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パン職人編
15-2
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最初の砲撃から十分が経過した。
激しく鳴り響いていた発砲音も次第に聞こえなくなっていた。
「今だ! 全力前進してくれ」
クレスの合図で艦隊は信号弾を放った。
それを皮切りに各艦、移動を開始し始めた。
その間、慌ただしく動く船員たちとともにクレスたちも被弾した箇所に応急処置をほどこす。
幸いにも船体に浸水はなく走行する分には支障はないようだ。
「お怪我はありませんか!? 応急キットなら用意しております」
「いやいや、問題ないって。それよりも早く、連中を取り押さえないと」
小首をかしげるマーガに、クレスが前方を指し示した。
海上に巨大な戦艦が停留していた。
船体をよく見るとそこには帝国海軍の紋章がしっかりと刻まれていた。
「騎士団の物ですかね? にしても、攻撃して来ませんね」
「ちょっと向こうの様子を見てくる」
真新しいトングを取りだすと、クレスは敵船に向けて発射した。
先端の挟み部分がフックとなり本体から切り離されて飛んでゆく。
フックと本体をつなぐのは、細長い鎖だ。
クレスはこのトングをアンカートングと呼んでいた。
本体のU字の部分を手で掴むとクレスは躊躇なく敵船に飛び移ってゆく。
船体側面に両足をつけ、鎖をロープ代わりにして甲板へとあがる。
後から血の鎖を作ったマーガが空中で華麗な一回転を見せクレスのそばに降り立った。
(同じ動作でも、こうも差があるとはね)
内心、苦笑しつつもクレスは周囲を見渡した。
甲板の上には、腹部を抱え丸くなっている兵士がちらほら見える。
突如として現れたコックコートの男とメイド服の女を、彼らは悶絶しながらで眺めているだけだった。
何もしないのではなく、できないのだ。
敵兵全員が口々に同じことを訴えてくる「腹クスリは持っていないか」と。
「酷い有様ですね。向こうで人が列を作って並んでいます」
「多分、トイレ待ちだよ。ビフィズス菌の精霊を飛ばしておいたからね」
そう言うとクレスは甲板から縄梯子を投げ落とした。
下では、小舟で漕ぎつけてきた魔王軍の兵士たちがすでに待機していた。
クレスの手引きにより続々と乗船してしゆく。
彼らの活躍により、ものの数分で敵兵を捕縛し帝国戦艦を奪取することに成功した。
「クレス、コイツらをどうするつもりだ?」
「捕虜にでもするさ。クーデールこそ、どこにいたんだ?」
「これをサクセイ(作成)していた」
宙を浮遊しながら、ひょっこりと姿を見せたクーデールが一枚の紙切れ手渡していた。
「これは城の間取り図じゃありませんか?」
広げた紙を覗き込むなりマーガが目を丸くしていた。
「図面ねぇ」
目を細めたり角度を変えたりしていたが、クレスには子供の落書きにしか見えなかった。
ヨレヨレの線が引かれた図面を見て、即座に理解できたマーガはある意味スゴイとしか言いようがない。
「ヴェールアリアのしろ。グレモール・ハーティアのないぶだ」
「なんでクーデールが知っているんだ?」
「オオムカシ、いったことがある。いまは、かわっているかもしれない」
表情を変えないままクーデールは魔王軍の船の方へと飛んでいった。
感情が読み取れないのもあり、彼が何を考えているのかはクレスにも分からない。
なんとなくだが、今回の彼は乗り気ではない。
客観視してそう感じた。
船が海岸に着くなり魔王軍は進行を開始した。
ここに来るのは二度目だ。
前回はミミコと一緒に魔力測定をしに来た。その際にランディと出くわし仲間に引き入れた。
「皆……無事でいてくれ」
呟きながら思い出を踏みしめて歩いてゆく。
騎馬に乗れる者は馬に、それ以外は徒歩だった。
ジェットトランクや飛行移動は控えさせた。
どうしても目立ってしまう。敵に居場所を教えるようなものだ。
「全軍とまれぇえええ!!」
丁度、高地に入ったところで最前列に立った兵士が声を張り上げた。
見晴らしも良いし空気も美味しい。
ここで休憩でも取るのかと周りはザワついていた。
「マーガ様」伝令係の給仕がマーガの耳元で囁いていた。
途端、彼女の眼の色が変わった。
「クレス様、川向うに敵が陣を構えているようです。
おそらくはイブリース島の領主たちの軍勢です。早急に戦闘準備を――――」
「あくまで私兵を使わないつもりか、ヴェールアリア。よし! 皆、休憩だ」
またもや、クレスが予想外な事を言い出した。
前衛的な発想にマーガたちも一瞬、目が点になった。
敵を前にのんびり食事を摂る軍など一網打尽にされるだけだ。
こちらから狙って下さいと言っているようなものだ。
「あの―――「承りました。早速、準備いたしましょう」
周囲が戸惑う中、マーガだけがクレスの提案に賛同していた。
彼の言うことを否定しないのが、上司の悪いところだと給仕隊のメンバーたちからため息が漏れていた。
半ば諦めムードが漂う中、クレスが率先して石かまど組み焚き火を始めた。
「誰だ! 火を起こしている奴は」
当然ながら、他の兵士たちが黙っていない。
前線で指揮をとっていた重装歩兵の男が真っ赤な顔をして駆け足で迫って来た。
その行く手を阻むのは、給仕長のマーガである。
「そこをどけ、マーガ!」
「なりません」
スパイクハンマーを手に、屈強な肉体を誇るトール族の兵士が殺気立っていた。
鼻息を荒くし対峙するマーガに怒りをぶつけてくるが彼女は応じない。
傍からみれば震え上がる光景も、実際に手を出すべきか躊躇っているのはトール族の兵士だ。
なんせ、相手は次期四魔皇候補と名高いレディヴァンパイア。
実力差など最初から目に見えている。
二人の様子を覗いながらクレスはパンを作り始めた。
カバン中から容器を取り出し、中から小さな生地の塊を取り出す。
それをベースにボウルに材料を入れ一瞬でこね合わせる。
生地を寝かせている間に、他の者たちに燃し木を拾い集めてもらう。
自身は焚火の火を調整しながら、集めた細長い枝をナイフで削っていた。
ある程度、完成すると今度は枝を束にして積み上げてゆく。
それが終わると、ガス抜きしたパン生地を親指と人差し指の間に挟みスルスルと伸ばしてゆく。
縄状になった生地をボウルから全部取り出し、鎖鎌を扱うように振り回すと生地の地平線が拡がってゆく。
しなやかに伸ばされてゆく、パン生地。
職人の技が光る芸術的な光景に歓声と拍手が飛び交う。
あれほど重く張り詰めていた魔王軍の空気がいつの間にか変わっていた。
皆、地べたに腰を下ろし、クレスのパン作りを熱心に見守っていた。
そんな彼らに給仕隊から木の枝で作った棒が配られた。
「マーガさん、スケッパーをお願い」
生地を伸ばしながら、クレスがマーガの方へと近づいてゆく。
すると、スケッパーを片手にマーガが腕を振りながら、均一な長さで生地を切り分けだした。
弾き飛ばされた細長い生地を給仕隊のメンバーがキャッチし兵士一人一人に配る。
それを確認したクレスが彼らに告げる。
「魔王軍の皆さん、渡された生地を棒に巻き付け、かまどで焼いてください。それで魔王軍特製、棒巻きパンの完成です」
クレスの言葉を聞き、周囲から明るい声が溢れる。
「なんか、面白そうだ」
「戦場で焼きたてのパンが食べれるなんて嬉しいな!」
「よし、キレイに焼いてやろうぞ」
ここまで、魅せられると戸惑う者は誰一人としていなかった。
皆、こぞってパンを焼くことに没頭していた。
「伝令ぃぃぃぃ! 敵軍から使者が来ました。なんでも、パンダネ殿との対話を要求するそうです」
一触即発の状態だった両軍の関係。
それがクレスの行動により変化のきざしをもたらした。
激しく鳴り響いていた発砲音も次第に聞こえなくなっていた。
「今だ! 全力前進してくれ」
クレスの合図で艦隊は信号弾を放った。
それを皮切りに各艦、移動を開始し始めた。
その間、慌ただしく動く船員たちとともにクレスたちも被弾した箇所に応急処置をほどこす。
幸いにも船体に浸水はなく走行する分には支障はないようだ。
「お怪我はありませんか!? 応急キットなら用意しております」
「いやいや、問題ないって。それよりも早く、連中を取り押さえないと」
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「騎士団の物ですかね? にしても、攻撃して来ませんね」
「ちょっと向こうの様子を見てくる」
真新しいトングを取りだすと、クレスは敵船に向けて発射した。
先端の挟み部分がフックとなり本体から切り離されて飛んでゆく。
フックと本体をつなぐのは、細長い鎖だ。
クレスはこのトングをアンカートングと呼んでいた。
本体のU字の部分を手で掴むとクレスは躊躇なく敵船に飛び移ってゆく。
船体側面に両足をつけ、鎖をロープ代わりにして甲板へとあがる。
後から血の鎖を作ったマーガが空中で華麗な一回転を見せクレスのそばに降り立った。
(同じ動作でも、こうも差があるとはね)
内心、苦笑しつつもクレスは周囲を見渡した。
甲板の上には、腹部を抱え丸くなっている兵士がちらほら見える。
突如として現れたコックコートの男とメイド服の女を、彼らは悶絶しながらで眺めているだけだった。
何もしないのではなく、できないのだ。
敵兵全員が口々に同じことを訴えてくる「腹クスリは持っていないか」と。
「酷い有様ですね。向こうで人が列を作って並んでいます」
「多分、トイレ待ちだよ。ビフィズス菌の精霊を飛ばしておいたからね」
そう言うとクレスは甲板から縄梯子を投げ落とした。
下では、小舟で漕ぎつけてきた魔王軍の兵士たちがすでに待機していた。
クレスの手引きにより続々と乗船してしゆく。
彼らの活躍により、ものの数分で敵兵を捕縛し帝国戦艦を奪取することに成功した。
「クレス、コイツらをどうするつもりだ?」
「捕虜にでもするさ。クーデールこそ、どこにいたんだ?」
「これをサクセイ(作成)していた」
宙を浮遊しながら、ひょっこりと姿を見せたクーデールが一枚の紙切れ手渡していた。
「これは城の間取り図じゃありませんか?」
広げた紙を覗き込むなりマーガが目を丸くしていた。
「図面ねぇ」
目を細めたり角度を変えたりしていたが、クレスには子供の落書きにしか見えなかった。
ヨレヨレの線が引かれた図面を見て、即座に理解できたマーガはある意味スゴイとしか言いようがない。
「ヴェールアリアのしろ。グレモール・ハーティアのないぶだ」
「なんでクーデールが知っているんだ?」
「オオムカシ、いったことがある。いまは、かわっているかもしれない」
表情を変えないままクーデールは魔王軍の船の方へと飛んでいった。
感情が読み取れないのもあり、彼が何を考えているのかはクレスにも分からない。
なんとなくだが、今回の彼は乗り気ではない。
客観視してそう感じた。
船が海岸に着くなり魔王軍は進行を開始した。
ここに来るのは二度目だ。
前回はミミコと一緒に魔力測定をしに来た。その際にランディと出くわし仲間に引き入れた。
「皆……無事でいてくれ」
呟きながら思い出を踏みしめて歩いてゆく。
騎馬に乗れる者は馬に、それ以外は徒歩だった。
ジェットトランクや飛行移動は控えさせた。
どうしても目立ってしまう。敵に居場所を教えるようなものだ。
「全軍とまれぇえええ!!」
丁度、高地に入ったところで最前列に立った兵士が声を張り上げた。
見晴らしも良いし空気も美味しい。
ここで休憩でも取るのかと周りはザワついていた。
「マーガ様」伝令係の給仕がマーガの耳元で囁いていた。
途端、彼女の眼の色が変わった。
「クレス様、川向うに敵が陣を構えているようです。
おそらくはイブリース島の領主たちの軍勢です。早急に戦闘準備を――――」
「あくまで私兵を使わないつもりか、ヴェールアリア。よし! 皆、休憩だ」
またもや、クレスが予想外な事を言い出した。
前衛的な発想にマーガたちも一瞬、目が点になった。
敵を前にのんびり食事を摂る軍など一網打尽にされるだけだ。
こちらから狙って下さいと言っているようなものだ。
「あの―――「承りました。早速、準備いたしましょう」
周囲が戸惑う中、マーガだけがクレスの提案に賛同していた。
彼の言うことを否定しないのが、上司の悪いところだと給仕隊のメンバーたちからため息が漏れていた。
半ば諦めムードが漂う中、クレスが率先して石かまど組み焚き火を始めた。
「誰だ! 火を起こしている奴は」
当然ながら、他の兵士たちが黙っていない。
前線で指揮をとっていた重装歩兵の男が真っ赤な顔をして駆け足で迫って来た。
その行く手を阻むのは、給仕長のマーガである。
「そこをどけ、マーガ!」
「なりません」
スパイクハンマーを手に、屈強な肉体を誇るトール族の兵士が殺気立っていた。
鼻息を荒くし対峙するマーガに怒りをぶつけてくるが彼女は応じない。
傍からみれば震え上がる光景も、実際に手を出すべきか躊躇っているのはトール族の兵士だ。
なんせ、相手は次期四魔皇候補と名高いレディヴァンパイア。
実力差など最初から目に見えている。
二人の様子を覗いながらクレスはパンを作り始めた。
カバン中から容器を取り出し、中から小さな生地の塊を取り出す。
それをベースにボウルに材料を入れ一瞬でこね合わせる。
生地を寝かせている間に、他の者たちに燃し木を拾い集めてもらう。
自身は焚火の火を調整しながら、集めた細長い枝をナイフで削っていた。
ある程度、完成すると今度は枝を束にして積み上げてゆく。
それが終わると、ガス抜きしたパン生地を親指と人差し指の間に挟みスルスルと伸ばしてゆく。
縄状になった生地をボウルから全部取り出し、鎖鎌を扱うように振り回すと生地の地平線が拡がってゆく。
しなやかに伸ばされてゆく、パン生地。
職人の技が光る芸術的な光景に歓声と拍手が飛び交う。
あれほど重く張り詰めていた魔王軍の空気がいつの間にか変わっていた。
皆、地べたに腰を下ろし、クレスのパン作りを熱心に見守っていた。
そんな彼らに給仕隊から木の枝で作った棒が配られた。
「マーガさん、スケッパーをお願い」
生地を伸ばしながら、クレスがマーガの方へと近づいてゆく。
すると、スケッパーを片手にマーガが腕を振りながら、均一な長さで生地を切り分けだした。
弾き飛ばされた細長い生地を給仕隊のメンバーがキャッチし兵士一人一人に配る。
それを確認したクレスが彼らに告げる。
「魔王軍の皆さん、渡された生地を棒に巻き付け、かまどで焼いてください。それで魔王軍特製、棒巻きパンの完成です」
クレスの言葉を聞き、周囲から明るい声が溢れる。
「なんか、面白そうだ」
「戦場で焼きたてのパンが食べれるなんて嬉しいな!」
「よし、キレイに焼いてやろうぞ」
ここまで、魅せられると戸惑う者は誰一人としていなかった。
皆、こぞってパンを焼くことに没頭していた。
「伝令ぃぃぃぃ! 敵軍から使者が来ました。なんでも、パンダネ殿との対話を要求するそうです」
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