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第106話 女神との邂逅、或いは駄女神との出会い
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女神様のお墨付きを頂きまして。
これからはフリーハンドになる事が確定致しました。
いやぁ。
一度ある事は二度あると言いますので、また女神様がやっほーなんて現れるのは避けて欲しかった訳で。
やっと、この世界に骨を埋められるのが決まったので喜ばしいです。
下手をしたら異世界単身赴任生活の始まりですとかって、目隠しとかされて飛行機に乗せられたりするんですよ。
んで、サイコロを振って現在地に戻ってこなければならないサイコロ生活が始まったり。
そんなバラエティ豊かな人生からは逃れた訳で。
慌てて出ていった割に戻ってこない私の様子を見に来たリサさんに抱き着いておいおい泣きつきましたよ。
比類なき安心感です。
という訳で。
リサさんと精霊さんと一緒の生活を改めて開始しました。
そんなに如実に生活なんて変わらないと思っていたのですが。
住めば都と言いますか。
逆に異動はありえないと分かると、現状をより良い状況にしようという意欲が湧いてきまして。
どこかお客様感覚で遠慮していた部分があったのでしょう。
そういうのを取っ払った途端色々生活改善のアイデアが沢山です。
という訳で、小規模な改善から始め、最終的には建築や治水部分にまで手を広げていたのですが。
気づけば、まごうことなき小国家を精霊さんと一緒に構築していた次第でして。
いや。
某市長さんになるゲームが好きだった身としては。
地面をもらったらこういう事をしてみたいなという夢を精霊さんが叶えてくれる訳で。
リサさん?
はい。
無事に結婚、妊娠、出産のコンボが確立しまして。
子々孫々と増えている昨今です。
初めての子供がイマジナリーフレンドと遊んでいるのかと思ったら、光学迷彩モードの精霊さんだったのには驚きましたが。
というか、そんな能力があるんかいと突っ込んだのは良い思い出です。
小国というか、まぁ規模的には大国に育った領地に関しましてもちょっとずつ教育改革を繰り返し、何とか共和制までは持っていけました。
議会制民主主義とかまで進むには流石に手と、教育の幅が足りませんのでこの辺りで手仕舞いかと思います。
既に五代を経て、玄孫も大きくなりました。
血縁から少しずつ精霊さんとお話出来る人間は増えまして、精霊さんも忙しそうに楽しく遊んでおります。
でも、きちんという事を聞いてくれるのは血族だけというのは義理堅いと言えば良いのでしょうか?
まぁ、五代で二百年強、色々ありました。
先日はリサさんを看取る事と相成りました。
若返りのアーティファクトを見つけては二人使って頑張っていたのですが。
流石に孫辺りまでは可愛い可愛いで済んでいたのが、自分の血族が先に逝くというのは存外に切ないもので。
ちょっとずつ倦む部分があったのか、玄孫が生まれた時にもう天に身を任せようと相談した次第です。
先に逝くねと一緒に笑ってさよならが出来たのは、幸せの証でしょう。
後を追う事ひと月ほど。
私も病の床に就きました。
周囲には、子々孫々、そして精霊さん達。
あぁ、一度は失われた命をつなぎ、改めて生きてこられたのは幸せでした。
「また、いつか……」
そう告げて、目を閉じたの……で……した。
「はい、おめでとう。強くてニューゲームの開始よ」
「はい?」
意識を失い、目を覚ますと周囲は真っ白な世界だった!!
目の前には、平面ガ〇ルもとい、駄女神!!
後、苦笑を浮かべた若い頃のリサさん?
「だって、あなたの人生に手は出さないって言ったじゃない?」
「ですね」
「人生終了したわよね?」
「ですね」
「なら、干渉しても良いのかなって? テヘペロ」
「がぁぁぁぁぁぁぁぁ、この駄女神!! 安らかに、眠らせろよ!!」
「いやぁ、先に来たリサちゃんとも相談したのよ?」
横でケラケラ笑いながらこちらを見ていた大切な人が口を開く。
「自分の子供とか、孫が死ぬのが切なくてもういいかなと思ったけど。一緒に遊べるならもう一度くらい人生をやりなおしても良いかなって」
その言葉に、はぁぁと溜息一つ。
リサさん、それにまた精霊さんと一緒に遊べる。
それなら、もう一回くらいなら良いのかな……。
「で、強くてニューゲームとは何なのでしょうか?」
私はあの時の、台詞を再び口にしたのでした。
これからはフリーハンドになる事が確定致しました。
いやぁ。
一度ある事は二度あると言いますので、また女神様がやっほーなんて現れるのは避けて欲しかった訳で。
やっと、この世界に骨を埋められるのが決まったので喜ばしいです。
下手をしたら異世界単身赴任生活の始まりですとかって、目隠しとかされて飛行機に乗せられたりするんですよ。
んで、サイコロを振って現在地に戻ってこなければならないサイコロ生活が始まったり。
そんなバラエティ豊かな人生からは逃れた訳で。
慌てて出ていった割に戻ってこない私の様子を見に来たリサさんに抱き着いておいおい泣きつきましたよ。
比類なき安心感です。
という訳で。
リサさんと精霊さんと一緒の生活を改めて開始しました。
そんなに如実に生活なんて変わらないと思っていたのですが。
住めば都と言いますか。
逆に異動はありえないと分かると、現状をより良い状況にしようという意欲が湧いてきまして。
どこかお客様感覚で遠慮していた部分があったのでしょう。
そういうのを取っ払った途端色々生活改善のアイデアが沢山です。
という訳で、小規模な改善から始め、最終的には建築や治水部分にまで手を広げていたのですが。
気づけば、まごうことなき小国家を精霊さんと一緒に構築していた次第でして。
いや。
某市長さんになるゲームが好きだった身としては。
地面をもらったらこういう事をしてみたいなという夢を精霊さんが叶えてくれる訳で。
リサさん?
はい。
無事に結婚、妊娠、出産のコンボが確立しまして。
子々孫々と増えている昨今です。
初めての子供がイマジナリーフレンドと遊んでいるのかと思ったら、光学迷彩モードの精霊さんだったのには驚きましたが。
というか、そんな能力があるんかいと突っ込んだのは良い思い出です。
小国というか、まぁ規模的には大国に育った領地に関しましてもちょっとずつ教育改革を繰り返し、何とか共和制までは持っていけました。
議会制民主主義とかまで進むには流石に手と、教育の幅が足りませんのでこの辺りで手仕舞いかと思います。
既に五代を経て、玄孫も大きくなりました。
血縁から少しずつ精霊さんとお話出来る人間は増えまして、精霊さんも忙しそうに楽しく遊んでおります。
でも、きちんという事を聞いてくれるのは血族だけというのは義理堅いと言えば良いのでしょうか?
まぁ、五代で二百年強、色々ありました。
先日はリサさんを看取る事と相成りました。
若返りのアーティファクトを見つけては二人使って頑張っていたのですが。
流石に孫辺りまでは可愛い可愛いで済んでいたのが、自分の血族が先に逝くというのは存外に切ないもので。
ちょっとずつ倦む部分があったのか、玄孫が生まれた時にもう天に身を任せようと相談した次第です。
先に逝くねと一緒に笑ってさよならが出来たのは、幸せの証でしょう。
後を追う事ひと月ほど。
私も病の床に就きました。
周囲には、子々孫々、そして精霊さん達。
あぁ、一度は失われた命をつなぎ、改めて生きてこられたのは幸せでした。
「また、いつか……」
そう告げて、目を閉じたの……で……した。
「はい、おめでとう。強くてニューゲームの開始よ」
「はい?」
意識を失い、目を覚ますと周囲は真っ白な世界だった!!
目の前には、平面ガ〇ルもとい、駄女神!!
後、苦笑を浮かべた若い頃のリサさん?
「だって、あなたの人生に手は出さないって言ったじゃない?」
「ですね」
「人生終了したわよね?」
「ですね」
「なら、干渉しても良いのかなって? テヘペロ」
「がぁぁぁぁぁぁぁぁ、この駄女神!! 安らかに、眠らせろよ!!」
「いやぁ、先に来たリサちゃんとも相談したのよ?」
横でケラケラ笑いながらこちらを見ていた大切な人が口を開く。
「自分の子供とか、孫が死ぬのが切なくてもういいかなと思ったけど。一緒に遊べるならもう一度くらい人生をやりなおしても良いかなって」
その言葉に、はぁぁと溜息一つ。
リサさん、それにまた精霊さんと一緒に遊べる。
それなら、もう一回くらいなら良いのかな……。
「で、強くてニューゲームとは何なのでしょうか?」
私はあの時の、台詞を再び口にしたのでした。
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