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魔王討伐編
大賢者カスパール王様にお願いされる
しおりを挟むシュンッ
「例の物は完成しておるかの?」
ワシは高貴なるオソロのパワーアップをお願いしておった【デボラの店】に来た…
のじゃが…
コレはどう言う事じゃ?
「ゴメンねー。カスパール様!流石に王様には逆らえなくって…」
ワシの目の前には新しく国王になったアレクサンダー王と側近達が跪いていた。
「大変失礼とは思いますが国の一大事ゆえ、話を…我々のお願いを聞いて貰えますか?」
「話…時間がかかるのか?ワシは早く高貴なるオソロが見たいのじゃ!」
「えっ?高貴なるオソロ…ですか。」
「そうじゃ?お前は王のクセに知らんのか?」
「はい…すみません」
「ダメじゃのう…」
仕方ないの…ワシが高貴なるオソロを教えてやるか!
「おい!デボラよ?アレを見せい!」
「えっ…今⁉︎王様のお話は…」
「良いから!見せるのじゃ!」
「分かったわよ…」
(言い出したら聞かないからね)
デボラは机の上にキラキラ輝く五つのブレスレット並べた。
「ほう…コレは美しいですな。」
王と側近達は口々に褒め称える
「そうであろ。そうであろ。もっといっぱい褒めていいんじゃよ?」
「私も高貴なるオソロ欲しくなりますね…コレは誰がつけられるのですか?」
「うむ?ワシの可愛い孫達じゃ!」
「カスパール様はお孫様がいらしたのですね!知りませんでした。」
「こんな濁りもない魔力溢れた魔石が付いたブレスレットは中々手に入れるのが難しいですよ!さらに沢山付与が付いている…」
「そりゃそうじゃ!魔石はワシが探してとってきたのじゃ!」
「さすがカスパール様です。」
「ではの?もうよいか?ワシは孫達に高貴なるオソロを早く見せたいんじゃ!」
「お金置いとくぞ!」
ドサッ
「えっ?」
「ではの?」
シュンッ
「カカッカスパール様!」
カスパールは転移して帰ってしまった…
「ちょっと⁉︎何してるんですか?せっかく協力したのに!」
「いやまさか…あんな。」
(あんなに話が通じてないとは思わなかった…ちゃんと頼みがあるって言ったよな?何でだ?)
はぁーっ…
「次はちゃんとお願いしてくださいね?」
「でも…どうやって出会ったら?」
「カスパール様は最近チョコケーキ作りにハマってるみたいよ?今流行ってるチョコケーキのお店あるでしょ?」
「ああ確か【チョコレートサロン】か!」
「そうそう!そこにも偶に修行に来ているみたいだからそこで待ち伏せして待ってるしか会えるチャンスはないわね。」
「カスパール様がケーキ修行⁈何でだ?」
(カスパール様の考えが全く読めん…)
「よし!【チョコレートサロン】でカスパール様に会えるまで張り込みだ!」
「アレクサンダー王様まで張り込みされるおつもりで?」
「当たり前だ!またさっき見たいに直ぐに転移してしまうかも知れないんだぞ!」
「確かに…」
「さあ!行くぞチョコレートサロンへ」
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追記2:ひとまず完結しました!
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