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パン職人編
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9-4
キッチンに並べられた食材たちは、今か今かと生まれ変わる時を待っていた。
たっぷりバターにミルク、取れて新鮮な卵。
いずれもエルゴードの農村で購入したものだ。
仕入れの業者を紹介をしてくれたのはマダム・カテリーナだった。
無論、昨日今日で用意したわけではなく、契約自体はケアン遺跡に戻って以降、マーガに推し進めてもらっていた。
クレスがロイヤルホールディングの元職人だと知るやいなや、業者は即座に食料品の手配に取り掛かってくれた。
今回、用意した食材はそのうちの一部だ。
まさか、元の職歴が役立つ日がくるとはクレス自身も思いもしなかった。
輸送はミミコのエクストリームポートで一瞬だった。
現時点でも貪欲の壺から食材を取り出せるようにつなげてもらっている。
チーム、エルゴードの出だしはまずまずといった感じだ。
逆サイドにキッチンを構えるレプンツェンたちベルベットカンパニーも作業に取り掛かっていた。
レプンツェン自身には、とくに目立った動きはない。
むしろ相方のDr.Wの方が早速、奇怪なことを始めていた。
Wが取り出したのはカゴいっぱいに押し込まれたイガグリボーイだった。
植物系のモンスターで興奮すると全身のトゲを飛ばしてくる。
あまり強くはない魔物だが、とある地方では旬の素材として調理されているらしい。
Dr.Wは、それまで背負っていた車輪の魔道具地面に下ろし、脚を使って器用にペダルを回し始めた。
すると、回転するペダルの動きに連動し二つあるうちの片側の車輪が回り出した。
「よっこらさぁ――――」
ババアの強靭な脚力から生み出される猟奇的なケイデンスは、車輪に爆発的な加速度を与える。
やがて、魔道具からトルネードが発生した。
Wはイガグリボーイを車輪の中に放るとトゲの部分が、すべてトルネードの中に吸い込まれてゆく。
吸い込まれたトゲは一旦、上空へと打ち上げられ、そこから狙ったようにチーム、エルゴードのキッチンへと降り注いできた。
「クレス様ぁぁあ――――やべえぇ―――ですぅ!」
即座にミミコが宝箱の中に非難した。
当たり前すぎてルールにすら説明がなされていなかった。
相手の調理を妨害することこそがバトルクッキングの基本であり醍醐味である。
「ったく、鬱陶しい攻撃だな。キッチンがダメになってしまうじゃないか」
クレスは仮面の一部を千切り取り手で丸めた。
そこから上空へ目掛けてデコピンを放つ。
丸まった顔の一部が加熱され空気を吸い込みながら風船のように膨らんでゆく。
メギドを吸収し、どこまでも拡大してゆくパンダネの一部が数秒もかからないうちに会場をおおい尽くしていた。
「ありえねぇー、どぅっるるるう―――――」
イガグリボーイのトゲをすべて受け止める【パンバルーン】にさしものDr.Wも巻き舌になっていた。
「そら、戻れ」クレスが手を叩くとそれまで膨らんでいたパンバルーンが瞬時に収縮しだした。
空気が抜けると、空中を無造作に旋回ながら、垂れ幕のように平たくなるバルーンの残骸。
それはレプンツェンの頭上に落下してゆく。
「上を見なマヌケ!」
「W、見なぁ―――い。皆ぁ――――い。意味がなぁ――――い」
キッチンで小躍りするレプンツェンに観客から悲鳴があがった。
彼は避けることもなく、落ちてきたバルーンの下敷きとなった。
サイズからすれば相当な重量だ。
観客たちは彼の安否を気遣った。次の瞬間、彼らは奇跡を目の当たりにしていた。
落下したバルーンが細長く編まれて網紐のようになっていた。
刺さったイガグリボーイのトゲが縞模様になった見た目美しい編み込みだ。
レプンツェンはできた縄をキッチンに飾りだしていた。
何事なかったようにエレガントに振る舞う彼のパフォーマンスに場内から歓声が沸き立つ。
「なんて技術力の高さなんだ……彼は生地を編むことに関しては間違いなく大陸トップクラスの技能者だ」
レプンツェンの技量にクレスはキッチンを見詰めたまま、動きを止めていた。
職人としての本能が、相手の凄さを感じ取っていた。
果たして自分にレプンツェンを越える物が作れるかクレスは内心、悩んでいた。
真後ろでは背中合わせになったミミコが淡々と自分の作業を進めていた。
常に前向きな彼女に、クレスのこだわりなど分かるはずもない。
ミミコはミルクに卵と砂糖、オランゲ(柑橘類)の果肉を混ぜ合わせたものを
器ごと貪欲の壺に入れてから、すぐに取り出し混ぜわせた。
再度投入し壺から取り出すと
「出来マシたぁぁ――――」と両手を上げて叫んだ。
「なっ、何が出来たァァだ―――まだ、バトルは始まったばかりだよ。寝ぼけるのも大概にしなっ」
「フフフッ、これを見てそう言えますかぁ~?」
「ここおこおお、れえええええはあああああ―――――アイスクリームだとぉぉ!」
アイスクリームが入った器をみてDr.Wは仰天していた。
バトル開始から十五分たらずでできたソレは、まさしくデザートの花形だった。
「魔導具か、その魔道具だな。一瞬で調理を終える魔道具なんて反則だろっ! そう思わないのかい、審判?」
「審判ではない、司会です。それにルール上は禁止事項に触れていないので問題はないかと」
真っ先に物言いをするWだったが、ラクースに軽くあしらわれてしまった。
司会者の正論に何も言い返せないWは、矛先をクレスの方へと向けた。
「アンタ、まさかあの魔道具を使ってパンを作るつもりじゃないよねぇぇぇぇ―――」
睨みを利かせて寄ってくるDr.Wにクレスは鼻をつまんだ。
(化粧臭い……これから調理するというのに落としてこないとは)
「何で鼻を押さえているんだい? 普通は耳だろうがぁ」
「通常発酵させればいいんでしょうか? なら、そうしますが」
「フン、最初からそうすれば良いんだよ」
ようやく落ち着いたのか、Wは自分たちにキッチンへと帰って行った。
彼女が騒いでいた合間にもレプンツェンは作業を進め、ベンチタイム(発酵)の準備に取り掛かっていた。
「クレス様、大丈夫ですか?」
「ああっ、あの口うるさいバァさんのおかげで俄然やる気が出てきた。やはり、ベルベットカンパニーには負けられない」
クレスの手から丸まった生地がこぼれ落ちた。
ペストリーボード(パンこね台)の上でポンと弾み上がる、その生地にレプンツェンが作業を中断し魅入っていた。
「相手が編み込みでくるなら、コッチも編み込みで対抗だ」宣戦布告するクレス。
「うぃぃぃ、アメージング……」それを受けてたとうと食客レプンツェンが構える。
一次、二次と発酵を終えた両者が、一斉に生地を切り分ける。
分割した生地を組合せ、編み込んでゆく。
傍からみれば、双方ほぼ互角に勝負をしているようにも見える。
実際、どちら凄腕の職人なのかはパンが完成するまでは誰にも分からない。
これがハイレベルのバトルクッキングだ。
およそ、200℃前後のオーブンから香ばしい匂いが立ち込めてくる。
その香りをわずかでも嗅ごうと観客はこぞってバトルキッチンの方へと迫ってきた。
「よし、完成だ」
「ミー、トゥゥゥゥゥ――――」
ついに完成した職人たちのパンが公開されることとなった。
これを参考にして観客たちは、手持ちの魔道具端末から注文を開始する手はずとなっている。
混乱が予想される中、万全をきし応援にかり出された魔王軍兵士たち。
彼らは、住民たちからの注文をとるべく魔族ネット専用、オペレータールームで待機していた。
「まずはチーム、ベルベットカンパニーからスイーツを出してください」
ラクースの声がステージから響き渡るとステージ背面の巨大スクリーンから映像が映しだされた。
冷気が漂うテーブルの上に飾られていたのは、きめ細かい編み込み生地のモンブラン。
生地だけではなく生地の真ん中に山盛りにされたクリクリームも編み込み模様が施されていた。
茶一色のそれを際立たせるのは、黄色をしたイガグリボーイの花だ。
造形美と色彩の繊細さに、観客たちから甘い吐息がこぼれ落ちた。
キッチンに並べられた食材たちは、今か今かと生まれ変わる時を待っていた。
たっぷりバターにミルク、取れて新鮮な卵。
いずれもエルゴードの農村で購入したものだ。
仕入れの業者を紹介をしてくれたのはマダム・カテリーナだった。
無論、昨日今日で用意したわけではなく、契約自体はケアン遺跡に戻って以降、マーガに推し進めてもらっていた。
クレスがロイヤルホールディングの元職人だと知るやいなや、業者は即座に食料品の手配に取り掛かってくれた。
今回、用意した食材はそのうちの一部だ。
まさか、元の職歴が役立つ日がくるとはクレス自身も思いもしなかった。
輸送はミミコのエクストリームポートで一瞬だった。
現時点でも貪欲の壺から食材を取り出せるようにつなげてもらっている。
チーム、エルゴードの出だしはまずまずといった感じだ。
逆サイドにキッチンを構えるレプンツェンたちベルベットカンパニーも作業に取り掛かっていた。
レプンツェン自身には、とくに目立った動きはない。
むしろ相方のDr.Wの方が早速、奇怪なことを始めていた。
Wが取り出したのはカゴいっぱいに押し込まれたイガグリボーイだった。
植物系のモンスターで興奮すると全身のトゲを飛ばしてくる。
あまり強くはない魔物だが、とある地方では旬の素材として調理されているらしい。
Dr.Wは、それまで背負っていた車輪の魔道具地面に下ろし、脚を使って器用にペダルを回し始めた。
すると、回転するペダルの動きに連動し二つあるうちの片側の車輪が回り出した。
「よっこらさぁ――――」
ババアの強靭な脚力から生み出される猟奇的なケイデンスは、車輪に爆発的な加速度を与える。
やがて、魔道具からトルネードが発生した。
Wはイガグリボーイを車輪の中に放るとトゲの部分が、すべてトルネードの中に吸い込まれてゆく。
吸い込まれたトゲは一旦、上空へと打ち上げられ、そこから狙ったようにチーム、エルゴードのキッチンへと降り注いできた。
「クレス様ぁぁあ――――やべえぇ―――ですぅ!」
即座にミミコが宝箱の中に非難した。
当たり前すぎてルールにすら説明がなされていなかった。
相手の調理を妨害することこそがバトルクッキングの基本であり醍醐味である。
「ったく、鬱陶しい攻撃だな。キッチンがダメになってしまうじゃないか」
クレスは仮面の一部を千切り取り手で丸めた。
そこから上空へ目掛けてデコピンを放つ。
丸まった顔の一部が加熱され空気を吸い込みながら風船のように膨らんでゆく。
メギドを吸収し、どこまでも拡大してゆくパンダネの一部が数秒もかからないうちに会場をおおい尽くしていた。
「ありえねぇー、どぅっるるるう―――――」
イガグリボーイのトゲをすべて受け止める【パンバルーン】にさしものDr.Wも巻き舌になっていた。
「そら、戻れ」クレスが手を叩くとそれまで膨らんでいたパンバルーンが瞬時に収縮しだした。
空気が抜けると、空中を無造作に旋回ながら、垂れ幕のように平たくなるバルーンの残骸。
それはレプンツェンの頭上に落下してゆく。
「上を見なマヌケ!」
「W、見なぁ―――い。皆ぁ――――い。意味がなぁ――――い」
キッチンで小躍りするレプンツェンに観客から悲鳴があがった。
彼は避けることもなく、落ちてきたバルーンの下敷きとなった。
サイズからすれば相当な重量だ。
観客たちは彼の安否を気遣った。次の瞬間、彼らは奇跡を目の当たりにしていた。
落下したバルーンが細長く編まれて網紐のようになっていた。
刺さったイガグリボーイのトゲが縞模様になった見た目美しい編み込みだ。
レプンツェンはできた縄をキッチンに飾りだしていた。
何事なかったようにエレガントに振る舞う彼のパフォーマンスに場内から歓声が沸き立つ。
「なんて技術力の高さなんだ……彼は生地を編むことに関しては間違いなく大陸トップクラスの技能者だ」
レプンツェンの技量にクレスはキッチンを見詰めたまま、動きを止めていた。
職人としての本能が、相手の凄さを感じ取っていた。
果たして自分にレプンツェンを越える物が作れるかクレスは内心、悩んでいた。
真後ろでは背中合わせになったミミコが淡々と自分の作業を進めていた。
常に前向きな彼女に、クレスのこだわりなど分かるはずもない。
ミミコはミルクに卵と砂糖、オランゲ(柑橘類)の果肉を混ぜ合わせたものを
器ごと貪欲の壺に入れてから、すぐに取り出し混ぜわせた。
再度投入し壺から取り出すと
「出来マシたぁぁ――――」と両手を上げて叫んだ。
「なっ、何が出来たァァだ―――まだ、バトルは始まったばかりだよ。寝ぼけるのも大概にしなっ」
「フフフッ、これを見てそう言えますかぁ~?」
「ここおこおお、れえええええはあああああ―――――アイスクリームだとぉぉ!」
アイスクリームが入った器をみてDr.Wは仰天していた。
バトル開始から十五分たらずでできたソレは、まさしくデザートの花形だった。
「魔導具か、その魔道具だな。一瞬で調理を終える魔道具なんて反則だろっ! そう思わないのかい、審判?」
「審判ではない、司会です。それにルール上は禁止事項に触れていないので問題はないかと」
真っ先に物言いをするWだったが、ラクースに軽くあしらわれてしまった。
司会者の正論に何も言い返せないWは、矛先をクレスの方へと向けた。
「アンタ、まさかあの魔道具を使ってパンを作るつもりじゃないよねぇぇぇぇ―――」
睨みを利かせて寄ってくるDr.Wにクレスは鼻をつまんだ。
(化粧臭い……これから調理するというのに落としてこないとは)
「何で鼻を押さえているんだい? 普通は耳だろうがぁ」
「通常発酵させればいいんでしょうか? なら、そうしますが」
「フン、最初からそうすれば良いんだよ」
ようやく落ち着いたのか、Wは自分たちにキッチンへと帰って行った。
彼女が騒いでいた合間にもレプンツェンは作業を進め、ベンチタイム(発酵)の準備に取り掛かっていた。
「クレス様、大丈夫ですか?」
「ああっ、あの口うるさいバァさんのおかげで俄然やる気が出てきた。やはり、ベルベットカンパニーには負けられない」
クレスの手から丸まった生地がこぼれ落ちた。
ペストリーボード(パンこね台)の上でポンと弾み上がる、その生地にレプンツェンが作業を中断し魅入っていた。
「相手が編み込みでくるなら、コッチも編み込みで対抗だ」宣戦布告するクレス。
「うぃぃぃ、アメージング……」それを受けてたとうと食客レプンツェンが構える。
一次、二次と発酵を終えた両者が、一斉に生地を切り分ける。
分割した生地を組合せ、編み込んでゆく。
傍からみれば、双方ほぼ互角に勝負をしているようにも見える。
実際、どちら凄腕の職人なのかはパンが完成するまでは誰にも分からない。
これがハイレベルのバトルクッキングだ。
およそ、200℃前後のオーブンから香ばしい匂いが立ち込めてくる。
その香りをわずかでも嗅ごうと観客はこぞってバトルキッチンの方へと迫ってきた。
「よし、完成だ」
「ミー、トゥゥゥゥゥ――――」
ついに完成した職人たちのパンが公開されることとなった。
これを参考にして観客たちは、手持ちの魔道具端末から注文を開始する手はずとなっている。
混乱が予想される中、万全をきし応援にかり出された魔王軍兵士たち。
彼らは、住民たちからの注文をとるべく魔族ネット専用、オペレータールームで待機していた。
「まずはチーム、ベルベットカンパニーからスイーツを出してください」
ラクースの声がステージから響き渡るとステージ背面の巨大スクリーンから映像が映しだされた。
冷気が漂うテーブルの上に飾られていたのは、きめ細かい編み込み生地のモンブラン。
生地だけではなく生地の真ん中に山盛りにされたクリクリームも編み込み模様が施されていた。
茶一色のそれを際立たせるのは、黄色をしたイガグリボーイの花だ。
造形美と色彩の繊細さに、観客たちから甘い吐息がこぼれ落ちた。
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