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第一章 目覚めたら吸血鬼……!?
10、私を召し上がって下さい
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「目が覚めたか?」
「すみません、フォルネウス様……私……とんだご無礼を……」
「気にするな。俺が急かしすぎたせいだ。無理をさせて悪かった。ほら、すぐに用意しよう」
「待ってください」
袖口をまくりあげ、自身の腕を傷付けようとしたフォルネウス様を、私は慌てて止めた。
「何故、私にそこまで優しくして下さるのですか?」
いくら責任からとはいえ、皇太子であるフォルネウス様が毎晩私の元へ自ら赴き、血を分け与える必要はないはずだ。
「栄養を取るだけなら、あの錠剤を頂ければ十分です。フォルネウス様は、そうされているのですよね?」
「俺は血が苦手なのだ。だからそうしている」
血が苦手な者でも飲める薬があるのなら、それを私に与えていれば済むだけの話なのだ。しかしそれを止めさせて、フォルネウス様は毎晩血を分け与えてくれる。
その理由を、私は知りたかった。それを知れば、自分にもできる事があるのではないかと思ったから。
「でもあの時、『わかさま』は私の血を美味しいと仰って下さいました」
「……っ、俺のことを、覚えていたのか?」
「最初は気付きませんでした。でも皆さんがフォルネウス様の事を『若様』と呼んでいらっしゃるのを聞いて、もしかしたらと思ったんです」
昔、森で迷子になっていた吸血鬼の事を思い出した。綺麗な顔立ちをしたその少年は、確かに自分の血を美味しいと飲んでくれた。
「あの時、アリシアに助けられていなかったら俺はきっと、今ここには居なかっただろう。君は俺の命の恩人なんだ。だから今度は俺が君を助けたい。そんな理由では、だめか?」
「だめじゃないです。ですがフォルネウス様だって、私を助けて下さいました。貴方は私の命の恩人です。だからこそ、私ばかり与えてもらうばかりなのは心苦しいのです」
「アリシア……」
「そこで一つ提案があります。フォルネウス様。お腹が空いたらこれからは、私の血も飲んで頂けませんか?」
今の私が出来る事と言えば、それくらいしか思い付かなかった。もしあの時の言葉がお世辞だったとしたら、その願いはすぐさま取り消そうと思っていた。
「よ、良いのか?!」
しかしまるで少年のように瞳をキラキラと輝かせてそう言われてしまえば、お世辞ではなかったのだと容易に想像はつく。
「はい、勿論です」
その時、きゅーっとしまりない音がフォルネウス様のお腹から鳴った。恥ずかしそうに、フォルネウス様は頬をポリポリと掻いておられる。
「よかったら、いまお召し上がりください」
自身の来ているドレスの襟元を緩めて、フォルネウス様に食すよう促す。
「本当に、良いのか?」
「はい。お手本を見せて頂けると、参考になりますので」
「そうか。なら、頂くぞ」
ベッドの上で私を抱き寄せたフォルネウス様は、首筋にそっと口付けた。
不思議なことに、牙を突き立てられ血を吸われているにも関わらず、少しも痛みを感じなかった。それどころか、心地のよい夢の中に居るような錯覚を感じていた。
あの時吸血鬼襲われた時は、恐怖と気持ち悪さで震える事しか出来なかった。
けれど今は、ふわふわして温かい。
フォルネウス様の吐息が肌に触れる度に、くすぐったいのに嫌な感じは全然しなくて、むしろ心地良い
耳元で聞こえる嚥下音を聞く度に、何故か胸がドキドキする。
血を吸い終ったフォルネウス様が、噛みついた傷口をなめると綺麗にその傷が塞がった。
「アリシア?」
ボーッとして夢見心地な私を、フォルネウス様が心配そうに見ていらっしゃった。
「はっ、もう終ったのですか?」
「ああ。とても美味かった」
「フォルネウス様。全然、痛くなかったんです!」
「吸血鬼の牙には、痛みを感じさせないよう催眠効果があるのだ。そして唾液には、傷口を素早く治す効果がある。きっとそのおかげであろう」
「それでしたら、私がフォルネウス様の血を直接頂いても、痛くはないのですか?」
「ああ、もちろんだ。試してみるか?」
「はい!」
噛んで傷付けると、相手は痛いのだと思っていた。しかし、実際に噛まれて感じたのは心地の良い刺激だった。
フォルネウス様の白い首筋に、さっきより強めに牙を突き立てる。
ドキドキと高鳴る心臓の音が、フォルネウス様に聞こえてしまいそうで恥ずかしい。でも我慢だ。これが正しい食事のマナーなんだからと自分に言い聞かせる。
牙を抜いてそっと血を啜る。
口の中いっぱいに広がった芳醇で濃厚なその味は、今まで腕から頂いていたものより何倍も美味しく感じた。
甘美な血の味を堪能した後、そっと傷口を舐める。すると小さく空いていた二つの穴は綺麗に塞がった。
「ご馳走さまでした。とても美味しかったです」
最上級のご馳走を堪能した私は、お礼を言ってフォルネウス様から離れた。
「何だか、照れますね」
「そ、そうだな」
改めてさっきの行動を思い出すと、顔から火が出そうなくらい恥ずかしくなった。
でも、これが吸血鬼としての食事のマナーなのだ。慣れるしかない、慣れるしか!
「ありがとう、アリシア。久しぶりに、こんなに美味い食事をとった」
フォルネウス様はずっと、あの錠剤しか摂取されていなかったのよね。不味い血を飲み続けるよりは、味のしない錠剤の方がよかった。けれど美味しいものを食べた時の幸せを感じられないのは、寂しいし辛いものがある。
「お役に立てたのなら光栄です。フォルネウス様、これからは遠慮なく私を召し上がって下さいね!」
「本当に、良いのか?」
「フォルネウス様が私の血を美味しく感じてくださる限り、構いませんよ。でももし不味いと感じたら、すぐに教えて下さいね? 我慢して飲んでいただくのは嫌です……」
恩義のせいで変に遠慮されて言い出しづらいなんて事になったら申し訳ないから、そこはきちんと伝えておかないと!
「むしろその逆で、俺はいつも君を食べたい欲求を我慢してたくらいだ。だからあまり、可愛い事を言ってくれるな。一生手放せなくなってしまいそうだ」
フォルネウス様はそう言って、照れたみたいに顔を背けてしまわれた。
「美味しい食事をとると、幸せな気分になれます。フォルネウス様は今までたくさん我慢されてきた分、少しくらい欲張ってもいいと思うんです。だからフォルネウス様がお腹いっぱい味わえるように、私頑張って大きくなります!」
「大きく?」
「だって体を大きくすれば、もっと遠慮なく飲めるようになりますよね? 今から身長は伸びないかもしれませんが、体を鍛えて筋肉をつけます!」
「くっ、ははは! アリシア……その気持ちだけで、俺は嬉しいよ。ありがとう」
何故か物凄く優しい顔をしたフォルネウス様に、頭をよしよしと撫でられてしまった。
私、本気ですよ? 冗談じゃありませんからね?!
「すみません、フォルネウス様……私……とんだご無礼を……」
「気にするな。俺が急かしすぎたせいだ。無理をさせて悪かった。ほら、すぐに用意しよう」
「待ってください」
袖口をまくりあげ、自身の腕を傷付けようとしたフォルネウス様を、私は慌てて止めた。
「何故、私にそこまで優しくして下さるのですか?」
いくら責任からとはいえ、皇太子であるフォルネウス様が毎晩私の元へ自ら赴き、血を分け与える必要はないはずだ。
「栄養を取るだけなら、あの錠剤を頂ければ十分です。フォルネウス様は、そうされているのですよね?」
「俺は血が苦手なのだ。だからそうしている」
血が苦手な者でも飲める薬があるのなら、それを私に与えていれば済むだけの話なのだ。しかしそれを止めさせて、フォルネウス様は毎晩血を分け与えてくれる。
その理由を、私は知りたかった。それを知れば、自分にもできる事があるのではないかと思ったから。
「でもあの時、『わかさま』は私の血を美味しいと仰って下さいました」
「……っ、俺のことを、覚えていたのか?」
「最初は気付きませんでした。でも皆さんがフォルネウス様の事を『若様』と呼んでいらっしゃるのを聞いて、もしかしたらと思ったんです」
昔、森で迷子になっていた吸血鬼の事を思い出した。綺麗な顔立ちをしたその少年は、確かに自分の血を美味しいと飲んでくれた。
「あの時、アリシアに助けられていなかったら俺はきっと、今ここには居なかっただろう。君は俺の命の恩人なんだ。だから今度は俺が君を助けたい。そんな理由では、だめか?」
「だめじゃないです。ですがフォルネウス様だって、私を助けて下さいました。貴方は私の命の恩人です。だからこそ、私ばかり与えてもらうばかりなのは心苦しいのです」
「アリシア……」
「そこで一つ提案があります。フォルネウス様。お腹が空いたらこれからは、私の血も飲んで頂けませんか?」
今の私が出来る事と言えば、それくらいしか思い付かなかった。もしあの時の言葉がお世辞だったとしたら、その願いはすぐさま取り消そうと思っていた。
「よ、良いのか?!」
しかしまるで少年のように瞳をキラキラと輝かせてそう言われてしまえば、お世辞ではなかったのだと容易に想像はつく。
「はい、勿論です」
その時、きゅーっとしまりない音がフォルネウス様のお腹から鳴った。恥ずかしそうに、フォルネウス様は頬をポリポリと掻いておられる。
「よかったら、いまお召し上がりください」
自身の来ているドレスの襟元を緩めて、フォルネウス様に食すよう促す。
「本当に、良いのか?」
「はい。お手本を見せて頂けると、参考になりますので」
「そうか。なら、頂くぞ」
ベッドの上で私を抱き寄せたフォルネウス様は、首筋にそっと口付けた。
不思議なことに、牙を突き立てられ血を吸われているにも関わらず、少しも痛みを感じなかった。それどころか、心地のよい夢の中に居るような錯覚を感じていた。
あの時吸血鬼襲われた時は、恐怖と気持ち悪さで震える事しか出来なかった。
けれど今は、ふわふわして温かい。
フォルネウス様の吐息が肌に触れる度に、くすぐったいのに嫌な感じは全然しなくて、むしろ心地良い
耳元で聞こえる嚥下音を聞く度に、何故か胸がドキドキする。
血を吸い終ったフォルネウス様が、噛みついた傷口をなめると綺麗にその傷が塞がった。
「アリシア?」
ボーッとして夢見心地な私を、フォルネウス様が心配そうに見ていらっしゃった。
「はっ、もう終ったのですか?」
「ああ。とても美味かった」
「フォルネウス様。全然、痛くなかったんです!」
「吸血鬼の牙には、痛みを感じさせないよう催眠効果があるのだ。そして唾液には、傷口を素早く治す効果がある。きっとそのおかげであろう」
「それでしたら、私がフォルネウス様の血を直接頂いても、痛くはないのですか?」
「ああ、もちろんだ。試してみるか?」
「はい!」
噛んで傷付けると、相手は痛いのだと思っていた。しかし、実際に噛まれて感じたのは心地の良い刺激だった。
フォルネウス様の白い首筋に、さっきより強めに牙を突き立てる。
ドキドキと高鳴る心臓の音が、フォルネウス様に聞こえてしまいそうで恥ずかしい。でも我慢だ。これが正しい食事のマナーなんだからと自分に言い聞かせる。
牙を抜いてそっと血を啜る。
口の中いっぱいに広がった芳醇で濃厚なその味は、今まで腕から頂いていたものより何倍も美味しく感じた。
甘美な血の味を堪能した後、そっと傷口を舐める。すると小さく空いていた二つの穴は綺麗に塞がった。
「ご馳走さまでした。とても美味しかったです」
最上級のご馳走を堪能した私は、お礼を言ってフォルネウス様から離れた。
「何だか、照れますね」
「そ、そうだな」
改めてさっきの行動を思い出すと、顔から火が出そうなくらい恥ずかしくなった。
でも、これが吸血鬼としての食事のマナーなのだ。慣れるしかない、慣れるしか!
「ありがとう、アリシア。久しぶりに、こんなに美味い食事をとった」
フォルネウス様はずっと、あの錠剤しか摂取されていなかったのよね。不味い血を飲み続けるよりは、味のしない錠剤の方がよかった。けれど美味しいものを食べた時の幸せを感じられないのは、寂しいし辛いものがある。
「お役に立てたのなら光栄です。フォルネウス様、これからは遠慮なく私を召し上がって下さいね!」
「本当に、良いのか?」
「フォルネウス様が私の血を美味しく感じてくださる限り、構いませんよ。でももし不味いと感じたら、すぐに教えて下さいね? 我慢して飲んでいただくのは嫌です……」
恩義のせいで変に遠慮されて言い出しづらいなんて事になったら申し訳ないから、そこはきちんと伝えておかないと!
「むしろその逆で、俺はいつも君を食べたい欲求を我慢してたくらいだ。だからあまり、可愛い事を言ってくれるな。一生手放せなくなってしまいそうだ」
フォルネウス様はそう言って、照れたみたいに顔を背けてしまわれた。
「美味しい食事をとると、幸せな気分になれます。フォルネウス様は今までたくさん我慢されてきた分、少しくらい欲張ってもいいと思うんです。だからフォルネウス様がお腹いっぱい味わえるように、私頑張って大きくなります!」
「大きく?」
「だって体を大きくすれば、もっと遠慮なく飲めるようになりますよね? 今から身長は伸びないかもしれませんが、体を鍛えて筋肉をつけます!」
「くっ、ははは! アリシア……その気持ちだけで、俺は嬉しいよ。ありがとう」
何故か物凄く優しい顔をしたフォルネウス様に、頭をよしよしと撫でられてしまった。
私、本気ですよ? 冗談じゃありませんからね?!
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