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新しい自分を探して

見に覚えのない事に巻き込まれて。

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最寄りの空港に到着した。

「ここが私が住んでいる街だよ」ミオは説明した。
「へえ」アレンは見渡した。
「もう少し、バスで移動ね」ミオはニコッとした。

バスに乗り市内まで移動した。
最寄りのバス停で降りてコンビニで飲み物とおつまみを買った。

バス停から10分歩きマンションに着いた。

「ここだよ」ミオ。
「ミオが住んでいる所?」アレンはマンションを見て言った。
「そう、マンション」
「行こう」ミオ。
ミオはチラッと周りを見た。
「どうした?」アレンは気にした。
「何でも、行こう」と言い手を引っ張った。
アレンが周りを見た。その時は何もなかった。
「入ってエレベータに乗って」2人は5階に着いた。
「5階に降りて、左に曲がって、3つ目。」ミオは歩きながら説明した。
「ここが私の部屋」
ミオが鍵を開けた。
「どうぞ」ニコッとした。
「1人だし、何もないけど。」
「大丈夫」アレンはニコッとした
「掃除してないけど、座って」
アレンはソファに座った。
ミオは、窓を開けて空気の入れ替えをした。
テレビをつけた。
「ちょっと片付けする、すぐ終わる」ミオ。
「いいよ、待っている」
アレンに買ってきた、ジュースを入れて、前に置いた。
「テレビ見ていて」
「うん」
ミオは片付けて、洗濯した。
洗濯物は風呂場に干した。
掃除機をかけた。

1時間して、全部終わり、ソファに座った。
「ごめんね。」ミオ。
「買い物に行こうか、夜は寿司でいいかな?他がいいなら他を食べよう」
「寿司は美味しい?」アレンは聞いた。
「昨日、刺身を食べられたから、少しだけね。」ミオ。
「うん、美味しかった」アレン。
「うん、取り敢えず買い物行こうか」ミオ。

「先にミオの働いているホテルを見たい」アレン。
「今から?」ミオ
「うん」アレン
「バスで20分くらいだけど」ミオ。
「行きたい、見てみたい」
「分かった、行こう、1階だけだよ。」
「いいよ」
2人でバスに乗り
「これ、51番のバスね」
20分後
「ここで降りるよ」
「うん」
「乗って7つ目」
「うん」
2人は降りて
「ここだよ。ホテル」ミオ
アレンはホテルの周りを見渡した。
道なりにホテルまでのルートを見た。
従業員や、時々警備の人がいる。
ホテルに入り1階ホールにいた。
高級ホテルなのでホールは広い。
お客さんが多い。
「私が働いているホテル」
「呼び出しがない限り、そこのフロントにいる。」ミオ。

フロントの近くの案内のチラシやホテルのチラシが置かれている棚に行き、英語版のを渡した。
「はい、ホテルの案内」

そこへ上司が来た。
「あれ、三浦さん今日は休みだよね。」上司。
「はい、明日から出勤します。」ミオ
「そちらの方は?」上司
「あっ明日言おうと思っていたのですが、急なのですが、今月の25日で退職したいのですが。」ミオ
「何で」上司は驚いた。
「結婚するので、寿退社という事でお願いします。日本からも離れるから、移住します。」ミオ
「もしかして、そちらの方と?」上司
「はい、アレン=レオナルドです」ミオは紹介した。
[初めまして、ミオがいつもお世話になっております]アレンは挨拶した。
[どこかでお会いしませんでしたか?]上司はアレンに聞いた。
「そうなの?」ミオはアレンを見た。
[たぶん、うちの国と日本との祝賀会で]アレンは頷いた。
「はい、えっ、もしかして、ケイトセルシオ王国のクリステルレオ宮廷の王子」上司
「知っていたのですか?」ミオ
「何で三浦さんと?」上司
「ここだけの話ですが、舞踏会に招待されて、そこで知り合いました。」
「結婚は、どうしてもと言われて、強引さに負けて押し切られて、結婚をする事に」ミオは苦笑いした。
[そう、今はどちらにお泊まりですか?]上司
[ミオのマンションに]アレン
[もしよろしければ、こちらにお泊まり頂けても宜しいですが、お部屋はご用意しますが]上司
[いえ、私がミオのマンションに泊まると希望したので、それにミオは今は私の国の王妃兼プリンセスですから、護衛しないと、だから大丈夫です]アレン
[いつまで滞在ですか?]上司
[予定では木曜日に一度帰ります。変更がなければですが。次はミオを迎えに来る時なので]アレン
「滞在中に、公休と別に休みを2.3日取って、観光に連れて行ったら?」上司はミオに言った。
「いえ、1週間も休みをもらったのに。」ミオ
「どうにか調整するから」上司
「ありがとうございます」ミオ
「明日確認して」上司
「はい」ミオ
「今からは?」上司
「食材を買って帰ります」ミオ
「あとは寿司を出前で少しだけ取ろうかと。刺身を食べれたからと思って、でも酢飯がどうか。あとは、他のおかずを作ります。」ミオ
「三浦さん料理は得意なの?」上司
「人並みです」ミオ
「あまり、生々しいのは、避けた方がいいかも」上司
「分かりました。ありがとうございます」ミオ

上司はアレンに頭を下げてお礼を言い離れていった。

「行こうか」ミオ
「うん」アレン

同僚や先輩がフロントにいて、お客さんがいなかったので、ひそひそ話をしていた。
「誰?イケメン」
「うん、かっこいい」
「三浦さんの彼氏?」
アレンは人目を惹くほどのイケメンだ。オーラがある。
そこへ上司が来た。
「噂話はダメだよ」上司
「彼氏ですか?」スタッフ
「いや、婚約者らしい。結婚をするみたいで今月の25日で辞める。」上司
「え?そうなの?」スタッフ
「月末に彼が迎えに来るみたい」上司
「迎えって?」スタッフ
「移住するみたい、婚約者の国へ、婚約者の希望らしい、セレブの仲間入り、ここに泊まるように言ったら、護衛とは言ったけど、三浦さんと離れたくないみたいで、マンションに泊まるのは気が引けて、VIPだし。」上司
「そんなに偉い人?」スタッフ
「ある国の王子だからね」上司
「王子、えっ王子?」スタッフ
「そう、国を動かす人、次期国王」上司。
「何で三浦さんと?」スタッフ
「舞踏会に招待されたらしい」
「婚約者の国へ行って、知り合って、彼に押し切られて、まぁ、告白とプロポーズが同じってやつ」上司
「どうしても、結婚をしたいって言わらたらしい。ここまで追いかけてきたのだからね。確か、21時間はかかると思う。」上司
「いいなあ、あんなイケメンに迫られたら、OKするよね」
「たぶん、外人って大胆だし挨拶代わりに、キスとかしたり抱きついたりするよね。」
「そうそう」スタッフ
「あまり噂立てたりしないでね。25日までだけど、三浦さんも噂立てられたら、やりにくいだろうし」
「ここだけで話して」上司
「分かりました。」スタッフ
「あと2日間、途中で休みを取らせるから、彼に観光してもらわないとね。日本のために」上司
「彼が次期国王になれば、三浦さんは次期王妃だしね」上司
「すごい」スタッフ
「今回は心配して来たのかな?」上司
「婚約者が?」スタッフ
「そう、三浦さんの生活環境を知りたいのかも、危ないから。」上司
「知っているのですか?」スタッフ
「確かアレン王子は騎士だったと思う」「前に祝賀会であったから」上司
「何か、騎士ってかっこよくない」
「うん」スタッフ
アレンとミオは、最寄りのバス停まで戻り買い物をした。
「食べたいものは?」ミオ
「ミオは何でも作れるの?」アレン
「まぁ、人並みに」ミオ
「ハンバーグ、あとはミオに任せる」アレンはニコッとした。
「分かった。そうだな。」ミオは色々と材料を買った。
「買いすぎ?」ミオ
「いいんじゃない」アレン
飲み物とフルーツと漬物とパンとジャムを買った。
支払いはアレンがカードでした。
荷物はアレンが持ってくれた。
少しだけミオも持った。
家に帰り、今日は一緒に居られる

17時すぎ
「特上にぎりを2人前と、太巻一本と、稲荷を2皿お願いします。」「はい、18時に」ミオは電話を切った。

「どこにかけたの?」アレンはムスッとした。
「出前だよ。寿司屋に」ミオ。
「寿司屋?」アレン。
「うん、もう直ぐ届くよ。」ミオ。
「ふ~ん」アレンは赤くなり拗ねた。
「来たら、出てね」ミオ。
「うん」アレン。
「取り敢えず、白ご飯炊いておこう。」ミオ。
立とうとしたら、アレンに腕を掴まれて引き戻された。
「どうしたの?」ミオ。
「どこ行くの」アレンは赤くなった。
「ご飯を炊かないと」ミオは照れていた。
「ミオがいい」アレンは赤くなり拗ねた。
「うん、後で」ミオは照れていた。
「今」アレン。
「ダメ、もう直ぐ寿司屋さん来るし」ミオは赤くなった。
アレンは膨れた。
「待っていて、美味しいもの作るから」ミオはアレンに軽くキスをした。
グッと引っ張られて、アレンに濃厚なキスをされた。
「アレン、、後で」ミオ。
「ミオがキスをするから、スイッチ入った」アレンは赤くなった。
「もう直ぐ出前来る」ミオ。
ソファで後ろから抱きつかれていた。
「あと30分ある」アレン。
「もう、、」ミオは赤くなり、
「少しだけ、、」アレンは抱きしめた。
「少しじゃすまないでしょう」ミオは照れていた。
「うん、止める」アレンは赤くなりミオにキスをした。
ミオは引き込まれそうだった。
アレンはミオを抱き寄せて、
スカートをたくし上げて、下着の中に手を入れて、指を裂く掻き回して摩り、キスを何度もしていた。
アレンは耳元で話していた。
「ミオ、愛している」
ミオはビクビクして悶えていた。
仰け反って昇天していた。
ぐったりして腰も砕けていた。
アレンに凭れかかりもう動けない。

その時インターホンが鳴った。
「待っていて」アレン。
アレンは玄関に行き支払いをして、寿司を持って戻ってきた。
ミオは動けない。
「冷蔵庫に入れていて、場所は開けている」ミオ。
アレンは素直に冷蔵庫に入れた。

ミオの所に戻ってきて,キスをした。
「まだ、終わってない」アレン。
「ほら、止まらないでしょう」ミオ。
「いいの、ご飯は後で」アレン。
「もう」ミオは赤くなった。
アレンはミオにキスをした。
スカートを上にたくし上げて、
ソファで脚を拡げて両脚を自分の肩に引っ掛けて、脚を閉じないようにした。脚の間に顔をを埋めて、裂く小刻みに動かしていた。「今度はこっち」
「あっ、、アレン」
ミオは縋るように見つめた。
「そんな顔しないの、俺の前でしか見せたらダメだよ。」
ミオは全身の力が抜けていた。相変わらず蜜をたくさん噴射した。もう動けない。昇天していた。
「アレンのいじわる・・ずるいよ」息切れしていた。 
アレンは舌で垂れた蜜を吸い付いて舐めていた。
「いっぱい出たな。」アレン
「ミオがキスをするから、スイッチ入った。後処理しているだけだろ」
「続きは夜にしような、ここからは、おあずけ。」
アレンはスーと上に来て、ミオに絡めるようなキスをした。
「今、、すごい物足りないだろ。途中で止めたし、、いっぱい噴射した。でも、、後で、、夜にしような、、死ぬほど気持ちよくしてやる」アレンは苦笑いしてキスをした。
「愛している、俺だけのミオだから、誰にもあげない。」アレンは軽くキスをした。
ミオはアレンが言うように、物足りなかった。体が痙攣していた。

アレンはソファに座り膝枕をした。ミオが動けないのを分かっていた。テレビを見てミオの頭を触り頭を撫でていた。もう片手はミオの体に優しく軽く置いていた。
ミオも黙っていた。素直に膝枕されていた。2人でテレビを見ていた。

1時間後
ミオは起きた。
「大丈夫?」少し罪悪感があった。
「うん、ご飯炊く」
「何を炊くの」
「和食だよ」
「楽しみにしている」
ミオは洋服を整えて、エプロンをした。
おかずを炊いた。
アレンはミオをずっと見ていた。
手早く作った。
ミオは見られているのは気づいていた。

「ミオのエプロン姿が見れてラッキーだよ」ニコッとした。
「何それ」と笑った。
「でも、やっぱり俺以外には見せないでね。俺の大切な奥さんだし」
「アレン、、」とドキッとした。
「それに、まだ籍入れないから、奥さんって」と赤くなった。
「ん、、もう俺だけのプリンセスだし、帰れば、俺も次期国王の宣言式だし、それが終われば、ミオも次期王妃の宣言式だから、それが終われば結婚式だよ。ここ2ヶ月から3ヶ月でする事だよ。決まり事だし。」
「そうだけど」

「取り敢えず食べよう」
2人で食べた。
「ミオの手料理、美味しい」
「良かった」

この日はミオが休みで、一日中家で過ごした。
夜は昼の続きで、アレンはミオを烈しく抱いた。最後はミオは気絶した。

<次の日>
アレンはいつもの習慣で、6時30分に起きていた。
ミオを見て優しく微笑み、頭を撫でて額にキスをした。
ミオはアレンの胸に顔を埋めてぐっすり眠っていた。
アレンは腕枕をしてもう片手は抱き寄せていた。
そのまま朝まで眠った。

9時
ミオが起きた。
アレンはぐっすり眠っていた。
日頃からの疲れもあるのだろう。

ミオはそっとベッドから抜け出し、顔を洗い用意して、薄く化粧した。
エプロンを付けて朝食を作った。
3品作り、果物ジュースを作った。

サンドイッチを3つ
おにぎりを3つをラップに包み作った。夕飯を作り冷蔵庫に入れた。

10時すぎごろ
アレンが起きた。
「おはよう」
「おはよう」
朝食をテーブルに並べた。
「顔洗ってきて、ご飯食べよう」
「うん」
アレンは顔を洗い椅子に座り
「食べようか」
「うん、美味しそう」
アレンは食べて
「美味しい」と笑った。
「良かった」

ゆっくり過ごして、

13時
昼食を作り、
「お昼食べる?」ミオ
「食べる」アレン
昼食を食べた。

お弁当は夕飯のおかずを入れた。
「お弁当?」アレン
「うん、夕飯は休憩で食べるの」ミオ
「その時、電話かメールして」 アレン
「分かった」ミオ
「夕飯は冷蔵庫に入れてあるから、温めて食べてね。」ミオ
「分かった」アレン
「もし、途中でお腹空いたら、サンドイッチか、おにぎりを食べて」ミオ
「うん、何時に帰る?」アレン
「明日の朝7時ごろ」ミオ
「うん、起きて待っている」アレンは拗ねた。寂しそうだった。
「ちゃんとベッドに寝てね」ミオ
「分かっている」アレン
「私は仕事だし、ホテルのフロントだから、ほとんど暇だし夜中だからね。」ミオ
「うん、何かあったら電話して、何時でもいいから」アレンは拗ねていた。
「うん、分かった」ミオはニコッとした。

ミオは用意した。
フレアスカートにブラウスと薄手のカーディガンに3センチのローファー。
アレン「薄くない」
ミオ「大丈夫だよ。心配?」
アレン「うん、心配」
ミオ「大丈夫、行ってきます」
アレン「行ってらっしゃい」本当に心配していた。
アレンはミオにキスをした。

ミオは仕事に行った。

アレンはミオが居なくなり、ソファでテレビを見ていた。

夕方
テーブルにあった、サンドイッチを2個とおにぎりを1個食べた。
残りは、夕飯に食べる事にした。

アレン「美味いな」と言い、冷蔵庫からお茶をとりコップに入れて飲んだ。

アレンはゆっくりしていた。
テレビを見ていた。

20時ごろ
夕食を食べた。
アレン「これも美味しい」
「ミオ、すごいな」
22時に風呂に入った。
フルーツジュースも飲んだ。
「美味っ」
アレンは25時に眠った。
(ミオは仕事しているのだろうな)

ミオは仕事していた。
「お疲れ様です」
制服に着替えてきて、交代した。
引き続きをして仕事を始めた。
夜中は呼び出される事がなければ、仕事は少ない。

「三浦さんの婚約者は、今はどうしているのですか」
「この時間だからする事ないし、寝ていると思う」
「いつもは起きているのですか?」
「自分の国に帰れば、仕事があるから起きている時間だね。」
「騎士なのですか?」
「誰から?」
「支配人」
「あぁ、そうか」
「そうだね。騎士団の団長で、プリンセスの専属騎士だから」
「すごいですね。騎士なら心強いですね」
「まぁ、国の人が言うには、世界一優秀な騎士で、誰も敵う人がいないとか。」
「へえ」
「だから、瞬発力とか、気配を消したりとか、日常で当たり前にしているから、誰も敵わないのかもね。
いつの間にか、側に居たりするし、毎日、騎士だから鍛えているから」
「へえ」
「その国の王子だとか」
「まぁそうだね。王子は他にも4人居るしね。」
「こんな事言ったら失礼だけど、婚約者の人、モテるよね、イケメンだし」
「まぁ、それは仕方ないね、最初から分かっていた事だし、周りが全てライバルだから、ファンは多い。1番モテるかも。他の王子も、皆んなイケメンだよ。皆んなそれぞれモテるしね。ファンが多い。」「舞踏会では、ファンが群がるし押し倒されるから離れている。」ミオ。
「いいのですか?それって、抱きついたり、話しかけたりでしょう?」
「抱きつく事はないよ、アレン達は皆んな、王子だから紳士的に対応している、でも顔は引き攣り笑いしてるけど、アレンを信じるしかないから」
「もし浮気したら?」
「そりゃ、直ぐ離婚でしょう」とミオは笑った。
「今は、本人は絶対離婚しないって言っているけど、先は分からないから」
「私には浮気したら、男を殺すって言って嫉妬してイラついているのに、自分が浮気したら何も言えないよ」
「そんな事言われたの?すごい。」
「触れるのも話すのもダメだって。他の異性の匂いが付くのが嫌なんだって」
「すごい」
「どうやって口説かれたの?」
「直球でストレートに口説かれたから。ひつこいくらい、暗示にかけている?って思った。毎日同じ事言って、告白して、本当によくそんな恥ずかしいくらいキザな事言えるねって思った。朝から晩までずっとね。日本じゃ考えられないよ」ミオは笑った。
「彼だけ?」
「三浦さんは、可愛いから」
「ありがとう」
「うん、正直言うと、3人の人に口説かれたから。アレンも入れてね。アレンは1番に自分の気持ちをストレートに伝えたのもある。わかりやすかった。気がついたら、私がその気になっていた。暗示にかけられたかな」と笑った。「一大事なのにね、結婚したらどうなるか、不安はあるよ、本当に自分がプリンセスで王妃になれるかとか。今もプリンセスなんだけど、上官に、上の人ね、アレンとの結婚を伝えた時点でプリンセスだからね。何かあれば、国から助けが飛んでくる。連絡するように言われている、今はアレンがいるから、守ってもらっているけど。王子だけど、仕事は騎士だから、おまけに世界一優秀な騎士だから、安全だよね。でも、いつも危機感はある、プリンセスって甘やかされているって思うだろうけど、そういう時もあるけど、いつも誰かに狙われている。向こうに行ったら、もっと危機感を持っていつも誰かに付き添われてないといけない。大変だよ。それにプリンセスの教育があるから、勉強しないとね。アレンは次期国王になるまでは、プリンセス専属騎士だから、付き添ってくれるけど、次期国王になれば、それができないから、部下に任せるしかない。他の王子達が守ってくれるけどね、大変だよ。アレンは大丈夫だよって言うけど、本当かなって思った」
「他の王子も同じ、結婚相手は皆んなプリンセスだよ」ミオ。
「そうなんだ、何か大変そう。」
「興味本位で、舞踏会の参加者に応募して、まさか選ばれるとも思われなかったし、だから、招待状も来ないって思っていたから、時々、何でプリンセスになったんだろうって考えるよ」
「愛情だけじゃ無理な時があるから」
「舞踏会の応募?」
「そう。元々、有給休暇で海外旅行に行こうと思っていて、海外旅行の雑誌をいろいろ読んでいたら、彼の国の応募が載ってあって、
《貴方もプリンセスになってみせんか?もし興味があるなら応募してください》ってね。写真付きで載っていた。」ミオ
「へえ。」

<次の日>

朝 6時
仕事が終わり、家に帰るバスに乗り降りた。
24時間スーパーに寄って、少しだけ買い物をした。

マンションの5階に上がり、
部屋の鍵を開けた。
中へ入って廊下へ上がって、
部屋へ入った瞬間、思いっきり抱きつかれた。
「わっ、アレン、ただいま。苦しい」赤くなった。
アレンがギュッと抱きついていた。
「やっと帰ってきた。遅い。お帰り」
「ちゃんと眠った?」
「ベッドに寝た」拗ねていた。
「そう、良かった」ニコッとした。
「ミオは眠いよな」
「うん、朝食食べたらね」
「大丈夫?」心配していた。
「うん」

荷物を置いて、弁当箱を出して、
普段着に着替えた、下はスカートを着た。
朝食を作った。

アレンはミオが朝食を作るのを、
テーブルの前の椅子に座り見ていた。
「飲み物は?」
「コーヒー」
「うん」
コーヒーメーカーで作った。
いい匂いがした。

アレンがテーブルに並べた。
「食べようか」
「美味しそう」
2人で食べた。
「これは美味しい」
「ありがとう」

朝食を食べてから、ソファに行って、アレンはミオを膝枕した。
「ベッドで寝たら?ここでは芯から寝れないだろう」
「うん」
「あっ今日は休みだよ、あと木曜日ね」
「どこか行く?」
「いいよ。ミオと居られたら」
ベッドに行き横になった。
アレンは腕枕して抱き寄せていた。ミオも寄り添って胸に顔を埋めて寝ていた。
「いっとき寝たらいいよ。疲れるから」軽くキスをした。
「うん、ありがとう」
ミオは安心してぐっすり眠った。
アレンは一緒に添い寝した。

11時
ミオが起きた。
アレンはうとうとして居眠り程度で、芯から寝ていなかった。
「今、何時」ミオ
「11時すぎかな」アレン
アレンは腕枕してもう片手はミオを抱き寄せていた。
アレンの胸に抱き付いて顔を近づけていた。耳元で話していた。
こそっと耳元で囁いた。
「ミオのバック取って」
ミオの仕事用のバックを渡した。
アレンに[しっ]とジェスチャーで言われて、中身を出すように言われて中身を出した。
ミオは不思議がっていた。
バックの底に貼り付けるように知らない物が入っていた。
アレンに器具を渡した。
それをアレンが取り出して、ネジを器具で開けて破壊した。
「悪趣味、盗撮か」イラついていた。
「知らなかった、よく分かったね」
「これでも騎士だからね、些細な事でも異常は分かる」
「たぶん、気づかないうちに、仕事中とかに付けたとか」
「女子ロッカーの私のロッカーを開けて入れた?」
「たぶん、今日は変わった事は?」
「やめる事は言っているから、フロントだけで噂にはなっていた」
「俺らと出会う前は?」
少し考えた。
「そういえば、連休前まで、数ヶ月前から、つけられているような、見られているような」
「はぁ!ストーカーか?」イラっとした。
「まさか」
「念の為に証拠を掴まないと」
「録音とかできたらいいのだけど」ムスッとしていた。
「録音は買わないといけないけど、そういう機能のグッズは売ってある」
「買いに行こう」
「分かった」

ミオは顔を洗い、化粧をしなおした。着替えた。
「あまり、露出するなよ」
「気をつける」
「見せるのは俺だけでいいから」
「分かった」
「ほら、濃ゆい」少し落とされた。覗いて「よし」と言いキスされてニコッとした。
相変わらずイケメンだから、心臓に悪い。ドキッとして赤くなった。「もう」と言い照れた。

アレンも着替えた。
白いTシャツに黒のズボンに真紅のブレザーに黒の革靴。
プライベートなのでラフな格好をしていた。
宮廷や、国にいる時は見せない格好だった。
プライベートな旅行とかでするらしい。3割護衛の仕事、7割はプライベートだからだ。

ミオは薄手のTシャツに薄手のカーディガンでフレアスカートを着ていた。3センチパンプス。
髪を両サイド編み込みにして、片方に一つにまとめてゴムで留めて、シュシュで括った。少し後れ毛を出していた。可愛い。
アレンもドキッとして赤くなった。
(可愛いすぎだろ、これじゃ狙われる)と思った。

観光するついでに、電気屋に寄った。録音機と防犯グッズを買った。
昼食は外食した。
温かい麺料理にした。

途中で喫茶店に入り、防犯グッズを出して、使えるようにした。
「バックに入れて、いつでも直ぐ、使えるよにしといて」
「うん」
「でも、誰がミオにそんな事を」イラっとした。
「分からない」
「でも、ミオが気付いたのなら、近くにいるのだよな」
「俺も見ておくよ、気にしておく、心配ない俺は騎士だよ。こんな時、役に立つ。」ミオの頭を撫でて優しく微笑んだ。
少しだけ観光をして家に帰った。帰りに買い物をした。

帰り際に周りを気にした。
マンションに入り、サッと隠れた。そっと外を覗いた。見えないように木に隠れて、マンションを見ている人がいた。
「あいつか!知り合い?」アレン
「知らない」ミオ
「取り敢えず、写真だけ」アレン
数枚の写真を撮った。
「後は少しだけ様子を見よう」アレン
2人は部屋に戻った。

「電話してくる」宮廷に電話した。
ミオは、買ってきた物を冷蔵庫に入れた。
ジョンに知らせた。
「それは心配ですね、そのままにしては帰れませんね」「ミオは、アレンのプリンセスですし、次期王妃ですから」
「まだ犯人は分からないのですね。」ジョンは心配した。
「今日、怪しい奴はいたけど、まだ本当にそいつかが分からないから」
「ミオには、防犯グッズと録音機を持たせている、1つは携帯を押せば、俺の携帯に知らせが来る」アレン
「ミオの勤務先は近くですか?」ジョン
「住んでいる家から歩きで10分、
ホテルのバス停までバスに乗って20分くらい、ホテルはバス停の前だけど、中に入るのに人気がない、帰りも朝が早いから人が少ない。」アレン
「ちょっと一度切ります」ジョン

「大丈夫?」ミオ
「それよりミオが心配だから」アレンは心配した。
「心当たりがないから」ミオ。
「たぶん、相手のミオに対する一方的な思いとかだと思うよ」アレンはムスッとした。

30分くらいして
アレンの携帯が鳴った。
「はい」
「アレン、ミオがこちらに引っ越すまで護衛してくれますか?」
「えっいいの?」
「はい、まぁ、アレンにとっては嬉しいのでしょうけど、その代わり手続きをしてきて、いらないものは処分してください。月末までにはできるでしょう?」
「大丈夫だと思う」
「お願いします。アレンは優秀な騎士ですし安心していますが」
「それはどうも、でも、ミオは俺が守るよ。恋人で婚約者だし、後の妻だし。安心して命懸けで守るから」
「頼みましたよ、何かあったら連絡ください」
「分かった」
「ミオは元気ですか?」
「少しだけ怖がっていたけど、変わらない」
「アレンはホテルに泊まっているのですか?」
「いや、ミオの部屋に泊まっている」
「ミオのホテルにはバレたけど、俺らが昔、日本に祝賀会に来た時の、支配人がいたらしくて、俺の顔を覚えていた。ホテルに泊まるように言われたけど、ミオの所に泊まると言って断った。」
「そうですか。まぁいいですよ」
「食事はどうしているのですか?」
「ミオが手作りで作ってくれるから」
「そうですか。料理は得意なのですね。」
「うん、美味い、店に出していいくらい」
「そうですか、それはすごいですね。」
「取り敢えず、そういう事で、また連絡する」
「はい、気をつけて」
電話を切った。

「何て言っていた?」
「解決してから来ていいって、取り敢えず、今月末までに、手続きをして連れてきてくださいって、迎えいらない。一緒に行くからね。」
「そうなの?」
「そう、俺が騎士だから、護衛も兼ねて、ずっと居るよ。ミオは俺が命懸けで守るよ。」
「ありがとう」
「ミオは自覚している?」
「えっ」
「してないな・・ミオは、俺のプリンセスだし、次期王妃だよ。俺は、もう次期国王に決まっている、帰ったら次期継承者の式典がある。ミオは、まだプリンセスとしての勉強からだから、慌てなくていい。」
「宮廷に慣れたら、次期王妃の式典をしてから、俺との結婚式だよ」

【クリステルレオ宮廷】
「何かあったの?」レンも心配していた。
「ミオのバックに盗聴器が入っていて、ここに来る前から、視線や、つけられている気はしていたみたいで。」
「アレンがついていてくれるし、防犯グッズと、録音機を持たせているらしくて、携帯を押せばアレンに繋がるようになっているみたい」ジョン。
「大丈夫なの」カイン。
「アレンが側にいますから、大丈夫だと思います。」ジョン。
「アレンはどこに泊まっているの?」レン。
「ミオの部屋に泊まっているそうです。」ジョン。
「でも、ミオは夜は居ないでしょう。食事とかは外で食べているの?」レン。
「いえ、ミオが全ての食事を用意して仕事に行くそうです。朝と昼は一緒に食べるから夕食と間食に食べるものは作っているみたいで、ほとんど冷蔵庫に入っているみたいです。」ジョン。
「何か、損した気分」レン。
「何かいいなぁ、アレンだけ、ミオの手料理食べれて」カイン。
「そうですね。プロ並みだそうです。日本料理でも食べているのでしょう」ジョン。
「いいな」レン。
「ミオは、アレンを選んだのです。仕方ないですよ。」ジョン。
「そうだけど、ミオとずっと居られるのは、ちょっと」カイン。
「仕方ないですよ。今は、ミオはアレンのプリンセスで、婚約者ですから、アレンは護衛も兼ねて、ミオの側で見守ってもらい、手続きをしてもらって、アレンと一緒に来てもらいます。」ジョン。
「今月末までいるという事?」レン。
「はい、そうですね」ジョン。
「そう・・」レンは拗ねた。
レンとカインはムスッとしていた。まだ、未練がある。

【日本】

アレンとミオはマンションにいた。
「明後日に手続きをしに行こう。
いっぺんには出来ないから、出来る事からね。」アレン。
「うん、分かった」ミオ。
「ここに書いてあるリストと同じ手続きをしたらいいから」アレン。
「うん」ミオ。

<木曜日>

「行こうか」アレン。
「うん」ミオ。
2人で手続きをしに行った。
国際結婚の移住手続きもした。
他にも多数の手続きもした。
手続きに行った所で、他に何をしたらいいか聞いたりもした。

「取り敢えず、今日はこのくらいでいいかな、後は急がないから」アレン。
「うん」ミオはニコッとした。
「後の手続きは今度しよう」アレン。
「うん、今度の休みに」ミオは頷いた。
「そうだな」アレンはニコッとした。
「うん」ミオは頷いた。

<3日後>
ミオのホテルにストーカーが待ち伏せしていた。
アレンはホテルの1階で、フロントの隅で仕事の邪魔にならないように隠れて見守っていた。
ミオは心配していた。
夜中に暇な時がある。ミオの上司はアレンに中に入るように言った。
ミオは仕事をしながら、気にしていた。ミオが移動する時に様子を見て、周りを確認した。気配を消して離れて後をつけた。
夜中の3時くらいに、ミオは客からの呼び出しで、指定のものを持って行った、玄関からは入らない。
客に届けてからフロントに帰る時に、エレベータは一緒に乗った。
「大丈夫?」アレンは心配していた。
「うん、大丈夫」ミオはニコッとした。

1階フロントに戻る時に死角になる所があり、アレンは離れていた。
ミオが1人になったと思ったのだろう、お客さんは誰もいない。
真夜中だった。ミオは腕をグッと引っ張られた、一瞬、ミオはびっくりした。
アレンはフロントの方から見ていた。他のスタッフもいた。
一瞬だった、素早かった。
スタッフは唖然としていた。
あっという間に、ミオの前に立ち、ふわっと抱えて抱き寄せた。
ストーカーが逃げようとした。
ミオに「待っていて」と言い、
ストーカーに足を出して引っかけて転ばせた。グッとストーカーの腕を捻り押さえ込んだ。
スタッフの男性が来た。
アレンは日本語で
「警察呼んで」
「えっ」
「ミオのストーカーだから」
ミオがスタッフの顔を見て頷いた。
ドキドキしていた。
ミオは怖さで身震いして怖がっていた。
アレンはストーカー男を押さえ込んで、怖い顔をしていた。日本語で話して脅した。
「お前!ミオの事ずっと盗聴して尾行していたよな!全部聞いていただろう?日本でよかったな!俺らの国なら殺していたよ!いいか!俺の妻に手を出すな!次は無いからな!覚えておけ!いいな!」
アレンは耳元で睨み付けて、鋭く低い声で脅した。
「妻、、、」男
「ミオは俺の妻だ。2度と近づくな!」
周りには聞こえていない、ストーカー男は、アレンの強さと圧にビクついていた。

スタッフが警察を呼び、30分くらいで来た。アレンが説明して引き渡した。

「大丈夫?」アレンはミオに声をかけた。
「うん、大丈夫、でも、怖かった」ミオはアレンに抱きついていた。
「うん、そうだな、もう警察に引き渡したから、それに、もうすぐ日本から離れる。」アレン。
「うん」ミオ。
アレンはミオを膝に乗せて、抱き寄せて頭と背中を優しく撫でていた。
アレンの包み込むような、優しさでホッとしていた。
「大丈夫、俺がいつでも側に居る。ミオを守るよ。」アレン。
ブレザーをギュッと握っていたが震えていた。ミオの額に軽くキスをした。アレンが落ち着くまで、抱きしめてくれていた。

スタッフが離れて見ていた。
「やっぱり、すごいね、さすが騎士だけある。」
「一瞬の出来事で圧倒されたけど、顔が怖かった。」
「戦いとかの時、騎士だから、凄いんだよね?あの早さと、瞬発力とすごい力だよ。」「犯人は腕の骨が折れるよ」

「あぁやってたら、三浦さんは、落ち着くんだろうね」
「三浦さんが、本当に好きなんだね。包み込む優しさと愛情だね」

ミオがホテルを退社するまで、あと5日だった。
念の為、アレンは見張りをしていた。

事件の2日後
ミオが働いているホテルに宮廷からお客さんが来た。
夕方17時ごろ、
「いらっしゃいませ」
[三浦 美桜さんいます?]
[はい]
少しして、ミオがフロントに来た。
裏にいたのだ。
ミオはびっくりしていた。
[どうしたのですか?]
[うん、心配になってね。アレンがいるから安心はしていたけど]
アレンは、そのやりとりを見て慌てて来た。
[どうしてここにいる?]アレンは唖然とした。
[お前が居れば安心だけど、聞けば心配で落ち着かない。]
[部屋はここにとるよ]とミオに言った。
「はい、 ツインを1部屋お願いします」ミオはスタッフに言った。
スタッフが部屋をとった。手続きをして部屋を用意した。
鍵を渡した。
そう、来たのは、レンとカインだった。
[で?何しに来た?]アレンはムスッとしていた。
[そりゃ、ミオに会いに来た。あと、アレンだけミオの手料理を食べるのは、反則だと思って、]
[は?何だそれ?]アレンは呆れていた。
ミオは苦笑いしてひきつった。
エレベータまで送って行き「取り敢えず、部屋に荷物置いて来たら?」ミオはニコッとした。
[私は明日の朝の6時まで仕事だし]
[朝まで仕事なの?]レンはミオに聞いた。
[そう、夜勤だから]ミオ。
[アレンはずっと見ているの?]カインはアレンに聞いた。
[そうだな。フロントで]アレン。

[帰るときは、一緒に帰るから、あと7日だろ]カイン。
[来たなら、仕方ないだろ。2日間朝食と夕食はホテルのを食べろ。]アレン。
[そんな事言わないの]ミオ。
[作るから、どうせ私達も食べるし。一緒に食べたらいいから]ミオはニコッとした。
[本当に?]レンは嬉しそうだった。
[うん]ミオはニコッとした。
レンとカイン[やった]嬉しそうだった。
アレンはムスッとしていた。
レンとカインは部屋に行った。

夜23時ごろ
レンとカインの部屋に行き、アレンもついて来た。
[2度手間になるから、朝早く起きれる?]ミオは聞いた。
レオとカイン[うん、起きれる]
[6時に迎えに来るから、一緒に行こう。]ミオ。
[行くって、どこに?]レン。
[ミオの部屋だろ]アレン。
レンとカイン[えっいいの?]赤くなった。
[そのために来たのだろう?]アレンはムスッとした。
[そうだな。]レン。
[では明日、お迎えにまいります。おやすみなさいませ。]とミオは一礼して挨拶をした。
レンとカインは、思わず苦笑いした。ミオはドアを閉めた。
アレンは吹き出した。
「あいつら、ミオが仕事中って忘れていたな」アレンは笑った。
「そう?」ミオ。
「うん」アレン。
エレベータでフロントに戻った。

[そうだった。ミオは仕事中だった。さすが、仕事だからキッチリしている。]レン。
[すごいな。いつもあんな感じなのか]カイン。

フロントで、
「さっきの人も、アレンと同じで、国の王子だよ。」ミオ。
「日本に来た理由は単純だけど」アレンは苦笑いした。
「いいんじゃない、日本を見たかったのじゃない。」ミオ。
「いや、ミオに会いに来ただけだよ。ミオの手料理を食べる目的だな」アレンは呆れていた。
「向こうに行ったら、作らないし、作る必要ないからね。作ってもらえる」アレンはニコッとした。
「そうだね」ミオ。
「着替えと洗面だけ、風呂に入った時と上がる時、食事を食べる時は、用意して出されたのを食べるだけ。他は用意してもらえる。プリンセスで、王妃だから」アレン。
「そうなのですか?」スタッフ。
「そう、守りは、今は俺がしているけど、プリンセスの専属騎士だから、勿論プライベートでもね。俺が居ない時は、俺の部下の騎士に頼んでいる。プリンセスを命懸けで守るのが、騎士の仕事だから。勿論、騎士だけじゃなくて、さっき来ていた、王子達も守ってくれる」アレン。
「へえ、そうなのですね。」スタッフ。
「でも、レンとカイン、何十時間もかけて来たのね」ミオは苦笑いした。
「そうだな、懲りないやつ」アレンはムスッとした。

<次の日>
朝6時
レンとカインの部屋に行き、
ミオ「おはよう、起きた?」
レンとカイン「うん、起きた」
ミオは着替えて来ていた。
仕事は終わった。
部屋にミオとアレンは入り、2人が用意するのを待っていた。
4人で、買い物をして、ミオのマンションに行った。
[ここだよ、入って]ミオ。
[へえ、すごい]レン。
[座って]ミオ。
冷蔵庫に買い物した物を入れた。
[夕食だけ2日間は、ホテルのを食べてね]ミオ。
[分かった]レン。
[26日からは、3食作るから]ミオはニコッとした。
[感謝しろよ]アレンはムスッとしていた。
[分かっている]カイン。

ミオは着替えてから、
朝食を作ってから、テーブルに並べた。
「食べよう]ミオ。
[うん、美味そう]レン。
[美味さにびっくりするなよ]とアレンは2人を見て苦笑いした
4人で日本食だけど、朝食を食べた。
[美味っ!]カイン。
[だろ]アレン。
[美味い]レン。
[すごいなミオ]
食べながら話した。
[アレンも夕食はレン達と一緒に食べたら?]ミオ。
[えっ、ミオの手作り弁当がよかった]アレンは拗ねた。
[朝も昼も作るから。2日間だけだよ。]ミオは苦笑いした。
[分かった]アレンは赤くなり拗ねた。

12時
昼食を作った。
ミオは昼食と一緒に、自分の弁当を作った。
「それがよかった」アレンは拗ねていた。
「わがまま言わないの」ミオ。
レンとカインも見に来た。
[ミオの弁当?]レン。
[美味しそう]カイン。
[これは、私の夕食だから]ミオ。
[アレンは、これを作ってもらってたの?]レン。
[そうだよ。お前らが来なかったら。]とアレンは膨れていた。
[悪かったな]レンは苦笑いした。

 14時20分ごろ、
皆んなでマンションを出て、ホテルへ行った。

ミオは仕事をして、アレンは見張りをした。レンとカインは部屋に行った。
夕食の時にアレンとレンとカインは、一緒に行った。
ミオが心配して来た。
[せっかくだし、日本料理食べる?]ミオ。
[あるの?]レン。
[いいね]カイン。
4人は料亭に行った。
お店の人に説明して頼んだ。
3人がどういう人かも説明した。
[分かりました。大丈夫ですよ]
[お願いします]ミオ。
[ゆっくり食べてね]
ミオは仕事に戻った。

アレンは 2時間してから、フロントに戻ってきた。

「食べた?」ミオ。
「うん」アレン。
「美味しかった」
「良かった」ミオはニコッとした。
「レオ達は部屋に戻った?」ミオは聞いた。
「うん、気になる?」とアレンは赤くなりムスッとした。
「何?今は仕事だから」ミオはひきつった
「別に」アレンは赤くなり拗ねた。

仕事に戻った。
フロントに行き仕事をした。
スタッフがこそっと聞いた。
「どうしたの?ケンカ?」スタッフ。
「いや、嫉妬だから、気にしないで。」ミオは苦笑いした。
「もしかして、あの2人なの?取り合っていたの」スタッフ。
「うん」ミオは苦笑いした。
「さすがに、あの3人に口説かれたら、戸惑うし迷うよ。皆んなイケメンだね。」スタッフ。
「そうなんだよね。でも、結局は 1番近くに居た人を選んだのだけど」ミオはニコッとした。
「そうか」スタッフ。
「ファンの前や、パーティーの時は、建前の笑顔と紳士的な態度で対応するからね。よく言う、紳士的でカッコいい、イケメン王子だから。」ミオ。
スタッフ「そうなんだ」
「プライベートは?」
「プライベートは、普通だよ。紳士的なこともあるけど、本当のこと言うと、毎日、心臓がもたない、さすがに慣れたとはいえ、あのイケメンに壁ドンされたり、急に抱きしめたり、突然キスしたり、何でも急にするから、予測ができない。それと、さっきもだけど、嫉妬と独占欲がひどいから、拗ねるし、イラつくし、時々、子供かって思うとこもある。大変かも。」ミオは苦笑いした。
「へぇ、でも、毎日迫られたり、抱きつかれたり、持たないかもね。でも、嫉妬とか独占欲は大変だけど、羨ましいよ。あんなイケメン王子にされるんだし。それに3人ともイケメンだから、あの2人の王子も同じでしょう?」スタッフ。
「嫉妬とかはされる。拗ねたり、別れろって言われたり、別れたら奪いに来るからって、とてもじゃないけど、アレンに言えない。言ったら、狂うから、イラつくし、異常なくらい嫉妬深い。触れられたら、匂いがつくからダメだって、他の異性と話をしたら、何を話したの?今日は1日何していた?絶対誰にも渡さない、譲らない、引きさがらない。俺だけ見てればいい、俺のだから、生涯離さないから、別れないって、他の人が触れたりしたら、消毒するって言うし、他の人が腕とか握ったら、グッと自分の方に引き寄せて抱きしめて、俺のだ触るな!って睨むし。すごいの。」ミオ。
「すごい、そこまで愛されたい。」スタッフ。
「そうかな、傷つけたりしたら、相手を殺すと言うから、この前の事件もハラハラした。あの時も、俺の妻に近づくな、傷つけたり、また同じ事したら、今度は殺すから、覚えておけよ。と脅していた。さすがに自国じゃないから、殺さなかったけど。」ミオはひきつった。 
「そんなに?」スタッフ。
「そう、本当にやると思う」ミオ。
「顔が怖かったけど、そうなんだ。でも、妻って、まだ籍入れてないし、結婚式もしてないよね?」スタッフ。
「アレンは、あと2か月くらいしたら、結婚式を挙げるから、妻でいいって」ミオは赤くなった。

アレンは離れて見張りをしていた。

次の日の朝6時すぎ、

レンとカインを連れてマンションに行き、同じように、朝食と昼食を作った。
朝食の後に、ミオはベッドで4時間くらい寝た。
その間、アレンとレンとカインは、
ソファに座り3人で話をしていた。

<最終日>
仕事をして終わり、
翌朝、引き継ぎをして挨拶をした。
「これまで、ありがとうございました、急に退社してすみません。」ミオ
「いえ、寿退社ですから、幸せになってください。」スタッフ。
「ミオがお世話になりました。ありがとうございました」アレン。
「いえ、幸せになってください、三浦さんをお願いします」上司
「はい、世界一幸せにします」アレンはミオを見て皆んなを見て言った。
皆んなニコッとした。

レンとカインも来ていた。
内心、まだ納得していない。
不服そうにしていた。
それでも、ミオの仕事が最後なので冷静になり、
「ミオがお世話になりました」レン。
「ありがとうございした。」カイン。

フロントで噂していた。
「聞いてはいたけど、あの王子3人は、バチバチだったね。三浦さんを取り合っていたみたいだし、
アレン王子が、三浦さんを世界一幸せにしますって行った時、不満そうにしていた、イラッとしていた。」
「最後だから冷静に笑顔で言ったけど。」スタッフ。


仕事は今日までだった。
そのまま、少しだけ買い物して帰った。
残りは後で買い物に行くことにした。

あと4日だった。
朝食を作って食べて、ミオは眠った。
アレンとレンとカインは、ミオの寝ている部屋の入口に立っていた。
「ぐっすり眠っている。」アレンは優しく微笑んだ。
「本当、愛らしい、可愛いよ」レンはニコッとした。
「うん、可愛いよ。」カイン。
暫くして、アレンとレオとカインは、ソファに座り話をしていた。

ミオは11時すぎに起きた。
少しして、お昼を作った。
皆んなで食べた。

テレビを見ながら話をした。
「行きたいところはないの?」ミオ。
「いいよ。ミオが疲れるし、こうやって、ゆっくり話せるのもいいかも。」アレン。
「うん、そうだね。時間は関係ないから、ゆっくりしてたらいいから。その代わり後で買い物について来てね。」ミオ。
「いいよ。分かった」レン。

16時
夕食と、いろいろ買って帰った。
荷物は、アレン達が持ってくれた。

皆んなで買い物に行ってから、何品も作った。

ミオは出前を2品取った。
「18時30分にお願いします」ミオは注文した。
17時30分ごろから夕食を作り出した。白米も炊いた。
「18時30分に出前が、来るから出てね。」ミオ
「分かった」アレン。
夕食を作った。

18時30分ごろ
インターホンが鳴り、出前が来た。
アレンが出た。支払いもしてくれた。
レンとカインにも手伝ってもらい、テーブルに置いた。
ミオが作った料理も皿に盛り、テーブルに並べた。茶碗蒸しをした。
アレンに手伝ってもらい、テーブルに置いてもらった。
白米を茶碗に盛り、皿と箸とスプーンとフォークとナイフを並べた。
「食べよう」ミオ
「うん、すごい、ご馳走だよ。」カインはニコッとした。
「これは?」レン
「それは、刺身と、こっちが寿司ね。生だから、好き嫌いはある。」ミオ。
「俺は好きだけど」アレンは取って食べた。
「これを付けてね」ミオ。
レンとカインは恐る恐る食べた。
「どう?」ミオ。
「うん、美味しい」レン。
「いける。美味い」カイン。
「そう、良かった。これはスプーンでね。」ミオ。
皆んなで食べて、3人は残さずに食べた。
「美味しかった?」ミオ。
レンとカイン「うん、美味かった」喜んだ。
「良かった、日本の代表的な料理だから。」ミオはニコッとした。
レンとカイン「へえ」
「アレンは、1日目にも食べたからね」ミオはアレンを見た。
「うん」アレンはニコッとした。

22時すぎ、
アレンとミオはバス停までレンとカインを送っていき、
「迷わないでね」ミオ。

アレンとミオは2人で、マンションまで戻った。
夜は2人きりになる。

「まったく、あいつらが来てから、調子狂うよ。」アレン。
「そんな事言わないの。」ミオ。
「ミオは優しいから」アレン。
「ありがとう」ミオ。

<ホテルで>

レンとカインはお風呂に入って、ゆっくりしていた。
「アレンだけ、ミオの家に泊まれるんだ。いいな」カイン。
「そうなんだよな。何かムカつく。」レン。
「いや、、今、変な想像をした。」カインはムスッとした。
「たぶん、同じ事を考えている」レンもムスッとした。
「何かムカつく」カイン。
「アレンを選んだから、ミオを触れるのはアレンだけ。何か悔しい」レン。
「だな、何でアレンなんだ、俺も悔しい。」カイン。

朝食は、ホテルで食べた。
昼食と夕食はミオがマンションで作った。

29日
<出発の日>
前日から用意していた。
「忘れ物がないようにな」アレンはミオに言った。
「うん」ミオ。
レンとカインは、荷物を持って、マンションに来ていた。
部屋の片付けはしている。
持っていく物は、手元に置いている。あまり多くは持てないので、ほとんどは送った。

16時
空港へ向かった。
ミオの荷物はアレンが持った。

17時
空港に着いた。
手続きをしてから、国際便のゲートを通り中で待っていた。
「未練はない?」アレン。
「少し。でも、もう大丈夫だよ。」ミオ。
「うん、俺もいるし、皆んないるから、相談にものる。いつも側に居るから。」アレンは頭を撫でて微笑んだ。
「うん」とミオはニコッとした。
時間になり、飛行機に乗って乗り継ぎながら帰った。











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