80 / 106
第080話 面倒な相手の楽な料理の仕方
しおりを挟む
「あぁ!! お前ら!!」
大音声にふと気を取られて顔を向けてしまい、とんでもなく後悔の念が押し寄せてくるのですよ。
あぁ、あれだ。
毎回、村に来てはしょんぼりしながら帰っていく、豪族の村の下っ端さんがそこにいました。
「探したぞ!!」
がーっと聞きづらい発音で捲し立てるのを聞いておりますと。
リサさんの村が税金を納めなかったために、大変な事になっていると。
具体的な内容としては周辺の村で飢饉の前兆状態になっており、死人が出そうなところまでいっているそうです。
それが哀れと思うのなら、さっさと税金を納めろというのが言い分なのですね。
これなのですが、裏もきちんと把握しておりまして。
豪族さんなのですが、遂に周辺の村の備蓄にまで手を出しました。
しかもその言い分が、リサさんの村の復興資金という名義なんです。
でも、周辺の村だって行き来がありますから、荒れ地がとんでもないレベルだというのは把握しておりまして。
あの村の跡地に金をかけるのは無駄だと共同声明を発表したようなのです。
でも、豪族さん的には村があった場所なんだから簡単に復旧、復興が出来ると見もせずに判断したそうで。
それに楯突くとはという感じで、武力介入をしちゃったようなのです。
はい、この時点で周辺の村に関しては豪族さんを見限りました。
武装してくる豪族さんから逃散した次第ですね。
ここで異変に気付いて改めて話し合いをしていれば、良かったかもしれないのですが。
豪族さんの村の人間が欲をかきまして。
周辺の村に残っていた備蓄を回収しちゃったんです。
冬越しは元より、来年の種籾も根こそぎ持っていかれた事に、激怒。
もうね、農家の人にとって来年の実りのための種籾は貴重も貴重。
さすがに敵でもないんだから、そんなところまで手を出さないであろうという最低限の信用も裏切られた訳で。
見限るどころか、代表者を選出して領主に直訴です。
追討及び財産の回収の暁には勢力下にはいって税を納めますという書状を持って、鬼神の如き怒りの化身が町に来た訳で。
領主サイドとしてもうしばらくは何が何でも面倒は見たくなかった案件なのに。
結局時季外れのカモがネギ背負って鍋背負ってお出汁背負って、なんなら〆のご飯と卵を背負った感じで来られた感じです。
泣く泣く、受け入れた訳ですね。
豪族さんに関しては税収があったと勘違いして、リサさんの村跡地の調査に資金投入をしているそうなのです。
どうも、領主の遠縁さんとは音楽性の違いが出てきたようで、解散の危機もあり、収入元を増やしたいようで。
無駄金を投入しようとしているのが、最近の状況となります。
領主サイドももう、ここまで把握しちゃっているので、追討は前倒しになりそうなのですね。
で、豪族さん。
その上で私達が再度活動しているという風の噂を聞いちゃったので、そっちからもお金を取りたいと。
そのために町で人員を配置して、貼っていたようです。
人件費がもったいなくて、涙が出そうです。
ダリーヌさんのお話だと、領主サイドで領有している地域から兵員を集めているそうで。
もうしばらくすれば、追討が開始します。
でも、これって実はチャンスじゃないのかなとも思うのですよ。
何がって?
村の防衛戦力with領主戦力とか、ちょっと素敵じゃありません?
精霊さん達に手伝ってもらわなくても、強そうだなと。
無駄に汚い言葉で悪態をつきながら、意味のない罵声を浴びせてくる下っ端さんの言葉をスルーしながら、考えた次第なのです。
大音声にふと気を取られて顔を向けてしまい、とんでもなく後悔の念が押し寄せてくるのですよ。
あぁ、あれだ。
毎回、村に来てはしょんぼりしながら帰っていく、豪族の村の下っ端さんがそこにいました。
「探したぞ!!」
がーっと聞きづらい発音で捲し立てるのを聞いておりますと。
リサさんの村が税金を納めなかったために、大変な事になっていると。
具体的な内容としては周辺の村で飢饉の前兆状態になっており、死人が出そうなところまでいっているそうです。
それが哀れと思うのなら、さっさと税金を納めろというのが言い分なのですね。
これなのですが、裏もきちんと把握しておりまして。
豪族さんなのですが、遂に周辺の村の備蓄にまで手を出しました。
しかもその言い分が、リサさんの村の復興資金という名義なんです。
でも、周辺の村だって行き来がありますから、荒れ地がとんでもないレベルだというのは把握しておりまして。
あの村の跡地に金をかけるのは無駄だと共同声明を発表したようなのです。
でも、豪族さん的には村があった場所なんだから簡単に復旧、復興が出来ると見もせずに判断したそうで。
それに楯突くとはという感じで、武力介入をしちゃったようなのです。
はい、この時点で周辺の村に関しては豪族さんを見限りました。
武装してくる豪族さんから逃散した次第ですね。
ここで異変に気付いて改めて話し合いをしていれば、良かったかもしれないのですが。
豪族さんの村の人間が欲をかきまして。
周辺の村に残っていた備蓄を回収しちゃったんです。
冬越しは元より、来年の種籾も根こそぎ持っていかれた事に、激怒。
もうね、農家の人にとって来年の実りのための種籾は貴重も貴重。
さすがに敵でもないんだから、そんなところまで手を出さないであろうという最低限の信用も裏切られた訳で。
見限るどころか、代表者を選出して領主に直訴です。
追討及び財産の回収の暁には勢力下にはいって税を納めますという書状を持って、鬼神の如き怒りの化身が町に来た訳で。
領主サイドとしてもうしばらくは何が何でも面倒は見たくなかった案件なのに。
結局時季外れのカモがネギ背負って鍋背負ってお出汁背負って、なんなら〆のご飯と卵を背負った感じで来られた感じです。
泣く泣く、受け入れた訳ですね。
豪族さんに関しては税収があったと勘違いして、リサさんの村跡地の調査に資金投入をしているそうなのです。
どうも、領主の遠縁さんとは音楽性の違いが出てきたようで、解散の危機もあり、収入元を増やしたいようで。
無駄金を投入しようとしているのが、最近の状況となります。
領主サイドももう、ここまで把握しちゃっているので、追討は前倒しになりそうなのですね。
で、豪族さん。
その上で私達が再度活動しているという風の噂を聞いちゃったので、そっちからもお金を取りたいと。
そのために町で人員を配置して、貼っていたようです。
人件費がもったいなくて、涙が出そうです。
ダリーヌさんのお話だと、領主サイドで領有している地域から兵員を集めているそうで。
もうしばらくすれば、追討が開始します。
でも、これって実はチャンスじゃないのかなとも思うのですよ。
何がって?
村の防衛戦力with領主戦力とか、ちょっと素敵じゃありません?
精霊さん達に手伝ってもらわなくても、強そうだなと。
無駄に汚い言葉で悪態をつきながら、意味のない罵声を浴びせてくる下っ端さんの言葉をスルーしながら、考えた次第なのです。
応援ありがとうございます!
2
お気に入りに追加
4,549
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる