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オレ、スイ
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甘いものがたくさん置かれたちゃぶ台。
「よっト。」
異形は座り込む。そして小粒シュークリームの袋を開けて口に投げ込みだす。
「何がしたいんだ...。」
雷獣がクローガの横より現れて、異質な行動を見せる相手を葬ろうとする。
「ンギャア!」
雷獣は一閃を走らせ異形に喰らいつく。しかし、見えない厚い壁があるかのようで雷獣は大きな音をたて衝突する。
「ん!」
異形はその様子を見て、クローガの右手のあたりを指差す。
気付かぬ間に彼はチラシのような紙を手に握っていた。何かが書かれている様子なのでクローガは目を通す。
ーーオレ、スイ。
これはもう一つの能力。ミッドナイト化してしまうと、大量のカロリーを消費してしまうので甘いものがたくさん必要ダ。
これが発動している間はオレもオマエを攻撃できないし、オマエもオレを攻撃することができナイ。そして時間稼ぎに使うこともできナイ。
チョット時間がかかるので、カンベン。
分けられる量を用意してるのでお腹空いたら話しかけテね。ーー
文の最後には異形がピースをしているイラストが小さく描かれている。そこそこ上手に。
戦闘中とは思えない妙な温度感にクローガは困惑した。しかし食事中は全く悪意がないということは伝わる。
騙す意図があるのであれば、無条件でこのような頑丈な壁は生成できるはずがない。そしてこの紙は誓約的なものだろう。
正真正銘、食事と休憩のためだけの能力。
「いちごオ・レある、いるカ?」
どこからか現れたエクレアを頬張りながら異形はクローガに言う。
「ああ、もらうよ。」
「いいンダ...座らないのカ。」
クローガは頷いて、ゆっくりと腰を下ろす。
いちごオレのパックを開けて、置いてあったストローをさして飲み始める。
「オレはプライベートと仕事はキチンと分けるんだ。だから今こうして、オマエと机を囲んでいル。」
「プライベートの割にはしっかりと傷は治しているようだ。」
異形の雷獣に抉られた傷はみるみる治ってゆく。しかし、吹き飛ばされた腕は戻らない様。
「まあそこは、ごアイキョウってことデ。」
クローガと異形が食事をしている様子を眺める雷獣は、涎を垂らしながら目を輝かせている。
「一つもらってもいいか?」
クローガは後ろの雷獣を親指で指しながら、異形に訊く。
「いいヨ。」
それを聞いた雷獣はプルプルと尻尾を振って喜んでいる様子。
クローガはチョコドーナツの袋を開けて、雷獣の口に投げ込む。
「クゥゥン!!」
雷獣は実に美味そうに頬張る。
「今ウチの魔王と、オマエの仲間たちが戦っているようダな。」
「そうなのか...”ららんど“にも魔王が...。」
「“ラウルス“な、いい加減覚えナ。まあ、そんなことはイイカ。」
異形はコーラを一口飲んでから、続ける。
ーー「なあ、”魔王”は何故に“魔王”なンだと思う?」
「よっト。」
異形は座り込む。そして小粒シュークリームの袋を開けて口に投げ込みだす。
「何がしたいんだ...。」
雷獣がクローガの横より現れて、異質な行動を見せる相手を葬ろうとする。
「ンギャア!」
雷獣は一閃を走らせ異形に喰らいつく。しかし、見えない厚い壁があるかのようで雷獣は大きな音をたて衝突する。
「ん!」
異形はその様子を見て、クローガの右手のあたりを指差す。
気付かぬ間に彼はチラシのような紙を手に握っていた。何かが書かれている様子なのでクローガは目を通す。
ーーオレ、スイ。
これはもう一つの能力。ミッドナイト化してしまうと、大量のカロリーを消費してしまうので甘いものがたくさん必要ダ。
これが発動している間はオレもオマエを攻撃できないし、オマエもオレを攻撃することができナイ。そして時間稼ぎに使うこともできナイ。
チョット時間がかかるので、カンベン。
分けられる量を用意してるのでお腹空いたら話しかけテね。ーー
文の最後には異形がピースをしているイラストが小さく描かれている。そこそこ上手に。
戦闘中とは思えない妙な温度感にクローガは困惑した。しかし食事中は全く悪意がないということは伝わる。
騙す意図があるのであれば、無条件でこのような頑丈な壁は生成できるはずがない。そしてこの紙は誓約的なものだろう。
正真正銘、食事と休憩のためだけの能力。
「いちごオ・レある、いるカ?」
どこからか現れたエクレアを頬張りながら異形はクローガに言う。
「ああ、もらうよ。」
「いいンダ...座らないのカ。」
クローガは頷いて、ゆっくりと腰を下ろす。
いちごオレのパックを開けて、置いてあったストローをさして飲み始める。
「オレはプライベートと仕事はキチンと分けるんだ。だから今こうして、オマエと机を囲んでいル。」
「プライベートの割にはしっかりと傷は治しているようだ。」
異形の雷獣に抉られた傷はみるみる治ってゆく。しかし、吹き飛ばされた腕は戻らない様。
「まあそこは、ごアイキョウってことデ。」
クローガと異形が食事をしている様子を眺める雷獣は、涎を垂らしながら目を輝かせている。
「一つもらってもいいか?」
クローガは後ろの雷獣を親指で指しながら、異形に訊く。
「いいヨ。」
それを聞いた雷獣はプルプルと尻尾を振って喜んでいる様子。
クローガはチョコドーナツの袋を開けて、雷獣の口に投げ込む。
「クゥゥン!!」
雷獣は実に美味そうに頬張る。
「今ウチの魔王と、オマエの仲間たちが戦っているようダな。」
「そうなのか...”ららんど“にも魔王が...。」
「“ラウルス“な、いい加減覚えナ。まあ、そんなことはイイカ。」
異形はコーラを一口飲んでから、続ける。
ーー「なあ、”魔王”は何故に“魔王”なンだと思う?」
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