意志をつぐ者

タクナ

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混沌の始まり

第五話 斉藤と申します

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 「ふふっ、あなた達の先輩ですよ」

 白いスーツを着て、まるで物語の中のどこかの貴族みたいな優しそうで整った外見をした(あくまで、コータの主観であるが)大学生くらいの男性がそう言った。青年という年頃だろうか。
 もっとも、スーツを着てるので大人に見えるだけであって、本当はもう少し若いのかもしれない。

その言葉に、ミツル以外の一同は首を傾げる。さすがに戦闘態勢を解いてはいないが、そこまで警戒はしていない。
 だが、こんな先輩は訓練所では見たことはない。それに今は訳あって、ほとんど全てのコータ達より年上の《意志をつぐ者》達は訓練所にはいない。
 高校などのに通っているものは例外だが、それ以外の《意志をつぐ者》はある使命を帯びて世界各地を廻っている。

 もし、いたとしてもそれは報告のためであり、長居はせずにまたすぐにどこかに旅立ってしまうからだ。
 それに、コータ自身が首をかしげた理由は他にもある。
 この眼前の男から、気配がまるで感じないのだ。
 姿が見えないならまだしも(といっても、コータの優れた第六感ならほとんどのヒトなら気配を察知できるが)目の前にいるのにも関わらず、気配を感じないなんて人生初の体験だ。
 それだけの事実だけで、この男が今まで出会った中で(人間、怪物、《意志をつぐ者》を問わず)一番強いかもしれないというのがわかる。

 もっとも、コータの近くにもバケモノのように強いヤツがいる。そいつは本気でコータがかかっていっても片手でやられるくらいに強いのだが、全然本気を出さないので、この眼前の男とどちらが強いかはわからない。
 コータが畏怖をもって見つめる先で、男は困惑している全員に説明をするように話し出す。

 「それと、結界がなくなったのは、アポロン様がそうしなさいと仰ったからです。別に私の力不足が招いた結果ではないですよ?」

 青年が前半部分を事務的な口調で言い、後半はくれぐれも誤解しないでくれっ!という思いが多分に含まれた声音で言う。この男も、アポロンを敬称で呼んでいる割には、私を一緒にするなと言外に述べているので、なかなかに不敬である。
 その言葉に真っ先にミツルが反応する。人見知りが激しい性格なので、意外そうにみんながミツルを見る。もっとも、ミツル自身は人見知りでもなんでもなく、ただ人と話さないだけなのを誤解されているだけなのだが。

 「では、あなたがこの学校の結界を?」

 言葉は丁寧だが、相変わらずの感情が抜け落ちた声音で言う。
 捉えようによっては無愛想とも受け取られるその声音に不満をあらわすでもなく、青年はその整った顔立ちに笑みを広げながら応える。

 「ええ、そうですとも…………そういえば、自己紹介がまだでしたね。私はシスティーナ遊軍の第二軍所属、少将の斉藤と申します」
 
 「システィーナ遊軍の方でしたかっ!? 僕は、鈴木コータです。いつもお世話になっています」

自己紹介をする青年、もとい斉藤に、驚き声でコータが慌てて自分も自己紹介をする。
 そんな様子を一同は不審そうな目で見ていたが、本人は全く気付いていない。
 因みに、システィーナ遊軍というのは、女神システィーナが創設した私軍である。《意志をつぐ者》たちの訓練所とは違い、主に普通の人間たちで構成されている、怪物を倒すことを目的とした組織だ。それに加え、魔法体系を人間に享受している、この世界では数少ない組織の一つでもある。
 そして、5年前の大戦で味方として戦った戦友同士でもある。大戦とは何かという話はまた別の機会にでも。
 なにかと目の敵にされる《意志をつぐ者》たちの訓練所だが、遊軍とは比較的友好な関係を築いている。

 「ほう。あなたが、あのヒトの…………ここに通っているとは聞きましたが、あなたでしたか」

 「あぁ!? ここで、その話はちょっと」

 「そうでしたね。すみません。では、後ほど改めて」

 「はい。お願いします」

 そんなコータの自己紹介に、斉藤が興味深げに目を細めて言葉を交わす二人だったが、コータが話しを切り上げる。
 彼らを益々不審そうな目で見る一同。不審が確信に変わり、先程よりも一同の視線が鋭いがやはり気付かないコータ。
 気が動転していて、周りに気を配れていないのだ。
 《意志をつぐ者》たち、とりわけ同じチームのメンバーで隠し事は基本的にしてはいけないことになっている。

 なぜか。
 
 それは、その隠している情報によってチームが全滅するかもしれないからだ。他にも理由を挙げれば、不信感を持ったまま戦いに望んでは集中できないというのもある。

 《意志をつぐ者》には周知の事実なのであるが、コータはそれすらも失念しているようで、メンバーの不審そうな視線に気付かない。
 そんな一同の不審を代弁するかのように声を発する。

 「えぇーと、二人は知り合いなんですか?」

 ミホが、名前は知らなかったらしいが親しげに話す二人を見て指摘する。

 「いえ、全く」
 「イヤ、全然」

 その言葉に、斉藤とコータは揃って否定する。
 即答で否定するものだから目を白黒させるミホにかわり、今度はミツルが言葉を発する。

 「では、二人は共通の誰かを知っているのですね?」

 その鋭い指摘に、困ったような顔になる斉藤と、苦虫を噛み潰したような顔になるコータ。

 「…………できれば、聞かないでくれると助かる。いつか、話すから」

 「そうらしいですよ」

 搾り出すような声で言うコータと、それを見て苦笑しながら言う斉藤。
 その答えに納得したのか、ミツルも寛大に頷く。

 「それと、俺の名前は芦辺ミツルだ」

 いつも通りの口調と声音で自己紹介をするミツルに続き、他の皆も自己紹介をする。
 そして、それが一通り終わってから、誠二が口を開いた。

 「なぁ、そういえば、さっきさ。アポロンさまの命令で結界を解けって言われたって言ってたケド、そりゃなんで?」

 「さぁ? 私はただ結界を解けとしか言われませんでしたけど」

 不審そうな声で聞いた誠二に、キョトンとして返す斉藤。
 その斉藤から帰って来た言葉を聞いて、誠二は悩ましそうな表情になる。

 「どうしたの?」

 その表情をした誠二を、心配そうに聞くコータ。

 「いや、どうもアポロンさまの様子だと、とても自分で結界を解けって言う様子には見えなかったんだがな」

 「そうそう! そういえば、『クソッ、もう来たのかっ! 予定より早いぞ!?』って言ってたような気がする」

 「……おまえって、無駄に記憶力いいよな」

 「そうか~?」

 思い出しながら訝しげに言う誠二に、ワタルが勢いよく同意し、意外な記憶力を発揮する。誠二がその記憶力の良さを指摘するが本人はただ笑っている。
 まぁ、その記憶力があるなら、なんで毎回試験が悲惨なコトになっているのだという疑問が出てくるが、バカだから仕方ないのだろう。

 「アポロン様がそんなことを仰っていたのですか?」

「そうそう。ワタルが言ったのを、全くそのとおりに言ってたな」

 斉藤が考えながら口にし、独りでぶつぶつと考え込むようにつぶやく。その呟きは、常人より五感が相当に優れている《意志をつぐ者》にさえ聞き取れなかった。

 「それに、あと『予言』ももらったな」

 ワタルの発した言葉に、一同は真剣な眼差しを向ける。
 『予言』は《意志をつぐ者》にとって、とても大切なコトである。
 これまで数々の『予言』があったが、外れたことは一度もない。
ただの一度もだ。

 それがどんなに悲惨な予言だろうと、幸運な予言(そんなものは滅多にないが)だろうと。

 なので、皆がその内容に興味(恐怖)をそそられるのだ。

 「確かだな…………『汝、仲間のために暗闇を彷徨さまよい、絶望に打ちひしがれるだろう。また、汝、雷の姫を守り続け、此の地へと旅立つことになろう』だったような気がする」

 予言の部分の声音も変えて、重々しく話すワタル。
 その予言を静かに、だが緊張して聞いていた一同だが、ワタルが言い終わると同時に首を傾げる。

 「なんか、歯切れの悪い予言だね?」

 「確かに、此の地ってどこよっ!?てなるわね」

 「聞いたこともないな」

 最初に口を開いたのはコータであり、自分が今まで聞いてきた予言とは少し違うものだったのでそれを気にして言う。

 それに、同じように言うミホも、ミツルに答えを求めてそちらを向きながら言うがミツルも首を横に振りながらわからないと言った。
 斉藤はそもそも予言というものに面識がないらしく、ひたすら首を捻っていた。

 「まぁ、いいや。それよりも、なぜアポロンさまが結界を解くように言ったのかだな。いくら、神様とはいえアンタみたいな実力者の目を欺けるとは思えないし」

 誠二が丁寧さがすっかり抜け落ちた言葉で誰ともなく言うが、これもまた皆が首を傾げるばかりだった。
 それぞれの間に、気まずい空気が流れ始めたところで、教室の出口からまた新たな人物が顔を出した。

 「ねぇ、さっきの大丈夫だった? って、どしたの皆。 浮かない顔して」
 「あれ? そちらの方はどちら様?」

 教室の入り口から姿を現した可愛らしい姿のポニーテールの美少女と、腰のあたりまで伸びる黒髪が映える、女神のような比肩する者はそうそういなさそうな美貌を持つ少女がこちらを視認してから口を開く。

 絶世の美女とでも行ったほうが的確だろうか。
 その二人を見て、ミホが手を合わせて言う。

 「あっ! カオリとユキ、ゴメン! なんかさっき怪物に襲撃されちゃってさー」

 「なるほどねぇ。だから、あんな音したんだ?」

 「皆、怪我はないの?」

 ミホの言葉に、《学問の意志をつぐ者》の霧野きりのカオリが納得したように頷き、コータと同じ《すべての意志をつぐ者》の須崎すざきユキが皆に心配そうに聞く。コータ達がいる後ろの窓側の壁は見るも無惨に破壊されているのだが、そこには触れないあたり《意志をつぐ者》には日常茶飯事だということがわかるだろう。
 新しく入ってきた二人はともかく、教室にいた一同はというと、心配してくれる女神ユキをぼうっと眺める男共(もちろん、ミツルは違うが)は惚けたような顔で頷く。
 古い言い方をすれば、魂を奪われたとでも言うのが適切かもしれない。
 ワタルはその瞬間にミホに殴られ、教室の床の冷たいタイルの上に潰えたが。

 「だ、大丈夫、大丈夫」
 「う、うん、なんともない」

 地面に潰えたワタルを見て我に返り、すぐに反応をみせる誠二とコータ。
 流石に恋人なワケじゃないコータ達は殴られないとは思うが、恐怖心が勝った結果である。

 「そう、なら良かった。ところで、そちらの方はどちら様?」

 微笑みながらそう言ったユキに、またしても魂が飛んでいきそうになったが、斉藤をみながら遠慮するように発せられた言葉により、なんとか回避できた。
 ユキが言わんとしているのが自分だというのに気付いた斉藤は、自分から名乗りを上げる。

 「私は、システィーナ遊軍の第二軍所属、少将の斉藤と申します。以後、お見知り置きを」

 先程と同じ内容の自己紹介をする斉藤(女神に対して同じ自己紹介をした時点で、やはり只者ではないと改めて思わされるコータだった)に、二人も自己紹介を返す。

 「私は、訓練生の須崎ユキです」

 「あたしも訓練生で、名前は霧野カオリっていうの。よろしくねっ!」

 言葉少なだが、しっかりと自己紹介をするユキに、まるで友達にでも話しかけるかのように言うカオリ。
 今が初対面だと思うが、カオリはいつも誰に対してもこんな調子である。
 そんな態度に頭を痛くする一同だが、斉藤が気にしていない様子でよろしく、と言ったので溜め息をつく。

 「そういえば、斉藤さん。なんで、また俺らの前に姿を現したのですか? 前は、まるで僕達の前に姿を見せてくれなかったのに」

 コータが空気を戻すように(ワタルは未だに教室の床のタイルの上に沈んでいるが)話題転換をして、斉藤に首をかしげながら聞く。
 その言葉に、思い出したような顔をしながら人差し指を立てて応える。その仕草がやけに似合っており、ミツルと同類だと誠二の要注意人物リスト入りした瞬間だった。

 「そうそう。隊長……いや、鷲目大将からの依頼でね。君たちが困るだろうから、姿を現して力添えをしてくれって言われたんだよ」

 「力添え……? なにかあるのか、これから?」

 斉藤の言葉に、誠二が不審げな声音で問う。

 「いえ、正確には違います…………もしかしたら、これからなにかが起こるかもしれないというコトです。ちゃんとした話は、君たちの訓練所にいる所長にするので、それまで待っててください」

 途中で、聞き出そうと口を開きかけた誠二を、手で抑えながら斉藤が言う。
 真剣な表情だったので、恐らく、とんでもないことが起こるかもしれない。

 「わかった。じゃあ、早いとこ訓練所に行こうぜ」

 誠二が聞き分けよくすぐにそう返し、ミツルは無言で教室を出て行こうとする。
 その背中に、コータが呼び止める。

 「待て、ミツル! 帰るメンバーはこっちで決める! 誠二、すまないが、他の皆を呼んできてくれないか? 多分、あの音(轟音のことである)は聞こえたと思うから、まだ皆学校にいるハズだ」

 「わかった。ワタル、おまえは一年生のフロアに行ってくれ。俺が3年生を呼んで来るから」

 一応、《すべての意志をつぐ者》の総長リーダーであるコータが、指示を出す。
 それに応じた誠二は、早く全員を集める為にワタルも巻き込む。

 「えぇー、俺もかよぉ」

 「文句言ってないで早くしろ」

 普段なら、人に使われることを嫌うワタルが反抗して喧嘩に発展し兼ねなかっただろうが、今は一刻も早くミホの冷たい視線から離れたかったのか、文句を言いながらも素直に従う。

 そして、ワタルを一蹴した誠二と共に教室を出て行く。
 今ここに2年生の面子は全員揃っているので、あとは1、3年生だけなのだ。

 「よし、とりあえず、この学校には全部で23人いるから…………4つの班に分けようか」

 「一班5、6人ね」

 「うん、それくらいが戦力を集める限界だと思うからね」

 「そうね」

 コータの言葉に、ユキが確認の意味を込めて聞き、頷いて同意を示す。
 一応、確認のために周りを見るが、皆それぞれ了承してくれた。
 ミツルは小さく頷いたのみだったが、ミホとカオリは右手の親指をサムズアップし、斉藤は小さく微笑んでくれた。斉藤の微笑みは、こちらに全てを任せるという意味だろう。

 「問題は、それぞれの班の編成をどうするかだな…………」

 こめかみを押さえながらコータが悩ましい声を上げる。
 普通は連携をとりやすいように、一班3人か4人で構成されているのだ。
 2人だけの班や、いつも6人の班もあるにはあるが、どちらかというと少数派だ。

 「くじ引きでいいんじゃない?」

 「流石にダメでしょ、それは」

 ミホが軽くそう言うのに対し、戦術を立てるのが得意な、戦術眼のある指揮官としても有能なカオリが難色を示す。

 「バカじゃないの? あぁ、そういえば、バカだったね…………」

 当然の如く反対したコータが、呆れた声で言うが、自己完結する。
 その言葉に、目を鋭くしたミホが殴りかかろうとするが、ユキに睨まれたので、その場で留まる。
 思わず失言したコータは焦ったが、ユキに助けられてホッとする。

 美人が睨みを利かすと、その破壊力はバツグンで、さしものミホですら逆らえない。
 そんな睨んだときの顔も可愛いと思ってしまうコータだったが。

 「と、とにかく、できれば同じ班のメンバーが2人は一緒になるように編成しよう」

 「まぁ、そこらへんが妥協点でしょうね。それなら、文句も出なさそうだしね」

 コータが締めるように言い、戦術家であるカオリが賛成したので、方針は決まった。
 問題は、誰と誰をくっつけるかだ。

 「斉藤さんは一番の実力者揃いの班でちゃんと護衛するとして、その人員はどうしようか」

 「私はこれでも、完全実力主義の遊軍で少将という地位に就いているので、そこそこ強いので別に大丈夫ですよ?」 

 「いえ、それでも客人ですから。僕達に頼ってくださいよ」

 「…………そうですか。それなら、お言葉に甘えさせてもらいますね」

 コータの言葉に、傲岸不遜なセリフで反論する斉藤だったが、コータの意志の強さを感じ取ったのか素直に引き下がる。
 そして、そこに先輩と後輩を後ろに引き連れたワタルと誠二が帰ってくる。

 「おーい、連れて来たぞ~」
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