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いやらし天狗
熊のような男にヤラしいことをされる
しおりを挟む「はぁ……どうしよう見ちゃった……」
『マエ様』について知ってるお爺さんを探そうと思っていたけど、宿の主人のあんな姿を見てしまい有耶無耶になってしまった。からみあう男達が頭にチラつき、洗った手の匂いも取れていない気がして溜息を吐く。
「早いけど風呂へ入ろうか……変に思われないかな」
海斗は自分についた匂いをとるために浴場へむかう、宿『天の狗』は山登客が寄るので昼間も風呂をオープンしている。
脱衣所で服を脱ぎカゴへ置く。小人数しか入れないけど、風呂場の奥には遠赤外線のサウナもある。シャワーで身体を洗ってサウナに入った後、ぬるいシャワーで汗を流した。
よく温まって大量の汗をかき、悩みは洗い流したようにスッキリした。ボディソープをつけて身体を洗っていると、ふいに山川の痴態が脳裏をよぎる。
マエ様に犯された自分と重ねてしまい、体の先端へ血流があつまった。
「あっ……また……」
意識していないのに身体が勝手に反応する。ツンと凝った乳首へ快感が湧きあがって身もだえた。陰嚢が張って、自慰でイッたばかりなのに勃起して吐き出したい感覚が芽生える。
「……っ……」
海斗の手は自然と股間へ伸びた。
ガラガラ。
すりガラスの戸が開いて、心臓が口から跳びでそうになった。
「先客か、邪魔するぜ」
大きな体格の男が隣のイスへ腰を下ろした。山川を犯していた男だった。
熊のようなどっしりした体形、筋肉の上に脂肪がのっていかにも頑丈そうだ。髭は剃ってるけれどビッシリ生えたモミアゲは毛深く、雄々しい肉体を隠すことなく堂々とさらす。タオルで隠されていない剥きだしの股間は、さっきまで山川を犯していた巨大なイチモツがぶら下がっている。
同じ男なのに違う生き物みたいに思えて海斗は視線を外した。さいわいボディソープの泡で足のつけ根のものも隠れる。なるべく隠して体を洗ったけど、さっきの行為を思い出して隣の男へ視線がうつる。
「俺は富岡だ、地元で猟師をしている。あんたは観光か? 」
海斗の視線に気がついた男は話しかけてきた。笑顔なのに牙を剥いた肉食獣にしか見えない。
「ええまあ……そんなところです」
「さっき見てたろ? 」
「えっ? あれは……いや……何のことだか……」
海斗は思わず口ごもってしまい、しらを切ろうとしたけれど隣の男は笑った。
「俺は職業柄、においや気配ってのに敏感でね。ま、気にすんな……それともチラチラ人の股間を見てなにか気になるのかい? 」
富岡は背後へ移動して海斗の股間へ手を伸ばしてきた。
「別に……なっ何するんですかっ!? やめてくださいっ」
「ただの交流だよ。洗い合いっこさ、友達とした事くらいあるだろ? 」
泡に隠れていた陰茎を富岡が手のひらで包む、すでに硬くなった海斗のものは快感でさらに膨張した。
「やめっ……くぅっ! 」
「扉のところにも同じ匂いを残してたよな。宿の主人がヤられてるの見て興奮したのか? ヤラシイ匂いまき散らして、ここも硬いし溜まってるんじゃねえの? 」
胸元の尖りを見つけた粗野な指がクリクリと刺激する。海斗の背中は反って膝が自然とひらき、閉じていた足の付け根の勃起したペニスが姿を現わす。
「あっ……! 」
「ほうら、ビンビンじゃねえか」
起ちあがったものが露わになり羞恥心で身をよじったが、富岡の太い腕と筋骨たくましい体に阻まれて逃げられない。大きな手は内ももを撫で、股間の中心へ這わされる。
海斗の口から喘ぎ声がもれる。否定とは裏腹に、そり返ったペニスは触って欲しそうにゆれた。耳元で笑った富岡に陰茎を扱かれ、根元のふくらみを揉まれる。
「っ……やめてっ……あうっあうっ」
大きな快楽の波が全身を突き上げて、海斗の先から白い液が飛び散った。
疼きはおさまらず、体内に熱がくすぶる。富岡の指先が根元のふくらみを突くたびにビクンビクンと震える。
「異常なくらい感じやすいな……山で黒面の天狗に会ったか? 」
「……はぁっ、マエさま……知って……? 」
「会ったのか……」
聞き終わる前に男の手がふたたび動き出した、泡ですべりよくなった手はぬるぬると陰茎を刺激して快感が先端へ集まる。
「ふあっやめっ――――あぁっ――――あああっ!! 」
快楽で思考が飛び、海斗の視界は白くなって意識が遠のいた。
気がついたら脱衣所の長椅子の上にいた。全身の泡はきれいに流されバスタオルが上に掛かっている。起きて見まわしたら富岡の姿はなかった。
気だるい手を動かして尻を確かめる。違和感はなく犯されたわけではないようだ。髪を乾かして服を着た海斗は、警戒しながら廊下を移動する。
部屋の鍵を閉め、安心して座りこんだ。
他人の手によって意識を失うほどの快感を得て、少しずつ羞恥がわく。自慰をしたことはあるが、あんなに気持ちよくなったのは初めてだった。
「俺、なんだか変だ……」
撤退の2文字が頭をよぎる。山川のことが気になったが確かめにいく度胸もない、身体を丸めて座っていたらスマートフォンから着信音が鳴った。
<まゆゆんの番号ゲト~! )
<うれしょんすぎて送っちまった。そっちはどう? )
空気を読まない浮田からの着信だった。まゆゆんから袖にされて冷たいあつかいを受けていた男の汗と努力のたまもの、なにげない日常会話なのに彼のポジティブな言葉は勇気をくれる。
ふつうの旅人ならば、ここで村から脱出しただろう。しかし海斗は鼻高山へ隠された謎を調べにきた怪異ハンター、手ぶらで帰るわけにはいかない。それに間崎教授のよろこぶ顔も見たい。
「そうだよな、調査も終えないで逃げてたまるか! 」
浮田へ返信してから、心のもやもやを打ち消した。教授のノートを引っぱりだして、いかがわしい出来事は除き考察を書きのこす。
海斗の前に現れた怪異についてはいまだに不明、初日に会ったお爺さんと富岡という男が何か知っている様子だ。彼らを調べたら『マエ様』の謎にたどり着くだろう。
富岡という危険な男の対策もしなければならない、祭りを記録する撮影機材を用意しながら海斗はうなった。
「……熊よけスプレーがないか、あとで穂波さんに聞いてみようかな」
明日は村の祭りがおこなわれる日だ。
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