拳銃

暁の勇者

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拳銃

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一人の男の後ろ姿。夜、壮観なビルが立ち並ぶ景色の中一人歩いていた。

名前は九郎。彼はアラブの大富豪と日本人の愛人の元に生まれた子供だ。顔立ちは美しく褐色の肌、艶の光る麗しい黒髪に色良い唇、すうっとそびえる高い鼻、何より眼がとても魅惑的な印象に残る眼差しをしていた。睫毛の飾りに彩られた常人ならざる光を称えた眼差しは、正に王者の容色を放っていた。そんな彼はある日一人の女子高生と知り合う。それが今や日本を代表する女優となった有村悠子である。
九郎は彼女の美しさに魅了されていく。そして彼女もまた、九郎の持つ不思議な魔力に惹かれていったのだ。二人はいつしか恋人同士になっていた。九郎は一人六本木にマンションを借り、気ままにファッションモデルをしながら暮らしていた。しかしある日、九郎は突然父親からアラブに来るように言われる。それは大富豪としての責務を果たすためであった。久しぶりに九郎が日本に来た時、ある事件に巻き込まれてしまう。それは日本のヤクザがアラブの石油王の命を奪おうとしていたのだ。その事実を知った九郎は自分の愛する悠子に危険が迫っていると知り、彼女を守るため単身で敵地に乗り込む。
しかしそこに待っていたものは、悠子の美しい肉体を弄ぶ汚い男達の姿だった。悠子は既に犯されていたのだ。それを目撃してしまった九郎の怒りは頂点に達し、底知れぬ力によってヤクザ共を一網打尽にする。しかし怒り狂ったヤクザ達は今度は九郎に対して拳銃を取り出した。だがその時、父親の部下が駆けつけて来て、ヤクザ共に強烈なパンチを食らわす。更にそこへ警察までやって来てヤクザ共を見事捕まえて行く。こうして事件は解決したかに見えた。



ところが、実は黒幕がいたのである。黒幕とは……なんとあの男だったのだ。そう、それは九郎の父親でありアラブの大富豪であった。悠子もまた父の愛人の一人だった。父親は悠子をただ自分の財力目当てに近づく女の一人だとしか思っていなかったのである。そして彼は、悠子が九郎にまで近づいていると知り、彼の中の悪魔が目覚めた。


九郎は全てを知り、父親に拳銃を向けた。


終幕
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