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魔王様はアイドル!?
58話 酸いも甘いも嗅ぎ分ける
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移動型ダンジョン星団船。
ランカーたちが互いに順位を競いあい、ダンジョン最高峰を目指す戦い。
彼らの願いはただ一つ。
ランキング一位のトップランカーとなり、この熾烈なダンジョンを制覇する事。
成功したあかつきには、どんな願いでも一つだけ叶えられると約束されている。
報酬がデカければ、リスクも大きい。
今日まで、数多の冒険者がこの神秘の迷宮に挑んできた。
失敗しても何度も挑もうとする彼らの情熱とは裏腹に、船底層を越えたパーティーやクランは、ほぼほぼ皆無だ。
最上層に到達したのは今から三百年前に存在したとされる、ワン・オブ・ゴッズと呼ばれる冒険者クランのみ。
当時、ランキング上位者たち五十人以上が集まり結成されたクランは、この攻略に終止符を打つと言われていた。
人々の期待と希望を背負い、クランメンバーたちはギルド拠点、シンギュラを出立した――――
「じゃかしいわ!! さっきからブツクサブツクサと。それとも何か? 主は、戦闘中でも独り言いわんと死滅してしまうんか!?」
「す、すまない。つい……」
のっけから魔王に叱られてしまった。
これまで再三、言ってきたが俺には気を緩めると、考えていることを口走ってしまうという変な呪いがかけられている。
まぁ、話すと長くなるから愛割させてもらうが若気の至りって奴だ。
それはグゼンを連れて、散歩がてら森の奥に住む魔女を見に行った時のことである。
森の屋敷につくなり、若い女性が出てきて俺たちに寄っていかないかと誘惑してきた。
単純なグゼンは下半身がおもむくまま、中へと入っていたが、どう見ても怪しさ全開。
身の危険を感じた俺は、丁重にお断りすると女は見下すような眼をして「フン」と鼻で笑ってきた。
メチャクチャ、悔しい想いをした俺は、それをバネに庭先に落ちていたパンツを入手した。
勢い余って、つい手に取ってしまったとアタフタしていると「私のズロースを返しなさい!」と魔女が凄んでやってきた。
俺は思わず逃げ出した。その場で返せば良かったのに恐怖に支配され走り出していた。
背後から、魔女が呪言を唱えていた。
どれだけ遠く離れていても、頭の中で響き続ける「変態、痴漢」という責め苦がしばらく消えなかった。
後日、パンツを返そうと森に向かうも屋敷は忽然と消えていた。
屋敷のあった場所は原っぱになっていて、謎の壺を抱える全裸のグゼンだけがそこにいた。
「ンンン――――ウンンン!!!」
「どうしたんだ、ササブリ? タンが絡んだオッサンみたいになって」
「主の頭はミジンコ並みか!!? たった今、我言ったよな……無駄話するなと。変態は呪わていても変態なんじゃから、いちいち言い訳せんでいいぃ!!」
「言い訳できるのが素敵な大人なんだよ!!」
「そんな糞みたいことばかり言いおって、オトナ以前に人間失格じゃろう――!」
「ほほ~ん。魔王様が人間を語ってますやぁ――い!」
「その鼻つまみ声、腹立たしいわ……二度とできないように、キサマの鼻をフルーツのように、もいでやろうか!?」
「鼻糞がぎっしりと詰まっていると思うぞ」
そろそろ潮時だろう。
ストレッチは充分にできた。これ以上、魔王をおちょくり続けたら死人が出る。
「よぉーし、そろそろドリアンマンと決着をつけるぞ!」
「んあ!? 普段、惨めなくせに急に真面目腐りおって」
「コラ、ワンフレーズで殺しに来るのは止めなさい! アフターケアとか大変なんだから……」
相棒から汚物を見るような視線を浴びつつも、スキルブックを開示した。
少し前まで、自分のスキルすらまともに扱えなかった俺が、こうして魔物と戦っている。
正確には、スキル自体が魔物と戦っているのだが、それでも十分だ。
戦闘に参加できる、戦力になれる! 普通の冒険者には当たり前のことでも、俺にとっては、それだけで大きな前進だ。
本当なら、ほど良い緊張感を持って戦いに挑むべきだろう。
けれど、ついつい嬉しさが勝ってしまい、おどけてしまう。
はっきり言ってウチの魔王様は規格外の強さをもっている。
それこそ彼女に勝てる魔物がいるのか? 想像もつかないぐらいだ。
だからと言って決してイキっているわけではない。
むしろ、その逆だ……悪乗りし余裕を見せつけることで、隠し通している。
ササブリは、人知を越えた力を持っている。
これは俺の力ではなく、魔王の魂由来の力だ。
もし、俺が上手く手綱を握っていなければ、彼女は自身の力に溺れ自身を見失う。
そうなれば誰にも手に負えない。
いかに星団船だろうとも、本気の彼女なら破壊するのも容易いだろう。
場合によっては力の制御がきかず自壊してしまうかもしれない。
あくまで可能性の話。弱者の妄想。
そうなる根拠なんて一つたりともない。
けど、俺には分かる。自分のスキルだから当然だ!
ササブリが、どれだけ不安を抱えているか?
自身を受け入れられず、この状況にどう向き合っていけばいいのか苦悩していること。
魂が魔王であっても容姿は小鳩ササだ。
魔王とアイドルの二面性の合間で絶えず、ササブリは戦っている。
暗闇の中、自分というものを構築しようとして手探りで探している。
ならば、俺もできることをしてやるだけだ。彼女が力の使い方を間違えないように全力でサポートするだけだ。
「ぎゃいややあやや―――!!」
俺の決意にハモリ、ドリアンマンが断末魔の叫びを上げた。
今回は魔王様の光速投げキッスで仕留められた模様……。
スマンな、一分も持たせられなかった。
満を持して登場したのにろくに見せ場もなく、寝ずに考えたであろう必殺技は一度たりとも日の目を見ななかった。
さぞかし、無念だったろう……。
ドリアンマンのそばに近寄り、合唱する。
割れた頭部から果肉が飛び出している。
「おぉぉうぇぇえええ!! クサッァァァアア――――――――!!!」
傷んだ生ゴミのような悪臭を放つソレに俺は剣を突き立てた。
ランカーたちが互いに順位を競いあい、ダンジョン最高峰を目指す戦い。
彼らの願いはただ一つ。
ランキング一位のトップランカーとなり、この熾烈なダンジョンを制覇する事。
成功したあかつきには、どんな願いでも一つだけ叶えられると約束されている。
報酬がデカければ、リスクも大きい。
今日まで、数多の冒険者がこの神秘の迷宮に挑んできた。
失敗しても何度も挑もうとする彼らの情熱とは裏腹に、船底層を越えたパーティーやクランは、ほぼほぼ皆無だ。
最上層に到達したのは今から三百年前に存在したとされる、ワン・オブ・ゴッズと呼ばれる冒険者クランのみ。
当時、ランキング上位者たち五十人以上が集まり結成されたクランは、この攻略に終止符を打つと言われていた。
人々の期待と希望を背負い、クランメンバーたちはギルド拠点、シンギュラを出立した――――
「じゃかしいわ!! さっきからブツクサブツクサと。それとも何か? 主は、戦闘中でも独り言いわんと死滅してしまうんか!?」
「す、すまない。つい……」
のっけから魔王に叱られてしまった。
これまで再三、言ってきたが俺には気を緩めると、考えていることを口走ってしまうという変な呪いがかけられている。
まぁ、話すと長くなるから愛割させてもらうが若気の至りって奴だ。
それはグゼンを連れて、散歩がてら森の奥に住む魔女を見に行った時のことである。
森の屋敷につくなり、若い女性が出てきて俺たちに寄っていかないかと誘惑してきた。
単純なグゼンは下半身がおもむくまま、中へと入っていたが、どう見ても怪しさ全開。
身の危険を感じた俺は、丁重にお断りすると女は見下すような眼をして「フン」と鼻で笑ってきた。
メチャクチャ、悔しい想いをした俺は、それをバネに庭先に落ちていたパンツを入手した。
勢い余って、つい手に取ってしまったとアタフタしていると「私のズロースを返しなさい!」と魔女が凄んでやってきた。
俺は思わず逃げ出した。その場で返せば良かったのに恐怖に支配され走り出していた。
背後から、魔女が呪言を唱えていた。
どれだけ遠く離れていても、頭の中で響き続ける「変態、痴漢」という責め苦がしばらく消えなかった。
後日、パンツを返そうと森に向かうも屋敷は忽然と消えていた。
屋敷のあった場所は原っぱになっていて、謎の壺を抱える全裸のグゼンだけがそこにいた。
「ンンン――――ウンンン!!!」
「どうしたんだ、ササブリ? タンが絡んだオッサンみたいになって」
「主の頭はミジンコ並みか!!? たった今、我言ったよな……無駄話するなと。変態は呪わていても変態なんじゃから、いちいち言い訳せんでいいぃ!!」
「言い訳できるのが素敵な大人なんだよ!!」
「そんな糞みたいことばかり言いおって、オトナ以前に人間失格じゃろう――!」
「ほほ~ん。魔王様が人間を語ってますやぁ――い!」
「その鼻つまみ声、腹立たしいわ……二度とできないように、キサマの鼻をフルーツのように、もいでやろうか!?」
「鼻糞がぎっしりと詰まっていると思うぞ」
そろそろ潮時だろう。
ストレッチは充分にできた。これ以上、魔王をおちょくり続けたら死人が出る。
「よぉーし、そろそろドリアンマンと決着をつけるぞ!」
「んあ!? 普段、惨めなくせに急に真面目腐りおって」
「コラ、ワンフレーズで殺しに来るのは止めなさい! アフターケアとか大変なんだから……」
相棒から汚物を見るような視線を浴びつつも、スキルブックを開示した。
少し前まで、自分のスキルすらまともに扱えなかった俺が、こうして魔物と戦っている。
正確には、スキル自体が魔物と戦っているのだが、それでも十分だ。
戦闘に参加できる、戦力になれる! 普通の冒険者には当たり前のことでも、俺にとっては、それだけで大きな前進だ。
本当なら、ほど良い緊張感を持って戦いに挑むべきだろう。
けれど、ついつい嬉しさが勝ってしまい、おどけてしまう。
はっきり言ってウチの魔王様は規格外の強さをもっている。
それこそ彼女に勝てる魔物がいるのか? 想像もつかないぐらいだ。
だからと言って決してイキっているわけではない。
むしろ、その逆だ……悪乗りし余裕を見せつけることで、隠し通している。
ササブリは、人知を越えた力を持っている。
これは俺の力ではなく、魔王の魂由来の力だ。
もし、俺が上手く手綱を握っていなければ、彼女は自身の力に溺れ自身を見失う。
そうなれば誰にも手に負えない。
いかに星団船だろうとも、本気の彼女なら破壊するのも容易いだろう。
場合によっては力の制御がきかず自壊してしまうかもしれない。
あくまで可能性の話。弱者の妄想。
そうなる根拠なんて一つたりともない。
けど、俺には分かる。自分のスキルだから当然だ!
ササブリが、どれだけ不安を抱えているか?
自身を受け入れられず、この状況にどう向き合っていけばいいのか苦悩していること。
魂が魔王であっても容姿は小鳩ササだ。
魔王とアイドルの二面性の合間で絶えず、ササブリは戦っている。
暗闇の中、自分というものを構築しようとして手探りで探している。
ならば、俺もできることをしてやるだけだ。彼女が力の使い方を間違えないように全力でサポートするだけだ。
「ぎゃいややあやや―――!!」
俺の決意にハモリ、ドリアンマンが断末魔の叫びを上げた。
今回は魔王様の光速投げキッスで仕留められた模様……。
スマンな、一分も持たせられなかった。
満を持して登場したのにろくに見せ場もなく、寝ずに考えたであろう必殺技は一度たりとも日の目を見ななかった。
さぞかし、無念だったろう……。
ドリアンマンのそばに近寄り、合唱する。
割れた頭部から果肉が飛び出している。
「おぉぉうぇぇえええ!! クサッァァァアア――――――――!!!」
傷んだ生ゴミのような悪臭を放つソレに俺は剣を突き立てた。
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