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混沌の始まり
第十六話 模擬戦闘終了!
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「はっ!!」
最初の戦闘とは打って変わって、姿を隠さずに、最前線で裂帛(れっぱく)の気合が入った声で、鋭い剣戟を放つコータ。
それに対抗するように、マサルも斬りつけるが、コータのボルトの前にことごとく防がれてしまう。
「カスタムっ!!」
ワタルが気合の入った声でそう叫び、カスタムの砲身部分から紅い閃光が放たれ、マサルへ向けて一直線に飛んでいく。
マサルは最初、剣で跳ね返そうとするが、危険だと判断し、身を沈めて避ける。
普通の銃から放たれる銃弾の何倍ものスピードだったので、避けられるとは思っていなかったワタルが驚きの声を上げる。
「マジかっ!?」
「あぶねー、あぶねー」
「どけ、ワタル! 喰らい尽くせ、朧霞!!」
「おわっ!? なんだ、これ!!」
驚いた声のワタルに、少しも危なく無さそうな声音で返すマサルだったが、瞬時に誠二がワタルの後ろから、自らの剣の真の姿を解放する。
まとわりつくようにマサルの周囲を漂い、斬りつけようとする朧霞に動揺の声を発するが、近付く霧状の朧霞を、適切に排除していく。
近付き斬りつけようとしてくる刃から優先的に、かつ正確に弾いていくので、マサル自身には全く当たらない。
一刀のもとに何十ともいう刃を同時に対処しているので、まるで華麗な舞を踊っているように左右に閃きながら、確実に数を減らしていく。
撃退された朧霞は、誠二が持つ柄の部分へと集まっていき、中途半端な刀の形のまま動かなくなる。
「嘘だろっ!? あの朧霞がっ!?」
「一回、戻すんだ! 僕が相手になる!!」
誠二と同様に、まさか自分までもが傷一つ与えることができないとは思わなかったのか、驚きの声を上げる誠二に、朧霞の巻き添えを食らわないように退避していたコータが、最初と同じように踊り込む。
その隙に、ワタルと誠二はアキへと標的を変え、自分の攻撃を相手に当てようとする。
ミツルも援護で魔法を飛ばしているので、アキが押され気味だ。
そちらにも視線を動かし、戦況を確認しながら戦っているマサルに、何度も連戟を食らわせるが、マサルはまるでどこに剣戟が飛んでくるかわかっているように危なげなく対処する。
「フフッ、腕を上げたな、コータ」
「当たり前だろうっ!? こっちは、毎日ちゃんと修練積んでいるんだから!!」
コータの剣を難なく受けながら、マサルはコータに微笑みながら賞賛を送る。
その言葉に、コータは当然のように返すが、その言葉にマサルは不敵に笑う。
「じゃあ、修練だけでは、どうにもならない壁があることを教えてやるよ」
その瞬間、眼前のマサルの姿が消失する。
コータは自分の目で確認するよりも早く、とっさに体を左に投げ出し、地面に飛び込む。
本能的にそう動いたコータだったが、突如として現れたマサルが、さっきまでコータが立っていたところを豪快に横薙ぎにしていた。
起き上がろうと片手をついて、ジャンプしようとしたコータだったが、その背中に瞬時に回りこんだマサルに蹴りを入れられ、5メートルほどまえのめりに吹っ飛ぶ。
「くっ!!」
「はい、もう遅いよ」
蹴られて飛んでいる途中で、盾を放り出し、空中で半回転し、盾を持っていたほうの左手で地面を捉え、受身を取る。
だが、そこにマサルの言葉が響く。
「なっ、いつの間にっ!?」
「喰らえっ!!」
「ホワイトジャベリン!!」
マサルは、アキと戦っていた誠二、ワタル、ミツルを次々と相手取り、それぞれが迎撃しようとして出した攻撃を剣で弾き返しながらぐんぐんと進む。
誠二とワタルは、マサルの勢いを止められず、剣の柄の部分で後頭部を殴られ意識を失う。
ミツルは、先程までは一度も使わなかった、大規模制圧魔法を発動していたので、近寄らせることはさせなかったが、これで一気に状況が不利になった。
「マサル選手が、誠二とワタルの両方を瞬殺したぞぉぉぉ!!!」
「…………あの二人があんな一瞬で?」
「オイ、アイツ化け物じゃないか、あの強さ?」
「俺たちじゃ、絶対に勝てないな…………」
「そんな状況にはなりたくないな…………」
「…………そうだな」
二人を瞬時に無力化したことにより、面白いように笑うマサルを見ながら、観客席で話をする訓練生たち。
ゾッとしたような声を漏らす訓練生たちだったが、一番危機感を募らせていたのは、言うまでも無くコータとミツルだ。
訓練生の話し声はおろか、大声で実況しているカオリの声さえも耳に入ってきていない。
いつもは人間とは思えないほど冷静なミツルでさえ、目の前の敵に全ての意識を削がれている。
「アハハハッ、久しぶりに楽しくなってきたなぁ!!」
「…………マサル、前から言ってるけど、その笑い方やめたほうがいいわよ? 小さい子たちが泣きそうな目をしてるわよ」
両手を挙げて、天につきあげるような格好をしながら高笑いと共に声高く言うマサル。
そのマサルに、アキが観客席のほうに座っている3人の少女を見て悩ましげな顔をしながら忠告する。
「そう言われてもなぁ~、こればっかりは昔っからのクセだからどうにもやめられねぇな」
「まぁ、いつもそう言ってるからね…………私も言わないようにしようかと思うんだけど、どうしても言ってしまうのよね」
「それはそれでいいんじゃないか?」
「そうかしら?」
「別に気にしなくていいと思うぞ」
「そうね、そうするわ」
まだ戦っている最中なのだが、どうでもいいことを話し出す二人。
しかし、コータとミツルは、静かにそっと合流したのみで、手を出そうとはしなかった。
そのかわり、ある細工をこの闘技場のリングの上に仕掛けて回っていた。
「それじゃあ、日も暮れてきたし、そろそろ終わらせるか」
「そうね。 おなかが空いたわね」
一通り話が終わったマサルは、紅く染まってきた西の空を見上げながら宣言する。
アキもその言葉に賛同し、自らの魔力を高める。
だが、この行動がアキの運命を決定付けた。
「かかった! 拘束しろ、朧霞っ!!」
魔力を上げた途端に、見ていた者が気を失ったと思っていた誠二がガバッと起きだし、自分のナイフの柄を振りかざす。
すると、朧霞の刃がリングの四方八方からアキに目掛けて飛んでいき、その体を傷つけることなく完璧に拘束してしまう。
とっさにシールドを張ろうとしたアキだったが、そのアキの体には、魔封じの呪文が施された朧霞の小さな刃が一つ付いており、それの影響で成すすべなく朧霞の無数の刃でできた檻に拘束されてしまった。
「よしっ、いいぞ、誠二!!」
「どんなもんよ!! ワタルがやられたのは想定外だったけどな」
試合を始める前に、立てたおおまかな作戦の中に、だまし討ちがあり、一人がやられたふりをして、攻撃をくらわせるというのをやるつもりで、誠二とワタルは一緒に攻撃を仕掛けたのだ。
だが、マサルの予想以上の強さにより、本当に一人を犠牲にしての成功だったが、結果オーライだろう。
「これで、形勢逆転かな?」
「そうでもないぞ? ほら、これで一対二」
コータが挑発するようにマサルに言うが、その言葉の返事の最中に、誠二が膝からくずおれた。
驚いたコータは、誠二に連絡を取ろうと試みるが、全くの無反応。
今度こそ、本当に気を失ったらしい。
音も無く崩れ去った誠二をぽかんとした顔で見ながら、観客席は静まり返る。
カオリでさえも、静かに目を見開きながら口をぱくぱくしている。
「さて、どうするのかな?」
「はっ!!」
「パラライズ・インパクト!!」
先程までとは打って変わって、小さくだが、冷たく笑うマサルに触発され、俊足を活かした風をも思わせる速さで、マサルに剣戟を与え、すぐに後ろに下がるコータ。
剣は難なく弾かれるが、コータの狙いはそこではない。
コータが攻撃したと同時に、攻撃を受けて若干の隙が生まれたマサルに向けて、ミツルは自分で自ら開発した無属性の、純粋な魔力のみを放出する魔法を放つ。
しかし、その攻撃はマサルには届かなかった。
「これで、限界か…………」
そう呟きながら、まるで動かずにそのまま魔法をその身に受ける。
シールドも張らずに、である。
だが、その魔法はマサルの体に当たると同時に、そのまま魔法だけが爆散した。
「まさか、魔力を体に張り巡らせただけで防いだのか?」
「よく、わかったな~。 いまどきはこんなのをできる魔法使いは少ないのに、知ってたんだ」
魔力を上げ、その魔力量だけで魔法攻撃を無力化するマサルに、珍しく驚いた声音でミツルが言う。
そんなミツルに、嬉しそうに言うマサルだったが、殺気を濃くし、コータとミツルの二人を見る。
「まだ、やるか?」
「……………………降参します」
「………………」
マサルの言葉に、剣と盾をしまいながら言うコータと、魔法で自分の杖とローブを転移させ、無言で縦に振るミツル。
「ほら、審判。 終わったよ」
「はっ!! しょ、勝者、伝説の中のヒト、マサルに決定――――!!!」
諭すような声でカオリに言うマサルの言葉に、息を失っていたカオリが、声たからかに宣言し、試合は終わりを告げた。
最初の戦闘とは打って変わって、姿を隠さずに、最前線で裂帛(れっぱく)の気合が入った声で、鋭い剣戟を放つコータ。
それに対抗するように、マサルも斬りつけるが、コータのボルトの前にことごとく防がれてしまう。
「カスタムっ!!」
ワタルが気合の入った声でそう叫び、カスタムの砲身部分から紅い閃光が放たれ、マサルへ向けて一直線に飛んでいく。
マサルは最初、剣で跳ね返そうとするが、危険だと判断し、身を沈めて避ける。
普通の銃から放たれる銃弾の何倍ものスピードだったので、避けられるとは思っていなかったワタルが驚きの声を上げる。
「マジかっ!?」
「あぶねー、あぶねー」
「どけ、ワタル! 喰らい尽くせ、朧霞!!」
「おわっ!? なんだ、これ!!」
驚いた声のワタルに、少しも危なく無さそうな声音で返すマサルだったが、瞬時に誠二がワタルの後ろから、自らの剣の真の姿を解放する。
まとわりつくようにマサルの周囲を漂い、斬りつけようとする朧霞に動揺の声を発するが、近付く霧状の朧霞を、適切に排除していく。
近付き斬りつけようとしてくる刃から優先的に、かつ正確に弾いていくので、マサル自身には全く当たらない。
一刀のもとに何十ともいう刃を同時に対処しているので、まるで華麗な舞を踊っているように左右に閃きながら、確実に数を減らしていく。
撃退された朧霞は、誠二が持つ柄の部分へと集まっていき、中途半端な刀の形のまま動かなくなる。
「嘘だろっ!? あの朧霞がっ!?」
「一回、戻すんだ! 僕が相手になる!!」
誠二と同様に、まさか自分までもが傷一つ与えることができないとは思わなかったのか、驚きの声を上げる誠二に、朧霞の巻き添えを食らわないように退避していたコータが、最初と同じように踊り込む。
その隙に、ワタルと誠二はアキへと標的を変え、自分の攻撃を相手に当てようとする。
ミツルも援護で魔法を飛ばしているので、アキが押され気味だ。
そちらにも視線を動かし、戦況を確認しながら戦っているマサルに、何度も連戟を食らわせるが、マサルはまるでどこに剣戟が飛んでくるかわかっているように危なげなく対処する。
「フフッ、腕を上げたな、コータ」
「当たり前だろうっ!? こっちは、毎日ちゃんと修練積んでいるんだから!!」
コータの剣を難なく受けながら、マサルはコータに微笑みながら賞賛を送る。
その言葉に、コータは当然のように返すが、その言葉にマサルは不敵に笑う。
「じゃあ、修練だけでは、どうにもならない壁があることを教えてやるよ」
その瞬間、眼前のマサルの姿が消失する。
コータは自分の目で確認するよりも早く、とっさに体を左に投げ出し、地面に飛び込む。
本能的にそう動いたコータだったが、突如として現れたマサルが、さっきまでコータが立っていたところを豪快に横薙ぎにしていた。
起き上がろうと片手をついて、ジャンプしようとしたコータだったが、その背中に瞬時に回りこんだマサルに蹴りを入れられ、5メートルほどまえのめりに吹っ飛ぶ。
「くっ!!」
「はい、もう遅いよ」
蹴られて飛んでいる途中で、盾を放り出し、空中で半回転し、盾を持っていたほうの左手で地面を捉え、受身を取る。
だが、そこにマサルの言葉が響く。
「なっ、いつの間にっ!?」
「喰らえっ!!」
「ホワイトジャベリン!!」
マサルは、アキと戦っていた誠二、ワタル、ミツルを次々と相手取り、それぞれが迎撃しようとして出した攻撃を剣で弾き返しながらぐんぐんと進む。
誠二とワタルは、マサルの勢いを止められず、剣の柄の部分で後頭部を殴られ意識を失う。
ミツルは、先程までは一度も使わなかった、大規模制圧魔法を発動していたので、近寄らせることはさせなかったが、これで一気に状況が不利になった。
「マサル選手が、誠二とワタルの両方を瞬殺したぞぉぉぉ!!!」
「…………あの二人があんな一瞬で?」
「オイ、アイツ化け物じゃないか、あの強さ?」
「俺たちじゃ、絶対に勝てないな…………」
「そんな状況にはなりたくないな…………」
「…………そうだな」
二人を瞬時に無力化したことにより、面白いように笑うマサルを見ながら、観客席で話をする訓練生たち。
ゾッとしたような声を漏らす訓練生たちだったが、一番危機感を募らせていたのは、言うまでも無くコータとミツルだ。
訓練生の話し声はおろか、大声で実況しているカオリの声さえも耳に入ってきていない。
いつもは人間とは思えないほど冷静なミツルでさえ、目の前の敵に全ての意識を削がれている。
「アハハハッ、久しぶりに楽しくなってきたなぁ!!」
「…………マサル、前から言ってるけど、その笑い方やめたほうがいいわよ? 小さい子たちが泣きそうな目をしてるわよ」
両手を挙げて、天につきあげるような格好をしながら高笑いと共に声高く言うマサル。
そのマサルに、アキが観客席のほうに座っている3人の少女を見て悩ましげな顔をしながら忠告する。
「そう言われてもなぁ~、こればっかりは昔っからのクセだからどうにもやめられねぇな」
「まぁ、いつもそう言ってるからね…………私も言わないようにしようかと思うんだけど、どうしても言ってしまうのよね」
「それはそれでいいんじゃないか?」
「そうかしら?」
「別に気にしなくていいと思うぞ」
「そうね、そうするわ」
まだ戦っている最中なのだが、どうでもいいことを話し出す二人。
しかし、コータとミツルは、静かにそっと合流したのみで、手を出そうとはしなかった。
そのかわり、ある細工をこの闘技場のリングの上に仕掛けて回っていた。
「それじゃあ、日も暮れてきたし、そろそろ終わらせるか」
「そうね。 おなかが空いたわね」
一通り話が終わったマサルは、紅く染まってきた西の空を見上げながら宣言する。
アキもその言葉に賛同し、自らの魔力を高める。
だが、この行動がアキの運命を決定付けた。
「かかった! 拘束しろ、朧霞っ!!」
魔力を上げた途端に、見ていた者が気を失ったと思っていた誠二がガバッと起きだし、自分のナイフの柄を振りかざす。
すると、朧霞の刃がリングの四方八方からアキに目掛けて飛んでいき、その体を傷つけることなく完璧に拘束してしまう。
とっさにシールドを張ろうとしたアキだったが、そのアキの体には、魔封じの呪文が施された朧霞の小さな刃が一つ付いており、それの影響で成すすべなく朧霞の無数の刃でできた檻に拘束されてしまった。
「よしっ、いいぞ、誠二!!」
「どんなもんよ!! ワタルがやられたのは想定外だったけどな」
試合を始める前に、立てたおおまかな作戦の中に、だまし討ちがあり、一人がやられたふりをして、攻撃をくらわせるというのをやるつもりで、誠二とワタルは一緒に攻撃を仕掛けたのだ。
だが、マサルの予想以上の強さにより、本当に一人を犠牲にしての成功だったが、結果オーライだろう。
「これで、形勢逆転かな?」
「そうでもないぞ? ほら、これで一対二」
コータが挑発するようにマサルに言うが、その言葉の返事の最中に、誠二が膝からくずおれた。
驚いたコータは、誠二に連絡を取ろうと試みるが、全くの無反応。
今度こそ、本当に気を失ったらしい。
音も無く崩れ去った誠二をぽかんとした顔で見ながら、観客席は静まり返る。
カオリでさえも、静かに目を見開きながら口をぱくぱくしている。
「さて、どうするのかな?」
「はっ!!」
「パラライズ・インパクト!!」
先程までとは打って変わって、小さくだが、冷たく笑うマサルに触発され、俊足を活かした風をも思わせる速さで、マサルに剣戟を与え、すぐに後ろに下がるコータ。
剣は難なく弾かれるが、コータの狙いはそこではない。
コータが攻撃したと同時に、攻撃を受けて若干の隙が生まれたマサルに向けて、ミツルは自分で自ら開発した無属性の、純粋な魔力のみを放出する魔法を放つ。
しかし、その攻撃はマサルには届かなかった。
「これで、限界か…………」
そう呟きながら、まるで動かずにそのまま魔法をその身に受ける。
シールドも張らずに、である。
だが、その魔法はマサルの体に当たると同時に、そのまま魔法だけが爆散した。
「まさか、魔力を体に張り巡らせただけで防いだのか?」
「よく、わかったな~。 いまどきはこんなのをできる魔法使いは少ないのに、知ってたんだ」
魔力を上げ、その魔力量だけで魔法攻撃を無力化するマサルに、珍しく驚いた声音でミツルが言う。
そんなミツルに、嬉しそうに言うマサルだったが、殺気を濃くし、コータとミツルの二人を見る。
「まだ、やるか?」
「……………………降参します」
「………………」
マサルの言葉に、剣と盾をしまいながら言うコータと、魔法で自分の杖とローブを転移させ、無言で縦に振るミツル。
「ほら、審判。 終わったよ」
「はっ!! しょ、勝者、伝説の中のヒト、マサルに決定――――!!!」
諭すような声でカオリに言うマサルの言葉に、息を失っていたカオリが、声たからかに宣言し、試合は終わりを告げた。
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