【本編完結】渡り人の世話役ですが、業務内容に性欲処理は含まれますか?!

はるみさ

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本編

7.目隠ししちゃいましょう

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 あの後、サーシャはゆっくり一人で考えた。

 (まさか性欲処理もすることになるとは思わなかったわ…。でも、専属世話役の仕事は渡り人様の身の回りの世話だけではなく、不安や憂いを取り除くこともある。そう考えたら、業務内容の一つにあたるのかしら。

 ま、今後結婚も出来ないだろうから、別に誰に義理立てする必要もない。なら、人生経験としてこう言うことを経験するのも悪くないか。これは社会勉強よ。)

 そう思ったら、レイの性欲処理に付き合うのが楽しみになってきた。サーシャは勉強が好きだ。それは自分の分からないことが分かっていく過程が楽しいから。結局今回のこともそれと同じ要領だとサーシャは前向きに捉えることにしたのだ。

 そして、今、サーシャはレイの目の前に立っていた。

 「レイ様…今日はどうしますか?」

 「き、昨日と同じでいい…。」

 「分かりました。」

 サーシャは昨日よりは慣れた手つきでお仕着せのスカートを手繰り寄せて行く。今日はこんなこともあろうかと、色付きの下着を着ていた。恥ずかしいものの、今日のサーシャはレイがどう自分で興奮するのかが見たかった。

 しかし、下着が見えるというところになって、レイから声が掛かる。

 「…今日は…目を閉じないの…?」

 「…閉じた方がいいですか?」

 レイは足元に視線を落とす。

 「いや…。ど、どちらでもいいんだけど…。
 あんまり俺のを見たくないかなと思って…。」

 サーシャは思う。

 (…いや、見たくないどころか見たい。どんな物なのかちゃんと観察したい。…なんだか可愛いんだもの、レイ様の分身みたいで。)

 だが、もちろん言えるはずもなく、サーシャは平然を装って言った。

 「私はともかく。
 …レイ様は見られるのが恥ずかしいですか?」

 「あ、あぁ…。一人で見せるというのは、少し…。」

 照れて顔を背けるその様にサーシャは胸がキュッとなるのを感じた。

 (レイ様の恥ずかしがる姿が…見たい…)

 サーシャはゆっくりとレイに近寄る。

 「じゃあ、見えなくしましょうか?」

 「え?」

 サーシャは髪を束ねていたスカーフを解いた。
 サーシャの長い髪が背中にハラハラと落ちる。

 「これで目隠ししちゃいましょう。レイ様を。」

 「は?俺を?」

 「はい。レイ様は感じているだけで結構です。

 私がやります。昨日一瞬ですがやり方を見たのでなんとなく分かります。握って上下に動かせばいいんですよね?」

 戸惑いを隠せないレイにサーシャは微笑んだ。

 「そ、そうだけど…」

 レイの返事を了承と取ったサーシャはレイの頭にスカーフを巻こうと後頭部に手を伸ばす。レイは予想外にサーシャとの距離が縮まり、焦る。サーシャのふるんと揺れる胸が目の前まで迫る。それにかなり匂いが近く感じられて、それだけでも興奮する。

 「弱いとか、強いとか、痛いとかがあるようだったら、教えてくださいね。」

 「はっ…え?」

 「大丈夫です。任せてください。
 私はレイ様のお世話役…ですから、ね?」

 そう言ってサーシャは戸惑うレイに目隠しをして、キュッとスカーフを縛った。

 「サ、サーシャ…!」

 レイは焦るものの、自分がサーシャに触れて良いものか分からず、その手はあわあわと空を切る。尻尾も忙しなく動いている。

 (ふふっ。パタパタしちゃって…可愛いんだから。)

 サーシャは緩む頬も隠さない。レイが見ていないなら、恥ずかしいことなど何もないからだ。

 サーシャはレイのズボンを寛げ、すでに芯が硬くなりつつある物を取り出し、その柔らかな手で包み込む。

 「はっ…く……。サーシャ…」

 レイはずっと触れたかった番であるサーシャの手が自らの陰茎を握っているのが、信じられなかった。その柔らかな手の感触だけでイけそうだ。だが、ここでイって早漏だと思われたら、困る。レイは必死に耐えた。

 サーシャはうっとりと陰茎を握り、その感触を確かめる。

 (すごく熱い…。
 それに芯はあるけど、思ったより柔らかいわね。
 あぁ…ピクピクして、本当に生きているみたい。
 色は赤黒いし、血管まで浮き出てるけど、嫌な感じはしない…素敵…。)

 サーシャはゆっくりとレイの陰茎を握ると、手を上下に動かした。

 「うっ…んぅ…。」

 顔を上げると、唇を噛み締めながら、熱い吐息を吐いているレイがいる。目元を見ることが出来なくて残念だが、その顔は確実に感じていた。耳も震えるようにピクピクと動いている。

 自分がそんな顔をさせてると思うと、サーシャは言いようのない優越感を感じた。

 (私の手でレイ様がこんなに感じてる…

 もっと、もっと…この顔を見たい。感じさせたい。)

 サーシャは再び陰茎に集中する。すると、先端から何か液体が出ていることに気付いた。それを触ってみると、ねばねばしている。試しにそれを先端にクルクルと塗りつけてみれば、レイは激しく反応した。

 「くぅっ…!サーシャ…。」

 サーシャは口角を上げた。

 「濡れてる方が気持ちいいんですか?」

 「あ…あぁ…!ん…。」

 それを聞いたサーシャはレイの陰茎に自らの唾液を垂らした。急に液体の感触が陰茎に伝わり、レイは戸惑う。

 「な…なんだっ?!」

 「私の唾液です。これで滑りを良くします。
 汚いですけど…ちゃんと気持ちよくしますので、我慢してください。」

 「…サーシャの唾液…!」

 レイの陰茎が一段と硬くなる。

 (やっぱり濡れてる方が気持ちいいんだ…。
 さっきより一段と硬くなってきた。

 あぁ、もし…レイ様のを舐めたら、レイ様はどんな反応をするだろう。もっと滑りが良くなって喜んでくれるかな…?それとも、はしたないって怒るだろうか…。)

 サーシャはそんなことを考えながらも、レイの陰茎を上下に扱いていく。少し強めに握れば、レイの反応はより大きくなる。サーシャはギュッと握って、時々唾液を垂らしながら、レイの陰茎を扱いていった。

 「あっ、あっ…駄目だ…っ!
 うっ…サーシャ、サーシャ…!

 はぁ…っ!…で、出る!!」

 「へ?」

 次の瞬間、レイの陰茎の先から真っ白な白濁が発射された。突然のことで避けることが出来なかったサーシャは、それを顔で受け止めることとなった。

 呆然とするサーシャ。
 慌てて目隠しを取り、自分の白濁がサーシャの顔に掛かってしまったことを確認するレイ。

 一瞬、部屋に沈黙が流れる。

 先に口を開いたのはレイだった。

 「ご、ごめん!今、タオルを取ってくる!!」

 レイは慌てて、洗面所へタオルを取りに行く。
 一人残されたサーシャは顔に掛かった白濁を指で掬い取り、それをじっと見つめた後、舐めてみた。

 「…っ!!…甘い。」

 番の精液は甘く感じるものなのだが、サーシャはそれを知らない。サーシャの中には間違った知識が植え付けられた。

 「…男の人の精液って甘いのね。」

 タオルを持って戻ってきたレイがサーシャにタオルを渡す。

 「ごめん、あまりにも気持ちよくて…。
 サーシャを汚してしまった…。」

 レイの耳も尻尾もしょぼくれている。サーシャは、顔をタオルで拭きながら、それを見て、フフッと笑った。

 「気にしないで下さい。目隠ししましょうって言ったのは、私ですし。ちゃんと気持ちよくなっていただけて、良かったです!」

 レイは眉を下げたままだが、サーシャに笑いかけてくれた。

 「うん…とても気持ち良かった。本当にありがとう。

 …あの、その…サーシャはこういった経験があるの?と、とても上手だったから…。」

 サーシャは慌てて否定する。

 「いえ!!こういったことは初めてです…。

 男性器を見たのも、触ったのも、レイ様が初めてで…」

 レイはぱっと顔を上げると、顔に喜色を浮かべる。

 「そうなの?!
 そうか…そうなのか…!!俺はてっきり…。
 良かった…。」

 やたらと喜ぶレイを不思議に思いながらもサーシャも今日の成果に満足していた。

 (今日は発射する瞬間を見ることが出来たのが良かったわ!しかも、精液が甘いと言う新しい発見もあったし。

 次回に向けて、レイ様をより気持ちよくするべく色々と調べましょう。図書館の奥に閨の本があったはず…!明日早起きして確認してみなくちゃ!)

 サーシャはレイに挨拶をすると、その日はもう下がらせてもらった。その後、シャワー室で今日の汚れを落とそうとして、サーシャは自分の秘裂から蜜が溢れていることに気付き、一人顔を赤くしたのだった。
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