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第4章 魔王城の決戦編
第47話 それぞれの過去
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第47話 それぞれの過去
バレンシアが9歳の時だった。両親が死んだあと、他に身寄りのない彼女は、それから時を経ずに孤児として、王立学校の宿舎に入ることになった。
その時の記憶が鮮明によみがえってきた。
バレンシアは、剣を下ろした。
『一人にして、すまなかった。これからは、家族3人で暮らそう。昔のように』
『そうよ。すっかり大きくなったわね、バレンシア。私たちは、あなたのことをひと時も忘れたことはなかったわ。あなたをもう一人にはさせない。これからはずっと一緒よ』
父と母があのころのままの姿で語り掛けてきた。
バレンシアの心にノイズが走っていた。いつもの自分とは違う。それを感じていたが、抗うことは難しかった。
涙が自然に流れ出した。
「親父」
そう呼びかけると、男は笑った。優しくて、大らかな笑顔だった。
「母ちゃん」
女は小さく首を傾げながら微笑をたたえ、「なあに」と言った。
バレンシアは一歩近づいた。そして、自分が父親の身長を抜いていることに気がついた。
子どものころは、あんなに大きかった父が、今では小さく見えた。
バレンシアは涙をぬぐった。
そして、声を絞り出した。
「親父。子どものころのアタシは、あんたより強くなることばかり、考えてた。そうしなきゃあ、生きていけないと思ってたんだ。あんたは元赤鱗隊の豪傑で、足を怪我して除隊して家に戻ってからは、息子を赤鱗隊に入れることだけが生きがいになった。でもアタシは娘で、あんたはそれが不満で。いつもアタシを罵った。罵って、鍛えた。赤燐隊に入れる戦士にするために。殺されると思った。毎日だ。毎日アタシはあんたの常軌を逸したシゴキに耐えた。一日でも早く、あんたより強くならなきゃ、死ぬんだと思った」
バレンシアは母親のほうを見た。
「母ちゃん。あんたは、それを見て見ぬふりをした。学校にも行かせなかったな。アタシは9歳で、読み書きもできなかった……」
『悪かったな。本当にそう思うよ。お前のためを思ってのことだったんだ』
『そうよ。お父さんは変わったわ。昔の優しいお父さんに戻ったの。私もあなたを愛している』
父と母は、優しい笑顔でバレンシアに両手を広げた。
「孤児になったアタシは、王立学校に入った。ここでもアタシは、だれよりも強くなけりゃあ、生きていけないと思っていた。でも、はじめて勉強ってやつをした。アタシよりずっと弱いのに、賢くて、先生に褒められるやつがいた。アタシは喧嘩の強さじゃない、別の強さがあることを知った。世界が広がった。それから後悔がやってきた。あんたたちとのこと。きっとアタシが選んだことは最悪のことで、しかも取り返しのつかないことだった。今でも思うよ。親父。アタシ、もっと賢く立ち回って、我慢もして、赤燐隊に入るまで我慢すれば、あんたはアタシを誇りに思い、きっといい家族になれたんじゃないかって」
バレンシアは両手を広げる父と母に近づいた。
「この幻は、アタシのそんな願望を盗み取って、見せてるんだろう? ついこないだも夢を見たよ。3人で暮らす夢。あの暖かさは、夢の中にしかない。でもな、親父、母ちゃん」
さらに近づいたバレンシアは、父親を斬った。
袈裟切りにされた父の、驚愕の表情。噴き出す鮮血。返り血が、白い鎧を赤く染めていった。
「王立学校に、尊敬するやつがいた。ちびで、アタシより弱いのに、何度やっつけても喧嘩をふっかけてくるやつ。そいつが喧嘩をするのは、いつも仲間を守る時だった。最後の喧嘩をした時、そいつは言ったんだ。魔王を倒してくれって。アタシは驚いた。アタシは、自分が強くなって、思う存分剣を振るえる環境にさえなれば、それでいいと思ってた。でもそいつは、仲間を、国を、世界を守ることばかり、考えていたんだ。アタシはその時に学んだ。使命ってやつを。母ちゃんが生んでくれて、親父が鍛えてくれたこのアタシの力を、活かすべき道を知ったんだよ」
バレンシアは、崩れ落ちる父を見つめた。
「2度、あんたを殺すことになっても、アタシは行く」
そして、間髪入れず母親を斬った。
母は血を流しながら、倒れ伏して、娘を見上げた。
「あんたなんか、生むんじゃなかった」
それは、父を殺した日、自分もナイフで喉をついて後を追った母が、バレンシアに言った最後の言葉と同じだった。
バレンシアは剣を振って、血を払った。すると、鎧やマントについていた血が、跡形もなく消滅した。
目の前の父と母の死体も消えていた。
バレンシアは、父と母を斬ったその手で、目尻に流れるものをぬぐった。
水滴の音。
景色の歪んだ空間で、マーコットが自分とよく似た顔の人間と向かい合っていた。肩をぶつけ、顔を寄せ合い、息のかかるほどの距離にあった。
二人は動きを止めている。
その足元には、ポタリポタリと血が滴り、血だまりを作っていた。
マーコットが顔を歪めて言った。
「ずっと言えなかったことがあるんです」
似た顔の相手は、青白い顔をしている。呼びかけにも無表情のままだ。マーコットは構わず続けた。
「キュラソー殿が……いいえ、お姉ちゃんが、いつも私に成りすましてたこと。知っていたのであります。私はバカでしたが、賢いお姉ちゃんがそうやってうまく学校で先生に怒られずに立ち回っていたの、知ってました。悔しかったけど、バカだったので、いつも泣いていました。廊下を走ったの、本当はお姉ちゃんだって、言えなかった」
はあ、とマーコットは息を吐いた。その目には涙が浮かんでいた。
「お姉ちゃんが死んだって聞かされた時、私の中の小さい私が、『ざまあみろ』って言いました。私は驚きました。あのころのこと、そんなに悔しかったんだって、自分でも初めて知ったのであります。でも、私の中のもう少し大きい私は、泣いていました。私、知っていたのであります。いやらしい貴族のおじさんが、私を身請けしようとしてたこと。私は覚悟をしてました。でもいつまで経っても、呼び出されませんでした。不思議でした。いやらしい貴族のところにいかなくて済んで良かったな、って思いました。だけど、本当は、お姉ちゃんが……」
マーコットは相手の顔を見た。よく似ているが、はっきりとした違いがあった。それは後から生まれた違いだった。
「お姉ちゃんが、私に成りすまして、代わりに貴族のところにいってくれたんですね。なんにも言わずに。私がそのことを知ったのは、お姉ちゃんが大怪我をして、学校に戻ってきた時でした」
今マーコットと顔を近づけ合っているその相手は、まるで眉間にバツ印をつけるかのような大きな傷があった。顔の半分にも及ぶ傷だった。
「それでもお姉ちゃんは、いつものように私になにも言いませんでした。私、その傷が好きであります。私を守ってくれた、優しい傷だからです。だから、お姉ちゃんが別の騎士団の人と結婚した時、本当に嬉しかった。そんなお姉ちゃんを好きになってくれて、ありがとうって、心から思ったのであります」
マーコットは、その傷をそっと片手で撫でた。相手はそれでも反応しなかった。
「今、死んだはずのお姉ちゃんが現れた時、死霊魔術かと思いました。お姉ちゃんの死体を操って、私を攻撃しようとしていたのかと。でも思い出したんです。私に、お姉ちゃんの最期を教えてくれた人がいました。あの惨劇を生き延びた騎士の人です。お姉ちゃんは、生きながら魔獣に頭を砕かれて、そのまま食べられたって。……だから、今ここにいるお姉ちゃんは、蘇った死体じゃありません。私の心を読み取って現れた、夢魔(ナイトメア)なんでしょう?」
2人の足元の血だまりが大きくなっていく。
「私は、お姉ちゃんに、返せない恩があります。この手でカタキを取りたかったけど、それもかないません。でも、レンジ殿が代わりにやってくれました。お姉ちゃんを食べた魔獣は、雷に撃たれてどこかで死んでいるはずです。だから、血を分け合ったこの体を、お姉ちゃんに返す時が来たのかな、と思ったのです」
マーコットは、苦しげに顔を歪め、「それでも」と言った。
「それでも、私には、一つ、使命が残っています。お姉ちゃんの最期を見た人が、教えてくれました。お姉ちゃんは、お腹に赤ちゃんがいたって。……私は、必ず、この戦いから生きて帰って、平和な世界で結婚して、子どもを産みます。それは、お姉ちゃんによく似たかわいい子どもであります」
マーコットは、右手に握った剣を、相手の体から引き抜いた。相手の心臓から血が吹き出し、その返り血がマーコットの全身を赤く染めていった。
「このことを、我が剣にかけて、誓います」
そう言ってマーコットは、涙の流れるまま、崩れ落ちていく騎士に、剣を掲げた。
バレンシアが9歳の時だった。両親が死んだあと、他に身寄りのない彼女は、それから時を経ずに孤児として、王立学校の宿舎に入ることになった。
その時の記憶が鮮明によみがえってきた。
バレンシアは、剣を下ろした。
『一人にして、すまなかった。これからは、家族3人で暮らそう。昔のように』
『そうよ。すっかり大きくなったわね、バレンシア。私たちは、あなたのことをひと時も忘れたことはなかったわ。あなたをもう一人にはさせない。これからはずっと一緒よ』
父と母があのころのままの姿で語り掛けてきた。
バレンシアの心にノイズが走っていた。いつもの自分とは違う。それを感じていたが、抗うことは難しかった。
涙が自然に流れ出した。
「親父」
そう呼びかけると、男は笑った。優しくて、大らかな笑顔だった。
「母ちゃん」
女は小さく首を傾げながら微笑をたたえ、「なあに」と言った。
バレンシアは一歩近づいた。そして、自分が父親の身長を抜いていることに気がついた。
子どものころは、あんなに大きかった父が、今では小さく見えた。
バレンシアは涙をぬぐった。
そして、声を絞り出した。
「親父。子どものころのアタシは、あんたより強くなることばかり、考えてた。そうしなきゃあ、生きていけないと思ってたんだ。あんたは元赤鱗隊の豪傑で、足を怪我して除隊して家に戻ってからは、息子を赤鱗隊に入れることだけが生きがいになった。でもアタシは娘で、あんたはそれが不満で。いつもアタシを罵った。罵って、鍛えた。赤燐隊に入れる戦士にするために。殺されると思った。毎日だ。毎日アタシはあんたの常軌を逸したシゴキに耐えた。一日でも早く、あんたより強くならなきゃ、死ぬんだと思った」
バレンシアは母親のほうを見た。
「母ちゃん。あんたは、それを見て見ぬふりをした。学校にも行かせなかったな。アタシは9歳で、読み書きもできなかった……」
『悪かったな。本当にそう思うよ。お前のためを思ってのことだったんだ』
『そうよ。お父さんは変わったわ。昔の優しいお父さんに戻ったの。私もあなたを愛している』
父と母は、優しい笑顔でバレンシアに両手を広げた。
「孤児になったアタシは、王立学校に入った。ここでもアタシは、だれよりも強くなけりゃあ、生きていけないと思っていた。でも、はじめて勉強ってやつをした。アタシよりずっと弱いのに、賢くて、先生に褒められるやつがいた。アタシは喧嘩の強さじゃない、別の強さがあることを知った。世界が広がった。それから後悔がやってきた。あんたたちとのこと。きっとアタシが選んだことは最悪のことで、しかも取り返しのつかないことだった。今でも思うよ。親父。アタシ、もっと賢く立ち回って、我慢もして、赤燐隊に入るまで我慢すれば、あんたはアタシを誇りに思い、きっといい家族になれたんじゃないかって」
バレンシアは両手を広げる父と母に近づいた。
「この幻は、アタシのそんな願望を盗み取って、見せてるんだろう? ついこないだも夢を見たよ。3人で暮らす夢。あの暖かさは、夢の中にしかない。でもな、親父、母ちゃん」
さらに近づいたバレンシアは、父親を斬った。
袈裟切りにされた父の、驚愕の表情。噴き出す鮮血。返り血が、白い鎧を赤く染めていった。
「王立学校に、尊敬するやつがいた。ちびで、アタシより弱いのに、何度やっつけても喧嘩をふっかけてくるやつ。そいつが喧嘩をするのは、いつも仲間を守る時だった。最後の喧嘩をした時、そいつは言ったんだ。魔王を倒してくれって。アタシは驚いた。アタシは、自分が強くなって、思う存分剣を振るえる環境にさえなれば、それでいいと思ってた。でもそいつは、仲間を、国を、世界を守ることばかり、考えていたんだ。アタシはその時に学んだ。使命ってやつを。母ちゃんが生んでくれて、親父が鍛えてくれたこのアタシの力を、活かすべき道を知ったんだよ」
バレンシアは、崩れ落ちる父を見つめた。
「2度、あんたを殺すことになっても、アタシは行く」
そして、間髪入れず母親を斬った。
母は血を流しながら、倒れ伏して、娘を見上げた。
「あんたなんか、生むんじゃなかった」
それは、父を殺した日、自分もナイフで喉をついて後を追った母が、バレンシアに言った最後の言葉と同じだった。
バレンシアは剣を振って、血を払った。すると、鎧やマントについていた血が、跡形もなく消滅した。
目の前の父と母の死体も消えていた。
バレンシアは、父と母を斬ったその手で、目尻に流れるものをぬぐった。
水滴の音。
景色の歪んだ空間で、マーコットが自分とよく似た顔の人間と向かい合っていた。肩をぶつけ、顔を寄せ合い、息のかかるほどの距離にあった。
二人は動きを止めている。
その足元には、ポタリポタリと血が滴り、血だまりを作っていた。
マーコットが顔を歪めて言った。
「ずっと言えなかったことがあるんです」
似た顔の相手は、青白い顔をしている。呼びかけにも無表情のままだ。マーコットは構わず続けた。
「キュラソー殿が……いいえ、お姉ちゃんが、いつも私に成りすましてたこと。知っていたのであります。私はバカでしたが、賢いお姉ちゃんがそうやってうまく学校で先生に怒られずに立ち回っていたの、知ってました。悔しかったけど、バカだったので、いつも泣いていました。廊下を走ったの、本当はお姉ちゃんだって、言えなかった」
はあ、とマーコットは息を吐いた。その目には涙が浮かんでいた。
「お姉ちゃんが死んだって聞かされた時、私の中の小さい私が、『ざまあみろ』って言いました。私は驚きました。あのころのこと、そんなに悔しかったんだって、自分でも初めて知ったのであります。でも、私の中のもう少し大きい私は、泣いていました。私、知っていたのであります。いやらしい貴族のおじさんが、私を身請けしようとしてたこと。私は覚悟をしてました。でもいつまで経っても、呼び出されませんでした。不思議でした。いやらしい貴族のところにいかなくて済んで良かったな、って思いました。だけど、本当は、お姉ちゃんが……」
マーコットは相手の顔を見た。よく似ているが、はっきりとした違いがあった。それは後から生まれた違いだった。
「お姉ちゃんが、私に成りすまして、代わりに貴族のところにいってくれたんですね。なんにも言わずに。私がそのことを知ったのは、お姉ちゃんが大怪我をして、学校に戻ってきた時でした」
今マーコットと顔を近づけ合っているその相手は、まるで眉間にバツ印をつけるかのような大きな傷があった。顔の半分にも及ぶ傷だった。
「それでもお姉ちゃんは、いつものように私になにも言いませんでした。私、その傷が好きであります。私を守ってくれた、優しい傷だからです。だから、お姉ちゃんが別の騎士団の人と結婚した時、本当に嬉しかった。そんなお姉ちゃんを好きになってくれて、ありがとうって、心から思ったのであります」
マーコットは、その傷をそっと片手で撫でた。相手はそれでも反応しなかった。
「今、死んだはずのお姉ちゃんが現れた時、死霊魔術かと思いました。お姉ちゃんの死体を操って、私を攻撃しようとしていたのかと。でも思い出したんです。私に、お姉ちゃんの最期を教えてくれた人がいました。あの惨劇を生き延びた騎士の人です。お姉ちゃんは、生きながら魔獣に頭を砕かれて、そのまま食べられたって。……だから、今ここにいるお姉ちゃんは、蘇った死体じゃありません。私の心を読み取って現れた、夢魔(ナイトメア)なんでしょう?」
2人の足元の血だまりが大きくなっていく。
「私は、お姉ちゃんに、返せない恩があります。この手でカタキを取りたかったけど、それもかないません。でも、レンジ殿が代わりにやってくれました。お姉ちゃんを食べた魔獣は、雷に撃たれてどこかで死んでいるはずです。だから、血を分け合ったこの体を、お姉ちゃんに返す時が来たのかな、と思ったのです」
マーコットは、苦しげに顔を歪め、「それでも」と言った。
「それでも、私には、一つ、使命が残っています。お姉ちゃんの最期を見た人が、教えてくれました。お姉ちゃんは、お腹に赤ちゃんがいたって。……私は、必ず、この戦いから生きて帰って、平和な世界で結婚して、子どもを産みます。それは、お姉ちゃんによく似たかわいい子どもであります」
マーコットは、右手に握った剣を、相手の体から引き抜いた。相手の心臓から血が吹き出し、その返り血がマーコットの全身を赤く染めていった。
「このことを、我が剣にかけて、誓います」
そう言ってマーコットは、涙の流れるまま、崩れ落ちていく騎士に、剣を掲げた。
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