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第1話 園芸部員免田輝夫、メンデルの放逐
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「免田輝夫こと通称メンデルさん、あなたは廃棄処分となりました。クラス召喚には最初から含まれていなかったものとして扱われ、異世界の目立たない場所に放逐されます。殺処分されなかったことに感謝しなさい。」と、女性事務員さん風の地味な感じの天使さんは、Fランク大付属高校園芸部員免田輝夫こと通称メンデル、すなわち僕に事務的に告げた。
職務上名前を教えられないとのことだったので、この天使さんを地味天使さんと呼ぶことにした。
「ここに至るまでの経緯は、その羊皮紙に書いた通り。若干の質問は認めるけど抗議の類は受付けない。速やかに仕事をすませて定時に帰る。これが私の最優先事項。」と、地味天使さん。
「それでは、まず、自分の同意も得ずに誘拐同然に召喚を行った女神様については、全知全能の唯一にして絶対の神とありますが、この自分が召喚された異世界を創造し支配する絶対的な神様と理解してよろしいのでしょうか。」と、質問してみた。
「女神教の聖典では、そうなっています。それ以外の答えは存在しません。」と、地味天使さん。
「続けての質問ですが、魔王に対抗するために僕たちのクラスを丸ごと召喚したとの記載がありますが、魔王や魔族並びに魔獣は異世界の外から渡来したものなのか、この異世界の内部から発生したものなのか。外部から渡来したならば、なぜ全知全能のはずの女神様が魔王や魔族並びに魔獣の出現を予測し、対策を講じなかったのか。この異世界の内部から生じたものなら、魔王や魔族並びに魔獣も女神様によって創造されたのではないのか。いずれにしろ、魔王と魔族や魔獣への対応は、女神様とこの世界の人々が行うのが筋で、なぜ僕たちのクラスを召喚したのか。さらに言えば、この書類によると、女神様は面白半分に、僕に無職というジョブを与え、通称のメンデルがらみで品種改良のスキルを与えて一人で爆笑したあと、魔王たちとの戦闘に使えないため僕を廃棄処分と決定したと、ありますが、これについては、僕自身が納得できない上に、召喚に関わる様々な資源を僕一人分無駄にしたことを意味するのではないでしょうか。なぜ、女神様はそんな無駄な行動を行うのですか。」と、僕は質問した。
「あぁ、面倒くさい。神の御心はうかがい知ることが出来ず、神の行動への批判や抗議はゆるされません。質疑応答の時間もおわったので、貴方を廃棄します。高空から投げ捨てる廃棄が良いか、深い海底へ沈ませる廃棄が良いか、大深度の地中へ埋める廃棄が良いか、希望は受け付けます。」と、地味天使さん。
「どれも嫌です」と、僕が即答する。
「それじゃぁ、適当に廃棄しますね。さようなら。」と、地味天使さん。
このようにして、園芸部員免田輝夫こと通称メンデル、即ち僕の異世界生活は廃棄という名の放逐から始まったのだった。
職務上名前を教えられないとのことだったので、この天使さんを地味天使さんと呼ぶことにした。
「ここに至るまでの経緯は、その羊皮紙に書いた通り。若干の質問は認めるけど抗議の類は受付けない。速やかに仕事をすませて定時に帰る。これが私の最優先事項。」と、地味天使さん。
「それでは、まず、自分の同意も得ずに誘拐同然に召喚を行った女神様については、全知全能の唯一にして絶対の神とありますが、この自分が召喚された異世界を創造し支配する絶対的な神様と理解してよろしいのでしょうか。」と、質問してみた。
「女神教の聖典では、そうなっています。それ以外の答えは存在しません。」と、地味天使さん。
「続けての質問ですが、魔王に対抗するために僕たちのクラスを丸ごと召喚したとの記載がありますが、魔王や魔族並びに魔獣は異世界の外から渡来したものなのか、この異世界の内部から発生したものなのか。外部から渡来したならば、なぜ全知全能のはずの女神様が魔王や魔族並びに魔獣の出現を予測し、対策を講じなかったのか。この異世界の内部から生じたものなら、魔王や魔族並びに魔獣も女神様によって創造されたのではないのか。いずれにしろ、魔王と魔族や魔獣への対応は、女神様とこの世界の人々が行うのが筋で、なぜ僕たちのクラスを召喚したのか。さらに言えば、この書類によると、女神様は面白半分に、僕に無職というジョブを与え、通称のメンデルがらみで品種改良のスキルを与えて一人で爆笑したあと、魔王たちとの戦闘に使えないため僕を廃棄処分と決定したと、ありますが、これについては、僕自身が納得できない上に、召喚に関わる様々な資源を僕一人分無駄にしたことを意味するのではないでしょうか。なぜ、女神様はそんな無駄な行動を行うのですか。」と、僕は質問した。
「あぁ、面倒くさい。神の御心はうかがい知ることが出来ず、神の行動への批判や抗議はゆるされません。質疑応答の時間もおわったので、貴方を廃棄します。高空から投げ捨てる廃棄が良いか、深い海底へ沈ませる廃棄が良いか、大深度の地中へ埋める廃棄が良いか、希望は受け付けます。」と、地味天使さん。
「どれも嫌です」と、僕が即答する。
「それじゃぁ、適当に廃棄しますね。さようなら。」と、地味天使さん。
このようにして、園芸部員免田輝夫こと通称メンデル、即ち僕の異世界生活は廃棄という名の放逐から始まったのだった。
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