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パン職人編
2-2
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2-2 回想
「初めまして、小生はミミコと申しますぅ。小生はクレス様をお迎えに参った次第であります」
ロイヤルホールディングを追い出された三日後。
食卓に置いてあった壺が突如として輝き出し、中からミミコと名乗る謎の女の子と宝箱が飛び出してきた。
パール色を基調としたスカートをひるがえし少女は華麗に着地をきめる。
フリルが多い奇抜な装いは、どこか目のやり場に困る。
「はい、一名様。魔王城にご案内ぃ~」
彼女が何者かなどと脳内議論している暇はなかった。
小柄な見た目に反し、自分よりも一回りも大きいクレスの身体を軽々と持ち上げてくる。
抵抗する間もなく、宝箱の中に投げ入れられた彼の目が点になっていた。
少女の言ったとおり壺の向こうは、城内だと言われても疑う余地もないほど厳粛な空気が漂う大広間だった。
ゴージャスなガラスのシャンデリア。汚れ一つ目立たたない白壁や自身の顔が映るほど磨き込まれた床。
サッパリした室内を華やかに飾るは高価そうな絵画や前衛的すぎて理解できない謎の彫像。
見る物の情報量が多すぎて、どこを起点として視線を向ければいいのか分からない。
鳩のように左右に頭を動かす。
すると、後から出てきたミミコが彼の肩を指先で突いて上階へと続く階段の方を指し示した。
「あっちに何があるんだ? というか、本当にここが魔王城なのか!? 魔族城って、もっとさぁ……こう、陰湿でジメジメした印象があるんだけど?」
「偏見が酷すぎませんかぁ~。キノコでも栽培するんですか? 王族たる者、やはり綺麗で豪華な場所に住まなければ威厳は保てませんよ。着いて来てください、お部屋に案内いたしまぁーす!」
「王族……? 一体何の話? 君が俺をどういう意図でここに連れてきたのか知らないけれど、少なくとも身の安全は保障されると考えてもいいん……だよね?」
「詳しいことは担当の者から説明があるので差し控えますが、小生に言えるのはクレス様が魔王軍にとって必要不可欠な存在だということです」
「必要不可欠?」
クレスは無言のまま階段を上りミミコの後に続いた。
移動する最中、どうして自分が必要なのか? 頭の中で反芻していた。
(自分はパン職人だ。できることと言えば焼きたてのパンを皆に配ることぐらいだ……魔王軍はそれほどまでパン不足に悩まされているのか?)
普段から、クレスはパンのことばかり考えている。
パンに対する愛情の強さゆえに物事の捉え方が偏ることもしばしある。
そのことは本人も問題視している。皮肉にも今回ばかりは、まったくもって的外れというわけでもないが……。
いずれにせよ、魔王城に連れて来られた理由を聞きたくとも、素直に答えてくれると思わない。
無理やり答えさせるなど論外だ。
温厚な性格ゆえに強引に聞きだすことには抵抗があり、つい遠慮がちになってしてしまう。
向こうが後で説明すると言っているのだから従えばいいと、結局は自分に言い聞かせて逃げ道を作ってしまう。
通路が見えると右手に曲がる。その突き当りに部屋のドアが見えた。
クレスのために用意された部屋だと言うが、ガタつくドアノブに触れると嫌な予感しかしない。
扉が開かれると思わず口元と鼻を手で覆う。
想像以上に室内は劣悪な状態で埃とカビが混じった悪臭が部屋中に蔓延していた。
「酷い有様だ。ここは何の部屋なんだ?」片目を瞑りながらクレスは声を荒げた。
ミミコを責めるつもりはないが、理不尽すぎると文句の一つも言わずにはいられない。
(本当にここを部屋として使えというのか? ならば、家に帰った方がまだマシだ)
言葉にしなくとも、クレスの顔から不満がにじみ出ていた。
そんなことは一切気にもせずに、ミミコがツアーガイドように片手で室内を指し示す。
「え――誤解されているかと思いますが……簡潔に申しますと右手に見えます、この部屋はクレス様を守るために用意した場所でございまーす」
「どういう意味だい?」
「クレス様は魔族たちからすれば、魔族なのか、どうかも怪しい新参者。もし、魔王城の中に人間がいると知れれば、人族を敵視する者によって貴方様は八つ裂きにされるでしょう」
「そんな危険な場所に俺は連れてこられたのか……事情を話せば、皆、分かってくれるんじゃないかな?」
「ん――、どうなんでしょ? 彼らを話し合いで納得させるのは難儀なことですからね」
愕然とし膝を曲げたクレスの顔色は青ざめていた。
またパンが焼けると期待し帝都から逃亡をはかったところで、またコソコソと周囲を気にして忍ぶ生活を送らないといけない。
考えただけで精神的にクルものがある。
「まぁ、そう気を落とさないでください。この部屋は先代魔王様が大切にしていた書庫、皆も恐れ多いと部屋に入る者は滅多にいません」
「そうやって放置しているうちに、こんなにも汚れてしまったのか……」
「まぁ、そういうこってす。ナッハハァァ!」
照れくさそうに笑うミミコを見て、魔族という者が余計に理解できなくなった。
物は言いようで魔王を敬愛していると言う割には、書庫をぞんざいに扱っているように見受けられる。
いつか、先代の魔王が復活した時に綺麗な書庫を見て喜んで貰いたいとは思わないのだろうか?
むろん、これは人間側の感性や考え方で魔族側の見解とは大きく異なる。
彼らは心情的なことよりも物質的なものを優先する傾向がある。
例えば希少な一凛の花よりも、労働力となる一人の奴隷の方に魅力を感じてしまうらしい。
「とりあえず、換気だ! あと掃除用具を持ってきてくれないか?」
「かしこまりましぁ~」
ミミコが迅速に壺の中へと潜り込んで転移した。
クレスは所持していたハンカチをマスク代わりにすると早速、部屋に足を踏み入れた。
目につくのは埃をかぶった本棚と茶色く色あせた本の表紙。
ここまで傷んでは、読むのも困難だろう。
魔王が目覚めた時、家臣の魔物たちはどう言い逃れするのか……部屋の状況をみる限り何も深くは考えていないのが如実に現れている。
一先ず、塞がっていた換気口を開いた。
窓があれば造作もないのだが、日除けする為に窓はついていない。
地道に空気の入れ替えをする他はなさそうだ。
「クレス様、お持たせしましたぁ!」
「君も手伝ってくれ。二人して掃除すればなんとかなりそうだ」
「ふぇぇ~! 私もですか?」
「それとも何か、僕が病気になっても構わないというのかい?」
「わ、分かりましたよぉ~。手伝えばいいんですよね」
かくして魔王の書庫の大掃除が始まった。
時間が経つのも忘れて、本棚から本をひたすら外に移す。
空になった棚を邪魔にならない位置へと移動させてゆく。
汚れをおとし雑巾をかける。
それを何度も繰り返し、人もまともに入れなかった書庫は徐々に輝きを取り戻していった。
「ふぅうー、なんとか終わった」
気づくとすっかり日が暮れていた。
古びた本はともかく、ようやく書庫が物置部屋から卒業できた。
喜ばしいことだが、一区切りがついてハラ虫が「ぐうぅぅ~」と騒いでいた。
そういえば、ここ数日まともな食事をとっていなかった。
急激に身体を動かしたせいでフラフラとして足下が覚束ない。
「食事をお持ちしますね」
一旦、壺の中に入るとミミコがすぐに戻ってきた。
その手に抱えられていた物は、パンとスープ皿がのったトレイだった。
「すみません。本当はもっと豪華なおもてなしをしなくてはいけないですが……こんなモノしか用意できませんでした」
申し訳なさそうに俯くミミコ、言葉どおり殆ど具のないスープにカチカチのパンは、あまりにも質素過ぎている。
「普段の食事もこうなのか? これでは栄養のバランスが偏るぞ……」
「あの、今は……食料庫がほぼ空の状態になってまして」
「ひょっとして、君はしばらく何も口にしていないんじゃないか!? いや、君だけではなく他の魔族も空腹で動けないとか……?」
当てずっぽうな考えだったが、ぞんがい的外れでもないらしい。
クレスの発言に対し、ミミコは気不味そうに視線をそらしていた。
「初めまして、小生はミミコと申しますぅ。小生はクレス様をお迎えに参った次第であります」
ロイヤルホールディングを追い出された三日後。
食卓に置いてあった壺が突如として輝き出し、中からミミコと名乗る謎の女の子と宝箱が飛び出してきた。
パール色を基調としたスカートをひるがえし少女は華麗に着地をきめる。
フリルが多い奇抜な装いは、どこか目のやり場に困る。
「はい、一名様。魔王城にご案内ぃ~」
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小柄な見た目に反し、自分よりも一回りも大きいクレスの身体を軽々と持ち上げてくる。
抵抗する間もなく、宝箱の中に投げ入れられた彼の目が点になっていた。
少女の言ったとおり壺の向こうは、城内だと言われても疑う余地もないほど厳粛な空気が漂う大広間だった。
ゴージャスなガラスのシャンデリア。汚れ一つ目立たたない白壁や自身の顔が映るほど磨き込まれた床。
サッパリした室内を華やかに飾るは高価そうな絵画や前衛的すぎて理解できない謎の彫像。
見る物の情報量が多すぎて、どこを起点として視線を向ければいいのか分からない。
鳩のように左右に頭を動かす。
すると、後から出てきたミミコが彼の肩を指先で突いて上階へと続く階段の方を指し示した。
「あっちに何があるんだ? というか、本当にここが魔王城なのか!? 魔族城って、もっとさぁ……こう、陰湿でジメジメした印象があるんだけど?」
「偏見が酷すぎませんかぁ~。キノコでも栽培するんですか? 王族たる者、やはり綺麗で豪華な場所に住まなければ威厳は保てませんよ。着いて来てください、お部屋に案内いたしまぁーす!」
「王族……? 一体何の話? 君が俺をどういう意図でここに連れてきたのか知らないけれど、少なくとも身の安全は保障されると考えてもいいん……だよね?」
「詳しいことは担当の者から説明があるので差し控えますが、小生に言えるのはクレス様が魔王軍にとって必要不可欠な存在だということです」
「必要不可欠?」
クレスは無言のまま階段を上りミミコの後に続いた。
移動する最中、どうして自分が必要なのか? 頭の中で反芻していた。
(自分はパン職人だ。できることと言えば焼きたてのパンを皆に配ることぐらいだ……魔王軍はそれほどまでパン不足に悩まされているのか?)
普段から、クレスはパンのことばかり考えている。
パンに対する愛情の強さゆえに物事の捉え方が偏ることもしばしある。
そのことは本人も問題視している。皮肉にも今回ばかりは、まったくもって的外れというわけでもないが……。
いずれにせよ、魔王城に連れて来られた理由を聞きたくとも、素直に答えてくれると思わない。
無理やり答えさせるなど論外だ。
温厚な性格ゆえに強引に聞きだすことには抵抗があり、つい遠慮がちになってしてしまう。
向こうが後で説明すると言っているのだから従えばいいと、結局は自分に言い聞かせて逃げ道を作ってしまう。
通路が見えると右手に曲がる。その突き当りに部屋のドアが見えた。
クレスのために用意された部屋だと言うが、ガタつくドアノブに触れると嫌な予感しかしない。
扉が開かれると思わず口元と鼻を手で覆う。
想像以上に室内は劣悪な状態で埃とカビが混じった悪臭が部屋中に蔓延していた。
「酷い有様だ。ここは何の部屋なんだ?」片目を瞑りながらクレスは声を荒げた。
ミミコを責めるつもりはないが、理不尽すぎると文句の一つも言わずにはいられない。
(本当にここを部屋として使えというのか? ならば、家に帰った方がまだマシだ)
言葉にしなくとも、クレスの顔から不満がにじみ出ていた。
そんなことは一切気にもせずに、ミミコがツアーガイドように片手で室内を指し示す。
「え――誤解されているかと思いますが……簡潔に申しますと右手に見えます、この部屋はクレス様を守るために用意した場所でございまーす」
「どういう意味だい?」
「クレス様は魔族たちからすれば、魔族なのか、どうかも怪しい新参者。もし、魔王城の中に人間がいると知れれば、人族を敵視する者によって貴方様は八つ裂きにされるでしょう」
「そんな危険な場所に俺は連れてこられたのか……事情を話せば、皆、分かってくれるんじゃないかな?」
「ん――、どうなんでしょ? 彼らを話し合いで納得させるのは難儀なことですからね」
愕然とし膝を曲げたクレスの顔色は青ざめていた。
またパンが焼けると期待し帝都から逃亡をはかったところで、またコソコソと周囲を気にして忍ぶ生活を送らないといけない。
考えただけで精神的にクルものがある。
「まぁ、そう気を落とさないでください。この部屋は先代魔王様が大切にしていた書庫、皆も恐れ多いと部屋に入る者は滅多にいません」
「そうやって放置しているうちに、こんなにも汚れてしまったのか……」
「まぁ、そういうこってす。ナッハハァァ!」
照れくさそうに笑うミミコを見て、魔族という者が余計に理解できなくなった。
物は言いようで魔王を敬愛していると言う割には、書庫をぞんざいに扱っているように見受けられる。
いつか、先代の魔王が復活した時に綺麗な書庫を見て喜んで貰いたいとは思わないのだろうか?
むろん、これは人間側の感性や考え方で魔族側の見解とは大きく異なる。
彼らは心情的なことよりも物質的なものを優先する傾向がある。
例えば希少な一凛の花よりも、労働力となる一人の奴隷の方に魅力を感じてしまうらしい。
「とりあえず、換気だ! あと掃除用具を持ってきてくれないか?」
「かしこまりましぁ~」
ミミコが迅速に壺の中へと潜り込んで転移した。
クレスは所持していたハンカチをマスク代わりにすると早速、部屋に足を踏み入れた。
目につくのは埃をかぶった本棚と茶色く色あせた本の表紙。
ここまで傷んでは、読むのも困難だろう。
魔王が目覚めた時、家臣の魔物たちはどう言い逃れするのか……部屋の状況をみる限り何も深くは考えていないのが如実に現れている。
一先ず、塞がっていた換気口を開いた。
窓があれば造作もないのだが、日除けする為に窓はついていない。
地道に空気の入れ替えをする他はなさそうだ。
「クレス様、お持たせしましたぁ!」
「君も手伝ってくれ。二人して掃除すればなんとかなりそうだ」
「ふぇぇ~! 私もですか?」
「それとも何か、僕が病気になっても構わないというのかい?」
「わ、分かりましたよぉ~。手伝えばいいんですよね」
かくして魔王の書庫の大掃除が始まった。
時間が経つのも忘れて、本棚から本をひたすら外に移す。
空になった棚を邪魔にならない位置へと移動させてゆく。
汚れをおとし雑巾をかける。
それを何度も繰り返し、人もまともに入れなかった書庫は徐々に輝きを取り戻していった。
「ふぅうー、なんとか終わった」
気づくとすっかり日が暮れていた。
古びた本はともかく、ようやく書庫が物置部屋から卒業できた。
喜ばしいことだが、一区切りがついてハラ虫が「ぐうぅぅ~」と騒いでいた。
そういえば、ここ数日まともな食事をとっていなかった。
急激に身体を動かしたせいでフラフラとして足下が覚束ない。
「食事をお持ちしますね」
一旦、壺の中に入るとミミコがすぐに戻ってきた。
その手に抱えられていた物は、パンとスープ皿がのったトレイだった。
「すみません。本当はもっと豪華なおもてなしをしなくてはいけないですが……こんなモノしか用意できませんでした」
申し訳なさそうに俯くミミコ、言葉どおり殆ど具のないスープにカチカチのパンは、あまりにも質素過ぎている。
「普段の食事もこうなのか? これでは栄養のバランスが偏るぞ……」
「あの、今は……食料庫がほぼ空の状態になってまして」
「ひょっとして、君はしばらく何も口にしていないんじゃないか!? いや、君だけではなく他の魔族も空腹で動けないとか……?」
当てずっぽうな考えだったが、ぞんがい的外れでもないらしい。
クレスの発言に対し、ミミコは気不味そうに視線をそらしていた。
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