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最強! 最高! さあ、逝こう!!
11話 ポイント特典!
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ぬぁ~んにも、買えやしない。
その現実に、ペーパークラフト並みの耐久値しか持たない、俺のメンタルは崩れかけた。
――因みに、紙は何層にも分厚く束ねると滅茶苦茶、頑強だったりする。
それは置いといて、今一度、冷静になって新機能カタログモードを見直す必要がある。
スキルブックに記載される内容は、それとなく気取った古代言語とかじゃない。
幸いなことに猿でも分かる日本語だ。
イヤイヤ……こんな言い方をすると語弊さんが全力疾走してくる。
どんだけ日本語を低く見ているんだと、その筋の人たちからフルボッコにされてしまうじゃないか……。
実際、日本語の文章は複雑だ。
それこそ、女高生の娘を持つ中年サラリーマンが日々、頭を悩ませている娘との距離感や些細なすれ違いから生じる確執に匹敵するほど難解なものだ。
やれ、体臭がキツイだとか。
やれ、洗濯物を一緒に洗うと臭いが移るだとか……やれ、一々、説教臭いこと言うなとか……。
かくして、俺は真実の一ページに辿り着いてしまった。
臭いモノを集約して作られた言語こそ、我々が普段、何気なく使用している日本語なのだ。
何気に使うと、それらは言霊とか呪言になってしまうから取り扱いには、注意して欲しい。
要は、慣れ親しんだ言葉だから、心強いと言いたかったわけだ。
言葉と言えば、先ほどササブリが「購入しろ」と急かしてきたのは何だったのか?
一秒、二秒程度の世界線の中で、様々な疑問たちが心の陰から顔をのぞかせて、ほくそ笑んでいる。
意識をむければ、無言で会釈するだけで、やっぱりほくそ笑んでいる。
気味が悪いたりゃ、ありゃしない。
これ以上、グチャグチャと考えるのは止めだ。
さっさと確認しないと愚図だ、ノロマだとか、特に欲しくないご褒美が飛んでくるのは、容易に想像できる。
「なになに……ナースに必要なポイントは4、200ポイントで今の手持ちは400……って! 十倍近く足りてねぇじゃん!」
オッサンか……俺は。呪いの影響かもしれないが、わざわざ、声にしなくもいいことを言ってしまう。
高級クラブで法外な額を請求された客のようなリアクションをとってみせるも、前世で未成年者だった俺が高級クラブについて詳しく知っているわけもない。
どんな感じか思い浮かべても、せいぜいカラオケがあることしか出てこない。
自身の純真さに、涙が出てきそうだ。
日本人だから気になってしまう……ナースの皮肉なポイント数も注目したいポイントだ。
もとより、悩殺されるのは覚悟の上よ。
場合によっては拳を天に突き上げて、お気持ち宣言してしまうかもしれない。
「主よ。先程から、せわしなく身を震わせているが……病気か?」
「そうさ! 恋の病さ~」
「購入ポイントが足りないのなら本の巻末を見てみろ。そこに、所持ポイントレベルに応じて入手できるアイテムや特典などが記載されておるぞ」
出たよ、レベルとかいうクソ曖昧な概念……そして、俺のロマンティックワードも、ゲロ曖昧な感じで抹消されちょる。
若干、面白くない気分だが、ササブリの発言はなかなか興味深い。
なにやら、ポイントで交換可能なのはスキルコスチュームだけではなく、アイテムや武具も獲得できるらしい。
巻末の購入リストに目を通した俺は深く頷いた。
「なるほど……無駄にこまけぇ。ちょっとタスクマネージャー! タスクマネージャーは居ないの~!」
「んなもの、おるかボケ! 主のように素朴な存在は、こういうチマチマ作業が好きじゃろう?」
「魔王さんよ。そいつは偏見ですぜ……俺ぁ、素朴じゃなく奥ゆかしいだけでさ」
「んな、そっち! そっちを否定するんか!? というより……主のどこに魅力的な要素があるのじゃ、自分で言ってて恥ずかしくないのか?」
「全然」
「お、おう……。なら、手持ちポイントで交換できるファーストエイドKITがオススメだぞ」
不動の俺に、気圧されたのかササブリの態度がやけに謙虚だ。
俯瞰してみれば、ドン引きされているともいえなくもない。
交換、購入リスト? については追々、詳細を見るとして……いくつかあるルールだけは把握しておこうと思う。
まず、購入できる物だがこれだけで情報量が半端ない……マジで胃がキリキリしてくる。
簡潔に説明するとオンラインショップ、この一言につきる。
リストに記載されているグッズは、冒険に必要な武具一式は勿論のこと、生活必需品はほぼ揃っている。
食糧をはじめとし衣類や日用雑貨品、はては植物、ペットに怪しい薬品や農具や工具などツール類。
鉱石ならびに貴金属から土地の権利書までとなんでもござれのチートリストだ。
バラエティーに富んだラインナップが所持者たる俺の購買意欲を搔き立ててくる。
一つ問題なのが「ない袖は振れぬ」ということだ。
いくら、買えるものが多かろうとポイント集めすら一苦労の俺にオトナな買い物などできるわけもない。
ハッキリ言って、俺には手に余る機能で釣り合いが取れそうもない。
……とにかく、大まかに見ても購入品だけでも数十種類はありそうだ。
ここまでなら、何とか頭に詰め込めそうである。
そう、交換品と特典という要素さえなければ……。
その現実に、ペーパークラフト並みの耐久値しか持たない、俺のメンタルは崩れかけた。
――因みに、紙は何層にも分厚く束ねると滅茶苦茶、頑強だったりする。
それは置いといて、今一度、冷静になって新機能カタログモードを見直す必要がある。
スキルブックに記載される内容は、それとなく気取った古代言語とかじゃない。
幸いなことに猿でも分かる日本語だ。
イヤイヤ……こんな言い方をすると語弊さんが全力疾走してくる。
どんだけ日本語を低く見ているんだと、その筋の人たちからフルボッコにされてしまうじゃないか……。
実際、日本語の文章は複雑だ。
それこそ、女高生の娘を持つ中年サラリーマンが日々、頭を悩ませている娘との距離感や些細なすれ違いから生じる確執に匹敵するほど難解なものだ。
やれ、体臭がキツイだとか。
やれ、洗濯物を一緒に洗うと臭いが移るだとか……やれ、一々、説教臭いこと言うなとか……。
かくして、俺は真実の一ページに辿り着いてしまった。
臭いモノを集約して作られた言語こそ、我々が普段、何気なく使用している日本語なのだ。
何気に使うと、それらは言霊とか呪言になってしまうから取り扱いには、注意して欲しい。
要は、慣れ親しんだ言葉だから、心強いと言いたかったわけだ。
言葉と言えば、先ほどササブリが「購入しろ」と急かしてきたのは何だったのか?
一秒、二秒程度の世界線の中で、様々な疑問たちが心の陰から顔をのぞかせて、ほくそ笑んでいる。
意識をむければ、無言で会釈するだけで、やっぱりほくそ笑んでいる。
気味が悪いたりゃ、ありゃしない。
これ以上、グチャグチャと考えるのは止めだ。
さっさと確認しないと愚図だ、ノロマだとか、特に欲しくないご褒美が飛んでくるのは、容易に想像できる。
「なになに……ナースに必要なポイントは4、200ポイントで今の手持ちは400……って! 十倍近く足りてねぇじゃん!」
オッサンか……俺は。呪いの影響かもしれないが、わざわざ、声にしなくもいいことを言ってしまう。
高級クラブで法外な額を請求された客のようなリアクションをとってみせるも、前世で未成年者だった俺が高級クラブについて詳しく知っているわけもない。
どんな感じか思い浮かべても、せいぜいカラオケがあることしか出てこない。
自身の純真さに、涙が出てきそうだ。
日本人だから気になってしまう……ナースの皮肉なポイント数も注目したいポイントだ。
もとより、悩殺されるのは覚悟の上よ。
場合によっては拳を天に突き上げて、お気持ち宣言してしまうかもしれない。
「主よ。先程から、せわしなく身を震わせているが……病気か?」
「そうさ! 恋の病さ~」
「購入ポイントが足りないのなら本の巻末を見てみろ。そこに、所持ポイントレベルに応じて入手できるアイテムや特典などが記載されておるぞ」
出たよ、レベルとかいうクソ曖昧な概念……そして、俺のロマンティックワードも、ゲロ曖昧な感じで抹消されちょる。
若干、面白くない気分だが、ササブリの発言はなかなか興味深い。
なにやら、ポイントで交換可能なのはスキルコスチュームだけではなく、アイテムや武具も獲得できるらしい。
巻末の購入リストに目を通した俺は深く頷いた。
「なるほど……無駄にこまけぇ。ちょっとタスクマネージャー! タスクマネージャーは居ないの~!」
「んなもの、おるかボケ! 主のように素朴な存在は、こういうチマチマ作業が好きじゃろう?」
「魔王さんよ。そいつは偏見ですぜ……俺ぁ、素朴じゃなく奥ゆかしいだけでさ」
「んな、そっち! そっちを否定するんか!? というより……主のどこに魅力的な要素があるのじゃ、自分で言ってて恥ずかしくないのか?」
「全然」
「お、おう……。なら、手持ちポイントで交換できるファーストエイドKITがオススメだぞ」
不動の俺に、気圧されたのかササブリの態度がやけに謙虚だ。
俯瞰してみれば、ドン引きされているともいえなくもない。
交換、購入リスト? については追々、詳細を見るとして……いくつかあるルールだけは把握しておこうと思う。
まず、購入できる物だがこれだけで情報量が半端ない……マジで胃がキリキリしてくる。
簡潔に説明するとオンラインショップ、この一言につきる。
リストに記載されているグッズは、冒険に必要な武具一式は勿論のこと、生活必需品はほぼ揃っている。
食糧をはじめとし衣類や日用雑貨品、はては植物、ペットに怪しい薬品や農具や工具などツール類。
鉱石ならびに貴金属から土地の権利書までとなんでもござれのチートリストだ。
バラエティーに富んだラインナップが所持者たる俺の購買意欲を搔き立ててくる。
一つ問題なのが「ない袖は振れぬ」ということだ。
いくら、買えるものが多かろうとポイント集めすら一苦労の俺にオトナな買い物などできるわけもない。
ハッキリ言って、俺には手に余る機能で釣り合いが取れそうもない。
……とにかく、大まかに見ても購入品だけでも数十種類はありそうだ。
ここまでなら、何とか頭に詰め込めそうである。
そう、交換品と特典という要素さえなければ……。
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