私を雇いなさい

月桃子

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私を雇いなさい

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大学を卒業して3ヶ月なのに、まだ就職できない。面接できるまでも苦労する。自分のどこが悪いのか、謎すぎる。最近では、必要とされない自分。気持ちが沈んでいく。家族は何事もなかった様に、ふるまってる。散歩してたら、何となく宝くじを1枚を買ってしまった。あいからわず面接しても決まらず、最近では求人を見るきもしない。買った宝くじの結果を見たら、当たっていた。金額はそこそこ。だが気持ちは、晴れない。金じゃなくて仕事がほしい。私は、働きたい。そこで新聞に広告を出した。「私を雇いなさい」と題して私の顔をだした。メ-ルのみの情報を載せた。反響はすごく、文句のメ-ルが、たくさん。文句を言いたい人が多い。雇いたい会社が2件あった。1件めは、何か怖そうな人がいる。怪しげな会社で、すぐに断わった。2件めは、よく買うケ-キ屋さんだった。小さなお店で美味しいケーキにワクワクする。社長さんが面接で「今朝、新聞の広告を見て驚いたよ。いつも楽しそうにケーキを選んでる人だったから、ぜひ良かったら働いて下さい。」私は「お願いします。」と言って涙がながれた。
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