレンは取りに行き、2人分持ってきた。
「ありがとう」ミオはお礼を言った。
「いいよ」アレンは微笑んだ。
「ホールはいいの?」ミオは聞いた。
「ホールに戻ったら、ミオと話せなくなるから、もう少し話そう。ミオは俺の事どう思う?」
「どうって・・」思わず身体が火照り赤くなりドキッとした。
「可能性はあるのか」アレンは赤くなり照れた。
「アレン・・」ドキドキして赤くなった。
「レンとカインは?本当のこと教えて」アレン。
「口説かれたけど・・恋愛とは違うと思った」ミオは頷いた。
「なら・・俺は?」アレンは照れながら聞いた。
「アレンは、、何か、いつもドキドキしている」ミオは赤くなった。
「それって意識しているんだよね」アレンは赤くなり覗いてニコッとした。
「えっアレン・・」ミオは赤くなりドキドキした。
「なら、本気で口説くから、覚悟して」アレンは赤くなり頭を撫でて軽くキスをした。
「アレン・・もう」ミオは赤くなった。
「あと3日したら、日本に帰るだろう。一度帰ってから向こうを整理してきて」「そうだな、20日くらいで俺が迎えに行くよ」アレンはミオの髪を触っていた。
「え?迎えに来るの?」ミオは驚いた。
「当たり前だろ。俺のものにするから」アレンは照れながら言った。
「レンとカインには渡さない、誰にも触れさせない。」アレンはグッと引き寄せて抱きしめた。
ミオは赤くなりドキドキしていた。いつの間にか好きになっていた。
(誘導された?好きになっている?)ミオは赤くなっていた。

ライクが入口に隠れていた。
中に入りづらく立っていた。
(そうですか。アレンとくっつきましたか)とニコッとした。
そこにジョンが来た。
ライクが止めた。
「邪魔しない方がいいですよ。アレンとくっついたみたいです。」ライクは教えた。
「そうなのですか?」ジョンはそっと覗いた。
アレンはミオを抱き寄せていた。
顔をくっつけて話していた。
ライクとジョンは離れた。
そこへレンが来た。
「今は行かない方がいいです。」ライクは言った。
「何で?ミオは?」レンは疑った。
「ミオは食事を済ませてゆっくりしています。但しアレンと一緒にですが。」ジョンは教えた。
「えっ」レンはムスッした。
「今行くと見たくないものを見ますよ」ジョンは頷いた。
「どういう意味?」レンは疑った。
「ミオは諦めてください」ライクはハッキリと言った。
「はぁ?何で・・まさか・・」レンは唖然とした。
「アレンが口説き落としました。2人はくっつきましたよ。」ライクは頷いた。
「落としたって、まだ2日しかいないのに・・」レン唖然とした。
「考えてみてください。アレンとミオは居る時間が長いですよ。アレンが会うたびに口説いたら?専属騎士ですよ。朝も起こしに行く、夜も僕が居なくならば2人きりです。いつでも可能です。」ライクは頷いた。
「何だよ、チャンスもないのか。」レンは悔しがっていた。
「でも、レンも2人で話したでしょう、カインもだけど。決めるのはミオです。」ライクは頷いた。
「分かっている」レンは赤くなり膨れていた。
ライクとジョンはホールへ戻った。
レンは食事をする部屋を覗いた。
アレンはミオを抱き寄せて、顔を近づけて赤くなり話していた。
ミオも赤くなり楽しそうに笑って話していた。時々、アレンがミオに軽くキスをしていた。ミオは照れて赤くなっていた。
レンはイラッとした。
赤くなり悔しそうにしていた。
本気で惚れていた。
ホールを抜けてテラスに行き、外の空気を吸っていた。
カインがレンのところへ来て、カイン「ミオは?」と聞いた。
「隣の食事をする部屋にいる。」レンはムスッとしてイラついていた。
「何?機嫌悪い?」
「行かない方がいい」
「何で?」
「アレンとイチャついている」
「はぁ⁉︎」
「アレンがミオを口説き落とした。ミオはアレンを選んだ。」レンはムスッとした。
「何だと・・」カインは唖然とした。
レンとカインはガックリしていた。
マークとロイス「あの2人どうしたの?」話していた。
「失恋ですよ」
「アレンがミオを口説き落としたから」ライクは苦笑いした。
「それはショックだな」ロイスは苦笑いした。
「ミオが選ぶしね」マークは頷いた。
ロイスとマークは、自分のパートナーと一緒にいた。

「まぁ仕方ない、踊りに行こうか。」ロイスはパートナーに言った。
「はい」クラリスはニコッとした。

「あいつらはそっとしてた方がいい、失恋はあと引くぞ。」マークは頷いた。
「そうですね」フローラルは頷いた。
「なあ」マークはニコッとした。
「踊りに行こうか」
「はい」フローラルは頷いた。

アレンとミオがホールに来た。
アレンのファンはざわついた。
招待客は踊っていた。
ロイスとマークも踊っていた。

「踊ってみる?昼間に教えたように踊ったらいいから」アレンは照れながらニコッとした。
「うん、」ミオは緊張していた。
「ゆっくりでいいし、足を踏んでもいいから。」アレンはニコッとした。

「踊って頂けますか?」とアレンはミオに手を出した。
「はい」とニコッとしてアレンの手を掴んだ。
イケメン王子さまにダンスを誘われたプリンセスだった。
マークとロイスとライクとジョンは、驚いていた。

「ミオは踊れたの?」ロイスは驚いていた。
「え?踊れないのですか?」クラリスはロイスに聞いた。
「一般人だから、踊りを知らない、こういう世界は初めてだし」
「そうなのですね」
「アレンが教えたか?」
「レンさまや、カインさまもモテるのに、失恋するのですね。驚きました。」
「そりゃ、俺らだって、失恋はするよ。好きな人と両思いならいいけど」
「そうなのですね」
「俺はクラリスが、居てくれるならいいよ」ロイスは照れながら言った。
「ロイスさま」クラリスは赤くなった。

「マジで?ミオは踊れたんだ。アレンが教えたか。」マークは感心した方 した。
「アレンは踊りが上手いから教えるのも上手いからな」
「そうなんですね」フローラルは頷いた。
「さっきテラスで失恋したって言っていたのは、彼女になんですね?」
「そうそう、ミオね。アレンが口説き落としたけど、レンとカインと3人で取り合っていた。」
「すごいですね」
「そうだね。ミオも3人から一緒に交代で口説かれたから、パニックだよな。」とマークは笑った。
「でも、アレンと居る時間が長いから、専属騎士だからね。付きっきりだ。」
「レンさまや、カインさまも、モテるのに失恋するのですね?驚きました」
「絶対、上手くいくわけじゃないよ。
俺らでも失恋はするしね。好きな人と気持ちが通じ合えばいいけど。」マークはニコッとした。
「そうなのですね」
「俺はフローラルが、側に居てくれたらいいけどな」マークは照れていた。
「マークさま」フローラルは赤くなった。

アレンとミオはアレンがリードして上手に踊っていた。
「その調子」とアレンはニコッとして、楽しそうに踊っていた。

アレンのファンが、ヒソヒソ話していた。ショックを受けていた。
「誰?」
「アレンさまの恋人?」
「えっうそ」
「あんな顔、初めて見た。」
「どんなに誘っても、踊ってくださらないのに」
「さっき、アレンさまから誘っていた」

レンとカインも唖然とした。
「うそだろ」
「踊れたの」

5分くらいして、アレンとミオは正式な挨拶をした。
ミオの手を自分の手に軽くのせて、端まで来た。
「踊れたのですか?」ライクは聞いた。
「俺が教えたから」「でも、他の人とは踊らせない」アレンは赤くなりムスッとした。
「そうですか」ジョンはひきつった。

「今日はこれくらいにしましょう」ジョンは言った。
パーティーがお開きになり
招待客は皆んな帰った。
女性たちは、
アレンのファンはアレンがミオの腰に手を添えて裏に行くのを見ていた。
ロイスとマークのファンも、2人がパートナーの背中に手を当てて、裏に行くのを見ていた。
レンとカインも裏へ行った。
それぞれのファンは、ミオとクラリスとフローラルを凄い顔で睨んだ。
それを守るように、アレンとマークとロイスはカバーしていた。
レンたちはダイニングルームへ行き、夕食を食べた。

アレンとミオはリビングルームに行き、ジョンに明日のスケジュールをもらい、客室へ行った。

ロイスはクラリスと、マークはフローラルと、それぞれクラリスの部屋にロイスが行き、フローラルの部屋にマークが行って、朝まで過ごした。
この2組は、恋人同士になっていた。







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