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パン職人編
14-2
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「クレス様……」
「あの、マーガさ……」
帝都セリアックスには、いつなく物騒な気配が漂っていた。
街の至るところで、衛兵たちの姿を見かける。
エルゴード方面から、コチラに帰都したが門番に疑われなかったのが不思議なぐらいだ。
羽織ったローブのフードで顔を隠していたのにもかかわらず、すんなり正面門を通過できてしまった。
もう大丈夫だと思った矢先、この警戒態勢だ。
まるで、クレスたちがここにやって来る知っているようだ。
(まぁ、そんな都合の良い話があるわけがないか)
偶然の出来事だと考えたクレスはそれ以上は深く追求しなかった。
「三人? いや、四人か……さすがに、あの数は避けないと」
すぐに迂回しようとする彼の手を細長い指がガッシリとつかんだ。
「問題ありません。このまま堂々していれば誰にも怪しまれないかと」
「そう……なの?」
マーガにリードされ衛兵の傍を通りかかる。
「ご苦労様です。今日は一段と物々しい雰囲気ですが、どうかされましたか?」
(まさか、マーガさんの方から衛兵に声をかけるとは……)
思いも寄らない彼女の行動にクレスは肝を冷やすばかりだった。
尋ねる彼女を見て衛兵は納得したようにうなづくと問いに答えた。
「近隣の村の方ですね。街中を歩く時は、くれぐれも気をつけてください。
現在、都内に凶悪な殺人犯が潜伏しておりますので」
「犯罪者、まぁ怖い」
わざとらしく片手で口元をおおい、目を見張るマーガ。
いつもメイド服ではなくパウダーブルーのフランセーズローブを着用した彼女は貴族の娘になりきっていた。
衛兵もクレスの方には目もくれず、ジッと彼女の方ばかり見ている。
「ご心配なく我々と騎士団で常時、警戒しているので何かあったら、すぐに駆けつけますよ」
「その犯人の特徴とか分かりますか?」
クレスが質問をしたところ、衛兵は無視したままスタスタと去ってしまった。
彼の態度にヤキモキするクレスの表情を見ながら、マーガがクスリと笑っていた。
「クレス様の着ているローブは、身かわしのローブといいメギドが扱えない者には貴方様が見えないのですよ」
「そ、そうなの。べ、べつに気にはしてないから大丈夫。
それに俺が見えてたとしても、さっきの衛兵なら同じ反応をすると思う……多分」
肩を落とすクレス。
つないだままの手をギュッとにぎりマーガは少し、寂しげな表情を浮かべていた。
「あまり、ご自身を過小評価しないでくださいまし。貴方様を慕う魔族は大勢います。
もし、自身を否定なされるのであれば、それはその者たちを否定することと何ら変わりはありません」
「マーガ……さん」
「私がクレス様なら大丈夫だと言えるのは、決して軽口ではありません。
身勝手ながらも信じて止まないから言えるのです。
結果は求めておりません。応じられなくても構いません。
なぜなら、貴方様が無事でいらっしゃることがマーガにとっての何よりの喜びなのですから」
ただ、無事でいてくれればそれで充分。
彼女はクレスにそう告げた。
直向きな、気持ちに少しでも応えてあげたい。
そう願うクレスだが、パンを作ることぐらいしか彼女にしてあげられない。
「ありがとー、なんか元気をもらったよ」
今はこの言葉だけが彼にできる精一杯だった。
もっとスマートにできることもあるだろう。けれど、虚勢を張ったところで、それは本当の自分ではない。
気持ちを伝えるのなら正々堂々、自分の意思で。
そのことの価値をクレスは知っていた。魔法パンを焼いてくれた、あの人がそれを教えてくれた。
「一先ず、俺の家は不味いな。魔術師ギルドが警戒にあたっているかもしれない。
となると……ロイヤルホールディングに向かうべきだな」
エドナンなら、自分たちを匿ってくれるかもしれない。
期待を胸に駆けだそうとするクレスだが、ちっとも前に進めない。
「見て下さい。あの娘、ロイヤルホールディングの従業員ではありませんか?」
にぎった手を一向に離そうしないマーガに戸惑いながらも、通り沿いに目を向けた。
すると、ロイヤルホールディングの制服を着た少女が一人、背を小さくして泣いていた。
「後輩ちゃん?」
被っていたフードを取るとクレスはマーガに連れられ彼女の下へと急いだ。
「な、ままままあくびぃいいい―――。って、クレスさん!」
「ああ、驚かせてごめん。今、脱ぐから」
ローブのボタンを外すと全身の不可視化が解除された。
意外なカタチでの遭遇に後輩ちゃんの顔が一瞬、ほころびかけたがすぐにまた塞ぎ込んでしまった。
「なんですか? その手は? 真昼間からイチャイチャですか?」
「い、いや……これは、偶然の一致というか。なりゆきというか。そろそろ、良いよね? マーガさん」
「私のことは構いませんよ?」
「そうじゃなくて、俺が構うから。ほら、人前だし」
十分ほど説得して、渋々とマーガが手を放した。
一体、いつまでにぎっているつもりだったのか?
問うにしても返答が怖すぎて聞けない。
「どうして酒屋の前で泣いていたの? 見た感じ仕事中のようだけど」
「泣いてません」
今更ながら、後輩ちゃんは赤く腫れた目元を手でぬぐって誤魔化そうとしていた。
もともと、負けん気が強く少し意固地なところがある。
事情を聞こうとするが、彼女は頑なに口を閉ざしたままだった。
「行きましょう、クレス様。このような輩を相手にしている暇はありません」
後輩ちゃんの態度に先に業を煮やしたのはマーガだった。
わずらわしい物を見るような視線を彼女に向けていた。
冷ややかな挑発を流せるほど後輩ちゃんも大人ではない。
これ以上、見下ろされるのは我慢ならないと即座に立ち上がった。
「初対面で失礼しすぎませんか、アナタ」
「知り合いでもない無関係な人間に愛想を振りまくほど、私も暇ではないので」
「それだと、私が暇人みたいじゃないですか! そもそもアナタこそ誰ですか? クレスさんと仲がいいみたいですけど、どういった関係なんですか?」
苛烈な女子トークが始まった。
地獄耳なのかバックパックの中に潜っていたクーデールも顔を出した。
興味深げに二人の様子を見ていたクーデールがクレスの傍で囁く。
「どっちがカツとおもう?」
「君、楽しみすぎだろう……これ以上、ヒートアップさせると目立ってしまう。
その前に二人と止めないと。キノコ菌の精霊よ、力を貸してくれ」
クレスの願いに応じ、どこからともなく多数のキノコ菌たちが飛来してきた。
傘をなびかせ、彼らは華麗に隊列を組み着地した。
「私たち関係が気になるのですか? それはもう……深い深い、関係。駄目、これ以上は私の口からは言えません」
頬をほんのりと紅く染めたマーガが、身悶えながら誤解を加速させようとしていた。
「ヤバイ、ヤバイ! 完全に暴走している」
慌てふためくクレスに、後輩ちゃんからの軽蔑の眼差しが突き刺さる。
飛び火もいいトコロだ。
「クレスさんって……ああいう女性が好みなんですね。ふっ……最低ですね、汚らわしい」
「とんでもなく、ヤサグレている!」
不貞腐れる彼女にクレスの方が泣きたくなってきた。
相手が意気消沈したのを見るとマーガは屈託のない笑顔を振りまいてみせた。
笑顔の使い方が間違えている……クレスは魔族の真の恐ろしさを痛感した。
その時だった――――――
不意を突く、カミナリが近くで鳴り響いた。
「あの、マーガさ……」
帝都セリアックスには、いつなく物騒な気配が漂っていた。
街の至るところで、衛兵たちの姿を見かける。
エルゴード方面から、コチラに帰都したが門番に疑われなかったのが不思議なぐらいだ。
羽織ったローブのフードで顔を隠していたのにもかかわらず、すんなり正面門を通過できてしまった。
もう大丈夫だと思った矢先、この警戒態勢だ。
まるで、クレスたちがここにやって来る知っているようだ。
(まぁ、そんな都合の良い話があるわけがないか)
偶然の出来事だと考えたクレスはそれ以上は深く追求しなかった。
「三人? いや、四人か……さすがに、あの数は避けないと」
すぐに迂回しようとする彼の手を細長い指がガッシリとつかんだ。
「問題ありません。このまま堂々していれば誰にも怪しまれないかと」
「そう……なの?」
マーガにリードされ衛兵の傍を通りかかる。
「ご苦労様です。今日は一段と物々しい雰囲気ですが、どうかされましたか?」
(まさか、マーガさんの方から衛兵に声をかけるとは……)
思いも寄らない彼女の行動にクレスは肝を冷やすばかりだった。
尋ねる彼女を見て衛兵は納得したようにうなづくと問いに答えた。
「近隣の村の方ですね。街中を歩く時は、くれぐれも気をつけてください。
現在、都内に凶悪な殺人犯が潜伏しておりますので」
「犯罪者、まぁ怖い」
わざとらしく片手で口元をおおい、目を見張るマーガ。
いつもメイド服ではなくパウダーブルーのフランセーズローブを着用した彼女は貴族の娘になりきっていた。
衛兵もクレスの方には目もくれず、ジッと彼女の方ばかり見ている。
「ご心配なく我々と騎士団で常時、警戒しているので何かあったら、すぐに駆けつけますよ」
「その犯人の特徴とか分かりますか?」
クレスが質問をしたところ、衛兵は無視したままスタスタと去ってしまった。
彼の態度にヤキモキするクレスの表情を見ながら、マーガがクスリと笑っていた。
「クレス様の着ているローブは、身かわしのローブといいメギドが扱えない者には貴方様が見えないのですよ」
「そ、そうなの。べ、べつに気にはしてないから大丈夫。
それに俺が見えてたとしても、さっきの衛兵なら同じ反応をすると思う……多分」
肩を落とすクレス。
つないだままの手をギュッとにぎりマーガは少し、寂しげな表情を浮かべていた。
「あまり、ご自身を過小評価しないでくださいまし。貴方様を慕う魔族は大勢います。
もし、自身を否定なされるのであれば、それはその者たちを否定することと何ら変わりはありません」
「マーガ……さん」
「私がクレス様なら大丈夫だと言えるのは、決して軽口ではありません。
身勝手ながらも信じて止まないから言えるのです。
結果は求めておりません。応じられなくても構いません。
なぜなら、貴方様が無事でいらっしゃることがマーガにとっての何よりの喜びなのですから」
ただ、無事でいてくれればそれで充分。
彼女はクレスにそう告げた。
直向きな、気持ちに少しでも応えてあげたい。
そう願うクレスだが、パンを作ることぐらいしか彼女にしてあげられない。
「ありがとー、なんか元気をもらったよ」
今はこの言葉だけが彼にできる精一杯だった。
もっとスマートにできることもあるだろう。けれど、虚勢を張ったところで、それは本当の自分ではない。
気持ちを伝えるのなら正々堂々、自分の意思で。
そのことの価値をクレスは知っていた。魔法パンを焼いてくれた、あの人がそれを教えてくれた。
「一先ず、俺の家は不味いな。魔術師ギルドが警戒にあたっているかもしれない。
となると……ロイヤルホールディングに向かうべきだな」
エドナンなら、自分たちを匿ってくれるかもしれない。
期待を胸に駆けだそうとするクレスだが、ちっとも前に進めない。
「見て下さい。あの娘、ロイヤルホールディングの従業員ではありませんか?」
にぎった手を一向に離そうしないマーガに戸惑いながらも、通り沿いに目を向けた。
すると、ロイヤルホールディングの制服を着た少女が一人、背を小さくして泣いていた。
「後輩ちゃん?」
被っていたフードを取るとクレスはマーガに連れられ彼女の下へと急いだ。
「な、ままままあくびぃいいい―――。って、クレスさん!」
「ああ、驚かせてごめん。今、脱ぐから」
ローブのボタンを外すと全身の不可視化が解除された。
意外なカタチでの遭遇に後輩ちゃんの顔が一瞬、ほころびかけたがすぐにまた塞ぎ込んでしまった。
「なんですか? その手は? 真昼間からイチャイチャですか?」
「い、いや……これは、偶然の一致というか。なりゆきというか。そろそろ、良いよね? マーガさん」
「私のことは構いませんよ?」
「そうじゃなくて、俺が構うから。ほら、人前だし」
十分ほど説得して、渋々とマーガが手を放した。
一体、いつまでにぎっているつもりだったのか?
問うにしても返答が怖すぎて聞けない。
「どうして酒屋の前で泣いていたの? 見た感じ仕事中のようだけど」
「泣いてません」
今更ながら、後輩ちゃんは赤く腫れた目元を手でぬぐって誤魔化そうとしていた。
もともと、負けん気が強く少し意固地なところがある。
事情を聞こうとするが、彼女は頑なに口を閉ざしたままだった。
「行きましょう、クレス様。このような輩を相手にしている暇はありません」
後輩ちゃんの態度に先に業を煮やしたのはマーガだった。
わずらわしい物を見るような視線を彼女に向けていた。
冷ややかな挑発を流せるほど後輩ちゃんも大人ではない。
これ以上、見下ろされるのは我慢ならないと即座に立ち上がった。
「初対面で失礼しすぎませんか、アナタ」
「知り合いでもない無関係な人間に愛想を振りまくほど、私も暇ではないので」
「それだと、私が暇人みたいじゃないですか! そもそもアナタこそ誰ですか? クレスさんと仲がいいみたいですけど、どういった関係なんですか?」
苛烈な女子トークが始まった。
地獄耳なのかバックパックの中に潜っていたクーデールも顔を出した。
興味深げに二人の様子を見ていたクーデールがクレスの傍で囁く。
「どっちがカツとおもう?」
「君、楽しみすぎだろう……これ以上、ヒートアップさせると目立ってしまう。
その前に二人と止めないと。キノコ菌の精霊よ、力を貸してくれ」
クレスの願いに応じ、どこからともなく多数のキノコ菌たちが飛来してきた。
傘をなびかせ、彼らは華麗に隊列を組み着地した。
「私たち関係が気になるのですか? それはもう……深い深い、関係。駄目、これ以上は私の口からは言えません」
頬をほんのりと紅く染めたマーガが、身悶えながら誤解を加速させようとしていた。
「ヤバイ、ヤバイ! 完全に暴走している」
慌てふためくクレスに、後輩ちゃんからの軽蔑の眼差しが突き刺さる。
飛び火もいいトコロだ。
「クレスさんって……ああいう女性が好みなんですね。ふっ……最低ですね、汚らわしい」
「とんでもなく、ヤサグレている!」
不貞腐れる彼女にクレスの方が泣きたくなってきた。
相手が意気消沈したのを見るとマーガは屈託のない笑顔を振りまいてみせた。
笑顔の使い方が間違えている……クレスは魔族の真の恐ろしさを痛感した。
その時だった――――――
不意を突く、カミナリが近くで鳴り響いた。
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