『「まりあの方舟」はカルト宗教団体?極悪女子レスラー「万石デンジャラスまりあ」のクリスマスの奇跡』

M‐赤井翼

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「テレビ取材」

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「テレビ取材」

 再び、大阪ニコニコプロレスの道場にテレビ局がやって来た。2時間枠の地上波の人気バラエティー特番で全国の4つの「令和の駆け込み寺」を取り上げる中のひとつが「大阪ニコニコプロレス」だった。あとの3か所は、いわゆる「本物の寺」が2つと、宗教法人が経営する児童養護の為の「グループホーム」だった。
 ディレクターの話によると、各施設の放送枠は「20分」で後はひな壇芸人や知識人たちがコメントを入れていく番組構成になっているという事だった。

 本物の寺は、「食うに困った母子」や「DVで家に居場所がなくなった女」を一時的に預かり、年老いた住職に代わり「墓掃除」をしたり「本堂の掃除」をする対価として食事と寝場所を提供するものであった。
心を病んだものに対しては、「禅」や「写経」で心を落ち着かせ、釈迦の教えをわかりやすく説法する内容だという。
 児童養護のグループホームは「実父からの性的虐待」を受けた女子児童を中心に、給食費や遠足代の積み立て金すらパチンコにつぎ込む「育児放棄の毒親」や「暴力を振るうDV親」から民生委員や児童相談所からの依頼を受け、保護する施設で県と市からの補助金を活用し運営している施設だった。
 幼い子供たちを世話するスタッフ自身はその施設出身者で自分の経験を子供たちに伝え「強く生きていくこと」を伝えるストーリーになっていた。

 「大阪ニコニコプロレス」は「仕事を与え、自立を支える自主自立のグループ」という事で取材を受けた。道場の食堂や3階の居住スペースと仕事の場として、「居酒屋ニコニコ」や「BARまりあ」での利用者とニコニコプロレスメンバーの頑張りが録画された。
「うちのメンバーの殆どは「プロレスだけでは食っていかれへん女の子」で、テレビ局さんが言う「駆け込み寺」的な利用者は女性3名と子供2人だけなんですよ。そもそも「まりあの方舟」って私たちが言いだした事じゃなく、SNS上での「通称」でしかないですし、そもそも「うち」は宗教法人とちゃいますからね。」
とまりあが誤解を受けないようにディレクターに丁寧に説明をした、

 取材当日は、こども食堂と高齢者配食係は向日葵寿司の当番で、たくさんの「ちらし寿司といなり寿司のパック」をニコニコプロレスメンバーと一緒に道場のキッチンでパッケージする為に、三朗が酢飯を入れる大きな寿司桶と具材を持ち込んだ。その際、恋人である「稀世」が「サブちゃんお疲れー!今日はみんなサブちゃんのお寿司を楽しみにしてるでー!」と抱きつくシーンがカメラに捉えられた。
 パッケージに寿司を詰めるのを手伝っていた出口に夏子と陽菜がじゃれつくのもカメラに収められた。夕方になり、集まった子供たちが、コンビニ袋に寿司のパックを入れ、高齢者配食に向かうところにもカメラは入った。
 突然のテレビカメラの登場に驚いた高齢者配食の利用者は「ちょっと待っててや。」と財布から千円札を出し、ティッシュにくるむと「はい、これ「まりあさん」に渡してな。みんなのおかしでも買ってもらうんやで。」と子供の手に握らせた。
 道場に戻ってきた子供がまりあに「〇〇のおばあちゃんからまりあさんに渡すように!って言われて預かってきたで!」とティッシュにくるまれた千円札を手渡し、子供たちの食事が始まると「帳簿」の束を持った副島と森が事務所に現れ、まりあと直が「予算」の状況を説明する姿も取材された。

 飲食店の営業は、まりあの方針で容姿によらず、メンバーは当番制で「居酒屋」と「BAR」をシフトしているのだが、当然のように「目立った容姿」のものも居れば「目立たぬ容姿」のものも居る。しかし、カメラはそのすべてを捉えることはせず、「目立った者」を中心に追い続けた。
 若く、見た目の良い「夏子」と「陽菜」はBARでモテモテぶりを発揮し、稀世は巨乳をゆすって両手で6杯の大ジョッキを運んだ。その取材撮影の中で、「ガイル」、「結衣」、「さくら」も写り込んでいた為、「その3人は顔出しNG」の旨をまりあはADに伝えた。
「せっかくのテレビやねんから、「武雄君」と「凛ちゃん」もお運び役でお手伝いしてるところを映してもらおうや。」と言う稀世の誘いで、午後8時前まで一生懸命に「つき出し」を運んだり、空いた皿を下げて居酒屋の給仕を手伝った。

 取材後半では、滅多にBARまりあに顔を出すことは無いのだが、その日は直と今後の予算の話し合いが終わった副島と森が店に現れた。ホステスの全てがビールの酌に寄り添い、「おっちゃんらのおかげで今の私らがあるんやで!」、「ほんまに感謝してるわ!」と声をかけていく。
 居酒屋ではその日は偶然、人気のレスラーがホール係で、厨房の係は悪役レスラーや顔出しを照れたメンバーがプロレス用のマスクを被って料理を作るシーンを取材し、撮影は終わった。

 「今日は、どうもありがとうございました。こども食堂の寄付の呼びかけも入れておきますね。放送は来週になりますので楽しみにしててくださいね!」
とテレビクルーが帰っていくと、「みんなお疲れさんやったな。みんなで「一杯」ひっかけて今日はお開きにしよか!」とまりあは皆を労った。

 そして迎えたテレビ放映日。ニコニコメンバーの殆どは店の仕事がある為、直とその日は休日シフトだった夏子と陽菜が道場2階の食堂のテレビの前でビールを飲みながら番組を見ていた。
「ふーん、この寺の住職は面白いよな。1宿1飯の恩を労働奉仕で置き換えるんや。まあ、小坊主が居れへんみたいやから、これはお互いに助かってるやろな。」
「まあ、「ただより怖いものはない」っていう言葉もあるから掃除くらいはさせても罰は当たらんやろ。」
「うーわ、今の女の人顔に凄い青たんできてたな。どんな男にどつかれよったんやろか?くわばらくわばら。」
「いや、この間のディレクターやったらドーランで痣を演出してる可能性もあるで。もしかしたら、この女自体が「仕込み」って可能性もあるんとちゃうか?」
等と好き勝手に言いながら呟く夏子と陽菜の様子を直は黙って見守っていた。

 そんな直の表情が変わったのは「児童養護グループホーム」の話題になってからだった。「毒親」から「暴力」や「性的虐待」を受けた子供のインタビューが始まると
「そんな親は全員「死刑」でもええくらいやな。この施設が東京やなかったら、わしがこの子らの親をしばきに行ってるところやぞ!」
と長らく「こども見守り隊」活動をしてきた直は画面に向かって憤慨し、ビールから日本酒に切り替えた。

 午後8時25分、まりあが突然、道場2階の食堂に戻ってきた。直が不思議な顔をして問いかけた。
「あれ?まりあちゃんどないしたんや?BARの方は稀世ちゃんに任せて来たんか?」
 まりあは食卓に着くと、眉間にしわを寄せてテレビのボリュームを少し上げて、グラスにビールを注いで呟いた。
「いやぁ、今日の夕方に副島さんから電話があって、この間の取材の後で再度テレビ局から金城事務所に取材があったみたいなんですよ。そこで、何やら「変な事・・・」ばかりを聞かれたみたいなんです。事前に見せてもらえるやくそくやったはずの「完成VTR」も送ってこなかったしね。
そして今日のこの番組のコメンテーターに「噛みつき系・・・・・」のややこしいのが出るから、どんな番組になってるのか見ておいた方がいいって言われたんで…。」

 グループホームのコーナーが終わり、MCが「最後は強烈なところですよー!VTRは1分後に!」と叫ぶと「まりあの方舟でスタッフは驚きの状況を見た!」と赤い筆文字で大書きされた煽り文句と白黒でネガ反転された「まりあ」の顔の大写しで、画面はCMに切り替わった。
 「なんや、今の…。嫌な感じの「ジングル」やったな!「木曜スペシャルの犯罪捜査特集」みたいな切り方しやがって!」
と夏子が毒を吐いた。

 4本のCMが終わり、画面は再びスタジオに戻った。カメラは司会者に向きマイクを握った。
「さて、最後はとかく話題になっている「怪しい団体」です。大阪の門真市にある「万石まりあ」って人が代表を務める「まりあの方舟」っていう謎の団体なんですよ。SNSや過去の他局のテレビ番組では「宗教法人」と紹介されていたんですが、我々の独自取材では「宗教法人」としての登記はされていませんでした。
 表向きは「プロレス団体」を名乗っているんですけど、その実態は「無届宗教団体」の様です。「令和のマリア」をうたう教祖「万石まりあ」とはどのような人なのでしょうか?そして「まりあの方舟」とはどういった集団なのでしょうか?それでは衝撃の「VTR」スタートです!」

 「なんやこれ?いきなり「謎の宗教団体潜入捜査!」ってどういう事やねん!さっきまでと番組の趣旨が変わってるんとちゃうんか?」
 直がテレビ画面に集中したので夏子と陽菜もそれに続いた。テレビのスピーカーから流れてくるおどろおどろしいBGMとアナウンスはどれも現実とはかけ離れた内容だった。
 「ニコニコプロレス道場」はニコニコプロレスの練習場ではなく、かつて、東京の地下鉄で猛毒サリンをまいた「テロリスト集団」である「カルト宗教」のヨガ修行や尊師の説法を聞く「道場」と同様に語られた。
 まりあの語る「新宿2丁目のゲイバーのママ」の言葉である「死ぬこと以外はかすり傷」、「生きてるだけで丸儲け」は、道場で暮らす信者に対し向けた「説法」かのように伝えられた。
 画面には居酒屋とBARで一生懸命働く、稀世や夏子と陽菜といった「若く」、「かわいらしい」女子レスラーばかりが映し出され、「教団の運営資金を稼ぐために、体を張って稼ぐ信者たち!」のテロップが流され、馴染みの客の軽いボディータッチや手を握られる行為を受けた夏子が映し出された画面で、「教祖の教えで「セクハラ」に耐えてこそ「解脱」できるってみんな思ってるんです!強い女を目指して頑張ります!」と全く別の女の声が重ねられていた。

 さらに武雄と凛が配膳、下膳を手伝うシーンには、午後8時前で手伝いを終わり「あくび」をした凜の映像が続き、「教団は幼い子供すら容赦しない!深夜遅くまで幼い子供と言えど「奉仕」は続いた。」とテロップが重なる。
 こども食堂の利用者である子供たちが、高齢者配食を行った際に、テレビカメラに驚いた老婆が千円札をティッシュにくるんで渡すシーンには「幼い子供たちを使い、貧しい高齢者にもお布施を強要!」と全く事実無根のナレーションが加えられている。
 居酒屋厨房の画面に切り替わると、「接客は美女に限られ、一般信者は裏方を強要され、者によってはレスラーマスクで顔を隠させられている。」と続いた。

 また、三朗が配食用の寿司ネタを持ってきた際に稀世がハグしたシーンや、盛り付けの際、出口にふざけてじゃれつく夏子と陽菜はモザイクをかけられ、「師範、今晩は私たちが師範の接待役です。」、「しっかりと尽くしますので、快楽を感じさせてくださいね。」と完全にミスリードを誘った別人の音声が重ねられていた。
「女性信者を虜にする若いイケメン男性信者!」、「「まりあの方舟」は現代の「チャールズ・マンソン」なのか?」と刺激的なコピーが並んだ。
 コーナーの最後には、「謎の男登場!「まりあの方舟」の黒幕か!?」のテロップの下に、モザイクのかかった副島と森の姿が映り、予算の打ち合わせのシーンでは「教祖まりあと収益計画を練る幹部なのか?」と煽りのアナウンスが入り、仕事終わりでBARまりあでビールを飲んでくつろぐ2人に、次々と「酌」をしに行くニコニコプロレス若手メンバーのシーンでは、「謎の幹部に信者は身も心も捧げる「奉仕」があるとの元女性信者の証言もあった。」と注釈テロップが映し出された。

 「なんじゃこりゃーっ!」怒り心頭の直がディレクターの携帯に速攻でクレームの電話を入れた。電話に出たディレクターは申し訳なさそうに
「実は、取材の2日後にICU集中治療室に入るような大きな交通事故に遭い、編集は別の者が行う事になったんですよ。だから、今日放送の内容に関しては私には分からないんです…。」
と誤ったが直の怒りが収まる事は無く、今すぐにでも飛び出していきそうに電話の向こうのディレクターに憤慨し続ける直をまりあは諫めるしかなかった。

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