目には滅を!歯には破を!

N旅人

文字の大きさ
5 / 13

第5話 野球場の負の連鎖

しおりを挟む
目には滅を!歯には破を!
第5話 野球場の負の連鎖
部活動の闇を暴いてから数日。藤野たちのチームはさらに結束を強めていた。与根田の電気操作、田中のサイコロ強化、高田の歴史幻想――新メンバーの加入で、戦力は格段に上がった。猪奈倉チームとの合同練習も頻繁になり、伊藤の絵はペン一本で発動可能に近づき、村上の絶対命令も念じるだけで効くようになりつつあった。そんな中、大西敢太から緊急の情報が入った。「絵盛高校と東打高校の野球部、合同練習試合がある。そこに組織の能力者5人が揃う。チャンスだ。」絵盛高校――男子校で野球が強く伝統校。東打高校――こちらも野球の名門。2校の野球部に、悪の組織が深く食い込んでいるという。「大西の仇を取る。行くぞ。」藤野の言葉に、皆が頷く。丹羽の予知は「負の連鎖が爆発する」と告げていた。週末の野球場。観客は少ない合同練習試合。グラウンド脇の倉庫に、藤野たちは潜む。敵は5人。皮瀬――学力も野球もそこそこ、表ではいい人だがキレると怖い。B級能力者で、周囲の援助攻撃を無効化し、必ず1対1に持ち込む。節田――派手な袴を愛用、いかつい風貌で睨むのが得意。B級で、睨みで相手の防御を弱める。楿山――相手をバカにするダル絡みが多い厄介者。C級で、格下には攻撃力増、格上には減。矢橋――威圧的な態度でチームを牛耳る。B級で、威圧で攻撃を無効化。石河――強い者に巻かれる小物。C級で、強者の能力を増幅。全員、元白誠中学校出身。計画は単純。まず石河を捕らえ、皮瀬の暗殺に利用する。増幅能力で皮瀬を誘い出し、1対1の弱点を突く。伊藤の絵で囮を作り、石河を拉致。拷問めいた脅しで寝返らせる。「わ、わかった! 言う通りにする!」石河は小物らしく、すぐに折れた。皮瀬に「裏切り者の情報を掴んだ」と連絡。皮瀬が単身現れる。「1対1で決着だ。」だが、石河の増幅で皮瀬の力は暴走気味。返り討ちにし、石河を倒す。石河は重傷でリタイア。これに矢橋が激怒。「お前ら、何やってんだ! 皮瀬、てめえ……石河を返り討ちだと?」バットを振り上げ、皮瀬の頭を殴る。脳内出血。皮瀬は植物状態に。「組織の恥だ!」楿山はバカにするように絡むが、節田が睨みで弱体化させ、口封じで攻撃。楿山は命乞いするが、条件付きで拷問。宮華高校の情報を吐き、節田に裏切られリタイア。矢橋はさらに暴走。威圧で皆を威嚇するが、組織から連絡。「事態を収束しろ。野球部内の揉め事にしろ。」組織に見放され、皮瀬と矢橋は操られ、裸で土下座。社会的制裁。辱めを受け、地位崩壊でリタイア。節田も同じ運命。裸土下座の写真が回り、人生終了。藤野たちは隠れて見守るだけ。「ざまあみろ……圧倒的な小物だな。」心の声が漏れる。ダル絡みの楿山、威圧の矢橋、睨みの節田、裏切り者の皮瀬、小物の石河。自滅の連鎖。石本が分析。「組織の結束は脆い。性格の悪さが仇になった。」浦澤が過去を遡る。「全員、白誠中学校。教師の贔屓で能力を与えられた連中だ。」また、白誠。藤野の頭に痛み。記憶の欠片がちらつく。中学時代の嫌な顔。与根田が電気をチリチリさせ。「次は女子校か。お嬢様の闇。」高田がめんどくさそうに。「歴史を変える力、そろそろ目覚めそう。」田中がサイコロを振る。「運、上がれ!」野球場の夕陽が、血のように赤い。負の連鎖は、組織の内部を蝕み始める。復讐の炎は、静かに広がっていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

退く理由ある探索者

ソイラテ
ファンタジー
正面から挑んだ探索者は、だいたい帰ってこない。 東京にダンジョンが出現した世界。 危険度は低〜中、初心者向け――そう説明される場所でさえ、死者はゼロではなかった。 金は必要だ。 だが、死ぬつもりはない。 強くもなく、装備も足りない主人公が選んだのは、 勝つ方法ではなく、「退く理由」を積み上げること。 一本道を避け、引き返せる余地を残し、 生きて帰る確率を、ほんの少しだけ上げていく。 これは、無双しない探索者が、 現代日本のダンジョンで“生き残る”ための物語。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

処理中です...