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闇へ歩む
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「我々ラウルスの目標はグランの安定化と、それによるクリーンなエネルギー源としての実現を目指しています。
そもそもグランは核融合のような仕組みで動いていることがわかっていて、そこから変換できるエネルギーの量は未知数。
同時に不安定なエネルギー源でもあるのでそこが我々の課題でもあるわけです。」
社員の男性に案内されて、クローガとサラは行動の隙を伺う。
社内は至って普通の化学会社で、賑やかな様子。オフィスとラボがフロア別で分かれているらしい。
ところどころの部屋が白いシートで覆われており、見せたくない箇所もあるのだろうと気づく。
「そもそもグランの役割ってなんだと思いますか?お二方。」
サラは答える。
「エネルギーを作る器官なのでは...?」
社員はニコッと笑ってから続ける。
「半分正解で、半分不正解です!
実はエネルギーを生成してるだけではなく、グランは制御装置の役割を果たしていることが最近分かったのです!」
「そういうことか...」
サラはクローガの発言に対して驚く、どこに納得する要素があったのか。
「どういうこと?全くわからないんだけど!?」
「グラン一個が安全に出力できるエネルギーの量は限られているのだろう。
だから他のヒトのグランを食らうことによって制御装置を増やしてる。」
「制御装置を増やせばより多くのエネルギーを安全に出せるのね...。なんとなくだけど理解。」
少し人通りの少ない通路に入る。社員は会社設立やら資本やらの話をしている。
するとクローガが彼の顔の前に手のひらをかざす。手のひらが一瞬青白く光って...。
社員は力が抜けるように倒れ込んだ。
「え、なにしたの?」
「二つ目の能力。眠らせる。」
「便利だねそれ。効果時間は?」
「数分かな、これで作戦に移れる。」
そう言うとクローガは社員をベンチに座らせて、彼にサングラスをつける。いかにもきな臭い様子だが、しばらくは凌げるだろう。
首にかけてある社員証を外して。クローガは自分にかけた。
「東棟6階っていってたね。この建物の4個上だよ。」
「下3階がオフィスで上3階がラボらしい、階段で移動して到着したら変装しよう。」
「エレベーターの先にあったよね、非常階段。」
サラとクローガは歩き出し、すれ違う社員たちに軽く微笑んで挨拶をした。
階段にたどり着いて、人が周りにいないことを確認すると駆け上がる。
素早い足音が空間に響いていた。
「ここが6階だ...。」
サラは息を切らしながら言う。同様にクローガも辛そうな表情を見せた。
「階段は、辛いな...。」
彼らは繊維蟲の能力で実験用の白衣を纏った。
「白衣を着るのは久しぶりだ...。サラ、キミは全然似合ってないな。」
サラはムッと表情を変えて言う
「今だけだから別にいいんだよ。」
非常階段の重い扉を開けて、ラボに入場する。先ほどのオフィスとは違ってにぎやかな雰囲気はない。
廊下を歩いて目標へと向かう。何か異質な匂いが鼻をつく。
ガラス窓の向こうには檻があって、その中には何人かの服を着ていない人たち。目は虚でこちらをじっと見つめていた。
「グラン実験のモルモットだろうな...。」
「そうね。」
何人かの研究者とすれ違うも彼らが我々に目を合わせる気配はない。
歩いているとやがて、とある扉を目にする。鉄鋼製の扉はやけに重厚だ。
「おそらくここだな。」
クローガは社員証を扉の横の認証機にかざす
。しかし赤く発光するのみで開かない。
「オフィス社員の権限では行けないか...。」
クローガはそういうと、近くを歩いていた研究者を先ほどと同じ手順で眠らせる。そして社員証を剥ぎ取って再度、認証機にかざす。
「赤か...。」
またしても扉は彼らを拒絶した。
「穴をこじ開けれることができれば、能力でなんとかできるが...。」
サラはしばらく考えた末、何かを閃いたような表情を見せて呟く。
「いいこと考えた、魔法少女.....“アルトラ”」
サラは風のような炎に包まれる。
そもそもグランは核融合のような仕組みで動いていることがわかっていて、そこから変換できるエネルギーの量は未知数。
同時に不安定なエネルギー源でもあるのでそこが我々の課題でもあるわけです。」
社員の男性に案内されて、クローガとサラは行動の隙を伺う。
社内は至って普通の化学会社で、賑やかな様子。オフィスとラボがフロア別で分かれているらしい。
ところどころの部屋が白いシートで覆われており、見せたくない箇所もあるのだろうと気づく。
「そもそもグランの役割ってなんだと思いますか?お二方。」
サラは答える。
「エネルギーを作る器官なのでは...?」
社員はニコッと笑ってから続ける。
「半分正解で、半分不正解です!
実はエネルギーを生成してるだけではなく、グランは制御装置の役割を果たしていることが最近分かったのです!」
「そういうことか...」
サラはクローガの発言に対して驚く、どこに納得する要素があったのか。
「どういうこと?全くわからないんだけど!?」
「グラン一個が安全に出力できるエネルギーの量は限られているのだろう。
だから他のヒトのグランを食らうことによって制御装置を増やしてる。」
「制御装置を増やせばより多くのエネルギーを安全に出せるのね...。なんとなくだけど理解。」
少し人通りの少ない通路に入る。社員は会社設立やら資本やらの話をしている。
するとクローガが彼の顔の前に手のひらをかざす。手のひらが一瞬青白く光って...。
社員は力が抜けるように倒れ込んだ。
「え、なにしたの?」
「二つ目の能力。眠らせる。」
「便利だねそれ。効果時間は?」
「数分かな、これで作戦に移れる。」
そう言うとクローガは社員をベンチに座らせて、彼にサングラスをつける。いかにもきな臭い様子だが、しばらくは凌げるだろう。
首にかけてある社員証を外して。クローガは自分にかけた。
「東棟6階っていってたね。この建物の4個上だよ。」
「下3階がオフィスで上3階がラボらしい、階段で移動して到着したら変装しよう。」
「エレベーターの先にあったよね、非常階段。」
サラとクローガは歩き出し、すれ違う社員たちに軽く微笑んで挨拶をした。
階段にたどり着いて、人が周りにいないことを確認すると駆け上がる。
素早い足音が空間に響いていた。
「ここが6階だ...。」
サラは息を切らしながら言う。同様にクローガも辛そうな表情を見せた。
「階段は、辛いな...。」
彼らは繊維蟲の能力で実験用の白衣を纏った。
「白衣を着るのは久しぶりだ...。サラ、キミは全然似合ってないな。」
サラはムッと表情を変えて言う
「今だけだから別にいいんだよ。」
非常階段の重い扉を開けて、ラボに入場する。先ほどのオフィスとは違ってにぎやかな雰囲気はない。
廊下を歩いて目標へと向かう。何か異質な匂いが鼻をつく。
ガラス窓の向こうには檻があって、その中には何人かの服を着ていない人たち。目は虚でこちらをじっと見つめていた。
「グラン実験のモルモットだろうな...。」
「そうね。」
何人かの研究者とすれ違うも彼らが我々に目を合わせる気配はない。
歩いているとやがて、とある扉を目にする。鉄鋼製の扉はやけに重厚だ。
「おそらくここだな。」
クローガは社員証を扉の横の認証機にかざす
。しかし赤く発光するのみで開かない。
「オフィス社員の権限では行けないか...。」
クローガはそういうと、近くを歩いていた研究者を先ほどと同じ手順で眠らせる。そして社員証を剥ぎ取って再度、認証機にかざす。
「赤か...。」
またしても扉は彼らを拒絶した。
「穴をこじ開けれることができれば、能力でなんとかできるが...。」
サラはしばらく考えた末、何かを閃いたような表情を見せて呟く。
「いいこと考えた、魔法少女.....“アルトラ”」
サラは風のような炎に包まれる。
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